グループディスカッション、こんな時どうする?

第3問、グループディスカッションで、明らかに場を乱す司会者に当たってしまったらどうする?

水谷健彦 氏(以下、水谷):A、「そのリーダーのことをやんわり無視して議論を進行しようとする」。

B、「議論の進行について、こうした方がいいと提案する」。

C、「自分が司会、リーダーの役割をとって代わって議論を進める」。せーのードン!

水谷:おっ! A、B、C! 初めて分かれた!

さき:きれいに分かれた!

水谷:さきちゃん、かずま、やすふみと聞いてみましょうか。さきちゃん、B。

さき:自分と性格が合わない人もやっぱり人間同士なんで、「この子性格合わないな」とか「この人すごい前に出てくるな」とか。私はどちらかというとリーダーポジションで今までの人生生きてきたので、最初の頃はそれこそ私がリーダーやりたいなって思っていたんですけど、何回かディスカッションを重ねるうちに、「自分より適役の人いるな」とか「これは自分が後ろに回った方がディスカッションがうまくいくな」とか気づけるようになったので。

今はちょっと一歩引いてチーム全体を見て、そういうふうに乱す人がたまにいたりするんで、そういう時に実際にこのBでやんわり「こうやった方がもっとうまくいくんじゃない」っていうのを提示して、実際に結論まで持っていけているので、体験に基づいていますね。

水谷:なるほどね。

リーダーを取って代わる? or 諭す?

水谷:じゃあ次、かずま、いきましょう。

かずま:ちょっと論理的に論破したいと思います、さきちゃんに。

水谷:いいね、いいね。

かずま:まぁ、まずBを論破するとしたら、グループディスカッションのトピックじゃないことを議論するのは、時間が限られた議論の中で時間の無駄になってしまうので、それよりも、そうだったら輪を乱してでも結論を先に出した方がいいので、リーダーをやった方がいいと。

自分が手腕を発揮できると思った時は、絶対にとって代わってリーダーをやった方がいいと。

Aに関しては、絶対やっちゃいけないと思います。やっぱりグループディスカッションは企業からしたら協調性を見る場で、個っていうよりは組織として働いているか、その中で個が出せている人もいたらそれはそれで満点、っていう感じだと思うんですよ。

その時にリーダーを無視しちゃうとやっぱり……「この人はチームワークできないのかな」って。個の力があったとしても協調性がないのかなって見られちゃうから……ごめんね……(笑)。

(会場笑)

やすふみ:どう論破しようか考えてた…(笑)。

かずま:限られた時間の中で結果を出すことを最優先で考えた時に、自分がリーダーになって進めるのが一番効率的かなと思って選びました。

水谷:なるほどね。反対の意見があったら、さきちゃんどうぞ。

さき:一応Bって言ってるんですけど、なんかこう……Cのイメージですね。最初にお聞きした時のCのイメージは、何も言わずに「俺はこう思う!」みたいなかんじで、いきなりリーダーになっちゃうのかなと思ったので傲慢だ思ったんですけど。

私はBの提案するパターンで「ごめん、このままだと結論出なさそうだから、私がリーダーやってもいい?」っていうので、Cと混ぜ合わせたBだったらなお良いかなって、今聞いてて思いました。

水谷:じゃあ聞いてて、ほぼ似てるってことだね?

さき:そうですね。ちょっと考えは近いかなと思いました。

東大ボーイの腹黒な対処法

水谷:じゃあ違う意見のやすふみ、いきましょうか。

やすふみ:はい、僕Aなんですけど。結局、場を乱す人がいるっていうことは、その人がどこまで自分たちが言ったことを聞いてくれるのかっていうのがわからないと。例えばさきちゃんが言っていたBの話だったら、こういうフレームワークでやろうよって言ってそのフレームワークを果たして受け入れるのかって、そこで議論が始まって終わるんですよね。だからたぶん僕はBは良くないなと。

じゃあ逆に今度Cだとしたら、たぶんCになった時にまた揉めるんですよね。そのリーダーも自分のフレームワークを使いたいから。アウトカムが出た時に「なんだ、俺のおかげじゃないじゃん」っていうふうに思っちゃったらたぶんその人嫌なんで、そこはちょっと危険だなと。となった時に何が一番効果的かっていうと、やんわりと無視するんですよ。

寂しくなるんですよやっぱね、場を乱す人間は。そうするとその場を乱している人も「俺の議論をここに入れるにはどうしよう」っていうふうに変えてくれると思うんですよ、自然に。だから自分から「私がリーダーになります」というふうにリーダーをやってしまうと、ちょっと衝突を生むと思うので。そこはあんまりイメージせずに、やんわりと無視して議論を始めてたら全体的にいい方向にいくんじゃないかなというふうに思いました!

水谷:なるほど!

かずま:超論理的でちょっと負けました。

さき:うん。

(会場笑)

水谷:でも腹黒さ満点だね!(笑)。

さき:真っ黒でしたね。

かずま:完全に策士ですよ! 完全に策士!

(会場笑)

水谷:グループディスカッションでやすふみみたいなのがいた場合は、2人はどうする?

かずま:戦います!

さき:戦います! 負けない!

(会場笑)

水谷からのアドバイス 「どれも正解になりうるが、ゴールにたどり着くためにどうしたらいいかを考えることが重要」。

面接官から性格を指摘されたら?

第4問、面接で、面接官から「君、暗いね(やかましいね)」と言われたらどうする?

水谷:書けました? はい。じゃあ、「せーのードン!」で裏返しましょうか。せーのードン!

おっ、まずが男性陣からいきましょうかね。男性陣は「君、暗いね」というふうに言われた時の返答ですよね、では、かずまから。

かずま:太陽より眩しい笑顔をつくって、「そうですか」って聞き返しますね。絶対それやりますよ!

水谷:最高の笑顔で返してみてくれる?

かずま:ちょっと30秒だけいいっすか?

水谷:大丈夫! カメラ目線がめっちゃいいね…カメラ目線が(笑)。

かずま:「そうですか!」

水谷:気持ち悪いでしょ!(笑)。 じゃあ、やすふみいきましょうか。

やすふみ:はい、僕はここに書いてある通りなんですけど…。

やすふみ:「お酒を飲む」のと「女性としゃべる」のが本当は大好きなんです、っていう話をして盛り上げるというふうにしたいと思います。

水谷:本当の話? 作り話?

やすふみ:本当ですよ、本当です。

水谷:これまたやすふみのことだからね、いいネタをこう書いてっていう……。

さき:怖いですよ。ネタ帳とか持ってそうですもんね。

やすふみ:持ってない、持ってない。

水谷:嘘の話を書いているんじゃないかって。すでにそう思ってるってね(笑)。

やすふみ:本当ですよ〜!

おしゃべりなことのメリットを説く

水谷:じゃあ、さきちゃんいこうかね(笑)!

さき:そうですね、はい!

水谷:さきちゃんの場合は「君、やかましいね」っていうふうに言われた場合ね、その時の答えね。

さき:「これが私の強みです!」って堂々と言います!

水谷:へぇ〜!

かずま:ワセジョ!

さき:(笑)。しっ!

水谷:そもそもそうやって言われたことあるんだよね? 「君、やかましいね」みたいなの。

さき:「やかましいね」というか「なんかすごいよくしゃべるね」みたいなかんじで。その方もあまり嫌みっぽい言い方ではなかったんですけど、「これ悪口言われているのかな」とその時に思って、機転を利かせてこう言ったことはあります。

水谷:なるほどね。おしゃべりがどんなメリットがあるの?

さき:おしゃべりをすることで、私はこれだけ幅広い業界だったりとかいろいろな国だったりとかにお友達や知り合いがいます、というのとか。あとは、そういうお友達伝いにこういうお仕事をいただきましたとか。

そこからまたさらに自己分析してマーケティングして次のお仕事に繋げました、とか言うとだいたい「あぁ、なるほどね」って言ってくださいます。

水谷:具体的なエピソードまで入ると説得力があるね。

さき:実際に強みだと思っているので、これで通用しないような会社だったら、私はそもそも自分が入りたくないので、落とされてもけっこうです! 「 願い下げだぁ!」ってかんじです。

水谷:強え〜!

(会場笑)

水谷からのアドバイス 「プレッシャーをかけられてもひるまずに。ピンチをチャンスに変えよう!」