2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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高橋大智氏(以下、高橋):こんにちは。高橋です。今日お話したいのは筋肉のお話です。スポーツを上達したり怪我の不調を治したりというとき、筋肉をどのように考えるのかはとても重要です。
みなさんは筋肉と言われたら、どんなことををイメージするのか、いろいろと考えてみてください。例えば、筋肉と言ったら「伸び縮み」とか、「力を入れる」とか、あるいは「力を抜く」といった言葉。ほかには「力ませる」とか、筋肉の「力みを抜く」とか。まあ、そういったことを考える。
筋肉というのは、(上腕二頭筋を指しながら)こうあったとしたら、腕を伸ばした状態は緩んでて、これが、腕を曲げると縮むと。そうすると、腕を曲げるときに力が働くとかパワーを出すとか。こういう言葉って、筋肉とすごく関連するというか、リンクするというか。そういったものなんですね。
ところがスポーツで筋肉と言われると、「筋肉を鍛えてもっと力を入れなさい」とか、「筋肉を入れることでよりパワーを高める」とか、たぶんそういう話になると思います。
武道においては、実は、筋肉の使い方というのがもう1個あります。もう1個あるというか、別の使い方があるんですよ。これは、私が弓道を長いことやって、弓道に関してはあらゆることができるようになって、指導するくらいの立場になっているんですけども。
武道というか、もしかしたら弓道だけかもしれないです。僕はいろんな剣道とか柔道の本を読んだんですが、この言葉はなかったんですよね。だから、もしかしたら弓道だけかもしれないですが、筋肉には別の使い方があります。これは、力を抜くとか入れるとか、そういう概念とはぜんぜん違うものです。
それは何かと言うと、「筋骨」という言葉があります。これ、わかりますかね? スポーツをやってる人は、もしかしたら、この言葉は知らないかもしれないです。武道やってる人でさえも知らないので、筋骨という言葉、これは何かというのをお教えします。
これは何かというと、人間って関節がありますよね。指だったら指の関節があります。手首なら手首、肘なら肘、肩なら肩があります。これって動かしたりすることができますよね。
筋肉がありますよね。指にも筋肉があるし、肘にも筋肉があります。例えば、指を広げる運動をするときに筋肉がなかったら、広げたら、このままどんどん、どんどん、開いてしまいます。
肘をこうやってグニャ~っと下げようとしたときに、筋肉がなかったら、このままドンドン、ドンドン下がっていくわけです。
筋肉というのは、このように骨を整えるためにあるという考え方もあるんですね。つまり、人間の関節がこうあって、こうあったとします。
こういうふうに筋肉があると。
この関節がこっちに下がるときに、
筋肉があるから、ある程度のところで止まってくれるんですよ。
もし、筋肉がなかったら、この関節はぶらんぶらんになるわけですよ。このように筋肉というのは、力を入れたり力を抜いたり、伸び縮みするほかに、関節を支えるとか、調節するという役割もあるんです。
筋肉というのは長さが決まってます。どこについていて、どこが始まりでどこまでが終わりっていうのは、全部決まってるんです。だから、こうやって手を出すときも、ここからここまで伸びるというのは、決まってるんです。
なんで決まってるかというと、筋肉がなかったらこのままぶらーんってなるんですけど、そこに筋肉があるからここで止まってくれるんです。重力とかそういう関係でピタっと止まるんです。
指も、関節がなかったらウニャ~ってどこまでも広がっちゃうんですけども、筋肉があるからここで止まるんです。筋肉というのはこういうふうに、関節を支えたり関節をある程度のところで止めたりという、調節する意味もある。
ということはですよ。この筋骨という考え方を考えれば、力というのは、支えたり、調節する機能がある。例えば、(手を)バッと開いたときに、開いたときに筋肉は働くんですけど、開いて、開きすぎない。開きすぎないところで、筋肉が働いてくれるので関節が止まるわけですよね。
つまり、自分からガーっと動かしていれば、勝手にいろんな筋肉が働いて、調節して、例えば、(脚を)1歩前に出すのであれば、1歩前に出したときに、もしも筋肉がなかったら、脚で支えられずに崩れちゃうわけです。
それを、筋肉があるからピタッと止まるんです。だから、力というのは、支えたり調節したりして、そのくらいの力で十分なんですよ。あらゆる動作が。
例えば、弓を引く動作というのも同じです。こういうふうに引くぞっていうときに、自分から的に、引っ張ったりすると、
調節する力以外に自分で力を入れようとしてしまうと、あらゆるところの関節に不整が起こったり、ずれてしまったり、力んだりしちゃうんですよ。
例えば、歩くという動作でもそうなんです。投げるという動作もそうなんです。投げるときに、わざわざこういうふうに振りかぶって、肘を下に下ろして、上げて、肩を水平に揃えて、投げるという動作をやったときに、
筋肉が支えてくれるんですよ。調節してくれるんですよ。なんにもやらなくたって。最初の姿勢さえ整ってしまえば、投げるという動作をやるときに、わざわざ自分で腕を前に出さなくても、手首にスナップかけようと思わなくても、なにもしなくても勝手に関節や筋肉が止まってくれるので、それに任せてしまえばいいんです。
筋肉に任せていけばいいのに、自分からあーだこーだ無駄なことをやってしまうと、もうそれは力になったり、力みになったり、関節を変なところにひねってしまう原因になるんですね。
だから投げるときも、こういうふうに投げると、
ひねったり、肘が上がったりっていう運動を全部自分で起こしちゃうから、どんどん、どんどん、関節ってずれちゃうんですよ。
だから、首を伸ばして、肩落として、ここからここまで別になにもしなくたって、腕ってこう動いてくれるんですよ。
動いてくれるので、自然に前に出てきて、最後の振り切るところで力を入れちゃえばいいんです。最も力が入るところで。
腕を出すところはまだ楽です。フリーな感じで。
フリーな感じにして、最後の腕を振るときに力を入れちゃえばいいんです。
【24th 0:08:46】
形をこう作ったり、こう作ったり、こう作ると、
形を整えるために、自分から入れる力というのがどんどん、どんどん増えちゃうんですよ。だから、支えたり調節するという本来の筋骨という使い方からどんどん、どんどん離れちゃうんですよ。
スポーツ科学の本を読むと、怪我はどんなときに起こるかというと、筋肉を引っ張りすぎるのとひねりすぎ。あと、衝撃。こういったことをやってしまうと怪我につながると、スポーツ科学の書籍に書いてあります。
引っ張るとは何か。ひねるとは何か。衝撃とは何かというと、ほとんどが自分が入れる力なんですよね。
自分から動かしてひねったら、自分から力を入れてるので、筋肉の本来の役割をなさないので怪我しちゃうんです。引っ張りすぎるのもそうです。引っ張るというのも、自分から引きつけたりはしなくていいんですよ。
首を伸ばして、肩を落として、前に出して、腕をそのままやれば、こういうふうに引けてくるんです。
だから、そういうことは自分でやらなくていいと。骨が、関節が、勝手にいろいろカチャカチャ動いてくれて、筋肉が調整して動きというものを作ってくれるので、それに任せてしまえばいいんです。
衝撃でも同じです。これは、マラソンの世界でもそうなんですけど、マラソンで疲れてしまったときは目線を下に下げなさいっていうふうに教えることもあるんです。
それは何かと言うと、走ってるとき、こういうふうに上半身が反り返っているような感じだと、スピードが落ちちゃうと。だから、目線を下げて上体を前に出して、上半身を倒すことによって進む力を養うために、疲れたときは目線を下げなさいっていうふうに教えるんです。
ただ、それをやると、今度は衝撃になっちゃうんですよ。自分から力を前にかけることによって、脚の着地衝撃を余計に増やしちゃうんですよ、それだと。衝撃荷重がものすごくかかっちゃって怪我しちゃうんですよね。
だから、疲れてしまったときは、目線とかがどうのではないんですよね。そういった部分じゃなくて、もっと力を抜く場所があって。結局、また任しちゃえばいいんです。それに。
それに任せてしまえば、動きというものができるのに、勝手に走っている姿勢を前傾にしたり、
こういうふうに(投げる動作を自分で作る)動かしたり、
あるいは、腕を背中側に無理やり引っ張ったりすると、
それは怪我になっちゃうんですよ。そういった無駄な動作とか無理な動作というのは、ほとんどやらないと。ほとんどやらなくなって、腕を引くのであれば、引っ張るんじゃなくて、腕をこのままにしておくんです。体を前に出せば、こういうふうに引く運動が出るので。それに任せちゃうんです。腕を振るときも、引きつけようとすると、これは引っ張りすぎになっちゃうんです。体を前に出す。腕はこのままで置いておけばいいんです。
そしたら、こういうふうに引くという運動が生まれるんです。
これが筋骨ということなんです。私は、こういうことを教えるのはものすごく得意なんですよ。スポーツのこうしなさいああしなさいよりも、こうなったら結果的にこういう動きになるよっていうことを教えるのはすごく得意なんです。
それは、武道、とくに弓道でこういうことばかり勉強してるからなんですね。だから、関節を整えることだけを考えておけば、あらゆる無駄な動きというのは減ってくるんですね。
みなさんも、自分からこうしようとか、こうしようとか、こういうふうにやろうとかっていうのを全部なくして、ただ筋肉や関節というのが全部やってくれると。最初の姿勢を整えて、次の動き出しをやれば、その動きというのは勝手にできると考えていけば、運動、動きをどう改善していけばいいのかがわかってきます。
運動するときに、自分がどこに力を入れちゃってたのかなというのもわかってきます。それを自分で気づけるようになると、すごくいいと思います。そうなるための考え方として、これなんですよ。筋骨です。筋骨が大事です。
筋肉という言葉がスポーツではものすごく多いので、力を入れたり、伸び縮みさせたり、ゆるめるといった、そういう考え方なんですよ。そういう考えで凝り固まっちゃうんですね。
そうではなくて、思考を転換してほしいんですよね。思考を変えてほしい。筋肉というのは、こんなんじゃなくてもっと違う使い方があるというふうに思ってほしいんです。
その中の1つに、上体が前に出れば、勝手にほかの関節は動くっていう考え方なんですね。あとはほかが全部やってくれるという考え方です。
だから、ぜひ筋肉や動きを勉強するときに、筋骨という動きを取り入れてみてください。無駄な動作を支えたり調節するっていうのは勝手にやってくるので、それだけにしちゃうんです。
自分からなにもやらない。自分からやらないようにしましょう。そうすることによって、新たな動きが生まれて、その結果、怪我の不調や動作の改善というのがみられるようになってきます。
以上で内容の説明を終わります。ありがとうございました。
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