2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
リンクをコピー
記事をブックマーク
高橋:こんにちは。理論スポーツ管理者の高橋です。今回みなさんにお教えしたいのは、「イメージトレーニング」についてです。スポーツというのは、本を読んで知識を勉強したり、あるいは筋肉の動きのつながりとかを見たり、原理を学んだりというのがあると思います。
それともう1つ、いい動きとか自分がいいと思うフォーム、これを身に着けたいと思うときに、頭で考えるというよりは絵で見てイメージする、これがイメージトレーニングなんですね。頭で計算のように考えるっていうよりは、動きを見て「こういう動きをしたいな」って頭にイメージするわけです。
今回は、この練習方法がなぜいいか、というのをお話したいと思います。
それは、例えばこういう風に、動きがあったと。こういうふうに、細かいところはいいとして絵で見るわけですね。
通常、投げるという動作をしたとき、脳みそはどういう風に反応するかというと、実は動いてるときにどこの脳が反応するかというのはほぼ決まっているんです。
これが恐ろしいのは、動作をやっている時に、例えば絵で簡単に書くんですけれども、
ただ見ている、その動きを目で見るわけです。この動きを見て、「どうやったらああやって動けるかなー」と1個1個考えるんじゃなくて、全体をぱっと見て判断する。そうすると、脳のおんなじところが働くんです。つまり、イメージトレーニングのいいところっていうのは、見るだけで脳が働く。これがイメージトレーニングが良いとされている科学的根拠です。
いろんな野球選手、サッカー選手とかスポーツの世界があると思うんでけれども。イメージトレーニングにめちゃめちゃ特化している人っていうのが世の中にたくさんいるんです。タレントさんじゃないんですけれども、見ることで脳が働く。
つまり、運動していない時でも働くんですよ。運動をしなくて、例えばスポーツ中継のプレーとか、歩いている時に、「この動きってどうしたらいいのかな」って考えている時って全部脳が働いてるんです。
野球で三冠王を三回取った落合博満選手。この人のエピソードを聞くと、まさにイメージトレーニングをうまく取り入れて、フォームを改造していったバッターなんですね。
例えば、ランニングをするとき。落合選手って、普通にランニングしているその時に、何か、自分にとっていいなって思う動きが出たら、みんながランニングしてる最中でも、パッと止まって「どうやったらこの動きができるんだろうかな」という風に観察するんです。イメージとか観察とか。そういうことをするんですね。
こういうことを積み重ねると、本当にそういう動きができるようになってくるんですよ。要するに、考えるのも大事なんですが、イメージ、観察というのは頭でいろいろ考えることとは、頭の使い方がまた別なんですよね。
それで、野球とかスポーツとか、道具を扱うようなスポーツはとくにそうなんですが、「観察」がすごく大事なんですね。落合選手も同じように、みんなが走ってる中でも1人だけぱっと止まって「どうやったらできるやろな」っていう考える人だったんですよ。そういうことを、積み重ねていったわけですね。
もう1人、タレントさんなんですけど、陸上の十種競技で日本記録保持者を立てた武井壮選手、この人も似たようなことを言ってるんですね。この人の場合は頭の中で、ああしたいな、こうしたいなって思うんですよ。それで、もうやろうと思っちゃうんですよね。
イメージトレーニングを頭の中でイメージして、そのイメージを大事にするわけなんですよ。スポーツですごい実力や能力を持っている人たちっていうのは、こういうふうにただやって、勉強したり、運動したりだけではなくて、イメージというのもすごく大事にしてるということなんですね。
武道の世界で、私の場合だったら弓道なんですけれども、私も同じです。弓道の世界で、だいたいみんなが引いている弓があると思うんですけれども、私の場合だと普通の人の2倍とか3倍の強さの弓をほとんど力の負担なく引く、ということができます。これができると、狙ったところに、ものすごい威力の矢を飛ばしたりだとか、あるいは普通の人じゃ出せないような距離の矢の飛びとか、スピードを出せるようになるんですね。
それはなぜかというと、これは私の経験なんですけれども、頭の中で思いつくんですね。本とか、難しい古文漢文の文章読むんですが、読んでいる最中に頭の中にぽって出てくるんです。それは、計算とか、こうだからこうなんだっていうよりは、なんか読んでいる最中にポンと絵が出てくるんです。
私にも師匠がいるんですが、師匠の射とか動きを見て、なんか読んでる最中にポンと絵が出てくるんです。その絵が出てきて、「あれ?」って、「こういう風にやったらできるのかな」っていう風に思いつくんですね。それが頭から離れないんですよ。そのイメージを最後まで積み重ねて練習していくと、普通の人じゃ引けないような、2.5倍とか3倍ぐらいの弓が引けてしまうと。
普通の人には、こういうのは引けないです。持って引っ張ろうとした瞬間に、強すぎて引けないです。それが、私の場合だとそれができてしまうのは、体のあらゆる使い方を実践してきたからですね。
これをやると、剣道や柔道とかで体を使うときに、何かしらの共通点が出てくるんです。野球や陸上の動きでも、絵で見たときにわかる。いろいろ理屈をもって説明されてわかるものもあるんですけど、絵で見てわかるものあるんですね。それが、まさにこのイメージトレーニングなんですよ。
イメージトレーニングは、普通に本を読んでいるだけでは活性化されない脳の部分が、活性化できちゃうんですよ。それが、イメージトレーニングの最大の効果なんですね。だからみなさんが、もしも、「イメージトレーニングをやりたいんですけれどもどうしたらいいですか?」というのであれば、私のオススメは、徹底的にとにかくうまい人を見る。見て学ぶ。
弓の世界では「見取り稽古」というものがあります。要するに、見る稽古です。見て、動きを学ぶんですよ。それをスポーツでやると。うまい人を見るんですね。自分の体を動くんじゃなくて見るだけでも、スポーツの実力を向上するきっかけが増えてきます。なので、ぜひやってみましょう。
以上で、イメージトレーニングの説明を終わります。ありがとうございました。
関連タグ:
スポーツは感覚じゃない、理論だ! 理想的な“走り方”を徹底解説
「腕を大きく振って走る」は間違い!? 本当に効率のいい走り方
ランニングで大切なのは“首と鎖骨”? 解剖医学に基づいた疲れない走り方
「指使い」で走りは変わる!? ランニングで意外と大切な“指”の使い方
ウサイン・ボルトの速さの秘密はこれ! 走りに超重要な「腸腰筋」を知ってる?
ランニングの時、どこ見てる? ちょっとしたコツで走りが変わる「目線」の魔法
パパ必見! キャッチボールで疲れない、効率のいい球の投げ方講座
効率よく走るために股関節を使え! ※ただし、股関節は意識しないこと
ランニングのひざ痛の原因と対策 気をつけるべきは「肩と目線」
カーブを速く走れないのはなぜ? 人体の構造に基づく傾向と対策
マラソン大会で記録を出したい人が、ランニングマシンを使うべきでない理由
「イメトレって意味あるの?」と思ってる人に知ってほしい、意外とすんごい効果
スポーツで「言われたとおりに」直しても、逆に下手になった気がする理由
野球選手がゴルフするのもあながち間違いじゃない? 異分野のスポーツを練習する意外なメリット
マラソンにおける「体力はまだあるけど脚がしんどい」から解放される方法
弓道の動きで腰痛改善? 人体の仕組みから紐解く、身体にやさしい「姿勢」の作り方
デスクワーカー必見! 肩こり・腰痛と無縁になる身体の作り方
プロの真似をすると逆に下手になる? スポーツの練習法に潜む意外な落とし穴
スポーツ疲れがなかなか取れないなら、「懸け口十文字」を習得せよ
スポーツが苦手な人は知らない「Xの関係」とは?
え、まだ筋トレしてるの? 人間の性能を100%引き出す「筋骨」という概念
すごいピッチャーほど肘や肩を壊してしまう理由
武道の姿勢で肩こり解決? 身体をリラックスさせる「胴造り」の作り方
スポーツの上達には、なぜ「ふくらはぎ」が重要なのか?
スポーツ上達のコツは、あなたの目線の“ちょっと上のほう”にある
身体はガチガチだけど、ストレッチする時間がないあなたへ 体調を整える「帯」の使い方
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.21
40代〜50代の管理職が「部下を承認する」のに苦戦するわけ 職場での「傷つき」をこじらせた世代に必要なこと
2024.11.20
成果が目立つ「攻めのタイプ」ばかり採用しがちな職場 「優秀な人材」を求める人がスルーしているもの
2024.11.20
「元エースの管理職」が若手営業を育てる時に陥りがちな罠 順調なチーム・苦戦するチームの違いから見る、育成のポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.19
がんばっているのに伸び悩む営業・成果を出す営業の違い 『無敗営業』著者が教える、つい陥りがちな「思い込み」の罠
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは