アナウンサー:輝かしき背番号3、長嶋茂雄。17年間、燃える男の舞台となった、この後楽園球場のマウンドに向かっております。輝かなスター、長嶋。華麗なる大スター、長嶋。プロ野球の象徴として、栄光を一身に集めてきた長嶋選手。その長嶋選手が人生のひとつの地図を力一杯生き抜いて、今、新たな実りの季節へと向かって、出発しようとしております。長嶋選手、お別れの挨拶でございます。
(ヤジ・拍手)
長嶋茂雄氏(以下、長嶋):昭和33年、栄光の巨人軍に入団以来、今日まで17年間、巨人並びに長嶋茂雄のために、絶大なるご支援を頂きまして、誠にありがとうございました。
(拍手)
長嶋:皆様から頂戴致しましたご支援、熱烈なる応援を頂きまして、今日まで、私なりの野球生活を続けて参りました。今ここに、自らの体力の限界を知るに至り、引退を決意致しました。
振り返りますれば、17年間にわたる現役生活、いろいろなことがございました。その試合をひとつひとつ思い起こしますときに、好調時は皆様の激しい、大きな拍手をこの背番号3を、さらに闘志を掻き立ててくれ……。
(拍手)
また、不調なとき、皆様のあたたかいご声援の数々のひとつに支えられまして……。今日まで支えられてきました。不運にも、我が巨人軍はV10を目指し、監督以下、選手一丸となり死力を尽くして最後の最後までベストを尽くし闘いましたが、力ここに及ばず、10連覇の夢は敗れ去りました。
(ヤジ)
私は、今日、引退を致しますが、我が巨人軍は永久に不滅です!
(拍手)
今後、微力ではありますが、巨人軍の新しい歴史の発展のために、栄光ある巨人が明日の勝利のために、今日まで皆様方から頂いたご支援、ご声援を糧としまして、さらに前進して行く覚悟でございます。長い間皆さん、本当にありがとうございました。
(拍手)
アナウンサー:力強い、本当に力強い、長嶋選手お別れの挨拶でございました。
※画像は長嶋茂雄『長嶋茂雄は永久に不滅です!』