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SP回:ブータンの幸せの秘密<ラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」>(全1記事)

「発展と幸せを天秤にかけるんだ」ブータンの小さな町が教えてくれた、日本人が忘れかけている“幸せ”の本質

西澤ロイの頑張らない英語。このラジオは、英語が上達しない原因を根本から治療するイングリッシュ・ドクターの西澤ロイ氏が、英語の効果的な上達法・学習ノウハウ、英語を使って活躍している方のインタビューなどを伝える番組です。TOEIC満点を獲得し、「頑張らない」をキーワードに英語勉強法をレクチャーするロイ氏が、リスナーからの疑問に答えます。今回は、西澤ロイ氏が過去に訪れたブータンスペシャルをお送りします。

ブータン旅行はいくらかかる?

上村潤(以下、上村):ちなみに当時ブータンに行かれた時って、どれぐらい費用がかかったんですか?

西澤ロイ(以下、ロイ):ブータンってけっこう......。

上村:どうやって行くんですかね、そもそも。

ロイ:まあ、タイ経由ですね、だいたい。バンコク経由で行って、一泊あたり200ドルちょっと払わないと、ビザが下りない仕組みになっているので。

上村:へぇ、それけっこう特殊な仕組みなんですかね。

ロイ:そうですね。貧乏旅行ができないようになってます。

上村:はあ、本当だ。

ロイ:国がそうやって外貨を稼いでいるという事情とかだったり。ブータンって教育とか医療がタダなんですよ。

上村:素晴らしい。

ロイ:まあ、その辺も幸せに貢献してると思うんですけど。

上村:へえ、なるほどね。じゃあ、入ってくる人を制限しているというか、ある程度コントロールできる仕組みができているんですね。

ロイ:そうですね。たぶん。

上村:なるほどね。すごい政策だなあ。

ロイ:日本人は年に1,000人ぐらい行ってるみたいですけどね、ブータンに。

上村:あっ、1,000人ぐらいしか行ってないんですね。なかなか行くのにも準備が必要というか。

ロイ:そうですね。

上村:いや、でも勉強していくと、すごいおもしろそうですね。

蕎麦を麺にして食べるのは日本とブータンだけ

ロイ:まあ、そうですね。いろいろおもしろい物もあって、奥地のほうに行くと「プタ」っていう蕎麦があって。

上村:蕎麦? お蕎麦ですか?

ロイ:押し出し麺で、ところてんみたいな感じで押し出して麺を作る、そういうのがあって、蕎麦を麺にして食べるのは日本とブータンだけらしくて、これ食べたいって言ってリクエストして、奥地行って食べてきました。

上村:ほう。すごい。食べ歩きじゃないですか。実際に、それが食べたいっていうことで、そこまで行かれた。

ロイ:うん。

上村:いい旅行されてきたんですね。

ロイ:そうですね。

上村:それはちなみに、1回目に行かれた時なんですか? 2回目に?

ロイ:それは1回目の時ですね。

上村:それで、1回目のあの感動が忘れられない。もう1度行こうと。

ロイ:まあそうですね。

上村:いいですねぇ。2回目も半月ぐらい行かれたんですか?

ロイ:その時は1週間ちょい。8日、9日ぐらいだったと思うんですけど。

電気と鶴、どちらを優先するか?

ロイ:その時に、これがブータンの叡智か、みたいな、そういう知恵に触れてきたんですよ。

上村:ほう、これまたロイさんならではの気付きがあったということですかね。

ロイ:ポブジカっていう町があって、

上村:ポブジカ。

ロイ:そこって5,000人ぐらいが住んでる町なんですね。そこは電気が通ってないんですよ。ブータン、電気通ってるんですよ、ちゃんと。しばらく前に、一家に1個豆電球みたいなそんな感じで、ちゃんと電気を通してった時代があるんで、ちゃんと今電気が通ってるんですけど、その5,000人住んでるポブジカには、電気が通ってないんです。

上村:5,000人住んでいて、電気が通ってない。これは、なかなか大変な生活を。

ロイ:そこは、標高3,000メートルぐらいのところなんですけど、湿地が広がっていて、オグロヅルという鶴が飛来するんですね。ヒマラヤから鶴が飛んできて、越冬地みたいになってるんですよ。

上村:鶴。オグロヅルですね。

ロイ:それで、もし電気を通したら、電柱たてて電線通すじゃないですか。そうしたら鶴が困ってしまうと。

上村:ああ、確かに。

ロイ:それで、村人と話し合った結果、鶴のほうがいいと。電気よりも鶴を選んだと。

上村:それは、もう町の総意なわけですね。

ロイ:そうですね。その時聞いたのは、「発展と幸せを天秤にかけるんだ」と。「それがブータン流だ」みたいなことを言っていて、これ、すごいなと思ったんですよ。

上村:うん。確かに。

ロイ:だいたい、日本でも先進、他の西洋の国でも「発展=いいもの」とされるじゃないですか。でも、そうじゃなくて「行き過ぎた発展は良くない」とか、「この発展はわれわれを幸せにするんだろうか?」と。そういうことをちゃんと考えるって言ってました。

上村:なるほどね。さすが自分たちの幸せが何かっていうものが、もうちゃんと核にあるんですかね。

ロイ:うん。そうだと思いますね。

ブータンでは「一生役に立つことが学べる」

ロイ:例えば、家の中でも幸せについて語り合うらしいですよ。

上村:ああ、それでも重要な気がする。

ロイ:やったことあります?

上村:ないですよ(笑)。

ロイ:普通ないですよ。

上村:「幸せって何だろう?」って言い始めたら、周りが心配しそうな気がしますけどね(笑)。

ロイ:確かに(笑)。

上村:「どうした? どうした?」みたいになりそうですけど(笑)。でも、やっぱりそういうのを話し合うってすごい大事ですよね。それこそ、自分が思い描いている幸せと相手が思い描いている幸せって絶対違うじゃないですか。

ロイ:はい。

上村:でも、誰にも話さないと、やっぱり自分が基準なんで、相手もそう思っているに違いないって勝手に思うじゃないですか。でも、やっぱり、そこは違うんだよっていうのを、ちゃんと口に出して伝えるって大事なんですね。

ロイ:そうですね。

上村:なるほどね。いやあ、いい旅でしたね、ブータン。

ロイ:(笑)。いやあ、行く前に「人生観変わるよ」とか、「一生役に立つことが学べるよ」って言われて、人に勧められて行ったんですけど。

上村:ほう、そうだったんですね。

ロイ:本当に行って良かったですね。

上村:ぜひとも機会があったら行きたい。入り口で止められそうな気もしますけど。「お前なにしに来た」みたいな(笑)。

ロイ:(笑)。ちゃんとお金払っておけば大丈夫ですよ。

上村:なるほどね。

気になったらブータン観光局のHPをチェック!

上村:ぜひとも、ブータンが気になる方は、ブータン政府の観光局のホームページありますので、こちらで情報をチェックしていただきたいと思います。というわけで、今週はお盆スペシャルということでロイさんのブータン記をお話しいただきましたけど、また時間がありましたら、ぜひとも第2、第3の旅行記。ロイさんはいろいろ気付いたことがたくさんあると思うので。

ロイ:そうですね。

上村:その辺りも聞かせていただきたい。

ロイ:オーロラ話とか。

上村:聞きたいですね。また、この時間がない時にそういう話、振っちゃいます?(笑)。

ロイ:(笑)。

上村:まあね、そのお楽しみは、また次回にということでね、楽しみにしていただきたいと思います。その辺の裏話とかもね、ロイさんのメルマガでもいろんな情報配信してますので、ぜひともそちらもチェックしていただきたいと思います。

そしてロイさんの最新情報については、ロイさんのブログを、ぜひともチェックしていただきたいと思います。というわけで、本日もお送りしました、西澤ロイの「頑張らない英語」、お送りしましたのはナビゲーター上村潤と。

ロイ:西澤ロイでした。Thanks a lot for listening. See you next week. Bye bye.

上村:Bye bye.

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