「何か質問はありますか?」への対処法

第5問、面接の最後に「何か質問がありますか?」と言われたらどんなことを聞く?

水谷健彦 氏(以下、水谷):せーのードン! 

じゃあ、やすふみからいきましょう。

やすふみ 氏(以下、やすふみ):はい。いろんな会社さんのホームページとかを見ると、「成長できます」っていうのを大きく打ち出していて、みなさんもだぶん志望理由をそういうふうに言うと思うんですけど。具体的に「成長できるって何なの?」って、すごい曖昧じゃないですか。僕もいろんな会社に面接とか行っていて、けっこう疑問に思っていることがあって。

水谷:なんか聞かれたらけっこうこれを聞くの?

やすふみ:感動したのはシステムのほうなんです。僕、会社って、入ったら勝手に放り出されて働くだけなのかなって、その中で成長していくのかなって。放任なのかと思ったら、会社さんによってはすごいちゃんと考えているところもあって。

例えば、しっかりメンターの方が付いて、そのメンターの方が「君にはここが足りないから、ここをこうしたほうがいい」というのをひと月とかふた月とかそういう割合で毎回フィードバックをくださる会社があって、そういうところのお話を聞くと、自分の悪い点って無限にあると思うんですけど、それをひとつひとつ潰していって自分が成長している実感ができるような環境があるんだな、と思ってすごい感動しました。

水谷:じゃあ、さきちゃん。

入社の理由を聞くと盛り上がる

さき 氏(以下、さき):面接官の人に「あなたがこの会社で成し遂げたい夢は何ですか?」って聞きます。今、現状お仕事されていますけれども、将来的にこの会社で結局ご自身はどういう姿になりたいのかっていう最終目標みたいなところをお聞きしますね。

水谷:今までで一番グッときた答えは?

さき:今のところないです。

水谷:おー! 手厳しい! じゃあ、かずま。

かずま 氏(以下、かずま):面接官の入社理由です。自分が憧れている企業の一員である面接官の人に、「どうして入社したんですか」と聞くと、やっぱり向こうも話したいことがあることが多くて。

面接の時にそれを聞くと、けっこう面接時間が過ぎても話している方とかいて、「こういうエピソードがあってさ、入ったんだよ」みたいな。その時に相づち打ちながら「めっちゃそれすごいっすね」みたいなかんじでやっていると、相手からしても「コイツかわいいな」みたいな…。

水谷:おっ、策士うつってきたよ、ちょっと(笑)。

水谷からのアドバイス

質問がないのは、興味がないととられてしまう。下調べをしてきたと面接官が感じるような質問を用意できるとよい。

内定2社で悩んだら?

第6問、内定をもらってどちらに行こうか悩んでいる2社。よりリアルな会社の実態を知るためにどのような情報を得ようとする?

水谷:せーのードン!

かずま、「OG、OBに相談」。さき、「ありとあらゆる人脈を使って100人ずつOB、OG訪問する」すごいね〜、200人に会うと!

さき:はい。

水谷:やすふみ、「担当者にメールを送って社員の方と合わせてもらう」、なるほどね。一人ひとり……じゃあ、かずまからいきましょうか。

かずま:早稲田大学には、OB・BGのデータベースというものがあります。そういうのを使うとかなりいろんな企業のOB、OGさんがいて、連絡を初めて取っても気軽に会ってくれて、かなり深いところまで話してくださるんです。

今、こういう状況でこの2社で迷っていると。実際に入ってどのくらい働かなきゃいけないとか、ワークライフバランスがちゃんとなっているのかとか、いろいろ聞きたいことが自分なりにあると思うので、そういうことを聞いた上で、最終的には本当に悩んでダメだったら……あみだくじ、で。

水谷:さきちゃん。

さき:私は人脈がたくさんあるのが強みなんですよ。なので、ありとあらゆる人脈を使って、100人ずつOB、OG訪問して、自分の目と耳と足でたしかめて決めます。

水谷:200人に会っている間に回答期限超えちゃうよ、だいたい。

やすふみ:たしかに。

さき:期限ちょっと気にしてなかったんですけど…。

(全員笑)

さき:自分の身の振り方を考えているわけだから、これくらい本気じゃないと! 適当にOB、OG訪問とか行っても、なんかあんまり参考になる意見が得られないかなと思ったんで…。

水谷:強さが出てたよ、回答に(笑)。

さき:(笑)。

策士な東大ボーイの回答は?

水谷:はい、やすふみ。

やすふみ:担当者の方にメールを送るっていうやつなんですけれども。客観的に会社を捉えると意味では、ぜんぜん知らない方であったりとか、あるいは迷っている2社の間を転職した方とか、たぶんそういう方っていらっしゃると思うんですけど。そういう方にお話をうかがいたいって担当者の方にメールをして実際に話を聞いてみて、確認するっていうかんじですかね。

最終的には人のフィットだと思うので、いろんな人に会ったほうがいいのは当然なんですけれど。ただ、とはいえ限りもあるので、そうするとOG、OBの方よりはまったく知らない客観的な方を見て、「あ、この会社ってこういう会社なんだな」というのが知れればいいのかなと思っています。

かずま:リスキーじゃない……?

さき:挙げ句の果てに蹴ったりとかしたら最悪じゃない?

やすふみ:相手がこっちを蹴るってこと?

水谷:違う、違う。

かずま:いや! 自分が蹴った時に呼ばれる……呼ばれるってことあるんすよ。

さき:自分の都合のいいように利用してる感が、相手に伝わっちゃうかなって思う。

やすふみ:うん、うん。

さき:「え、あれだけ親身に相談にのってあげたのに、結局蹴るんかい!」みたいな……って思われないのかな?

やすふみ:それは担当者の方にってこと?

さき:うん、そうそう。いろいろ紹介してあげたのに。

やすふみ:まぁ、会わないからね、その人とは、もう。

水谷:うわ〜!

かずま&さき:グロいわ〜!

水谷からのアドバイス

採用場面では社員側を良く見せようと演じてしまうもの。その会社の人がランチに集まる店に行けば、ふだんの様子を見れたりするかも?

水谷:今回の「もっとがんばりま賞」は! やすふみ!

さき:(拍手しながら)いえーい!

かずま:よっしゃー!

水谷:やっぱね……策士の色が濃すぎる!

(全員笑)

やすふみ:今日はありがとうございました。策士、策士と言われたんですけども、本当はもっとピュアなんです。そこに気づいてくださる方がいらっしゃれば、すごいうれしいです。では、いきます。

やすふみ:ビックリした〜!

(全員笑)