志望動機より先に「行きたい会社」があるのはおかしい

水谷健彦氏(以下、水谷):ためになるね?

谷田氏(以下、谷田):そうですね! ありがとうございます。

水谷:じゃあ、並木さん、どうでしょう?

並木裕太氏(以下、並木):どうしても今日の話だと、ニトリという会社があって、それに向けて一生懸命に志望理由を考えているという順番に聞こえたんですけど。やっぱり、志望理由があって、その先に企業があるというのが、正しい姿だと思うので。

自分がなにをやっているときが楽しいと思えるんだろう。それができる場所はどこなんだろうか。自分が好きなものとかサービスがあって、それを作っている会社はどこなんだろうとか。あるいは、人生変わった瞬間に、「近くにこんな会社があったから、その瞬間が成り立ったんだ」みたいなのがあると思うんですけど。「だから、この会社なんだ」みたいな。

自分が好きなこと、やりたいこと・幸せなこと・思い出の中から企業を選んで、志望理由は自然とそれで作れると思うので。その流れで1回考えてみると、一番近くにあった企業のニトリから幅がすごく広がると思うので。1回、それを思い出してみて、考えてみてください。

谷田:ありがとうございます。

並木氏「ニトリに就職してやりたい仕事は?」

ナレーター:逆に、並木からこんな質問が。

並木:じゃあニトリに就職したら、その中でどんな仕事をされたいですか?

谷田:ニトリというのが、配転教育と言って、いろんな仕事いろんな部署に、1年や2年でいろいろ回されるというふうに話を聞いているんですけれども。そういうふうに、大きな企業でもいろいろな視野から企業を見れて、社会人としての知識なりとか、常識なりを身に付けたいなというふうに、まずは思いますね。

並木:ニトリがほかの家具屋さんと比べて、好きな理由はあるんですか?

谷田:ほかの家具屋さんと、具体的にものすごく比べたわけではないんですけれども。ニトリさんは、欧米の豊かさを全世界に発信していくというのが、確かロマンだったんですけれども。部屋自体のトータルコーディネートを提供している企業というのも、あまり自分では耳にしないので。部屋全体をまとめてコーディネートして、それを安く提供していくということに関しては、魅力的に感じますね。

並木:ニトリよりも、企業として大きな家具屋さんもあれば、小さい家具屋さんもあると思うんですけど、今、ニトリの事業規模がいいと思った理由は、なにかあるんですか?

谷田:これも将来の話なんですけれども。20年後に、店舗数を全世界で約10倍ほどにしていくことを目標に掲げているんですけれども。やはり、これから日本だけではなく、世界規模で発信していこうという目標を掲げているところに魅力を感じているので、現在の主な店舗が日本という状況だけを見て、魅力を感じているというわけじゃないですね。

並木:話長かったけど、とっても答え方は良くて、質問に対してちゃんと答えてるし、その答えもニトリの情報をちゃんと盛り込んでいるので。勉強してないと言うわりには、インターンのときに学んだことだと思うんですけど、しっかりと自分の言葉にして戻せているので、とてもいい回答だったと思いますよ。

谷田:ありがとうございます。

面接官の前では「自分の言葉」で話せ!

水谷:今、なんでニトリさんに行きたいのかっていうのは、わかったんだけど、どういう要素で、ニトリさんに貢献ができるの? いわゆる、自分の強みとかそういうこと。それはどう考えてる?

谷田:先ほどの、業界研究を自分からチャレンジしていないという点と、少し矛盾しちゃうんですけれども。なにか、自分がこれをしたい、こう変化させたいと思ったときに、行動に移せる実行力が、自分の強みだと思っています。

鈴木康弘氏(以下、鈴木):なんか素直で、すごくいい子だなぁと思いました。こういうね、厳しめの方々に突っ込まれながらも、自分で考えて、自分の言葉でお話されたのがすごくいいですね。

たまに、面接官とかを前にすると、やたら横文字の単語を使いたがったりとかする子がいるんですけど、逆にわかりにくいんで(笑)。自分の言葉で話されていて、いいと思いました。

あと、そうだなぁ、もうちょっと考えたほうがいいところっていうところで言うと、僕の強みは行動力ってさっきおっしゃってたんだけど。本当に行動力あったら、ニトリしか見てないってことないと思うんだよね。本当に、君の強みが行動力なのかを、今一度、適正テストとかいろいろ受けて調べてみるといいんじゃないですか?

谷田:はい。

曽山哲人氏(以下、曽山):逆に、1つ質問してもいいですか?

谷田:はい。

ナレーター:曽山から出た、驚きの質問内容とは!?