【書き起こし】民進党・蓮舫氏が党代表の辞意を表明「もう1回ゼロに戻って、私自身も再スタートする」

2017年7月27日 民進党・蓮舫氏記者会見 #1/3

民進党代表の蓮舫氏が7月27日の記者会見で党代表の辞意を表明しました。「民進党を新たな執行部に率いてもらう。これが最善の策」と説明。辞任にいたった心境を述べました。

スピーカー

蓮舫氏、辞意にいたった経緯を報告

司会者:本日は代表の定例会見のお時間ですけれども、特別会見に切り替えて会見をさせていただきたいと思います。それでは冒頭、蓮舫代表から発言をさせていただきます。

蓮舫氏(以下、蓮舫):お疲れ様でございます。今日は私から、まず報告をさせていただきたいことがございます。民進党の代表を退く決断をしました。先ほど開いた臨時の執行役員会で了承をいただきました。まずご報告をさせていただきます。

25日に両院議員懇談会が開かれました。都議選の総括ならびに、幹事長の重い決断を伝え(注:原文ママ)して、議員のみなさんの率直な思いに耳を傾けました。

ブロック会議を通じて、そして今回のこの両議院懇談会のみなさんの仲間の思い。直言を耳にして、深く深く胸に落とし入れ、そして昨日1日、人事に向けてゆっくりと考えました。

熟考を1日させていただきました。どうすれば遠心力を求心力に変えることができるのか。力強く私たちが、しっかりとみなさんに託していただける民進党であると、国民のみなさま方に思っていただけるのか。

その時やっぱり考えたのは、人事ではなくて、私自身をもう一度見つめ直さなければいけないと思いました。足りないところ、なぜ遠心力を生んでしまったのか。

国民のみなさま方に、私たちこれは言えるのは、攻めの部分はしっかりと行政監視をしてきました。今の安倍内閣、安倍総理。お友達を見ているかのような政治。やっぱりこれは許してはいけません。

えこひいきとか不平等とか、行政が歪められたとか、途中経過が見えないような、そういう政治は絶対に許してはいけない。この部分は我々の仲間が衆参合わせてしっかりと提起をしてきた。それに対して国民のみなさま方にも「それはそうだ!」という共鳴の思いが生まれたと思っています。

ただ一方で、攻めと受け。この受けの部分に私は力を十分に出せませんでした。率直に認め、今回私が手を付けるのは、人事ではない。一旦引いて、より強い受けになる、民進党を新たな執行部に率いてもらう。これが最善の策だと。

民進党のためでもない、私のためでもない、国家の民主主義のために。国民の選択肢の先である二大政党制の民進党として、それを作り直すことが国民のためになるという判断だと、ぜひご理解をいただきたいと思います。

1議員に戻ります。足りない所をしっかり補います。努力をして、もっと学んで、もっと強くなる。もう1回ゼロに戻って、私自身も再スタートする。党はまだまだ強くなる。党はまだまだみなさんにお伝えをして、しっかりと受け皿になる力がある。このことは最後に強くお伝えをしたいともいます。

私からは以上です。

司会者:代表の冒頭発言は以上でございます。

記者からの質問

司会者:質問をお受けしたいと思いますが、社名とお名前をおっしゃっていただいてからご質問いただく方は挙手をお願いを申し上げます。

どうぞ。はい。

記者1:辞意を決められたのは昨日ということでよろしいでしょうか?

蓮舫:はい。

司会者:はい(そちらの方)。

記者2:今後、代表戦をされるのでしょうか。そのあたりはどうお考えでしょうか? 新しい代表を選ぶことになるかと思うのですが。

蓮舫:はい。今日、執行役員会でご了承いただきましたので、党の規約に基づいて常任幹事会。そこで提起をして、その後、両院議員総会というかたちになると思います。

速やかに代表戦に入っていただいて、新たな代表を選んでいただいて、新たな執行部を作っていただいて。今の安倍内閣、新しい閣僚、新しい布陣になるかもしれませんが、総理は変わらないわけですから。

やはり国民の皆様が思っている不満をしっかり代弁し、そしてそれに代わりうる「民進党ここにあり」という体制を作ってもらいたいと思います。

司会者:はい、ほかにございましたら。

記者3:先日の両院議員総会でも総括案を提出されていたかと思うのですが。その中でお考えとの説明がございましたけれども。

都議選に関しては希望が通る話ではないということでしたけれども、今回のご決断についてですね、都議選の結果を受けてということなのかどうなのか。

蓮舫:はい。都議選は1つのきっかけではありますけれども、直接の原因ではありません。ここは明解にさせてください。ただ、都議選を通じて、その結果も通じて、今回は丁寧に党内の仲間の声に耳を傾けて。

いろいろな声を受け止めながら、私は代表になってからちゃんとみんなの声に向き合ってきたんだろうかという、その反省の部分。自分に足らざる部分というものに気づいたことが大きかったと思っています。

いろいろと総合的に閑話をして、そしてより強い受け皿となる民進党を今、迅速に作ることが代表として私がやることだという判断です。

記者4:代表に選出されて、1年を待たずにこういった結果になりましたけれども。就任中にさまざまなことがあったと感じられると思うんですね。「足らざるところがあった」とおっしゃっていましたけれども、具体的にどういったところが一歩引いたほうがいいと思ったところなのかをうかがえますでしょうか。

蓮舫:おそらく私に足りないと思えるものは、みなさま方、あるいは党内のみなさま方の判断を尊重すべきだと思います。

ただ、自分の中で昨日1日考えた時に、やはり遠心力を働かせてしまった。それを求心力へどうやったら持っていけるだろうか。という部分でいろいろ考えた結果、その思いというのが今回の引くという判断につながったということだけはお伝えさせてください。

司会者:はい、ほかにありましたら。

記者5:共同通信のトミヤマです。野田幹事長の後任議員について、どの議員に具体的に打診をしたとかっていうのはあったんですか?

蓮舫:人事には着手していません。

民進党の次なるリーダー像は

記者6:テレビ朝日「報道ステーション」です。先ほども受け皿というお話がありましたけれども、安倍内閣の支持率がこれだけ下がってきているのに、民進党がその受け皿となりえていないのはどうしてだとお考えでしょうか?

蓮舫:ひとえに私の足らざる部分だと思っています。

記者6:あの……。

司会者:関連して?

記者6:関連して。はい、すいません。野党第一党の代表として、国民に対してあまり存在感を示せなかったのはどうしてだとお考えでしょうか?

蓮舫:いろんな理由が複合的にあると思います。すべて、私の足りない部分、そこに起因をしています。

記者6:足りない部分というのは、具体的に蓮舫代表としてはどういう部分だとお考えなんでしょうか。「遠心力が働いた」とおっしゃっている。なぜそういうふうになってしまったとお考えでしょうか?

蓮舫:政党は、多様な声を持った議員がしっかりとその声を1つにまとめて思いを1つに動いていく。その部分で統率する力が私には不足していたという判断です。

記者7:読売新聞です。代表は先の両院懇の中でも、「実のある民進党を作っていきたい」と、そういった旨の発言をされたとうかがっています。

蓮舫:はい。

記者7:改めて後任の代表について、どういった人物像ですとか、どういったリーダーが望ましいとお考えでしょうか?

蓮舫:引いていく私が特段注文をつけることはしてはいけません。ただ、我が党には経験のある人も、あるいは志が常に高い仲間と、そして若くてチャレンジ精神があるすばらしい仲間がいると思いますので、求心力を高める執行部ができること、これを切に切に願います。

記者8:フリーランスです。今までお疲れ様でした。蓮舫さんはすべて自分に起因すると言っていましたが、私から見ると、決してそうではなくて、やっぱり民進党全体のいろいろな問題があるんじゃないかと思います。

とくに、本当に国民の受け皿になるためには、例えば原発再稼働。この問題なんていうのは、本当は、自民党の憲法改正じゃないですけれども、それこそ世論調査をして国民投票をしてもいいぐらいなんです。例えばこういうことに一丸となっていけなかったとして、このへんは……。

それと、あと本当に今必要なのは、やっぱり野党共闘と市民の連携するのが、やっぱり1つの受け皿になる。これは1つの答えが出てると思うんです。

この点をきちんとできない限りは、どなたが代表になられてもなかなか難しいのではないかと思うんですが、このへんいかがでございましょうか?

蓮舫:いや、そんなことはありません。エネルギーに関しても、我が党は、それはそれぞれの政治家の立場がありますから、さまざまな考えがある健全な民主主義の政党だと思っています。

そのさまざまな考えを、とくに原発に関しては、エネルギー調査会のなかで、多様な議論を活発に交わしながら、ときには週に2回も会議体を開いて、すべての議員にオープンにして、そして1つの方向性に集約をして、原発ゼロ基本法案、まとめる直前まで来ています。

ここにおいては、私は党の仲間に感謝を申し上げる。そして次の代表には、しっかりと結実を出してもらいたいと思います。

与党追求の空気に水を差すのでは

記者9:朝日新聞のスギウラといいます。今、安倍政権には次々と問題が浮上している中で、野党第一党の党首がやめられるというのは、これから追い詰めていこうという動きの中で、水を差すようなことになるのではないかとお考えになったことはありませんでしたか?

蓮舫:もちろん考えました。水を差してはいけないし、空白を作ってはいけないし。その部分は国対も含めて100パーセント以上の力を注いで仕事をしています。

その部分では防衛観察の結果に含めた衆参の委員会を開くことを進めていますし、ここにおいては私は次の代表が決まる、執行部ができるまでに100パーセント以上の力を持って引き継ぎたいと思います。

記者9:であるならば、都議選が終わってしばらく経って、来週にも集中審議は開かれるというか、閉会中審査が開かれるというこのタイミングで、中途半端というか、もっと早くお辞めになる、そういったことはお思いになりませんでしたか?

蓮舫:ただ代表として、組織ですからブロック会議を開いて都議選に入っていった。都議選の結果を受けてブロック会議を丁寧に開いた。そしてそれを総括でまとめていく。

まとめたものを両院のみなさま方に懇談会というかたちでお示しをする。意見をいただく。そこ意見をまとめて、次のステージ、次のステップに踏もうという。これは1つの流れ、途中で投げ出すことは、むしろ無責任だと思っていました。

記者10:FACTAのミヤジマです。なんで辞めるのか未だにわかりません。やっぱり受けに弱いというのは、二重国籍問題を含めた世論の問題も含めて、そういうものに負けてしまったということなのか。

あるいは民進党の中で、トップの人間をみんなで引きずり下ろすような良からぬ文化があって、それに負けたのか。率直に言って、「これが民進党なのかな」って感じがするんですが、逆に言いますと「辞めちゃいけないよ」というふうなそういう原理は、このときには働かないんですかね?

蓮舫:うーん、あの、ちょっとわかりません。これが民進党だとは思わないでいただきたいと思います。前に進む。その時に私は自分の性格もありますけど、前に進むことが強さだと思っていましたが、一度止まる。そこで自分の弱さを見つける、自分の弱さと向き合う。これも強さだということを今回判断の中で感じました。

記者11:産経新聞のミズウチと申します。短く2点うかがいます。1つはこの前、野田佳彦幹事長が辞意を表明された時に、「蓮舫代表は両院議員懇談会をでもう1回立ち上がらせてください」という話をされました。その時点ではまだ続投を考えられていたということなのでしょうか? ということが1つ。

もう1つは、私が去年の9月に国籍問題のことをインタビューで聞いて以来、この10ヶ月くらい国籍問題というのはずっと続いていたと思うんですけれども、今回こういう決断をするに当たり、改めて、蓮舫代表にとって国籍問題とは一体どういうものだったのか。総括の言葉をうかがえればと思います。

蓮舫:1点目の答えは、はい、考えていませんでした。昨日自分の中で判断をしました。2点目は私の国籍に関して、今回の判断に入っていません。全く別次元の問題です。

記者12:日本経済新聞のサトウと申します。先ほどより強い受け皿となる民進党を作って欲しい、というお話がありましたけれども、現体制でどういう部分が足りなくて、次の執行部にはどういう部分を打ち出して行けば、より強い受け皿になる民進党になれるとお考えでしょうか?

蓮舫:うーん、なかなか一言で短く答えられる設問ではないと思いますが、やはり野党というのは攻めには強いと思います。だけど受けをしっかりと主張して、発信をして、それを広く浸透するには手段が限られています。

でも、この限られた手段の浸透する部分の中身はもう十分、それこそ海江田さんあるいは岡田前代表が作ってきてくださった。それを私も1つのかたちとしてまとめる途中経過は作り上げてきたと思っていますので、その結実をしっかりと、広く国民に伝え、浸透できる執行部でいて欲しいと思っています。

記者13:NHKのクロカワと申します。率直におうかがいします。野党共闘について、この1年弱、選挙協力等も含めて代表ご自身は在任中にどのようなかたちでできたか、という評価をされているのか。それと今後民進党と野党共闘についてはどのように向き合えばいいのか。率直に教えてください。

蓮舫:野党との連携ですけれども、これは公党間の約束がありますので、この約束を少しずつでも前に進めていく。あるいはその時に、やっぱりとても悩ましいというか気をつけた部分は、野党の連携ありきという今のご質問もそうですが、どうしてもそのように聞かれることが多いんですね。

だけど私たちは連携の前にまず民進党です。民進党は何をする正当なのか。民進党は何を伝え、何をしてくれる政党なのかをしっかりと優先的に出し続けるということを、まず私は努力をしてきました。

これはこのあとおそらく執行部も引き継いでいただきたいと思っていますし、野党ありきではなくて、野党第一党の民進党として、ありきの姿勢をもっともっと強く打ち出していく必要があると思っています。

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