2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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記者15:日報の経過に戻るんですけれども、2月の13日、15日の件で、最終的には次官と陸幕長らが協議をして、非公表の方針を決めたということだと思うんですが。そもそもそれだけ重要な問題を大臣に上げなかったことについて、仮にそういう事実だとすると、それを大臣に上げなかった責任について、体制についてはどう思っていますか?
稲田朋美氏(以下、稲田):今回の報告書の中で、7月以降、一連の対応の問題点が指摘をされております。その中において、例えば、統幕(統合幕僚監部)にあった日報の1ヶ月間の発見の遅れであったり、今ご指摘になった日報の存在についての報告がなかったことであったり、さまざまな点について指摘がされ、その結果、こういった処分になっているということでございます。
記者15:それはご認識としては、本来は大臣のところまでちゃんと持ってきて、大臣のこれまでの情報公開の姿勢に鑑みて、公表を支持するというのが最善の選択だった、……何でしょう、想定されるシナリオだった、それができてなかった。
稲田:はい、……あの、この監察結果において、さまざま、ある時点、ある時点の不適切な対応が記載をされているわけですけれども、その点についてしっかりと対応するべきであったというふうに思います。
記者16:2月13日と15日の段階ですが、複数の大臣の部下が「確かに報告した」というふうに証言をしています。だけれども、大臣は「まったくそういったことはない」とおっしゃっています。その場合、あなたは報告をされたけれども、その内容が理解できなくて暗黙の了解をしてしまった、あるいはうなづいてしまった、無言で了承してしまったということなんですか?
稲田:はい、私は報告を受けたという認識はない、ということでございます。
記者16:複数の部下の方が「確かに報告した」と、「13日と15日、確かに報告した」ということを言ってます。
稲田:まあ、それは……。
記者16:それをあなたは信用できないと、噓の証言だというふうにおっしゃいますか?
稲田:いや、その点については承知いたしておりません。
記者17:「認識はなかった」っておっしゃいますけれども、実際に報告は受けたけれども、それを忘れてしまったとか、そういう可能性はあるんでしょうか?
稲田:私は報告を受けた時に、監察の中でも「書面による報告や了承した事実はない」というところは、確定をしていただいているところでございます。そのうえで、それまで国会答弁でしていたところの、「施設隊の日報を中央即応集団に報告をして、その後、破棄をした」という報告をくつがえすような報告はまったく一切なかった、と承知いたしております。
記者18:報道に出ていたメモとかも見られましたか?
稲田:見ておりません。
記者18:テレビも見てらっしゃらない?
稲田:テレビは見ました。
記者18:あれを見て、なにか心当たりとかはまったくなかったですか?
稲田:ありません。
記者18:あのメモはいつ頃だと思いますか?
稲田:わかりません。
記者18:怪文書ですか?
稲田:承知しておりません。
記者18:一連の報道はフェイクニュースと言われるんですか?
稲田:いや、そんなことを申し上げているのではなくて、今回、私自身も監察を、……監察というか聴取を受けて、そして、あの監察結果に、報告になったということで、それを受け入れているということでございます。
記者19:自衛隊内部からそうやって情報がどんどん出てくるということは、自衛隊内に大臣を信頼してないっていうか、大臣に辞めてほしいって思ってる人がいるんじゃないかと思いますが、そのへんの受け止めはどう考えますか?
稲田:はい、冒頭の発言の中で、私の責任の一端として、内部からの、今ご指摘になった、情報流出をにおわせるような報道が相次ぐことによって、防衛省、自衛隊のガバナンスについて、国民のみなさま方に疑念を抱かせるような結果になった、というふうに思っております。
記者20:大臣、すいません、ちょっと聞きたいんですけれども。大臣は当選3回で行革大臣(行政改革担当大臣)に抜擢されて、そのあと政調会長、今回防衛大臣でした。
今回、防衛大臣でガバナンスに失敗というか、公開にいたったというのは、ご自身で原因がどこにあったと分析されているんでしょうか?
稲田:反省すべてき点は多々あったというふうに思います。しっかしりと今回の反省をこれからの防衛省、自衛隊の改革にも活かしていただきたいし、私としての政治家としての人生にも活かしていきたいと考えております。
記者21:すいません、政治家ということでうかがいたいんですけれども、政調会長の時はポスト安倍、総裁候補としてのご自身の将来について意欲的な発言をされてたと思うんですが。
この防衛大臣を1年やっていろいろなことがあったと思います。ポスト安倍、総裁候補としての政治家、稲田朋美というのはどうお考えでしょうか?
稲田:この1年間を振り返り、やはり反省すべき点も多々ありました。やるべきこと成すべきことは、自分としてはしっかりやったという意味において、悔いはありません。
しかしながら、こういった結果を受けて、1から、一議員として、これからの安倍政権が進めている政策を前進するために、全力をあげていきたいと考えております。
記者22:大臣、すいません。今回の日報隠しの件は、ご自身は一切関係なく、すべて自衛隊内の制服組がやったことだという理解でいいんでしょうか?
稲田:そういうことは言っておりません。しかも、日報は隠したわけではありません。全部公表しております。そういう意味において、私の監督指導力、監督責任をとるということは必要だと考えたということでございます。
記者22:大臣、辞任を決められたタイミングというのは具体的にいつだったんですか。日報問題ずっと大騒ぎになっていたんですけれども。
稲田:もうずっとかねてより、私はその考えを持っておりました。
記者22:ずっとというのはいつからですか?
稲田:まあ、この問題が浮上した時からです。
記者23:すいません。大臣と次官と幕長がほぼ同じ時期に辞めるというのは前代未聞のことだと思うんですけれども、この事態を率直にどのように受け止めていらっしゃいますか?
稲田:繰り返しになりますけれども、この日報問題を通じて国民のみなさま方の防衛省、自衛隊に対する信頼を揺らがせたことについて深く反省もしておりますし、この問題を契機に、教訓に、しっかりと改革を進めていくことが重要であると考えているところです。
記者23:改めてですけれども、国防にはそれでも影響はないということですか? お三方がお辞めになられても。
稲田:はい。国防に関して、我が国を取り巻くこの厳しい環境のなかで、私もこの1年間、防衛大臣やってまいりましたけれども、さまざまな日本の防衛について、防衛省、自衛隊として万全を尽くしてきた。
そして自衛隊も、国内外でたいへん高い評価を受けております。日本らしい活動も南スーダンで行ってきたところでございますので、この良き伝統を受け継ぎながら、そして今回の点を反省として、さらに改革を進めていくべきだと考えております。
記者24:隠蔽体質はなかったということですけれども、結果的に統幕から出てますけれども、その前に陸上自衛隊はデータを廃棄しているわけですね。これでもって隠蔽体質はなかったというふうにお考えですか?
稲田:そういった不適切な対応については深く反省をしなければならないと思っております。
記者24:じゃあ破棄したことは、隠蔽ではなくて、不適切な対応だったという理解ですか?
稲田:たいへん不適切な対応だったというふうに思います。しかしその上で、防衛省、自衛隊として公表もしたということもあります。
記者25:大臣、確認なんですけれども、この問題が浮上した時から辞任を決めていたというのは、この問題が浮上したというのは、去年12月ですか。それとも今年の3月?
稲田:そうですね、やはりこの問題というのは日報をめぐるさまざまなお騒がせしたことに関して、私自身やはりこれは重大な問題であるという認識は持っておりました。
記者24:すいません。そのことに関して、総理と相談されていたとおっしゃいましたけれども、相談されていた時期はいつ頃からなんでしょうか?
稲田:かねてから総理とは、その都度都度の私の正直な気持ちはお伝えをしていたところです。
記者24:日報問題が浮上してからですか?
稲田:まあ、そうですね。この辞任に関する相談ということについては、そういうことです。
記者25:あの、大臣。大臣とこういうかたちでお会いして、ちょうどもうすぐ1年になるんですが、この1年、防衛大臣として、ちょっと意地悪な質問になるので、ご自身で「これが私の一番の実績である」と思われるものはなんでしょうか?
稲田:例えば南スーダン。たいへん5年間にわたる非常に実績をあげた活動をしてまいりました。そして多くの南スーダンの方々や国連、世界中から日本らしい活動について賞賛の声も集まり、そのなかにおいてしっかりと撤収を決めて、無事撤収ができたこと。
さらには、ちょっと反面になりますけど、この日報に関しても、「やっぱりどこかにあるんじゃないの」といって捜索をして、すべて公表したことなど。
また、いろいろありますけれども、いろんな部隊を回って自衛隊の活動に応援することができたことなど、私にとっても非常に有意義なやりがいのある1年だったと思っております。
記者26:防衛大臣をこういうかたちで辞するということは、忸怩たる思いがあるんではないかと考えるんですが、いかがですか?
稲田:もちろん反省点はたくさんあります。しかしながら、今後は一議員に戻っても、防衛省、自衛隊の応援団として、この防衛政策を前に進めていきたいと思っております。
記者27:すいません、さっきの総理に報告していたという点なんですけども、総理は国会答弁で、陸自内部にデータがあったってことは、具体的に報告を受けていないこととされていたように記憶してるんですけども、大臣はいつ頃から総理とどのようなご相談をされていたんですか?
稲田:相談っていうのは、私の辞任に関する相談ということです。
記者27:辞任に関する相談というのは当然、誠意がないと辞任に関する相談はできないかと思うんですが、いったいどういう理由で辞任に関する相談をされてたんですか?
稲田:詳細は控えますけれども、かねてより私の正直な気持ちをお伝えをして相談をしていた、ということです。
記者27:大臣、申し訳ありません。とても大事なところなんですが、よくわからないんですけども。いったい大臣は総理に「どういったことがあって、私は辞めたい」と言ってるのか、もう少し具体的に説明していただけますでしょうか?
稲田:詳細は控えますけれども、こういった状況において、国民のみなさま方の信頼を損ないかねない事態になっていること、についてでございます。
記者27:追加になりますが、相談をし始めたのはいつ頃からで、それに対して総理は都度どういうふうにおっしゃっていたんでしょうか?
稲田:かねてより相談をしているということです。
記者27:「かねて」とはいつ頃ですか?
稲田:正確には申し上げられませんが、かねてよりということです。
記者27:それに対して、総理はどのように話してらっしゃったんでしょうか?
稲田:私の気持ちは率直に受け止められてきたのではないでしょうか。
記者27:それは留意されてきたということでしょうか?
稲田:そういうことではありません。
記者27:「そういうことではない」とはどういうことでしょうか?
稲田:いや、あの……、私の都度都度の相談については、率直に受け止められていたということでございます。
記者28:すいません、かなり大事なところだと思うんですけど、総理は国会答弁で「今回の問題については報告を受けていない」と、「特別監察があるから」というふうにおっしゃっていました。漠然とした理由で、報道がはじけているからという理由で辞めたいっていうのは、到底考えられないですよね? 今回の問題は本当に総理に言ってないんでしょうか?
稲田:あの……、事実関係については申し上げていません。
記者28:総理は、でも、「報告は受けてない」って。
稲田:だから、報告はしてません。
記者28:報告してないっていうのは、どういうことなんですか? ちょっとよくわからないんですが。大事なところだと思うんですが。
稲田:かねてより私の辞任に関する、……辞任に関するというか気持ちですね、をお伝えをしていたということです。
記者28:陸自に日報が残ってるかどうかみたいな問題に関しては一切言わずに、「報道が過熱してるから私は辞めたい」というふうにおっしゃった?
稲田:「報道が過熱してるから」とは一切言っていませんよ。やはりこういう状況になって、信頼を揺らぎかねない状況であるということでございます。
記者29:大臣、「信頼が揺らぎかねない」と大臣が説明する根拠は、総理にどうご説明なさってるんですか? どうご説明されたんですか?
稲田:そんな詳しくは説明していません。
記者29:総理大臣と閣僚が相談されるんだったら、詳しく説明もしていないのに辞意を漏らすなんてことがありうるんですか?
稲田:私のその都度の正直な気持ちをお伝えをしていた、ということです。
記者29:とても大事なところです。総理と閣僚が辞任に関しての相談をしている時に、詳細な話もせずに辞意を漏らしていて、それをその都度、総理が受け止めていたという説明だけでは、到底納得ができません。もう少し詳細に説明をお願いします。
稲田:そこは詳細にお話をするような内容ではないからお話をしていない、ということです。
記者30:すいません、雑談ベースでそういう辞任に関する話をしてたんですか? ちょっと考えられないんですが。
稲田:そういうことではありません。
記者31:総理の国会答弁にも触れてくる部分だと思うんですが、そうでないんなら「そうでない」ときちんとご説明になったほうがいいですし、やり取りとして、閣僚が辞任に関する相談を総理にするっていう点なわけですから、もう少し詳しくご説明があってもいいかと思うんですがいかがでしょうか?
稲田:今申し上げた通りで、日報に関する事実関係を報告するということはありません。私の辞任の意向については相談をしていた、ということです。
記者32:いつからですか?
稲田:かねてよりです。
記者33:すいません、ちょっと教えてください。非常に大事なところです。国会で総理が言われたことなんです。日報について、総理には何とおっしゃったんですか?
稲田:日報についてではなくて、3月15日に特別防衛監察が始まった時点から、こういった問題、非常に防衛省、自衛隊の信頼を揺るがしかねない事態になっていた、というふうに思っています。
記者33:ただしですね、特別防衛監察の報道を受けて、大臣が命じたものでしょ? あの時点では事実かどうかっていう認定をされていません。それでもこれはアカンと、辞任だと思ったんですか?
稲田:いやいや、その時点で思ったとは言っておりません。
記者33:でも、考えてたんですか?
稲田:まあ、考え……。漠然とそういう状況については念頭にあった、ということを申し上げております。
記者34:すいません、特別防衛監察をご自身が指示された時点で、辞任っていうのは頭にあったということですか?
稲田:そういうことではありません。
司会者:よろしいでしょうか?
稲田:はい、最後に改めて申し上げますが、私ども防衛省、自衛隊といたしましては、対国民のみなさまとの関係において、日報は自らすべて提出をいたしております。本件の日報に関して、隠ぺいという事実はありませんでした。防衛省、自衛隊の名誉にかけて、このことだけは申し上げたいと思います。ありがとうございました。
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