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第8回:映画で英語を学ぼう(The Matrix)<ラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」>(全1記事)

映画で学ぶ英語 『マトリックス』の主人公の名前の発音、正しくは「ネオ」ではない?

西澤ロイの頑張らない英語。このラジオは、英語が上達しない原因を根本から治療するイングリッシュ・ドクターの西澤ロイ氏が、英語の効果的な上達法・学習ノウハウ、英語を使って活躍している方のインタビューなどを伝える番組です。TOEIC満点を獲得し、「頑張らない」をキーワードに英語勉強法をレクチャーするロイ氏が、リスナーからの疑問に答えます。今回は、映画『マトリックス』をテーマに英語を学びます。

ゴールデンウィークの由来

西澤ロイ氏(以下、ロイ):One my favorite movies is The Matrix. 「西澤ロイのがんばらない英語」。

上村潤氏(以下、上村):このコーナーでは、「納得!! 英語カウンセラー」西澤ロイへの疑問、質問、英語に関するあんなこと、こんなことを取り上げていくコーナーです。ロイさん、おはようございます。

ロイ:おはようございます。

上村:先週ぶりでございますね。

ロイ:はい。

上村:以前はけっこうあいてたりもしたんでね。今日はすごく……久しぶりな気がしないというか。先週ぶりですからね。

ロイ:3週連続ですからね。

上村:いやあ、楽しみですね(笑)。3週連続でロイさんに会えるっていうのは。ガンガンやっていきたいと思います。

ロイ:じゅんじゅんの上達も加速しちゃいますね。

上村:(笑)。ぜひぜひ……。もう、ゴールデンウィークになってるわけですけど(注:動画投稿日は2014年5月11日)。ゴールデンウィークっていうのはそもそも、和製英語になるんですね。

ロイ:そうですね。

上村:このゴールデンウィークっていうのは、そもそも映画業界の打ち出した宣伝文句といいますか。

ロイ:あ、そうなんですか。

上村:あれ、ご存じなかった?

ロイ:知らないですね。

上村:実は……昔、大映という映画会社がありまして。それが、お正月映画やお盆映画以上に、この時期に映画を打ち出したら興行成績が上をいったんで、ここをゴールデンウィークにしようと。

ロイ:なるほど。

上村:ちなみにシルバーウィークっていうのも、秋につくったらしいんですけど。これは広がらなかったそうです(笑)。

(一同笑)

上村:それでゴールデンウィークだけが残ったという。

ロイ:なるほど。

今日のテーマは「映画」

上村:映画ね、今。たくさん観てますから、僕は。そして、なぜこんな急に映画の話をしたのかと言えば。今日のテーマが、映画だからです。

ロイ:そうですね。

上村:僕の得意分野でございます(笑)。ちなみに先ほど、最初におっしゃった……。

ロイ:こちら。

上村:映像見てる方は分かると思いますが、こちらね。『マトリックス』。今日取り上げる題材はマトリックスでございます。なんか、ロイさんがマトリックスが好きっていうのが、なかなか結び付かないんですけど。

ロイ:そうですか?

上村:はい。ふだんのロイさんを知ってる方だったら、「まあ、ロイさん、マトリックス。いっしょだよね」みたいな感じなのかもしれないですけど。

ロイ:うん(笑)。

上村:そもそも好きになった……理由っていうんですかね?

ロイ:なんかすごい深いんですよね。その言葉、映画のなかで出てくる、英語の言葉としてもすごい深い言葉がいっぱいあって、いいなって思いますし。その設定というか世界観というか。

上村:おもしろいですよね。僕もちなみに昨晩、観てまいりました(笑)。家の中からDVDを引っ張り出して。

ロイ:僕も一昨日観ました。

上村:ああー、懐かしいですね。公開したのが1999年だそうです。もう15年前ですよ。

ロイ:うん……。

上村:でもね、今でも、当時画期的だった技術っていうんですかね。そういう部分は色褪せないかな、と思うんですけど。映像的にもおもしろい部分っていうのは、やっぱりロイさんの目から見てもありましたか?

ロイ:映像は……まあ、僕があんまりそのへんを語るのはどうかなとは思うんですけど。

上村:まあ、設定だったりとか世界観……。

ロイ:そうですね、世界観のほうがすごい好きですかね。人間が電池になってるとか。あとはやっぱり、思ったことが実現するようなところ。

上村:そうですよね。当時はインターネットのはしりの時代だったんですかね?

ロイ:けっこうそうですね。

上村:その、仮想世界で起きていること。自分が現実だと思っていたことは、実は仮想世界だったっていう世界観が。確かに当時ではすごく、センセーショナルというか。

ロイ:でも実際、シーンのなかでも肉を食べながら「何が本当なんだ?」みたいな話ってあるじゃないですか。食べてて美味しいって言ってるけど、これって結局脳が感じてる信号みたいなもので。何が本当なの? みたいな。その問いってすごい深いですよね。哲学的というか。

上村:うん……いたるところにその哲学的な言葉というか。本当ちりばめられているんですよね。そもそもその主人公の、キアヌ・リーヴス演じる「ネオ」っていう主人公がいるんですけど。仮想世界のなかでは「アンダーソン」っていう名前で生活をしていて。話が進むにつれて、自分が救世主になっていく話なんですけど。

「ネオ」の正しい発音は?

上村:ネオっていうのは、そもそも「The one」っていう文字を、アナグラムにしてネオ、っていう。

ロイ:おおー! そっか。

上村:Oneが、ネオになってるっていう。

ロイ:そうなんですね(笑)。

上村:っていう話を僕は聞きましたけど(笑)。そういうところも細かいところまで設定されているというか。何度見返しても、発見、気付きがあるというか。

ロイ:ちなみに、新しい気付きを1個、じゅんじゅんにプレゼントしますと。

上村:はい。

ロイ:ネオって、日本語だと言うんですけど。あれ英語だと「ニーオ」って。発音するんですよ。

上村:はい。僕、昨日観てて思いました。

ロイ:(笑)。

上村:ヒロインのキャリー=アン・モスさん。ヒロインのやっぱり「ニーオ」って呼んでるんですよね。

ロイ:そうそう。

上村:あ、ニオって言うんだ、と思って。あれはなかなか……実際その、ネオっていうと、やっぱり違うんですか?

ロイ:ネオって言わないですね。

上村:ああー。ニーオって。

ロイ:ニーオ。

上村:なんかこう……中の役になりきって、ついこう、セリフとかしゃべりたくなりますよね。

ロイ:いいですね。

上村:僕、映画のなかに出てくる、エージェントスミスが大好きなんですけど。

ロイ:へえー!

上村:後の作品で、かなりこう……大きな鍵を握るキャラクターなんですけど。まあなんでしょうね、いい役柄なんですよね。

ロイ:(笑)。

上村:ところどころに出てきてもう、またお前か、みたいなね。あとは、ローレンス・フィッシュバーン。モーフィアスっていう役柄もね。最初はすごく、重要なキーを握る人物なんだろうなと思っていたら。話が進むにつれてだんだんへたれてくるっていう(笑)。サングラス外すと、すごくつぶらな目をしてるんですよね(笑)。いやあ、僕は大好きでございます。

ロイ:もうじゅんじゅんさすがですね。とまらないですね。

「Don't think you are. Know you are.」

上村:話とまらないですよ、はい(笑)。そうですね。そんな作品のなかに、すごくたくさん名言が存在しているんですけど。僕のなかですごく引っかかった名言が1つありまして。

ロイ:ほう。

上村:これは、ローレンス・フィッシュバーン。モーリアスと、ニーオ(ネオ)が、仮想世界のなかで修行をするシーンがあるんですが、そのシーンのなかで使われたセリフです。「Don't think you are. Know you are.」。

ロイ:ああ、いいとこ選びますね。

上村:はい。これちょっと、気になっちゃったんですけど。僕が、英語を知らない身で知ってた、ブルース・リーの「Don't think, feel」に通ずる部分があるかな、と思ったんですけど。

ロイ:ちょっとかけてる感じしますよね。

上村:話によると、撮られた監督がいろんな映画に影響を受けて……端々にそういう影響を受けている部分が見受けられるな、っていう。そのなかの一文ですね。

ロイ:その前の文もたぶん大事なんですよね。You are faster than this. お前はこれよりも早いんだ、って言って。だから、Don't think you are. それはDon't think you are faster. ってことなんですよね。faster、もっと早いんだっていうことを、考えるんじゃなくて、知れと。

上村:考えるんじゃない。知れ、と。重いですねこれは(笑)。

ロイ:(笑)。

上村:いやあ、たまんないですね。

ロイ:本当、頭でいくら考えても、そうじゃなくて心でわかること、みたいな。

上村:でも、この一言をきっかけに、ニーオは、だんだん目覚めていくという。

ロイ:そうですね。

上村:そういうシーン、きっかけになる、印象的な言葉なんですよね。

「I can only show you the door, you're the one that has to walk through it.」

上村:そのほかにも、いろんな名言があるわけですけど。ロイさん的に、この言葉、僕は好きですみたいなものは?

ロイ:今のと、もう1個は英語で言っちゃっていいですかね?

上村:はい、どうぞ。

ロイ:「I can only show you the door, you're the one that has to walk through it」っていうのがあって。私ができるのは、扉を見せることだけだ、と。それを開けて進むのは、あなたにしかできない、ということを。ちょっと実際の翻訳は知らないですけど(笑)。

上村:はい。

ロイ:そういう発言があって。それが2回言われるんですよ。

上村:作中に2回?

ロイ:2回出ます。

上村:同じ言葉が出てくるわけですね。

ロイ:ほぼ同じかたちで出てくるんですね。

上村:ほー。これは……どうでしょう、作品のなかで、オラクルか何かが。

ロイ:オラクルに会うときに2回目。オラクルと賢者ですね。あの人に会うときに、2回目のセリフが出るんですね。結局、扉を見せることしかできないわけですよ。だから僕も、英語教えていて英語ができるようになると、こういうことがあるよとか、こういうふうにやればいいよ、っていうふうに教えることはできても、結局歩くこと、それを実際にやるかどうかは本人にしか選べないので。本当、本質を突いた言葉だなと思いますね。

上村:なるほどね……。やっぱりキアヌ・リーヴスのかっこいい部分に目がいってしまい、がちな部分もあると思いますけど。そういう端々の言葉にもすごく深いものがあるということがね。ぜひみなさん、DVDを引っ張り出して観るか、レンタルショップに。ゴールデンウィークはぜひ、みたいな感じですね。

いやでもこれは……あとはなに語りましょうかね(笑)。

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