「○○以上」という募集条件は人を助ける
Happy氏(以下、Happy):でも、男の方で応募があって、「シンデレラプロジェクト」っていう名前だったんですけど、「ダンスをやってたんですけど、やっぱり会社員になっちゃってあきらめて踊れなくなっちゃった」っていう人とかいて。
西野亮廣氏(以下、西野):エグザイルみたいなことですか? わからないですけど、40、50歳になってエグザイルみたいなことをやりたいみたいな人もいらっしゃるってことですか?
Happy:そうそう。
のぶみ氏(以下、のぶみ):それは昔、踊れた人っていうのはあるよね。(自分たちは)別に踊ってないですもんね。
西野:のぶみさんがおっしゃったみたいに、僕たちがさかのぼるとしたらそこまでさかのぼりますね。小学校の2年生とか1年生とかの頃、本当にミニカー買ってもらえなかったから、「今はお金を持ったからミニ四駆を自分で買っちゃおう」みたいな。しかもけっこうお金かけてミニ四駆やっちゃおうぜ、みたいな。そこはあっても20代とかにさかのぼろうってあんまりないですよね。
のぶみ:ないですね。
Happy:そうなんだ。
西野:こりゃおもしろいな。
のぶみ:5歳くらいになると、女の子はお姫様になりたがるっていうのはけっこう強いんですよね。
西野:お姫様なんですね。
のぶみ:お姫様扱いあるよね。
西野:おもしろいな~。なるほどね。でもそういうところを助けているイベントっていうのはすごい。
のぶみ:でもこれ見たら、なんて言うの、「まだ制限あるな」ってくらいのきれいな人たちばっかりだったけどね。
Happy:「制限あるな」?
のぶみ:どーんって太っている人とか、ちょっと老けてる人とかもいないくらいの感じだもんね。
Happy:これは今回モデルさんを使ったんで、その撮影は。シンデレラプロジェクトの出てた人たちは年齢が上で。
のぶみ:そっちのほうがいいね。別に太ってても悪いやつじゃないからね。
Happy:ぜんぜん、そう。
西野:「以上」はいいっすよね。あの30以上だとか70キロ以上だとか、その「以上」っていうのは人を助けているから。
Happy:何キロ以上いいですね!
のぶみ:だからなんかボクシングみたいにしちゃえばいいんじゃない。階級で。
西野:恥ずかしくないですね、そんなにね。みんなそのくらいの体重やから。
Happy:「50キロ級」「60キロ級」、掛ける「45歳以上」みたいな。固まって出てくれば怖くないですよね?
のぶみ:Happyさんも本当にウェディングドレスみたいなので出るんですよ。(前回のイベントの時)そうでしたよね? おもしろいよな。自分がマジでやって楽しかったんでしょうね。だからね。
Happy:そうそう。
規格に外れた人たちの行き場がない
西野:なんか渡辺直美ちゃんとかそんな人が背負っていると思うんですよ。
のぶみ:ちょっと格好いいですよね。
西野:あの体形でちゃんとおしゃれもしてて、かわいく見えてっていうのは、けっこう希望だと思うんです。あの子って、あれがもうスラーっとしてたら、ダレノガレみたいのならもうあきらめるしかないですけど、直美ちゃんがかわいくみせてるっていうのはすごく人を助けているなと思うんですけど、なんかそんな感じしますよ。「シンデレラプロジェクト」っていうのは。
Happy:やっぱり、生き辛い人が多いんですよ。規格に外れた人たちってたくさんいるわけで、その人たちの行き場がないっていうか、1回あきらめたら、1回できなかったらもう終わりみたいな。
そうするとそれこそ自己否定に入っちゃって、人生がうまくいかなくなるっていうカラクリだから、なんでも別にいいと。太っていてもなにかができなかろうと、なにか好きなことをとりあえず表現すればいいみたいな舞台っていうか……。
のぶみ:女性を肯定するっていう会なんだな。だから「それでいいんだよ」っていう。
Happy:だからステージと演出はマジで一流の人たちなんですよ。
西野:すごかった。
Happy:そうなんですよ、海外のフェスとか作っている人たちで。
のぶみ:そうなんですか?
Happy:そう。
西野:すごい作り込んでいました。
のぶみ:それけっこううるさいほうだからね。西野さんもね、けっこう言うよね?
西野:はい。でもけっこう作り込んでいました。
のぶみ:じゃ西野さんが言ったらそうだわ。
Happy:立ってるやつがめちゃ素人っていう。
西野:すごかった。でもお客さんも、ステージに立ってる人が素人だから、自分たちからノせてあげないとイベントが成立しないから、やっぱお客さんもけっこう。
のぶみ:そうかそうか。
西野:そうなんですよ。だから、でてくるのが素人だから、こっちも頑張らないとイベントが成立しないから。
のぶみ:それ同じだな、「天才万博」と。