女子のキラキラ自撮りって、効果あるの?
はあちゅう×田端信太郎×本田哲也がブランド視点でブッタ斬り!

「田端信太郎×本田哲也×伊藤春香(はあちゅう)『自撮り写真のキラキラアピールで男を動かそうとするのは、もうあきらめなさい!?』」 #3/5

『広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい。』の刊行記念に行われたLINE・田端氏、ブルーカレント・本田氏、ブロガー・はあちゅう氏によるトークセッション。業界の第一線で活躍するプロフェッショナル3名が、人を動かすコツを語りました。

一方的に発信しても聞いてもらえない時代に

本田哲也氏(以下、本田):スタンスを明確にするって大事ですよね。しょせん賛否もあればグレーもいっぱいあるから。炎上って言葉をポジティブにとらえると、話題になりたければというか、断言して自分のスタンスを勇気を持って取らなきゃっていうのはあるかもしれないですよね。

はあちゅう氏(以下、はあちゅう):政治家のスピーチみたいになっちゃいますもんね。全然意味がわかんない、何言いたいんだろうみたいな。

本田:政治家のスピーチっていうと、田端さんは本の中で絶妙な例え話をしてますけど。演説じゃなくて会話、選挙カーから降りろっていう。あれなんかまさにそういう話ですよね。

田端信太郎氏(以下、田端):今はもう、一方的に言ったって聞いてもらえないじゃないですか。今日僕がちょいちょい参加者に絡もうとしているのも、一方的に言ってても絶対スルーされるからなんですよ。炎上してたらまだましなんです。

政治家に問題発言が多いのは、基本は政治家の発言は聴衆にはスルーされまくるから「少しでも面白いこと言わないと」ってプレッシャーがあって、たまにうっかり口を滑らせて炎上しちゃうんです。その気持ち、炎上というか問題発言とか差別発言になっちゃう気持ちはわかるんですけど、でも面白くないこと言ってるよりは、差別発言とか炎上してる人ってそれなりにまだ人気になってるんですよね。少なくとも選挙には強そう。

さっきの話でもあったように無視されるのが1番よくなくて、次に演説がよくなくて、1番いいのはある程度向き合って会話をするとか、否定をされてもいいけど向き合うみたいなこととか。あと全然違うのでいうと、さっきの1000人の話もそうかもしれないですけど、まさしくサロンの中の会話じゃないですか。

はあちゅう:はい。

田端:ブログを書いてるのとだいぶ違うんですよね。

はあちゅう:1人1人の顔が見えるのは全然違います。

人間の心を動かすにはフィジカルなコンタクトが大事

田端:さらにリアルでも会ったりする。例えば「ちゅうもえサロン」の830人のうち、何割くらいリアルで会ったことある? 半分くらい?

はあちゅう:300人とかですかね。

田端:今日もこれリアルで、多分ログミーさんも来てるんで書き起こしされるんですけど、書き起こしされたので見てるのと、今日のこの話の間の情報の落差が何%あるかと思ってるんですよね。

ある心理学者のえーと、名前忘れた……超有名な心理学者なんだけど、人間が面と向かって話してるときの情報量のうち、言葉で書き起こしたときには7%しか残らないんですよ。93%は落ちちゃうんですよ。

「田端が今赤い顔で汗かいて早口でしゃべってるな」みたいなことが全部こぼれ落ちちゃって、7%しか残らないみたいなところもあって。しかも、堀江さんも選挙出たときは握手しまくってましたが、選挙運動するとわかるのは、握手することが大事だっていうんですよ。

どれだけ言ってもわからなかったことが、握手して「お願いします」って頭を下げると、「この人は悪い人じゃない気がするから1票入れようかな」みたいな気になったり。

ちゅうもえサロンもそうですけどお金を預けたりとか、この前ファンドマネジャーの藤野英人さんと話したときも、その人が自分のファンド、投資信託を立ち上げて今数万人まできてるらしいんですけど、地方まで行って講演会とかで握手しまくってるらしいんですね。

そうすると、やっぱり加入してくれるらしいんですよ。変にグダグダ言うよりも、巣鴨に行っておばちゃんと握手してる政治家いるじゃないですか。おばちゃんなんか典型で、握手してあげたほうが「何かこの人悪い人じゃないから1票入れようかな」みたいな。

どんな立派な演説したってダメなんですよ。そういうことのほうが、人間の心を動かす上では、フィジカルなコンタクトのほうが大事みたいなこともあるかもしれない。

本田:あと、選挙の場合はそうかもしれないけど、3ヶ月の間に10万人とか100万人とかに握手してまわるかっていうと無理で、限られちゃうと思うんです。今日も50人くらいの方で満員になってて、これを100回やるかっていうと無理なんだけど(笑)。

はあちゅう:1000人と繋がることってリアルの世界ではないから、それをちゃんと実現できるオンラインサロンにしたら、価値が数段上がると思うんですよ。そうすると何を書いたとしても、絶対にそこの分野に詳しい人だったり知ってる人が出てくるので、ますます楽しくなるというか。その裏に実名の個人がいるというのが大事だと思うんですよね。

コミュニティをいかに管理するか

本田:今聞いて思ったけど、適正な規模(人数)ってオンラインサロンだとどうなんですかね。2000人くらいにしたいなって気持ちはあるんですか?

はあちゅう:2000人でも全然楽しいと思います。

本田:機能する?

はあちゅう:機能します。

本田:ちなみに上限って、今みたいな話がどこまでいくと機能しなくなるっていう感じってあります? 5000人はさすがに、とか。

田端:1万人くらいとか。

はあちゅう:1万人もありだと思うんですけど、堀江さんのサロンと一緒で1万人の中に野次馬が入ってきたときにコミュニティが壊れると思うんですよ。なので、「ちゅうつね」のほうも堀江さんのほうもある程度本気の人、冷やかし気分じゃない人のいるコミュニティを保つための価格設定にして。そこだと思うんですよね。

本田:そこは8000円とか、値段でコントロールする?

はあちゅう:値段だけじゃないですけど、いろいろあるうちのひとつが値段で。あとは、梅木さん(梅木雄平氏)がやられてるサロンと私たちのサロン、堀江さんのサロンも、ひとつひとつ形態が違うんですよ。

投稿する人も、堀江さんのサロンの場合はメンバーが投稿できるんですけど、私の運営してるサロンでは主催者や管理者しか投稿できないようにしてるとか。その中で雰囲気づくりとかがあると思うんです。

本田:雰囲気なんですかね。それこそ空気感というか。何を大事にしてるコミュニティか。

ブランディングのコツは「何をやらないか」

田端:それは、ある種の編集じゃないんですか? 誰がアウトプットできるのかというのはすごく大事で編集だと思いますよ。

本田:そういう意味じゃ、さっきの話でリーダーというより編集長、編集者のノウハウと近いんですかね?

はあちゅう:SNSは編集力が勝負になると思います。普段のブログにしたってインスタグラムにしたって、「自分の1日をどう切り出すか」ということだと思うんですよね。なので、編集力の強い人がSNS強者だと思います。

本田:「おはよう」もたまには言うかもしれないけど、ダーッとだだ漏れみたいにやってるのは編集しないからで、どれだけつぶやくか……。

田端:純粋に多過ぎるとそうなりますよね。「何を言わないか」っていうか、写真でいうと「何をフレームの外に出すか」というところが多分大事で。

本田:それ大事ですよね。企業のブランドの話でもよく言うんですけど、「これをやったほうがいい」「あれをやったほうがいい」「これもやるとウチのブランド力が上がる」っていうけど、案外それって「何をやらないか決めたほうが早いですよ」みたいな話で。

「ウチはこういうブランドだから、これとこれは絶対やりません」ってそっちを決めたほうが早い。なんか、それと似てる感じかなって。やってないことがブランドを作る。

今進んでる恋愛を、過去の話のように書く

田端:それでいうと、はあちゅうさんって過去の恋愛話はするんですけどオンゴーイングの今進んでいる話はしなくないですか?

はあちゅう:だって、私のリアルの……。

田端:そこまで切り出そうとは思わない(笑)。

はあちゅう:私は別に大丈夫なんですけど……やっと本題(恋愛)に(笑)。

本田:本邦初のオンゴーイング(笑)。そこは意図的にやってるわけじゃなくて?

はあちゅう:リアルタイムのことを過去っぽく書いたりとか、誰か特定できないように。

田端:あっ、そういうボカシが入ってるんだ。

本田:むしろすごい編集力。今進んでる恋愛を、さも過去のことのように書けるってことですか?

はあちゅう:書けます。

本田:ちょっと僕、明日からそういう目でブログを見ちゃうかも(笑)。

(会場笑)

本田:「去年の〜」とか書いてあるけど、この瞬間か、みたいな(笑)。

はあちゅう:でも、人物特定は絶対されたくないんですよ。例えば私が田端さんと付き合ってるとするじゃないですか。そうすると私の書いたコラムが、他の人とのことなのに全部田端さんに変換されて……。

田端:元彼氏はわかるんじゃない? 「これ、俺のことだよな?」って。そこに対してはボカせなくないですか?

はあちゅう:わかる人もいるかもしれないですけど、そこに対しては「書きますよ」って許可を得たりとか。

田端:ちゃんと言うんですね。ボカすから、黙って書くんでいいよね的な……。

はあちゅう:わからないように誰かの例とマッチングさせたりとか、いろいろしてますね。

田端:そこの気配というか距離感がちゃんと感じられるから、決してオンゴーイングの自分のただの心境の吐露みたいなことには絶対なってない。距離感が常にあるからすごいなと思います。

本田:モノローグになってないってことですよね。その客観視できる能力……普通今進んでること、しかも仕事じゃなくて恋愛ですよね。そんなのウワーッてならないですか?

田端:でも、大体プチメンヘラな「ゆるふわ女子」のツイッターなんかそうなってますよ。

本田:男子もなってるんですよ、結構(笑)。

田端:男子もなってるかもしれないけど、女子のツイッターはそういうのが多いですよ。そんなのばっかりですよ。僕そういうのを見るのが好きなんですけど。

(会場笑)

田端:遠巻きに見るのは好きなんですよ。生暖かく(笑)。

キラキラ自撮り写真に効果はあるのか?

はあちゅう:でも、自分の彼女が書いてたら「やめてくれ」って思いますよね?

田端:嫌ですね。絶対やだ。

本田:自分の彼女じゃ嫌ですよね(笑)。ここで対談のタイトルを僕も思い出しましたけど、「自撮り写真のキラキラアピールで男を動かそうとするのは、もうあきらめなさい!?」っていう。ここはぶっちゃけどうなんですか?

増えたじゃないですか。自撮り、セルフィー。田端さんはさっき始まる前に「案外俺は動くけどな」って言ってましたけど(笑)、はあちゅうさん的にはそれだけで動かそうって思うのはやめなさいって思いますか? 女の子に対して。

はあちゅう:これ、本田さんが考えたやつだから後で本田さんにも答えてほしいと思いながら答えるんですけど(笑)、キラキラ自撮り写真が例えば100倍くらい盛れたとして……。

田端・本田:100倍(笑)。

はあちゅう:彼女の半径5メートルくらい外の人は動くと思います。リアルな彼女を知らない人は動くんですけど、本質を知ってる人はギャップがわかっているので、そこで動かないと思うんですよね。これって広告とかにもいえることだと思って。

田端:そもそも、TwitterやFacebookでそこまでアピールして男からモテようとしている動機自体が見透かされるといかんってことですよね。だって、充足してたら必要ないじゃないですか。

リアルで会ってる人間関係で充足してたら必要ないのに、そこまでしてアピールしてること自体、その人自体がいかに欠落感を抱える寂しい人かってことを裏返し的に証明してるみたいな。

本田:そこまで言いますか(笑)。

田端:それでいうと、本当に良い商品だったら今どき広告する必要なくね? みたいな。

本田:そこに行き着いちゃうわけですよね。

田端:行き着いちゃうんですよ。

本田:どうなんですかね。誰を動かしたいかだけど、案外……。

田端:「感動しましたー!」っていう映画の宣伝みたいな、「泣いちゃいました!」みたいなのあるじゃないですか(笑)。全米ナンバーワンヒットみたいな。そういうのと同じ。

キラキラ自撮りをする人はターゲットがない

本田:今の話でいくと、100倍盛ったやつを田端さんとかがどっかで見て「あ、いいな」くらいは多少スケベ心が動くかもしれないですけど、それってその彼女の目的意識からいったら、「本当の恋愛がしたい」って思ってたら別に動いていただかなくてもいい層じゃないですか。

だからそういう意味でいくと、キラキラ自撮り100倍盛りはどっかの誰かさんを動かすかもしれないですけど、本当の自分の目的は動かさないってことですか?

はあちゅう:というか、キラキラ自撮りをアップしてる人たちって、そもそも特定のターゲットがないと思うんですよ。なんとなく自意識というか、盛れた写真をアップすることによって良い自分、普段の自分の何倍かの自分=虚像がネットにできて、多分それが楽しいと思うんです。

本田:誤解を恐れずに言うと昔の広告チックな、なるべく美しくきれいに見せようっていうこと?

はあちゅう:そうですね。誰か特定の人を動かそうとしてないと思います。

本田:なるほどね。

田端:今なんとなくわかったんですけど、それって「いいね!」がいっぱいついたりするとそれが自信になって、特定の人と向き合ったときにその自信が下支えするみたいなところってあるかもしれないですよ。

本田:深いですね。

はあちゅう:そういう具体的な効果もあると思うんですけど、でも基本的にはリアルの知り合いのめっちゃキメキメの顔がFacebookでふわっと上がってきたら、「こいつちょっと痛いな」って意地悪な気持ちが芽生えますよね。

本田:まあ、それでこっち側の思いが変わるかっていうと、それは変わんないかな。動かないですよね。動かないって結論ですよね。でも、それでもやってしまうっていうのはどういうインサイトなのかな。男性はあんまりやらないじゃないですか。まあ、最近は多いですけどね。

田端:いや、多い……。わかんない。

本田:でもね、圧倒的に女性が。

はあちゅう:変身願望みたいなところは満たされますよね。やっぱり良いセルフイメージを持ちたいと思うので、そこに自分を合わせていくっていうのは、女性にとっては必要だと思います。全部そうじゃないですか。雑誌だってみんなフォトショしてるってわかってて買ってますよね。

本田:(笑)。まぁね。わかってますよね。今は、素人というか普通の方のやつも、逆に盛ってないと思わないっていう。

田端:みんなが盛ってるから、ある程度盛らないと損、みたいな(笑)。

本田:何が基準なのかわからないって感じはありますよね。むしろ変顔したほうが目立つんじゃないかみたいなね。

はあちゅう:うーん、変顔したらしたでまた叩かれる。

(会場笑)

本田:何でも叩かれる(笑)。

はあちゅう:基本的に私は何でも叩かれるって思ってて。

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