【スピーカー】
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橋下徹氏:やっぱり国民の皆さんも気付いてる。第1の矢、第2の矢、そして第3の矢のまさに「改革」。ここがどうなるか、僕はずっと見てたんです。
第1の矢・第2の矢はね、お金の量を増やしました。公共工事を増やした。金融緩和と言って日本銀行にお金を刷らせた。ここでグッと株価が上がった! ……しかし次、改革というものがしっかり出ないと、絶対に下がるんです。お金は人間でいえば「血液」にあたります。不景気のときには、血液の量を増やさないといけません。
しかし皆さん、人間でも血液だけ増やして大丈夫ですか? 重要なことは、血管の目詰まりをなくすことなんです。血液の量を増やして、血管の目詰まりをきれいに掃除すれば、血液は体の中をぐるぐる回るんです。ところが、今の日本社会は血管が目詰まりだらけなんです。
戦後、高度成長時代にさまざまな社会制度が作られてきましたけどもね、60年70年経てば、そりゃあ社会制度もありとあらゆるところが制度疲労を起こしますよ。サビだらけアカだらけになります。
どういうことになるか。役所から補助金をもらいますよね? 最初の頃はそれでよかったんです。補助金をもらって、いろんなことをやった。しかしこれがね、いつの間にやら既得権になっちゃう。お金をもらってる人たちが、お金をもらうことが当たり前のようになっちゃう。そのような既得権が、日本の中には山のようにゴロゴロしてるんです。
日本維新の会の演説を聴きに来てくださってる方は、既得権なんか持っていない人たちです。既得権持ってる人たちは、僕らのところに応援なんか来ません。スパイで何人か入ってるかもわかりませんが。
これはね、既得権っていうのはすごいんです。補助金もらうのが当たり前の団体が山ほどある。安倍政権が第1の矢・第2の矢でお金を増やした。皆さんのところに、景気の実感がないのはそういうことなんです。どれだけ日本社会でお金を増やしても、血管の目詰まりをきれいに掃除しなければ、国民の皆さんのところにお金は回ってきません。
だから僕はね、安倍政権の「第3の矢」……日本維新の会、野党の党首でありながら、内心「良いものが出てきたら、まあそれでいいかな」と思ってたんです。日本が良くなりゃそれでいいや、と。別に日本維新の会が勢力を拡大しなくても、日本が良くなればそれでいいと思ってたんです。やっぱりダメでしたね! なぜか。それは、自民党では本気の改革はできませんよ。既得権から票をもらってるわけですから。