「偉人と民」発言の就活生のその後
水谷健彦氏(以下、水谷):『就活ファール!』初期のメンバーとして岡林くんの「偉人と民発言」はもう、一世を風靡したっていうね(笑)。
岡林くん(以下、岡林):恥ずかしいですね(笑)。
(前回の出演映像・面接シーン)
岡林:飛躍すると、いわゆる歴史上の偉人というのは、実際に民の人たちと触れ合っているわけではないと思うんですよ。その幕府が与えたことというのは、きっとたくさんあって……。
面接官1:歴史上の偉人と民たち、みたいな関係とかが、本当に腹立たしくて。
面接官2:話を聞いてないようにしか見えないんですよね。
面接官1:いいところが1つも見つからないっていう、緊急事態が起こっていて、今。
(回想おわり)
水谷:けっこう周りとかの反響もあるでしょ?
岡林:それこそ就活が始まって、選考とか行くじゃないですか。エレベーターホールのところとかで、「そういえば、君、『就活ファール!』でしょ?」とか(笑)。
――『就活ファール!』に出てよかったこと。
岡林:あのとき自分は天狗で、わりと自分に自信があるような状況ではあったと思うんですけど、それをうまい具合に折ってもらって、そのあと、自分を見つめ直すことができたと思っています。
水谷:当時言われたことで、印象に残っていることは何なの?
岡林:自分の弱点や欠点が見えていないことですね。
水谷:じゃあ、そのあと、自分の弱点、弱みは何なんだろうなということに向き合った感じ?
岡林:そうですね。自分の弱みだけじゃなくて、自分で避けてきたところを一つひとつ通っていく努力はしました。
水谷:具体的にどんな努力をしたの?
岡林:初めて会う人とお話をして、いろんな会社の人事さんだったり、社員さんだったり。自分の話をした上で、フィードバックをもらうというのを20人くらい繰り返して。
水谷:自分からフィードバックを求めるってこと?
岡林:そうです。
水谷:それは、人事の面接官の方なんかにもお願いをしたの? フィードバックは?
岡林:就活が始まる前にすべてやっていたので。面接が始まる前に、そこは仕上げないとダメだなと思っていて。
水谷:なるほどね。フィードバックくださいっていうの、大変じゃん? ポジティブなフィードバックだけだったらいいけどね。ネガティブなフィードバックも言われるから。かなりやったっていうのは。
岡林:あのあと、1回目の面談の直後に、また同じようなフィードバックをもらったんですよね。
水谷:あ~、なるほど!
岡林:それが、自分の中でかなり堪えて。もうこれは確定だし、自分でも向き合わないといけないところだと思ったので。もうそこからは絶対に逃げないで、就活に臨もうと思って。
水谷:『就活ファール!』で、そうやって自分の課題を認識し、そのあと、面接の本番が始まる前に、改善をしていったんだね。
岡林:そうですね。
水谷:そこにちゃんと向き合えるのは偉いよね。
岡林:ありがとうございます!(笑)。