情勢調査の結果を受けて

記者1:定例会見第2部、お願いします。

小池百合子氏(以下、小池):はい。

記者1:今週情勢調査の結果が出まして、希望の党としては厳しい結果だと思うのですが、その受け止めをお願いします。

小池:まだ始まったばかりで、新しい政党でもあります。しっかりと、これからも地域地域の特性・ニーズなどを活かした、そうした政策をお訴えしていきたいと思っています。

記者1:それを受けてか、民進党の一部からは民進党再結集の話も出ているようですが、それについてはいかがですか?

小池:それについては私は直接うかがっておりませんし、報道ベースでしか存じません。それはあちらさまのことなのでは、他党のことではないかと思います。

記者1:もう1点、三都物語を組んだ中で、愛知県の大村知事が希望の党から多少距離を置くような発言があったのですが、それに関してはいかがでしょうか? 

小池:松井知事も私も、それぞれ地域政党を有しております。それとベースの違う大村さんというのは、いろいろお考えがあってのことなのではないかなと思います。ただ、三都物語というのは基本的に地方を改革していきましょうということなので、それとこれとは別であります。それから希望の党の顧問を求められたのは、実は大村さんの方なので、ちょっとその辺のところは解せないところがあります。

まあ大村さんもいろいろな政党の中でもがいておられるんだろうと思います。

記者1:それでは各社、社名と氏名を述べた上で質問をお願いします。

記者2:朝日新聞のチョウです。消費増税凍結の件ですけれども、副作用について代表はなにかお考えはございますか?

小池:副作用といいますか、やはり実感が伴わない中での消費増税というのは、経済の6割をしめる個人消費を冷やしてしまうのではないかと、このように思います。そういったリアクションをどうやって避けるか。そのためにも一旦立ち止まるべきだというふうに申し上げているところであります。

記者2:街頭演説を聞いていると、モリカケ批判とか言及が増えていると思うんですけれども、その狙いにをお聞かせください。

小池:これはひとえに情報公開ということを私どもは大きなポイントとして申し上げている。その最たる例ではないかということで申し上げているわけであります。やはり国民の7割、8割が納得しない中で政治不信ということを払拭していくというのは、当事者の方、もしくは行政の側の問題ではないかと思うからです。

記者2:代表側の批判を強めている安倍政権ですけれども、選挙後に大連立などの連携を模索する可能性というのは今後ありますか?

小池:ございません。私どもは、希望の党としてはきっちりと政策が実現できるように、是々非々の対応でも進めていくことになろうかと思います。

アベノミクスに対する評価について

記者3:産経新聞のオオイズミですけれども。

小池:存じ上げています。

記者3:すいません(笑)。代表はアベノミクスに対する批判なり意見をここのところずっとおっしゃっていますけれども、一方で、見た目のわかりやすい数字として、東証株価が20年ぶりの水準ということで、高い水準に上がってきている。ここへの評価はいろいろわかれるところだと思うんですけれども、代表がご覧になったこの数字の評価ついてどのようにお考えでしょうか?

小池:問題は鳥の目になって見るべきだと。日本の株価の上昇は、他の国と比べて圧倒的に遅いんです。それはアベノミクスが不十分だからであって、昨日今日と比べて高くなったと一喜一憂しているのは、まさしく虫の目でしか見ていないとおもいます。

まさしく今、マクロの部分とミクロの部分の組み合わせが必要なのであって、ここへ来てGPIF(注:年金積立金管理運用独立行政法人)などの動きなどもよく注視しながら、やっていきたいと思います。株価は1つの先行指標であると思いますけれども、昨今の国際金融の情勢からして、むしろここから東京市場が上がらない方がおかしいと思います。

記者4:フリーランスのヨコタハジメです。

小池:はい、ありがとうございました。

記者5:序盤の情勢調査なんですけれども、こういった情勢になっていることへの分析というのは代表といしてはどのようにお考えでしょうか?

小池:ひとえに野党が幾つか分散しているということも手伝っていると思いますが、いずれにしましても序盤戦でございます。これからしっかりと政策を訴えていきたいと思います。最後です。

記者5:もう1点すいません。

小池:はい。

記者5:民進党、希望の合流がうまく行かなかったから野党が分裂したのではないかという指摘もあるんですが、それについてはいかがでしょうか?

小池:でもそれであるならばそのままずっと民進党でいらっしゃるという選択肢もあったわけですよね。ですからまあ、ここはやはり新しくやっていきたいという思いで、そして政策が一致された方々ともに今戦っている。これに対して私はしっかりと応援をし続けていくと言うことだと思います。

ありがとうございました。