カーブを速く走れないのはなぜ?
人体の構造に基づく傾向と対策

理論スポーツ #10/26

陸上競技において差が出やすいのが、コーナーです。直線ならば誰もが最も速いスピードで走ることが出来ますが、コーナーでの曲がりながらの走りでは、直線とは異なる技術が必要となります。そんなコーナー攻略の鍵は、実は「肩」にあるかもしれません。かの有名なウサイン・ボルト選手の得意種目は、実は200メートル走。彼はあるテクニックを用いることで、200メートルでも金メダルを連発しています。今日は武道の考え方を用いた運動法をレクチャーするYouTubeチャンネル「理論スポーツ」の管理人・高橋氏が、コーナーを早く走るためのコツをレクチャーします。

コーナーで失速しない走り方

高橋大智氏(以下、高橋):こんにちは。理論スポーツ管理者の高橋です。それでは、今回は、コーナーの曲がり方です。

例えば、400メートル走とか800メートル走を走る人には、このコーナーの曲がり方っていうのは、非常に使えるものかなと思います。コーナーを曲がるときに、いかに体の姿勢を崩れずに、かつ早いスピードで、スピードを殺さずに、コーナーを曲がれるかということをお話しようと思います。

実際にやればわかるんですけども、どういうふうに走るのか。それは、この選手を参考にします。もう答えは分かりきっているんですが、ウサイン・ボルト選手です。ウサイン・ボルト選手は、200メートル走がすごい強いんです。

200メートル走が強い。100メートルで結果を残してますけども、ウサイン・ボルト選手のコーナーの曲がり方は、非常に参考になります。200メートル走にはカーブが入ってきます。カーブを曲がって、最後のストレート、直線に移るときに、とくにこのカーブ曲がるときに、走り方は重要になってくる。

通常カーブを曲がる時、だいたいの人はこんなふうになります。

もしも反時計回りに回るとすると、左肩が下がった状態になることが多いです。左肩が下がると、どうなるかっていうと、顔も必然的に斜めに傾く。そうすると、ちょうど体の軸というのも、斜めに傾く。

ボルト選手の場合、それがどうなってるかっていうと、実はずっとまっすぐなんですよ。これが、カーブを曲がる速さ、カーブを曲がる時にスピードを殺さずに走る秘訣なんですね。

顔の向きが、真正面に揃ってるほうが、コーナー曲がるときの遠心力が、軽減されます。実際やればわかります。顔は斜めに傾くと、遠心力が多くかかって、体が振られちゃうと。

だから顔をまっすぐ向けると、遠心力の影響を受けにくくなるという、ただそれだけの話なんですけれども、具体的な方法として顔だけまっすぐに向けるというのはちょっと難しいかもしれないので、私が実際にやってる方法をお教えします。

それは肩をそろえるんですよ。コーナーを曲がるときに、このように肩をそろえて曲がるのではなくて、

ちょっと左肩を前に出すような感じで。首を伸ばして、肩落として、脇の下の筋肉をはると、肩って自然に前に出るんですね。こっちに。

前に出るので、こういうふうに走るような感じです。肩を斜めに落とすんじゃなくて、肩をそろえる。肩そろえるときにポイントとなるのは、首を伸ばして、肩落とすこと。そうすると、脇まわりの筋肉が硬くなるんですよ。

とにかく左肩を前に出せ!

脇まわりの筋肉が硬くなると、肩を前方に出しやすくなるんですね。首伸ばして、左肩だけ落とすと、左の脇まわりの筋肉が硬くなります。そうすると、こっち右の脇まわりの筋肉はぜんぜん、ぶらぶらですよね。

左の脇の筋肉を硬くすると、肩が前に出しやすいんです。だから、走るときに首を伸ばして、肩落として、左の脇の筋肉をはった状態で、肩をちょっと前に出すような感じで走るんですね。実際にやるとわかるんですが、とても曲がりやすいです。

これは、弓道の世界の物見という動作に似ています。物見を入れるという動作では、顔がちょっと傾いただけで、耳の位置が斜めにズレちゃうんですよ。右耳と左耳の傾きが変わると、それによって三半規管、平衡感覚とか、人の姿勢の安定とかの状態を確かめる器官の機能がちょっと落ちちゃうんですよ。それによって、姿勢がぶれやすくなるんですね。

物理的にいうと、肩を入れると、遠心力ですぐ回れるんですけども、肩を下げてやろうとすると、軸がぶれちゃってどうしても外側に逃げちゃうんです。だから、左肩をちょっと入れて、ここまでまっすぐにすると、早く回ることができると。これを実際にコーナーで応用することができれば、応用することができると言うとおかしな話なんですが、速く走れる。

もっと具体的に言うと、左肩を下げて走ってる人はコーナーを最短距離で回ろうとするんですね。だけどそうじゃなくて、走るときに左肩を前に出しながら、走るようなイメージでいく。そうすると小回りをしようと思わないんですね。左肩を前、前、前、前ってやると、カーブからストレートの切り替わりの部分で、スピードがそんなに落ちなくなる。

私が200メートルを走ったりするんですが、このコーナーの曲がり方でだいぶタイムが変わりました。なので、200メートル走とか、コーナリングですね。コーナリングを使う陸上競技とかでは、非常に有効な方法になると思うので、ぜひみなさん試してみてください。以上で内容の説明を終わります。

ありがとうございました。 

理論スポーツ
武道の身体の使い方、姿勢に基づく
全スポーツの運動技術を高める具体的手法を公開します。
筋トレ法、栄養学、メンタル調整、身体の仕組みなど、
内容は多岐にわたります。
理論スポーツ

 

Published at

参照リンク

トレッドミルと屋外トレーニングのメリットデメリット

https://www.youtube.com/watch?v=_xRjvvmeqKk

スポーツ動作、体の不調を軽減させる武道での「筋骨」の考え方

https://www.youtube.com/watch?v=-tEwoONNQe0

目線を変えることで運動中の力みを取るには

https://www.youtube.com/watch?v=47Bny3-94zk

イメージトレーニングがスポーツによい科学的根拠 - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=4tmID8EHrfs

動きを変えるためにぜひゆるめたい筋肉

https://www.youtube.com/watch?v=8BbJDGveQXg

スポーツでの脚の疲れをほぐす体使い

https://www.youtube.com/watch?v=BrDT9QKcFHw

ランニング:効率のよいカーブの曲がり方 - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=DzvJWIpjm5s

ピッチャーが効率よく球を投げるには - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=EQmOD79-3EA

ランニング:スムーズに走るための姿勢と走り方 - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=f1x24uXc5tg

腰のハリをなくし、肩をリラックスした姿勢をとるためのコツ

https://www.youtube.com/watch?v=FOixicKX888

ランニング:腸腰筋の使い方 - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=Frnoh-E-clY

ランニング:走る動作で有効な肩甲骨の使い方

https://www.youtube.com/watch?v=gdWuN4r-6Zw

座った姿勢から強く動きやすい体を身につけるには

https://www.youtube.com/watch?v=IUfVkleIHj8

スポーツに応用するための「武道の姿勢」の構築法

https://www.youtube.com/watch?v=Jeb3lwSNBY4

スポーツで言葉にとらわれると実力が下がる - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=lil0l881wIo

ランニング:股関節の動かしかた

https://www.youtube.com/watch?v=mZiz4OKS9bo

ランニングに有効な目線の使い方 - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=NNa6UaSm6mo

異分野のスポーツにより、体の使い方を変える方法

https://www.youtube.com/watch?v=RDefD7ltpeo

変化球を投げる上で注意したいこと - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=T_ic_wNmLZE

運動動作の腕の力みをなくす「懸け口十文字」

https://www.youtube.com/watch?v=U3dwi8dREqk

ランニング:ひざ痛の直し方

https://www.youtube.com/watch?v=Vc3LmwGz-R8

スポーツ・運動技術を向上させるXの関係を理解する

https://www.youtube.com/watch?v=VhLEBRSuoaU

リラックスした状態に体を整える方法

https://www.youtube.com/watch?v=VQXclujnS9U

ランニング:効率よく腕を振るためには

https://www.youtube.com/watch?v=Z0Qlu55XxJM

理論スポーツ

理論スポーツに関するログをまとめています。コミュニティをフォローすることで、理論スポーツに関する新着ログが公開された際に、通知を受け取ることができます。

このログの連載記事

1 スポーツは感覚じゃない、理論だ! 理想的な“走り方”を徹底解説 2 「腕を大きく振って走る」は間違い!? 本当に効率のいい走り方 3 ランニングで大切なのは“首と鎖骨”? 解剖医学に基づいた疲れない走り方 4 「指使い」で走りは変わる!? ランニングで意外と大切な“指”の使い方 5 ウサイン・ボルトの速さの秘密はこれ! 走りに超重要な「腸腰筋」を知ってる? 6 ランニングの時、どこ見てる? ちょっとしたコツで走りが変わる「目線」の魔法 7 パパ必見! キャッチボールで疲れない、効率のいい球の投げ方講座 8 効率よく走るために股関節を使え! ※ただし、股関節は意識しないこと 9 ランニングのひざ痛の原因と対策 気をつけるべきは「肩と目線」
10 カーブを速く走れないのはなぜ? 人体の構造に基づく傾向と対策
11 マラソン大会で記録を出したい人が、ランニングマシンを使うべきでない理由 12 「イメトレって意味あるの?」と思ってる人に知ってほしい、意外とすんごい効果 13 スポーツで「言われたとおりに」直しても、逆に下手になった気がする理由 14 野球選手がゴルフするのもあながち間違いじゃない? 異分野のスポーツを練習する意外なメリット 15 マラソンにおける「体力はまだあるけど脚がしんどい」から解放される方法 16 弓道の動きで腰痛改善? 人体の仕組みから紐解く、身体にやさしい「姿勢」の作り方 17 デスクワーカー必見! 肩こり・腰痛と無縁になる身体の作り方 18 プロの真似をすると逆に下手になる? スポーツの練習法に潜む意外な落とし穴 19 スポーツ疲れがなかなか取れないなら、「懸け口十文字」を習得せよ 20 スポーツが苦手な人は知らない「Xの関係」とは? 21 え、まだ筋トレしてるの? 人間の性能を100%引き出す「筋骨」という概念 22 すごいピッチャーほど肘や肩を壊してしまう理由 23 武道の姿勢で肩こり解決? 身体をリラックスさせる「胴造り」の作り方 24 スポーツの上達には、なぜ「ふくらはぎ」が重要なのか? 25 スポーツ上達のコツは、あなたの目線の“ちょっと上のほう”にある 26 身体はガチガチだけど、ストレッチする時間がないあなたへ 体調を整える「帯」の使い方

スピーカーをフォロー

関連タグ

人気ログ

人気スピーカー

人気コミュニティ

ピックアップ

編集部のオススメ

ログミーBizをフォローして最新情報をチェックしよう!

人気ログ

人気スピーカー

人気コミュニティ

ピックアップ

編集部のオススメ

そのイベント、ログしないなんて
もったいない!
苦労して企画や集客したイベント「その場限り」になっていませんか?