社長との約束
セブ山氏(以下、セブ山):まあ、過去の歴代の社員っていうのは、やっぱり入る前に、シモダさんからちょっと一言、「これ、頼むわ」みたいな、「守ってね」という約束事みたいなものを1個ポンと言われたりするみたいなんですけども、それはみなさんあったんですかね。長島さん、どうですか?
長島氏(以下、長島):僕は思い当たるのは2つあって、1つは「『シモちゃん』って呼ぶこと」っていうのがあって。もともと僕、「シモちゃん」って呼んでたんですけども、けっこう関係性近いんで。
セブ山:そうですよね。友達っていうところから入ってる。
シモダテツヤ氏(以下、シモダ):そうですね。
長島:それで、「会社入ったことによって、そこの距離が遠くなるのは嫌だな」って言ってくださって。それで、「『シモちゃん』っていう呼び方は継続します」と。
セブ山:今でも、じゃあ、本当に。
長島:今でも、「シモちゃん」ですね。
シモダ:そうですね。腑には落ちてないですけどね。
セブ山:(笑)。
長島:いやいやいや(笑)。
シモダ:最初も「シモちゃん」って、いきなり友人やった時に、(もともとは)「シモダさん」だったんですよ、「シモちゃん」って急に言ってきたから、「こいつ急に距離詰めてきたな」って。
セブ山:(笑)。
長島:でも、でも、それで言うと、いつからか「ハゲピ」って呼ぶようになったんですよ。
(一同笑)
長島:「長島さん」から急にですよ。「ハゲピ」って、けっこうな距離の詰め方ですよ(笑)。
シモダ:いや、あるべき形を掘り出しただけじゃないですか。
セブ山:距離の詰め方っていうか、それ、悪口ですもんね(笑)。
長島:いや、そうなんです。途中まで、「とはいえ、長島さんハゲてないですよ」みたいなことは言ってくださって。
(一同笑)
長島:「あ、そうなのかな」って(笑)。
セブ山:それも悪いですからね。
シモダ:いや、ハゲてないふうに見えたんやもん、当時は。たぶん、目悪かったから。
(一同笑)
本物の会議を知らない会社?
長島:あともう1つは、「会議を増やしてください」と、僕が今まで経験してきた知見を活かして、「議題をもうちょっと増やして、活性化してください」みたいなことは言われましたね。
セブ山:なるほど。今のビジネスの流れとして、「会議減らせ」みたいなものがありますけど。
シモダ:うちはなさすぎたというか、雑談が多すぎたんで、ちょっと会議ごっこをしたいな、と。
セブ山:あー、かっちりとした。
シモダ:会議を知ってる人が、まあ、少ないわけですよ。
セブ山:本物の会議を。
シモダ:本物の会議ていうのが僕もわかんなかったんで、じゃあ、もういろんな会社を渡って、ストレスでハゲるぐらい働いてきたと思うから。
長島:いやいやいや。
セブ山:(笑)。
シモダ:だから、「この人なら本当の会議を僕らに見してくれるかも」っていうので、まあ、ちょっとお願いしたんですよ。
長島:会議やるにあたって、「アジェンダ」っていって、最初に「こういう議題で話しますよ」みたいなのをみんなに共有するんですけども、「アジェンダ」って言葉すら、みんなあまりピンときてなくて。
恐山:今もわかんない。
シモダ:そうだよね。
マンスーン氏(以下、マンスーン):わかんないすね、ぜんぜん。
長島:わかるでしょ(笑)。アジェンダ、みんなわかりますよ。みんな知ってますよ。
セブ山:一応、アジェンダって、……知ってるんですか? 逆に、本当に。
長島:知ってますよ。
セブ山:何ですか? アジェンダって。
長島:いや、だから、議題ですよ、議題。話し合うことですよ。
シモダ:議題でいいじゃないですか。
長島:議題だとまたちょっと違うでしょ、ニュアンスが。
シモダ:ニュアンスもなにも、アジェンダがわからず僕ら生きてきたから、そのニュアンスが。
長島:ちょっとググればすむ話じゃないですか、だって。「アジェンダ?」みたいなこと今でも言うんで。
セブ山:じゃあ、まあ、それで言われたことは、一応守ってやってるということで。
長島:そうですね。
ASIMOが作れると思われている
セブ山:マンスーンくんはどうでしょうか?
マンスーン:そうですね。僕、けっこう「オモコロ」とかで工作系の記事を書いてたんで。
そのせいもあるのか、シモダさんには「物とかいろいろ作って」みたいな感じのことを言われたんですけど、シモダさん、僕がすごいロボットとか、そういうものを作れると思い込んでいて。
セブ山:あー、本当にこう、なんか歩くロボットとか。
マンスーン:そうですね。ASIMOとか、それぐらいのを想像してるんですけど、「できません」っていうのを、今ちょっと言おうかなと思って。
(一同笑)
セブ山:今、初めて。
マンスーン:そうですね。
シモダ:だから、思ってた人と違う人が入ってきた、ってことになりますよね、やっぱり。
(一同笑)
セブ山:それを期待してたんですね?
シモダ:うん。なんか、すごいエンジニアというか、それこそロボットバスケみたいなのとかに学生の頃からけっこう出て、成績出してきたみたいな方やと思ってたところはありますよね。
恐山:あと、ちょっと入社してきてがっかりしたのが、一番この会社でしっかりしてるんですよ、マンスーンさんって。
セブ山:え、この会社で?
恐山:はい。Twitterとか見てると、「俺はもうダメだ」みたいなことしか言ってないから、めちゃくちゃ暗い人だと思ってたら。
すごいハキハキしてるし、仕事もテキパキやるし、ちょっとがっかりしてるんですよ。
シモダ:なんかね、けっこう優秀でできるので。
恐山:転職すればいいのに。
セブ山:(笑)。
業務時間内にドッキリを仕掛けたら
シモダ:こないだ、さり気なく隠し撮りして、ちょっと面談みたいな、入社して2ヶ月経ったから、面談みたいなことをして。そこで、僕と長島さんでテーブル座って、マンスーンに前に座ってもらって、「来期のうちの会社、ロシアで事業展開しようと思うんやけども、ちょっと悪いけど、単身で行ってきてもらえないか?」みたいな話をしてたら。最初、冗談やと思うやんか。
セブ山:はい。
シモダ:でも、30分ぐらいずっとそういう話してたら、最後ちょっと行きかねへん雰囲気を出してきてて、「あ、すごいサラリーマンなんや」と思って。
セブ山:そうですね!
シモダ:嘘やのに。
マンスーン:それ、だって、社長に言われたら、「行かなきゃいけないのかな」と思って(笑)。
(一同笑)
セブ山:ロシアに単身で!
マンスーン:「ロシアでどういう事業やろう?」ってずっと考えてて(笑)。
セブ山:(笑)。途中からずっと。
マンスーン:そうです。だから、「ロシアのインターネットって、検閲とか厳しくないんですかね?」とかずっと聞いちゃって。
セブ山:(笑)。何をやってるんですか? それ、業務中に。
シモダ:本当(笑)。その間もお金かかってるから、ちょっとね。