シャワーの温度が一定しない理由

ステファン・チン氏:適温でシャワーを浴びているときほど、生活の中で満足を得られることは少ないでしょう。

しかしそんな極楽も、長くは続きません。お湯が冷たくなりだすと温度調整つまみを少しだけ上げますが、突然思いもしない熱湯が出てくることがあります。

そこでつまみを戻すと、冷たい水を浴びてしまうことになります。

つまみを動かせる範囲は広いのですが、ではなぜ人肌に適温となるお湯が出てくる範囲を選択できないのでしょうか。

原因の1つに、ほとんどのビル内では温水器で水を溜め管理されていることにあります。冷たい水に熱い水を加えることにより、温かい水を同じ量だけ加えるよりも温度を変化させます。なので、もしお湯が熱すぎると、その熱水の量によってあなたの体に温水が到達するまでに温度は変わっているのです。

そして給湯器に入っている水は、ときにとても熱いことがあります。基本的に摂氏50度で保たれ、細菌を死滅させます。もし細菌の危険性を良しとするならば、温度調整つまみ一つで快適な温度にセットすることも可能となるわけです。

たとえお湯がそれほど熱くなかったとしても、温度調整つまみがつねに同じ温度を保ったままであるとはかぎりません。給湯器が小さければ、十分な熱を長時間維持することはできないでしょう。

新しいビルであれば給湯器に水を溜めておくかわりに、あなたの要求通りに温水を温めることにより、この問題を回避できることもあります。しかし実のところ、配管は熱水と冷水それぞれのパイプを適量開けるだけで、温水冷水の温度を区別しません。

なのでシャワーを浴びているときに他の人が冷たい水を使っていると、熱水が勢いよく噴き出してくることがあります。温度が高めにセットされている給湯器であれば、調節が難しいシャワーの適温を定めることができます。

この問題はほとんどの場合、均圧バルブを投入することによって解決できます。これは冷水の出方が急にゆっくりになるか出てこなくれば、熱水も抑制するというものです。

温度調整ミキシングバルブ新しいバルブも、さらに制御機能を備えています。これはシャワーの温度と圧力をコントロールできるもので、水の温度によってサイズを変える特殊な温度調整器です。

もしトレイの水のように冷水が他に使われれば、過剰に放出された熱湯はさらなる量の熱湯があなたに届くまでにブロックするよう、温度調整器を拡張させます。

そして周りの水がとても冷たければ、調整器はさらなる冷水のブロック力を縮小させます。このようなことによって、家にいる他の人が用を足す際に火傷などすることがないのです。素晴らしいでしょう。

大事なのはシャワーを適温になるようにダイアルで調整するということです。そうすればいちいち温度調整のためつまみをいじる時間を減らし、そのぶんシャワータイム、もしくは入浴時間を満喫できるのです。