まずは書かせてハードルを下げる

西澤ロイ氏(以下、ロイ):それで、僕がこの講座をやっている理由は、みんなすでに英語を話せるんだという事実を、もう日本人全員に伝えたいんですよ。だってみんな話せるんですもん。でも、話せないと思っちゃってるんですよ。それが非常にもったいなくて。

上村潤氏(以下、上村):毎回その熱き想いをぶつけていただいている、この「世界一聞きたい英会話の授業」。いくつか、参加者の感想を紹介しますね。

「今日ロイさんのお話を聞いて、『私英語喋れるじゃん』と思いました」。そして「今日のセミナーを聞かせていただき、『私、英語できるかも』と、今までと違った感情が沸き上がってきました。ありがとうございます。とても楽しいセミナーでした」。

ということで、授業とは銘打っていますが、とても楽しいセミナーでしたということで。いわゆる授業とは、やっぱりこう一味違うというか。

ロイ:そうですね。僕、教えてないんですよ。

上村:ほう。

ロイ:授業って、これを例えば覚えておきなさい、試験に出ますみたいな。そういうのが授業みたいなイメージがあるかもしれないんですけど。僕がやってることは、みなさんのなかにある英語の力とか、英語の種を引き出すというか。伸ばすお手伝いをしてるだけなので。

上村:なんか、どうしても授業というと、先生がいて、生徒は教えてもらう側。完全に受け身という立ち位置が最初からできちゃってる気がするんですけど。そうじゃないんですか?

ロイ:そうですね。

上村:普通の英会話の授業とは、そういった部分がやっぱり違う。

ロイ:そうですね。だいたい英会話に行くと、フリートークで、英語で喋ってみなさいとか言われて、たじたじになるとか(笑)。あとは会話の、実際のダイアログの文章があって、これで練習してみましょうとか。そういうのってけっこうあると思うんですけど。僕の場合には、英作文をやっていただくんですよ。

上村:書くほう、ですよね。

ロイ:そうですね、まず書くところからはじめたほうがハードルが低いので、書いてもらうんですけど。それによって、自分を話せなくしてる思い込みみたいなものに、気付いていただくんですね。

1つの言葉でいろいろな表現ができる

ロイ:例えばですけど、じゃあ、じゅんじゅんに英作文をやっていただきましょう(笑)。

上村:おお(笑)。はい……今ぶわっと汗が出ましたけど。

(一同笑)

ロイ:いきます。「彼は先生です」。

上村:He is teacher.

ロイ:いいですね。He is a thecher.

上村:He is a thecher.

ロイ:まあ「a」があるとかないとか、たいした問題じゃないので、置いといて。

上村:はい。

ロイ:彼は先生です、だと言えるじゃないですか。じゃあ、「彼は消防士です」。

上村:ああ……。消防士、He is...…消防士ってなんだろう? Fireworker?

ロイ:ああ、いいですね。Firefighterって言うんですけど。

上村:Firefighterか。

ロイ:じゃあ、「彼は宇宙飛行士です」。

上村:He is spaceman?

(一同笑)

上村:違うなあ(笑)。spaceflyer?

ロイ:正しくというか、宇宙飛行士にあたる単語は、「Astrounaut」。

上村:ああ! Astrounautね。

ロイ:っていう単語があるんですけど。今何を伝えたいかっていうと、今みたいに英作文していると、単語を知らないと喋れなくなるんですよ。

上村:はい。

ロイ:これで、例えば「弁護士です」とか、なんですかね……「ラジオの仕事してます」でもなんでもいいんですけど。そうするとボキャブラリーがたくさんないと喋れなくなっちゃうんですよ。

上村:うん。

ロイ:そういうやり方をしていると、なかなか喋れると思えないんですね。それをもっと簡単な言い方で言えばいいんですよ。例えば、「私は先生です」っていうのは、例えば歴史の先生だったら、I teach history. って言えば言えますよね。

上村:はい。

ロイ:例えば消防士だったら、I protect people from fire. 人々を火から守ってます、みたいな言い方をすれば、Firefighterっていう単語を知らなくても喋れるんですね。

上村:そうですよね。protect fire?

ロイ:protect people.

上村:protect peope.

ロイ:from fire. みたいに言うとか。

上村:みんな知ってる単語ですもんね。

正解を求めるのがそもそも間違いである

ロイ:さっきspacemanみたいなこと言ってもらいましたけど。宇宙飛行士だって、He works in space. って言ったら、宇宙で働いていますって言ったら宇宙飛行士ぐらいしかいないじゃないですか。

上村:そうですよね。

ロイ:だから、それが知ってる単語を使って喋るっていうことなんですよ。そこで「単語を知らないから喋れないんだ」って言って覚えだすと、いつまで経っても覚えなきゃいけないんですよ。

上村:あっ……なるほどね。確かにその、教科書に載ってる例文以外は、正解じゃないみたいな。たぶんそういうのが自分のなかにあるんでしょうね。固定観念として。

ロイ:そうなんですよ。正解を求めちゃうんですよ。

上村:そこがいけなかったんですね。いやあ……見事に間違いを(笑)。間違いが露呈しましたけど。

ロイ:いやいやいや。それを間違いって言っちゃうとまた、だめだと思います。

上村:そうですね。それもそれで、ね。あっても、別に何の損もしない。むしろ得しかしないぐらいのものですもんね。

ロイ:なんて言うんですかね、そうやって、やっぱりこう理想が高いんですね。日本人の方って理想が高くて。正しいものに向かっていく、すごいパワーがあるんですよ。

だから例えば……日本の製品とかサービスとか、すごく世界のなかでも質が高いって言われますよね。それは日本人の、理想の高さのおかげなんですね。ただその理想の高さが、英会話、英語の上達は邪魔してしまっている、という。ちょっとそういう状況、なだけなんですよ。

上村:英語に関しては、発想を変えることで。

ロイ:うん。

上村:そりゃ2時間で喋れますね。

ロイ:(笑)。

上村:おおー。これは、受けるのが楽しみですね。

ロイ:じゅんじゅん来てくれるんですよね?

上村:……はい。

ロイ:(笑)。なんですか、今の間は。

上村:いやいや(笑)。行きますよ、もちろん。聞きに行きます。聞きに行きますじゃねえな。聞いて、2時間で喋れる、そんな男になって。

ロイ:(笑)。

上村:一皮むけた上村潤をお届けしたいと、思います。

ロイ:なのでぜひ、リスナーのみなさんね、じゅんじゅんの一皮むける瞬間を目撃したい人はぜひ来ていただけたらうれしいなあ、なんて思います。

上村:そうですね。こちらは、応募はどうしたらよろしいですか?

ロイ:Webサイトで、申し込めますので。

上村:気になる方は、「世界一聞きたい英会話の授業」で、検索していただきますと1番上に出てきますので。そちらからご応募していただきたいと思います。

というわけでね、本日は世界一聞きたい英会話の授業を取り上げさせていただきました。やっぱりみんな、英会話の授業というと、どうしても壁を持っている人も少なくないと思うんですけど。そういう壁が、かなり僕のなかでは外れたような気がしますね。

ロイ:おお、いいですね。

上村:これを機にね。ぜひ発想の転換を、さらにしていきたいと思います。