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就活ファール!【面接#1-2】早稲田大学 安達拓くん:1番目の志望理由に給料!? (究 極の面接指南シーズン3) (全1記事)

「給料がいい」「こだわりある仕事がしたい」就活生の志望動機に、面接のプロが一刀両断

本格的な就職活動を前にした迷える現役就活生を、面接のプロが熱血指導する「究極の面接指南」シリーズ。面接官から次々に飛び出す厳しい指摘には、すべての就活生必見のヒントが満載です。就活生向け動画チャンネル「就活ファール!」。前回に引き続き、ビール業界を志望するW大学の安達氏が登場。面接のプロたちが自己PR方法に続いて指摘したのは、安達氏の志望動機でした。志望するビール業界について「こだわりがある仕事がしたい」と言いつつ、一方で「給料がいいから」と話す安達氏に、面接のプロたちが感じた違和感とは……?

どう話せば企業側が「ああ、なるほどな」となるのか

ナレーション:前回、ビール業界を志望する彼が行なった自己PRに対し、水谷、藤野の両アドバイザーは厳しい意見を突きつける。今回、初登場となるこの男はいったいどんな指摘をするのか。

井坂智博氏(以下、井坂):多様性を理解して社会のなかで活かしていく、企業のなかで活かしていく。これはこれからすごく大事なことだと思います。

ナレーション:株式会社インクルーシブデザイン・ソリューションズ代表取締役社長、井坂智博。リクルートグループ在籍11年でトップ営業マンに登りつめ、営業業務の標準化や組織コンサルを経験。本質を見抜く鋭い目で、学生に襲いかかる。

井坂:それから、もし区別や差別のない社会とか、あるいは逆に多様性をもっと戦力的に活かしていきましょう、ということを武器に使うのであれば、企業に対しては少しアピールは弱いかな。

安達氏(以下、安達):はい。

井坂:それを武器に使うんだったら、もっと企業側でこれを武器に置き換えたときに、どういう言い方をすれば企業の人も「ああ、なるほどな」と理解できるのか。そこをなんかもう少し盛り込んだほうがいいですね。

私は多様性を勉強して進んでるっていうの、はすごくいいと思いますよ。

ナレーション:今の実力を知りたい、冒頭にそう語った安達くん。しかし井坂が出した答えは?

井坂:でもそれがやっぱり武器として、今活用できてない。それが今のあなたの実力じゃないのかな、という気がしますね。

安達:はい。

ナレーション:今のレベルでは就活においてまったく戦える状態ではない。

「給料がいいから」の志望動機は是か非か

ここで話題は本来の志望動機の話に。

水谷健彦氏(以下、水谷):ビール業界志望ね。

安達:はい。

水谷:自己PRのときにその話が出てきたんだけど、ビール業界を志望している理由が最初に給料って言ったじゃん。

安達:はい。

水谷:これ、すごくイマイチだと思うんだよね。ポワーンって感じ(笑)。

安達:事実として、自分が志望した理由としてはあるので、一応挙げてはいるんですけれども。

水谷:いや、もちろん。志望する理由としてね、給与が条件として入ることはまったくいいと思う。

なんだけど、「ビール業界を志望してるんです」そして理由が「給与が〜」ってくると、もし自分たちがビール業界の面接官だとしたら、相当ガクッとくるわけよ。

キリンとアサヒ、各社のこだわりを語れる?

ナレーション:一瞬困惑した表情を見せたが、水谷の意見で納得の表情に。しかし井坂からは?

井坂:なにをもって給料がいいとか悪いとか言っているのかわからない。せっかく自己PRで話していた多様性、そしてこだわりがある。ビール業界に行きたい、働く上では給料がほしい。これがまったく繋がってない。

ナレーション:自己PRと志望動機、それらがまったく繋がらないと指摘した井坂。これらの指摘を受けた上で、改めてビール業界への志望動機を聞いてみた。

安達:ビールって、製造者の、作っている方たちのこだわりの結晶なわけじゃないですか。ものづくりですし。という部分で、そういうこだわりに携わりたい。そこでは、どういう思いがあって作っているのかがすごく気になって、携わりたいなと思ってビール業界は志望してます。

水谷:なるほどね。でもそのビール業界志望は、いわゆるビールの大手メーカーだよね。

安達:そうですね。

水谷:その4社を言うともうすごく大変だから、キリンとアサヒについてその各社のこだわりを語ってくれる? 

安達:キリンはすごくものづくりをキーワードとして持っていくらしくてですね。今すごく若者がビール離れしてるときに、ものづくり、技術開発で対応していこうという方針としてあるらしくて。キリンはすごくビールへの、なんていうんですかね、言葉にすると簡単になってしまうんですけど、多様性がすごくあるのかなとは、話を聞いてて感じたっていうのがありました。

それに対してアサヒは、チャレンジ精神が強いらしくて、もう本当、イケイケな感じですごく押していく。自社を押していく意識がすごく強い。それが営業であったりとか、マーケティングの部分ですごく強みに繋がってて、海外進出とかも進んでるっていうのが。

「そのレベルで言われると、たいしてこだわり強くないな」

ナレーション:大手ビール会社2社の違いを懸命に語るが、水谷の反応は?

水谷:今の話でいうと、もっと各社のこだわりを深く語れるようになってほしい。要は「ビールって今、ビール離れとか進んでいるなかで、でもすごく人を豊かにするものじゃないですか」みたいな話があるわけじゃない。

安達:はい。

水谷:といったときに、キリンについてはそういう話、ちょっと出てきたよね。だけど、(その話は)僕でも知ってるレベル。代官山にそういうビールのレストラン出しましたとかね、いろいろあるじゃない。

そのレベルで言われると、たいしてこだわり強くないな。

ナレーション:早稲田大学の安達くんだが、緊張からかこの場にくると大手ビール会社2社の違いもうまく伝えきれない。そして水谷からは厳しいダメ出しが。

次回、いよいよ最終アドバイス。

藤野貴教氏(以下、藤野):浅い。

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