赤い包みとコインで悪魔を追い払う
中国の旧正月にまつわる物語

Why Red Envelopes are Given Lunar New Years | LittleArtTalks

中華圏でもっとも大きな祝日である“旧正月”をご存知でしょうか? 旧暦の1月1日のことで、春節とも呼ばれます。2017年は1月28日が旧正月でした。この旧正月に、お金を入れた赤い封筒(紅包)を渡す習慣があります。日本のお年玉と同じものですが、この赤い包みには悪霊を退散させるという意味があります。今回のYouTubeアート系チャンネル「Little Art Talks」では、中国の旧正月と、それにまつわる物語について解説します。

中国の“旧正月”って?

カリン・ユエン氏:みなさん、新年おめでとうございます。みなさんは、中国文化における旧正月を祝うための、これらの封筒をご存知でしょうか。

私がこの動画に大変ワクワクしている理由はおわかりかと思います。というのは、まさにこの赤い封筒についてのお話だからです。友人たちや家族たちに対して、金銭を中に入れ、誕生日や結婚式だけでなく、太陰暦(旧暦)の新年の祝日の際に、手渡される典型的なものです。

赤は幸運を象徴し、悪霊を退けるためのもので、とくに結婚した夫婦が独身の人たちに、そして子供たちに渡したものでした。私は子供が金銭をもらうことに不満が言いたいのではありません。ではこの実践がどのようにして行われ、なにに由来するのか、そこにはさまざまな種類の物語があります。

ある村落では、毎夜訪れる悪魔によって恐怖に襲われていました。悪魔が子供たちの額に手を置くと、死に至る病気になってしまうのです。これを心配した夫婦は、新たに生まれる子供たちを護ってくれるように神に祈ると、降りてきた仙人たちは8つのコインを忍ばせ、子供たちの枕の下にそれを置きました。

その夜、悪魔は子供たちに近づくと、そのコインは非常に力強く輝き始めたので、悪魔は目がくらんで逃げ出しました。村人たちはこの物語をあちこちに広めました。そして、赤い封筒の中に入れたコインを、枕の下に置き始めたのです

春節とよばれる旧正月に赤い封筒を与えたり、受け取ったりすることは、その年と翌年の春までの間に幸運と繁栄がもたらされるだけでなく、悪霊から人々を護ることなのです。この実践は清王朝から始まったと言われ、年長者は赤い紐でコインを結んで運びました。当時のコインは輪のような形で、中央には穴が開いていて紐を通すことができ、それを持ち歩くことができたのです。

そして、コインは、悪霊を追い払い、若い世代の人びとを病気と死から守るものと信じられていました。印刷技術が普及すると、赤い封筒はより一般的になり、今日でもいまだに広範に使用されています。通常赤と金の多彩なデザインがあり、そしてドラゴンや不死鳥、ライオン、魚、賢人などの、繁栄、幸運、そして幸福へのシンボルが装飾されています。

最近ではミッキーマウスや、ポケモンやハローキティなどの封筒もあり驚くばかりです。

そして中国の干支は、12年の周期であることをご存知でしょうか。例えば今年(2015年)の干支は何年かというと、未(ひつじ)年ですから、赤い羊の封筒を持っています。たまたま私の生まれ年の干支なので大変嬉しく思います。

ですから、みなさんの干支を聞くのは楽しみです。自分の干支が何年かご存じなければ、Googleで検索すれば簡単にわかります。一種の占星術的な十二支のことで、みなさんの生年月日を入力して、何の動物なのか、そしてその特徴的な気質は知ることはおもしろいことです。

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Karin Yuen(カリン・ユエン)がアートの世界をわかりやすく解説するYouTubeチャンネル。古今東西のアートにまつわる豆知識をお送りします。

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