2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
オプラ・ウィンフリー(全1記事)
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ケイシャ学長がおっしゃる通り、ここに来たのは始めてではありません。私はかつて映画『ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生』の撮影で夏に来たことがあるのです。40℃もあるのに冬の場面の撮影だったんですよ。
だから今朝、目が覚めて、曇っているのを見て、「あぁ神様、ありがとう」という感じでした。運営委員会のみなさんには心から感謝しています。そして、今日お会いして私にありがとうと言ってくださったみなさん全員に、私こそありがとうとお伝えしたいです。運営委員のみなさん、ありがとう。とくに、主任であるエリザベス・ダニエル・ホルダーさんにはありがとうと言いたいです。学部本部もありがとう。みなさんがしてくださったことに感謝します。
私はテレビ業界に興味を持つ前、教師か教授になるのだと思っていました。それが一番気高い職業だと思っていました。私たちの行動は日常レベルで世界を変えられると思っています。だからみなさんのようなアグネス・スコットの素晴らしい女性たちが私を招いてくださったことに感謝しているのです。
でも、実際には、スピーチに招かれていようといまいと、私はここに来ていましたけどね。しかし、今年は私が来る番だと思っていました。なぜなら、ケイシャ学長が言うように、私はみんなのことを娘だと呼んでいるのだけれど、私の娘の一人が、とメディアで言うと、人々は私が娘なんて育ててないだろうって言うんです。娘なんていないって。
でも、みんな私の娘なんですよ。私が産んで育てたわけではないけどね。神は私には向かないって知っていたのでしょうね。でも私は彼女たちが12歳くらいの時に出会ったんです。それからしつけとかいろいろしました。だから私の娘たちは、このアグネス・スコットで成長する特権も、咲き誇る特権も持っているのです。
みなさんに知っておいてもらいたいのは、私の娘たちのためのオプラ・ウィンフリーリーダーシップアカデミーでは、毎年10クラスの女子学生が卒業しているということです。今では179人の女子学生が大学にいます。そのうちの20人はアメリカへやってきて、10人は今年卒業します。5人は4つの異なる州で来週卒業を迎える予定です。
ですから、アグネス・スコット大学は私を新鮮な気持ちにしてくれました。みなさんが目にしているのは新鮮な私なんです。そして、(彼女たちが卒業する)6月18日あたりをどう耐えるのかを見ていてくださいね。
先日、10人のうちの9番目の学生が最近少し不安そうに、こう言ったんです。「ママ、本当にごめんなさい。すごくストレスがかかっているの。コースの1つを落としてしまったのよ。卒業できないわ」。私はやった! という感じでした。「あなたはストレスがかかっていて、6月には卒業できないのね。でも私は9人を卒業させられたわ。最高」。私は3つの踊っている絵文字を打ち込みました。
ここに来れて幸せだと言うのは本当なんですよ。ここに来られて興奮しているんです。私がこんなに喜んでいるなんて、みんな驚くでしょうね。
来週卒業する私の娘の1人が「ママ、私たちは多くのことを乗り越えてきたわ。私を信じてくれて、他の人たちが見られないものに目を留めてくれてありがとう」というメッセージを送ってくれました。これは私たちへのメッセージなんですよ。私たちはやりきったんです。この空間にいるすべてのご両親、卒業生のみなさんは信頼され、愛されてきた存在です。
ここにいるみなさん、ここを通っていったみなさん、励ましてくれて、支援をしてくれて、ありがとう。こんなに素敵な若い女性に成長したこの卒業生たちは私たちの目の前に戻ってきたときには、同じ人物だとは認識できないでしょうね。
私の娘について、もう少し話させてください。名前がとても美しい、ある女性の話です。彼女自身も美しいことで有名で、私は南アフリカの街で彼女と出会い、この大学の学長室で再会しました。
そこで学長は「サトコ」のことを話してくれました。彼女はとても活発な学生で、「海外へ行きたい」と教えてくれました。サトコ・メラはかつて学校へ入学した時にはとても美しい女性でした。みなさんがアグネス・スコットに入学したのと同じころです。ただ美しいと呼ばれるのがうれしかった少女は、教育を受け、彼女にとってなにが大事かを深く考えるようになりました。
彼女はもっと尊敬されるような生き方を学び、この時代の知的で社会的な挑戦に関わるようになりました。彼女はこの過程を経験し、自分のフルネームをが欲しいと思ったのです。みなさんは発音できないかもしれないので、大声で言いますね。サトコ・メラです。それがみなさんがアグネス・スコットに来たときに、起こったことです。
みなさんは、この世界の社会的かつ学問的な責任を実現させるために高い基準で努力する人間となりました。そして世界は今、みなさんを必要としています。闘いは現実にあるのです。思いやりを残そうとする闘い、約束を守ろうとする闘い、そして前向きに関わっていようとする闘い。それがこの2017年度の卒業生のみなさんが直面する困難です。
でも私はみなさんに賭けているのです。このアグネス・スコットの女性たちに賭けているのです。とくにこの2017年度の卒業生に賭けているんですよ。みなさんがきっと新しい世界を作り、私たちを前へと進めてくれることに賭けているのです。私たちはみなさんの情熱が必要なのです。みなさんの多くが「Peace Corps」「Teach For America」などのボランティア活動に登録したと聞くと、とても興奮するんですよ。
ただ、これはみなさんにもお伝えしたいことなんですが、私はみなさんがPeach CorpsやTeach For Americaや第三世界(発展途上国)のNGOで働くことが必須ではないとお話ししたいのです。この世界にはそういった活動があふれています。
みなさんがそれをする必要はないのです。みなさんと同じ年代のころの話ではありませんが、私は30歳ごろに人生のすべてを捧げる大事なことに気づきました。単なる人生の一部などではなく、片手間で行っていることでもなく、私の人生は「祈りの人生」だと気づいたのです。私の人生は「奉仕すること」に捧げています。
最初はみなさん自身を完全に実現化した人間にしなくてはなりません。自分たちの行動や、周りの人間との相互作用によってそれを行うのです。けれど、それが私がなにを行うかではなく、どう行うのかだと分かり始めたとき、真摯にどう祈るかだけではなく、謙虚さの中で生き、上へと向かう私の人生のための活動に取り組むべきと気づいたのです。
多くの人はブランドイメージを創り上げることを不安に思います。あるソーシャルメディアで、子どもが自分たちのブランドについて話しているのを目にしました。私は「あぁ、あなたはブランドを持っているよ」と言われると、イラッとするんです。だって、ブランドのことなんて今まで一度も考えたことがないですからね。私はただ明けても暮れても、自分にとって最高なことをしようと思っていただけでした。
でも今はそれを恥じています。人々が私をブランドだと見ているのだと気づいたからです。でも私にとってそれはビジネスではありません。それはみなさんがなにを表しているかという疑問なのです。私はきっとこう言うでしょう。「みなさんが真実ではないのであれば、みなさんは存在しない」と。だから私は人生を作り、幸運を作ってきました。最高でしょう?
(会場笑)
素晴らしいですね。自分自身にとって真実であるなら、そして私がみなさんになにかメッセージを残せるのなら、素晴らしいことです。
最大のご褒美は金銭的な利益ではなく、それが素晴らしいことだとしても、みなさんは素敵な靴をたくさん手に入れられるでしょう。でもたくさん靴を持っている人は、素晴らしい靴を持つことや、クローゼットいっぱいの靴や、車や、家の大きさは自分の人生を満たしてはくれないと知っているのです。
「中身のある人生」を生きることは、みなさんの活動や全身全霊をかけた提供を通して得られるものなのです。そして、みなさんが意味のある人生をどう生きるかという基本は、なにが自分にとっての真実なのか、自分がなにを表しているのかということなのです。
昨晩、娘たちと話したとき、サトコをサポートしようとやってきた何人かに、私が今日なにを話したらいいかと尋ねたんです。彼女たちは「どうして私たちに何百回と話してきたことを話さないの? きっとうまくいくわ」と言いました。私は年に1回ほど南アフリカの学校に行き、「Life101」と呼ばれているクラスを教えています。1週間かけて、彼女たちが世界に出るために知るべきだと思うことを話しています。私は彼女たちのために本質を引き出そうとしています。
他者に対して思いやりをもつことは、やるべきことのリストのトップにくるのだと話しています。献身することも、そのリストのトップにくるでしょう。積極的に関わる姿勢もそうです。思いやることは単なる同情ではありません。かわいそうなだけでもありません。それは現在形なのです。そして他者を感じることなのです。
『オプラ・ウィンフリー・ショー』(トーク番組)の間、私は3万7000人以上の人々と1対1でインタビューをしてきました。いつもは娘たちになにか話し始めると、彼女たちは「あぁ、また始まった」という感じであきれた様子ですが、オプラ・ウィンフリー・ショーで私は3万7000人に独り言を言わなかった、ただ1人の人間なのです。私がみんなの立場なら、私の話を聞きますけどね。
そのショーの間、3万7000人以上の人々と1対1で話して、彼らがとても強く感じていることを感じることができました。たまに気分が悪くなったりもしましたよ。文字通り、私は他人がどう感じているのかを掴む方法を学ばなければなりませんでした。それは、彼らのすべてを話さずに、他者を感じるため慈悲深くなるということです。慈悲深くなるということは、みなさんのことを感じ取るということです。もしみなさんが素晴らしい人間になるのになにが必要なのかを追求しようと思っているのならば、それはこの世界において持つべき最高質のものの一つです。
私はみなさんを感じています。それはみなさんの靴で歩きたいと思っているのは私だけではないということです。それは私の心とみなさんの心は一緒だということです。それは、みなさんの中に私自身を感じているということです。それは、その環境を共有することはできないけれども、心が折れるということがどんなことなのか知っているということです。私には痛みがどんなものであるかが分かります。すべての痛みは同じです。それは、よりよい行いをするために、みなさんの意思を感じることができるということです。
例えなにが起ころうとも、私はみなさんと共にいます。みなさんが向上するために必要なものがなにか分かります。私はみなさんがもっと高いところへ行けるように手助けをしたいのです。そしてみなさんと一緒に昇っていきたいのです。慈悲とはそういうことです。約束とはまた別のものです。
私はドクター・キング(キング牧師)の言葉が好きで、それは「誰でも有名になれるわけではない。けれど誰でも素晴らしい人間にはなれる。なぜなら、素晴らしさとは奉仕によって決まるからだ」というものです。私は奉仕活動に従事しています。仕事を通して奉仕をしているのです。奉仕は私の人生の目的です。もしみなさんが、約束をするのであれば、意識的な意図は、みなさんがもつ関係性のための仕事に委ねられるでしょう。みなさんの人生は、約束を通して、そういった美しさや優雅さと共に広がっていくのでしょう。
オプラ・ウィンフリー・ショーの最終回まで毎日、私はプロデューサーを呼んで、前もって毎回のショーの意図を話してもらうようにしていたんです。ショーが2年目の時に、これは単にテレビに出たり、パフォーマンスをしているだけではないと気づいたのです。この機会もこの申し出も、私はテレビのショーの奉仕活動を通して人々に与えることができました。
それは私たちが語っているストーリーを通して彼らをよりよく見ることができたのです。そのストーリーを通して、彼らの人生を向上させる手助けとなりました。だから私は奉仕活動としてテレビを使い始めたのです。
みなさんは、自分がなにをしたらいいのか、なにをすべきなのかを考えだそうとしています。これは娘たちは何百回も聞いたでしょうが、なにをしたらいいのか分からないときには、しなければよいのです。みなさんが「私ってこれをすべきなの?」と周りのみんなに聞いて回らないといけないときも、靴を1足買うべきか、男の子を連れて行くべきか、家を買うべきか、仕事に就くべきか、と考えるときも、私はショーをしていました。
みなさんが誰かに質問しなくてはならないとき、それは自分でも答えが十分に見つかっていないということなのです。みなさんはまだ手に入れられます。答えはやってくるのです。
今まで以上に、私はオプラ・ウィン・フリーショーを懐かしく思っていると言うしかありません。私がショーを終わらせるのを決めたのです。25年経った後、私はショーを終わらせることを自分の意思で決めたかったのです。私はこう言うでしょう。「昔も今も、今までにないくらい私はショーが恋しい」と。私は前向きに関わる気持ちを持つ機会が恋しいのです。
2年前の選挙の2週間前、私はオプラマガジンのためにクィーンズにあるレストランへ行きました。ある女性たちと一緒でした。半分はトランプ支持者、もう半分はヒラリー支持者でした。誰もその朝食会に来たいとは思っていませんでしたね。私は「きっと楽しくなるわよ!」って盛り上げようとしていました。
みんな部屋に来たけれど、すごく付き合っていて、硬い感じでした。彼女たちは「今まであんなにヒラリー支持者たちに近づいたことはないわ。こんな近くに」という感じでしたし、逆側では「トランプ支持者とこんなに近づいたことはないわ。と言っていました。その2時間半後、彼女たちは単にクロワッサンを食べていただけではありませんでした。テーブルの周りでお互いの話を聞いていたんです。そして両者の意見を聞いて、最後にはお互い握手をし、メールアドレスや電話番号を交換し、これからも連絡を取ろうとしていたんですよ。
私たちはダイアナ・ロスになれるチャンスがあるのです。そういうことが起こる可能性があるということです。私はみなさんがみなさんのやり方で、他者との対話の中で世界を変えるための行動をしてほしいのです。あなたにとっての真実から得た資源とともに旋律の中の早さもリズムもあるのです。私はみなさんにすべての状況の中に踏み込んでもらいたいのです。そして他者にとっての真実に耳を傾け、事実に気づいてほしいのです。
もっとも重要なのは、世界を変える過程にみなさん自身を変えさせることに寛容であってほしいのです。それが前向きに関わりを持つということです。それが慈悲深く中身のある女性になるためのゴールです。そして中身のある人生を生きるために前向きな関わりに従事するということです。中身がある、というのは、あなたがその中身に集中するならば成功はやってくるということです。
最も重要なのは、失敗を恐れないことです。さまざまなことで成功するときもやってくるでしょう。褒められてばかりの中で過ごすのは素晴らしいことです。きっと自分の成功を誇りに思うでしょう。でもそれと比較すると、なにももたらさないと思える瞬間もやってくるのです。勝利は、あなたの目的がときどき無意味であるときに、心の糧になるでしょうし、踏ん張る助けになるでしょう。
勝つというのは素晴らしいことです。本当に最高です。私も勝つのが大好きです。一番になるのが大好きです。勝つことが本当に好き。でも物事がうまくいかないとき、なにかに失敗したとき、あなたは自分自身についてもっと知ることになるのです。
25年間、オプラショーは1番でした。私はずっと観客に奉仕しようという気持ちでいました。どのショーでも観客が1番最初に来ます。私はプロデューサーと一緒に座り、「私にこれはできないわ。自分の中に真実を見つけられないもの。しがみつくためになにか糸口を見つけなきゃ」と言いました。私は観客のことをよくわかっていました。私が観客であり、観客が私なのです。私はすごく繋がりを感じていましたし、それを終わらせて新しいネットワークを始めました。
しばらくの間、必死でもがき、自分自身に混乱していました。枠組みを、持っていないものの代わりに持っているもの、私が思っていることの代わりに持っているものを見つめ始めるためにシフトさせることができたとき、物事を方向転換させ始めることができました。
でもそれは、不確かであることの瞬間であり、午後のニュースで私の間違いが全部放送されてしまう瞬間でもあります。みなさんは間違いを犯すことができます。でも私がなにか間違ったことをすれば、CNNで流れてしまうんです。物事がそんなに素晴らしい方向に向かっていない瞬間から学ぶんです。神の力は私よりも壮大だということと今でもつながることができるのです。
前に進むために戻ってきて感じるのは、みなさんが次の正しい一歩を踏み出すことで前に進めるということです。みなさんが行動のすべてを知っている必要はありません。次の正しい行動に進むためのすべてのステップを知っている必要はないのです。みなさんにこのことを知ってほしいのです。誰も1人では成功できないということ。どんな見た目かなんて気にしません。Instagramの投稿内容に自分を合わせる。それでは、誰も1人では成功しないのです。
精神が活動することなしに、どこに行くこともできないのです。「精神活動」が必要です。宗教が必要だと言っているのではありません。ある人々にとっては教会でしょうし、瞑想が必要な人もいるでしょう。ダンスだったり歌うことだったりもします。自分にとって必要なものを育てるために自分で道を見つけなくてはなりません。そして絶え間なく自分自身に還元するために方法を探さなくてはなりません。そしてみなさんは中身のある女性になれるでしょう。
みなさんは自分のことばかり考えている女性になりたいはずです。私が最初に始めたとき、とても怖がっていました。みんな「あぁ、彼女は自分のことしか考えていない」と言っていました。「彼女は自己中心的だ」と。今なら言えます。「えぇ、その通りですよ」とね。
(会場拍手)
私は自分の欲求を何度も満たしてきたんです。それがみなさんが望むことでしょう? みなさんも、あふれかえるほどの自分の欲求を満たしたいですよね。もう他者に提供するには十分持っているはずです。みなさんが精神活動をなにもしていないなら、自分の精神を育むために音楽でもダンスでも自分に時間を見つけるだけでもいいんです。
自分の許容量を使い果たして、空っぽになってしまうでしょう。燃え尽きて、与えるものがなくなってしまうかもしれません。だから余白は残しておいてください。毎日、全く説明ができないような自分の活動のために余白を残しておいてください。それが私の言う精神活動です。つまり自分にとって必要なことを育むことが大事なのです。
私の助言者であるマヤ・アンジェロウ(活動家、詩人)の言葉をみなさんに送ります。明日は母の日ですから、彼女のことをすごく考えるんです。私は『スーパー・ソウル・サンデー』(トーク番組)に出演しています。でも彼女から多くを学びました。私は南アフリカの学校を建てたことをとても誇りに思っていました。
そして彼女のところへ行き、言ったんです。「マヤ、学校にとって最高の遺産になるわ」と。そしてマヤは「そんなの分からないでしょ。なにがあなたの遺産になるかなんて」と言ったんです。私は「分かるわ。学校が私にとって最高の遺産になるって本当に思っているのよ」と彼女に返答すると、「分からないわよ」と言われました。しかし、話の最後には私のほうが「えぇ、おっしゃる通りです」と答えていました。
そのときに彼女から言われた、この言葉をこの場にいる卒業生のみなさんとご友人、そしてご家族に送ります。「あなたの遺産とは関わった人生すべてです。あなたの遺産とはみなさんが関わったものすべてです」と。
(会場拍手)
それは自分の名前の入った大きな学校だけではありません。受け取った賞のことではありません。それは称賛でもありません。それはみなさんが関わってきたすべての人々のことです。みなさんは気持ちと遺産を残したのです。
ある警察官だった男性が、あるとき心臓が止まり、緊急処置室にも入れませんでした。彼が病院に運ばれると、病院の床で処置が施されました。心臓をマッサージし、9分間にわたり心臓がまた動くように努力が続けられました。不可能であり信じられないように聞こえますよね。信じるかどうか分からないけれど、彼は臨死体験をしたというのです。
私はなにかがそこで起こったのだと思いました。彼の名前は覚えていないけれど、その話は今でも残っています。彼はこう言いました。「キリストには会わなかったんだ。でも考えたのは、自分の人生だった。うまく説明できない形でそれを感じたんだよ」。
彼は、「現実のようだったよ。でもそんなのあり得ないことも分かっている。だってそんなに長い間臨死体験をしていたわけではないからね。それでもすべてのことが自分が今まで感じていたのと同じように、現実のようだったよ。僕は周囲の人たちの中に創り上げられた感情を感じることができたんだ」とも話しました。それに自分は妻に手をあげていたんだと言っていました。
「妻を殴っていたんだ。その痛みを感じることもできなかった。でも僕が彼女にしたことを感じることができたんだ。僕は彼女の心を壊した。死の淵から戻って、僕は死んでいなかったと分かった。物事を違うように感じられると思ったよ。すべてに愛を感じようと思うんだ。すべてのことに愛を感じる。僕はすべてのことに愛を持って生きられるんだ」
それが私から皆さんへの願いです。すべてのことに愛を感じてください。すべての瞬間がみなさんを作り上げているのですから。
(会場拍手)
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