2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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よく福西とは戦ったんですけど、一番おいしいところをくれたので。いいライバルだったんですけど、まあ磐田と鹿島で戦ってました。
タイトルは9つぐらい取りまして、日本代表としてもフランスワールドカップに出場して。日韓大会まで呼ばれてたんですけど、出場はしてません。
監督しても、京都サンガと町田ゼルビアの監督をやって。今現在、解説者として、サッカースクールとか、こういう講演とか、いろんなことやってます。よろしくお願いします。
司会者:よろしくお願いします。
(会場拍手)
福西崇史氏(以下、福西):福西崇史です。僕はジュビロ磐田に入り12年、そしてFC東京1年、東京ヴェルディで1年と。そして現役を引退し、NHKでサッカー解説者として今日にいたっているところです。
その間に、99年から日本代表に選ばれ、2002年の日韓ワールドカップ。それは秋田さんと同じチームとしてやらせてもらいました。そして2006年にドイツワールドカップに参加させてもらって。
現在は、講演ももちろん、秋田さんと同じようにNHKでサッカー解説者をしながら、講演、サッカースクール、サッカーに携わるものを仕事させていただいております。そのぐらいでいいですか。
司会者:ありがとうございます。もともとお2方はプライベートでもずっと選手の時から仲良かったってことなんですか?
福西:いや、ライバルだったので、あんまり話さなかったですね(笑)。
秋田:基本的には現役時代、日本代表の時にはけっこう後ろから、ねえ、まあ福西がボランチだったので、けっこう指示を出すと嫌がられて、「うるせーよ!」みたいなぐらいな選手でしたね。生意気な。
福西:そうですね。グラウンド出れば大先輩で頭下がるんですけど、グラウンドの中ではけっこう言いあってもいい。サッカー関係というのは年齢関係ないので、グラウンドの中に入ったときだけ、「秋田、おいっ!」って言えるので。
司会者:そういうものなんですね。
福西:「いや、そんな指示聞けねえよ」つって。
秋田:まあ生意気な。でも、引退してから、一緒に草サッカーをやるんですよ。JリーグのOBたちが集まってやるんですけど、その時は後ろの声聞いてくれるんですよ。それぐらい聞いてくれたら、もっとお前、よかったのになっていう話……。
福西:それはあれでしょ。やめてからの話で。気持ちよくサッカーさせてあげないとね。
秋田:(笑)。
福西:年齢が上なので。
秋田:ありがとうございます(笑)。
福西:いえいえ(笑)。
司会者:引退なさってからは、今はもう普通にお友達として?
福西:はい。
司会者:よく飲みに行かれたりとか、そういうことも?
秋田:飲みに行く……。
福西:そんなないっすね。一応サッカーしてるほうが一番多いかもしれません。
秋田:一緒にサッカーしますね。
司会者:今日は、タイトルにもありますように、元アスリート、日本代表の方々がどんな思考力を持っているのか、または、この一番の決め手のところの判断力がどういったところから生まれるのかというのを、対談形式で進めさせていただけたらなと思います。
まずはじめに、みなさまに質問です。「こうなりたい」というものを持っていますか? 夢や目標は持っていますか?
実はこのフレーズは、以前、秋田さんと弊社のほうでセミナーをやらせてもらったことがあるんですけれども、秋田さんが1つ、この目標や夢をみなさん持ってるのかという問いかけから始まった言葉だったんですが。
秋田さん、ここは非常に大きなポイントにやっぱりなるんですよね。
秋田:そうですね。僕自身が昔からずっと夢や目標って……、本当に小学生の低学年からですよね。
本当に野球選手になりたいという夢を持って、本当にボールを壁にぶつけながら練習してた頃から夢をずっと持ってるんですよ。「なにか持て」とか言われたことは一切ないんですけど、それはずっと。
福西:夢……そうですね、夢というか、目標というか、目的というか、そういうのは自分で持ってましたよ。
秋田:やっぱり、みんな持ってるのかな。サッカー選手って。
福西:サッカー選手は持ってると思いますよ。子どもの頃ってもうもちろんね、小学校からサッカーをしてたら「プロ選手になりたい」とか。
今だったらそうじゃないですか。僕らの時代はプロのサッカー選手がなかったので……はい、まあ秋田さんは野球やって。
秋田:そう、野球。王(貞治)選手みたいになりたかったんですよね。僕はね。
司会者:ということは、もともと野球やってらっしゃったんですか?
秋田:野球ですよ。野球と……僕は小学校の時に野球のほうがセンスあったんですよ。ピッチャーで3番だったので。
福西:じゃあ野球のほうがよかったですね。
秋田:本当に。野球の場合、まあお金も稼げたと思うんだよね。
福西:本当ですね。僕はどちらかというと、器械体操やってたので。
秋田:ええっ!?
福西:オリンピックの金メダルをとりたかったです。
秋田:マジで? それははじめて聞いた。
福西:そうですか?
秋田:へえ、おもしろい。
福西:器械体操はもともと最初からやっていたので。
司会者:それはおいくつ? 小学校?
福西:幼稚園から中学校までやってました。
司会者:あのバク転とか、そういう?
福西:はい。
秋田:へえ。
福西:だから、池谷(幸雄)・西川(大輔)時代をずっと見てて。畠田(好章)さんを体育館の目の前で見たりとか。……って、知らないか。体操興味ない人やったら知らないですよね。
秋田:いやー、わからないけど、でもすごいよ。池谷は知ってるけどね。
福西:そうそう、あのお2人が高校時代にね、わーっと。みなさんも知ってるかもしれないですけど、その頃を見て、「オリンピックで金メダル取りたいな」っていう思いは。
司会者:サッカー始めたのは小学校?
福西:4年生なんですけど。
秋田:両方やってたんだ?
福西:その間、4、5,6と両方やってたんですよ。中学校に入った時にサッカー選んだんですけど。だから僕は夢は変わりましたよ。
秋田:いやいや。俺も中学校入った時には、最初野球部に入って、すぐ自分だけ守備とバッティングもさせてもらって、エースからヒットとかを打ってたりしてたんだけど、そこも誘われてサッカー部。
サッカー部のほうが、まあレベルが高かったので。向上心がめちゃくちゃあったんだよね。
福西:向上心はたぶんスポーツしてる人はやっぱりどれやっても、スポーツでもなにやっても、なにかを成し遂げたいとか、「ゴールしたい」とか。
秋田:そう。あるよね。
福西:「打ちたい」とか、やっぱりそういう興味が出てくるので、夢や目標というのはできてくると思いますね。みんなも。
司会者:まさにこのあと、ここですね。「生きていく上で一番大切なものは考え方であり、その思考である」という。
福西:そうですね。ただ、やっぱりまず根本的には興味があるかどうか。好きかどうかとか。
やっぱり、そういうことはもちろんあると思うんですけど、そのなかでどういう思考をしていくか。じゃあ成長するためにどういう考え方を持つかというのが必要なんじゃないですかね。
司会者:やっぱり最終的にサッカーが好きで、そこからそこに思考がいって。
秋田:あのね、僕がこれ、一番今までに生きていくなかで大事なものというので、思考というのは出したんですよ。
なぜかというと、ずっと今まで生きてきたなかで、そういう夢や目標とか持つこととか。その次になるんですけど。
自分のプランニング、自分がどういうふうになりたいのかとか。あと、なんか苦しい時に、前向きに発想の転換とか、いろんなことを平行してずらしながら、「あ、こういう考え方を使えるんだな」とか、そういう。
あと責任感とか。例えば、プレイしているなかで、チームで決めたことをやらなきゃいけない。でも、やらないとチームが勝てない。組織として成り立たない。
なおかつ自分のいいところを出すという、その責任感とか。そういうことをすごく考えてやってきたので、こういう思考というのがね。
司会者:まさに今、秋田さんがお話ししたのが、このかたちになるんですかね。思考を中心に置いたときに、責任感があって、ビジョン。逆転の発想というのは?
秋田:例えば苦しい時に……例えば、残り10分、パワープレーで中山(雅史)さんが飛び込んでくるわけですよ。中山が残り10分で、鹿島ゴールに向かって飛びこんできてても……逆に、僕はどう思ったと思いますか? どういうふうに?
中山さんが飛び込んできて、残り10分で、勝ってて、飛びこまれたら延長になってしまうと。そういうときにどういうふうに思うと思います? パワープレーでどんどん中山さんに合わせてきたら。
福西:「やばいな」とか思うとか、そういうことですか?
秋田:そうそう。
司会者:そういうのですね。「やばい」と思いますね。「怖いな」とか。
福西:そういうこと?
秋田:そう。どう思いますか? 僕がどういうふうに思ってると思います?
「絶対跳ね返す」というのも思うんですけど、「あ、やっと自分の時間が来たな」と思うんです。
それはただ単にバカだから、絶対「俺の時間が来た」とかそういうふうに思うんじゃなくて、僕はもう高校生の時から、ヘディングで飯を食おうと思ってたんですよ。
みなさん笑いますよ。笑える。笑えるけど、ヘディングで飯を食おうといって、毎日のようにヘディングをやったわけですよ。バカですよ。
福西:まあ、ある意味そうですよね。
秋田:もう本当にバカ。
(会場笑)
秋田:でも、逆に(中村)俊輔がフリーキックうまくなるために毎日のように100本でもシュート打ったのと一緒なんですよ。福が池谷みたいに、ねえ、体操選手になりたいからクルクル回ってたの一緒。
福西:そう、練習してましたね。
秋田:たまたまみんながやらないことをやっただけなんですよ。それがその一番自分の大事なときに 脚光を浴びるんですよ。そのための準備をずっともう何十年、高校2年からだから、まあ10年ぐらいしてきたわけですよ。
福西:そうか。じゃあけっこう細胞は死んでるわけですよね。
秋田:えっ……? でも、みなさんにわかってほしいのは、ヘディングをしたから薄くなったわけじゃないですからね。僕は。これだけは。
福西:……なに言ってんですか?
司会者:いや、私に振られても困るんですけれども(笑)。
秋田:いや、ヘディングは生え際でするので。おでこでするんじゃなくて。
福西:そう。でも、これ本当に秋田さんには敵わないと思いました。こればっかりは。僕も比較的ジャンプ力もあったし。
秋田:そうだよね。(福西は)身体能力が高くて。
福西:高かったので、ヘディングはけっこう自信あったんですけど、「うわ、この人には敵わないな」っていうのはもう。努力を見てもそうだし。代表で首鍛えてる人ってなかなかいないですよ。
秋田:いやいや、それは足首鍛えるのと一緒ですよ。
福西:そうです。本当そういう考えのものでやっているので、そういう思考があったからこそだろうなって。みんなが足を鍛えたり体鍛えたりというプラスのなかで首を鍛えるとか、やっぱりそうしたのはさすがだなと思いました。
秋田:だから福はすごい身体能力高くて背が高いので、必ずだいたい中山さんとか福とかが僕のマークつくんですよ。
福西:「サッカーぜんぜん興味ないよ」っていう人いるんですか。この中に。「なに言ってんだ。この2人は?」みたいに。さすがにいないか。
司会者:大丈夫ですよ。
福西: あ、大丈夫ですね。この話出してもね。
司会者:今日はそういうイベントですので。
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