次のNewsPicks Bookは岡島悦子

西村創一朗氏(以下、西村):ありがとうございます。あっという間に1時間半が経過して、今もう9時ジャストなんですけど。

前田裕二氏(以下、前田):みなさんすごいですね。朝早くから1時間半も座って聞いてるっていうのが。

西村:そうですね。もうお尻がそろそろ痛くなってくるところだと思うのですが、最後にせっかくなので前田さん、箕輪さんのほうからみなさんに一言メッセージというか、お話をいただければなと思うのですけども、宣伝でもいいですし。

箕輪厚介氏(以下、箕輪):NewsPicks Bookというのは、次、岡島悦子さんなんです。

前田:超大物が実はそこにいる。

箕輪:前田さんの母ですので。

前田:本当に母のように。

箕輪:岡島さんの本が『40歳で社長になる日』っていう本なんですけど、これまさにここにいらっしゃる人に1番読んで欲しい。40歳でリアルに、それも大企業でなろうとすると、もう僕とか皆さん世代で篩に掛けられるということなんです。

40歳が社長になる日 (NewsPicks Book)

「40歳の時にどうあろう」ということでは遅くて、「今何をするか」「どういう意識で生きるか」。そういうことが、あの本に全部書いてあるので。正に今日来てくださった皆さまのように、前のめりなエネルギーがある人に読んで欲しいなと思っています。もうちょっとで出ます。7月29日とかその辺だと思いますので、よろしくお願いします。

西村:そうですね。

前田:もうすぐですね、7月29日。楽しみです。

自分に関わってくれた人を幸せにしたい

西村:ありがとうございます。それでは前田さんよろしくお願いします。

前田:メッセージか。2つでいいですか?

西村:前田さんらしく2つで。

前田:いまぱっと思いついたものを2つ言いますね。1つは本当にいつも思うんですけど、それこそこの場もエンゲージメントだと思うんですよ。だって、朝7時半にここにくるのって大変じゃないですか。

竹田匡宏氏(以下、竹田):大変。

西村:心の底から大変だと思えてきますよね。

前田:普通に考えたら、こんな時間、絶対に眠いですよね(笑)。でもみなさんは来てくれて。僕、「何でそんなにTwitter返すんですか?」とかよく言われるんですけど、自分の人生に関わってくれた人に対して、絶対にその人を幸せにしたいという気持ちや、責任感があるんですよ。

同様に、今日ここに来てくれたみなさんが幸せになる確率を上げたいという思いがすごくある。今日もSlido(スライドゥ)に来てる質問とか絶対に全部返したいんですよ。どうしたらいいですかね? 逆に質問したいんですけど。

僕がSlidoが嫌いな理由は、この無駄なエンゲージメント。普通のイベントだったら、「みなさんありがとうね。いろいろ質問してくれて」と言って、ここに投じられたエンゲージメントは、何の意味もなく捨てられちゃうじゃないですか。だから僕はSlidoあまり好きじゃないんですよ。

西村:なるほど。とても勉強になります。

前田:だって無駄じゃないですか。

箕輪:僕「箕輪さんは〜」って書いてあっても読もうとも思わない。

(会場笑)

前田:本当ですか!?

西村:見てすらいなかったんですね。

エンゲージメントに対してお返ししたい

前田:でも、自分の人生にこうして関わってくれた人数って、絶対に限りがあるはずなんですよ。理論上。

西村:物理的にそうですよね。

前田:だから自分に関わろうとしてくれた人たちにちゃんと返していきたいと超思っているので。これをどうやって返していくかというのを西村さんに相談したいんです。違うイベントで、Slidoが使われたことがあるんですけど、その時に言った「これを返したいから」というのは同じことなんですよ。

西村:同じフラストレーションなんですね。

前田:同じことを「Twitterで質問してね」って言ったら1件も質問が来なくて、みなさん匿名じゃないと聞けないのかな、と思って。TwitterだとヴァーチャルIDの人もいるし、最近はプロフィールをちゃんと書いて、ほぼリアルIDの人も多いけど。何が言いたいかというと、何らか僕が『人生の勝算』自体もそうですし、ここに来ていただいたことのエンゲージメントに対して何らかのお返しをしたいと思っています。

ここに質問を投じてくれた方は、できるだけTwitterに「こういう質問しました」って言ってくれたら返信するので、お願いしたいなと思います。それこそ、この間も夜にスタバで作業していたら、知らない人に後ろから「前田さんですよね?」と言われて、「僕、人生の勝算が見つからないんです」って声をかけられたんです。

最初は本のことだと思って、「ああ、結構在庫切れちゃって」と返したんです。そしたら、「いや、そうじゃなくて、僕のことなんですけど」って(笑)。「あっ、そういうことですか」みたいになって、1時間ぐらい話しました。

原体験を大事にする

箕輪:すごいですね。ホリエモンだったらブチ切れてますよ(笑)。

前田:そうですよね(笑)。

箕輪:ホリエモンに本の感想を「感動しました!」って言ったら、「うぜーよ。Amazonレビューに書けよ」って言うに違いない(笑)。

西村:サイコパスですね(笑)。

前田:性格の違いですね。その方が効率的だと思います。それでも1時間話したら、ある程度その人の勝算が見えたんですよ。

箕輪:政治家になって欲しいな。

前田:いやいや政治家とかは絶対無理ですね。向いてないと思うし。そのときはスタバでパワーポイント作ってたんですけど、彼が勇気ある行動をしてくれた。資料を作っている僕に話しかけるってちょっと勇気がいるじゃないですか。それをやったことに対して、何らかの敬意を表したいなと思って、「えっ、そんなに悩んでるの?」と聞き返した。「そうなんですよね。熱量沸いてこなくて」と彼は言ったんだけど、「すでに沸いてるよ熱量」みたいな(笑)。

西村:話しかけている時点で。

前田:でも彼は「そうですかね」って。わざわざパワポを作っている僕の邪魔をしてまで話しかけてくる熱量は、どこから生まれてくるのか考えようと言って、一緒に考えたんです。そしたらだんだんわかってきて。「原体験が自分にあるんだったら、それを音にして、こういう事業を作った方がいいよ」というような話をしました。あれは深夜で時間に余裕があったからできたとは思いますけど。

さすがに日中とかだと予定があるからできないと思います。長くなりましたが、このご縁をきっかけに、何らかの応援や貢献をしたいと思っているんで、今後も質問とかあれば何でもして頂きたいというのが1点目。

2点目は、スナックにきてください、です(笑)。実は、キングコングの西野さんと一緒に、五反田にスナック作ることになったんですよ。物件も決まっていて。今はまだお洒落な感じなんで、内装を替えるんですけどね(笑)。

箕輪:すごくダサくするんでしょ?

前田:ダサくしたいですね。

キングコング西野氏と企画したスナック経営

前田:西野さんと2人で出資してやるので、おとぎの街的な世界観にしていきたいなと思っています。彼が今やってるキャンプ場っぽい、ものすごく暗くて暖かいオレンジ色の光という感じ。

しかも、僕はそこで来てくれたお客さんのリクエストの歌は全部唄おうと思ってる。ちなみに、「スナック・キャンディ」という名前は、特に理由なくて、何か響きがいいからっていうことだけでつけました。

なぜスナックをやるのか、ということですが、長期の展望としては、例えば、青森とか沖縄とか日本中で、スナック・キャンディをやりたい人を作りたい。そして、横展開みたいなことが起きたらおもしろいんじゃないかなとも思っています。全国に100キャンディ作る、みたいな。

あと僕は、本屋さんよりもスナックのほうが本が売れると思っていて、その仮説を証明する挑戦がしたいなと。なんでかというと、スナックのママがお勧めしたら買う人が100人いるとしたら、100人を100回など、着実にニッチを積み上げていくほうが売れるんじゃないかと思った。

西村:西野商法ですね。ある意味。

前田:そうそう。スナックに眠っているビジネスエッセンスみたいなものを、僕らの実体験を通じて吸収していきたいという抽象化の試みであり、勉強でもあるんですけど。

箕輪:前田さんと西野さんと僕のLINEグループで、「本っていうのは、本来賞味期限がないのに半年とかで返却されるのはおかしい。永遠に売れる仕組みを考えよう」という話になって。前田さんの本が出たのは6月末だから、1ヶ月近く話し合っているんですけど、この3週間ぐらいの間にまさかスナックをつくって売ろうってなるとは思わなかったです。かなり遠回りのような気がするけど、すごい発想だなと思って。

前田:それで「スナック・キャンディをやりたいんです」っていう人が増えて、全国に100軒ぐらいスナック・キャンディができる。1店舗に100人ぐらいの常連客がいれば、1スナックあたり100冊本が売れるとする。それだけで10,000冊。「あれ? これ普通に本屋で売れるんじゃないか?」ということに気付くという流れ。

SHOWROOMもそうなんです。SHOWROOMで物を紹介すると物が売れるんですけど、SHOWROOM内で人気を勝ち得た人がバッグを紹介すると、1時間に50個とかの点数がはける。

箕輪:エンゲージメントが異常なまでに高まったら、その人がいいと思ったら買う。

前田:まだ買う。物の購買理由が物じゃなくなってくる。その「人」自体になるんです。

西村:絆にお金を払っているということですね。

前田:そうそう。絆とか人にお金払うのは、キャパに限界があるというか、常連が1万人になったりはなかなかしない。基本的に絆はいわゆるコミュニケーションやインタラクションがベースになっているから。規模が広がるとその大前提が崩れてくるだからそのスナックは店側の問題があって、常連客が10,000人いますよというのはほぼあり得ないんです。

西村:物理的に無理ですよね。

箕輪:分裂していくのが正しいということですね。コミュニティがバァーって。

前田:そうそう。

箕輪:小宇宙のような感じで。