「みんなで自発的に応援しようという空気が自然にあった」石破氏が語るキャンディーズと日本のアイドル論

山本一太の直滑降ストリーム ゲスト:石破茂 前地方創生担当相 #5/7

自民党のトーク番組「CafeSta」内で公開されている、山本一太参議院議員による「直滑降ストリーム」シリーズ。今回のゲストは前地方創生担当大臣の石破茂氏。同年代だという2人が、日本の音楽史と社会を振り返りました。

石破氏が語るキャンディーズの魅力

山本一太氏(以下、山本):そこでみなさん今日、石破さんに前大臣として聞きたいことが山ほどあるんですけど、今日は音楽中心という約束なので、ここからさらに音楽第2弾にいってよろしいでしょうか。

もうなんと言っても、前大臣石破さんといえば、キャンディーズなんですけど。ちょっとキャンディーズから読み解く政治家石破茂の人生哲学みたいな特集をやりたいと思うんですが。まず、キャンディーズの魅力ってなんでしょうか?

石破茂氏(以下、石破):キャンディーズは、本当に作られていない自然なアイドルっていう感じでしたよね。だからクラスで2番目3番目にかわいいい女の子みたいな感じで、断トツきれいというわけでもないが、本当にその辺にいる女の子が、作為的じゃなくて……、なにかキャンディーズ世代とピンク・レディー世代って明らかに断絶があると思うんですよ。

ピンク・レディーがすい星のように登場した時に、不思議と心がときめかなかった。こうやったら受けるだろうみたいなのが感じられてね。だけどキャンディーズ、最初は全然売れなかったですよ。全然売れなくて。

山本:下積みのころから知ってるんですか。

石破:知ってます。私、だから学年的にはキャンディーズの1年下なんですけどね。高校が男子校だったせいもあって、もうとにかくキャンディーズにはすごく入れ揚げて、もちろん天地真理もレコード買ったし、それから南沙織なんかのめり込んだクチなんだけど。やっぱりキャンディーズというのが、あんまり売れないのに頑張ってる。『8時だョ!全員集合』に出て体操かなんかやってたじゃないですか。健気でかわいかったですよね。

山本:これは、なにかイシバチャンネルのあれで、これ、キャンディーズの人形ですね。これイシバチャンネル。

石破:私が買ったわけじゃないです。くださった方ありがとうございます。

山本:これもらったんですか。まさかご自分で買ったんじゃない。

石破:私、買わないもん。

山本:これ、自然なアイドルだった。

石破:自然でしたね。だけど音楽性が高かったと思っていて。一太さんは吉田拓郎バージョンで歌うけど、『やさしい悪魔』なんてのはけっこう難しかったですよね。『その気にさせないで』なんかも難しかったですよね。

だから3人の音楽性がうまく調和してるところがあって、やっぱり音楽として聞いても聞けた。要するに見た目だけじゃなくて音楽として聞いてもよかったなって思いますけどね。

山本:実は石破さんと歌いに行くと、キャンディーズナンバーをほとんど全部知っておられて。石破さん、だいたいいろんな曲を歌うんですけど『その気にさせないで』をよく歌っていて。

石破:はい。

山本:これ名曲ですかね、やっぱり。

石破:名曲ですね。

山本:ちょっと『その気にさせないで』できるかな。これしょっちゅう歌っているので、歌ってほしいのね。最初どんな感じかな。

(ピアノが流れる)

石破:(歌)「その気にさせないで」。

山本:そのままいって。

石破:「その気にさせないで、可愛いえくぼ、柔らかい髪、その気にさせないで」

山本:ありがとうございます。このまま最後まで聞きたいんですけど、そうすると終わっちゃうんで。実はキャンディーズの曲は、芸術性が高いんですよね。これが意外と、アーティスティックでね。

石破:私は高かったと思いますよ。

アイドルは3人組がいい

山本:そこで、あとはなんでミキちゃんが好きなのか、ここですよね。普通だいたいランちゃんが一番人気があって、ほとんどの曲はセンターがランちゃんでしたよね。ミキちゃんがそのセンターを務めた曲は『わな』しかない。

石破:そうでしたかね。

山本:『わな』もすばらしい、いい曲だったんですけど、なぜミキちゃんが好きなんですかね。

石破:それは社会学的に言えば……。

山本:社会学的に。

(会場笑)

石破:東京の男の子は、大体、ランちゃんなんだって。それで東北の男の子はスーちゃんなんだって。

山本:なんでですかね?

石破:それは社会学の先生に聞いてください。なんとなくそう言われればそうか、みたいな気もするんですけど。「なんであの人好きですか?」って、理屈ないじゃないですか。好きだから好きなんだとしか言いようがないけど、一番音楽性が高かったし、「1歩離れて」みたいな感じがあって、控えめだけど芯が強いねっていう、それが藤村美樹様であったような気が、私はするんですけどね。

山本:スーちゃんが亡くなった時、同世代として私もすごく衝撃を受けて。なんか1つの時代が終わったと石破さんが言っていたのにまったく同感なんですけど。ミキちゃんは今でも元気に、ミキさんと言った方がいいのかもしれない、藤村さんといったほうがいいのか。

石破:なんでもいいけど。

山本:よく歌いに行くと、ある時、キャンディーズを歌うと、「これだけ自分がミキちゃんを好きなのに、本人がなにも言ってこない」というお話をいつもされてましたけど、その後もなんの連絡もないでしょうか。

石破:ないですね。

山本:一度ご自分で尋ねるという勇気はないんですか。

石破:どこに住んでいるか知らないし、そんなストーカーじゃないし。

山本:なるほど、わかりました。そこで、もう1つ今日さっき言った、アイドルの文化、石破さんが言った「隣のクラスにいるちょっと可愛い女の子」が自然に成長していくっていう。このキャンディーズのモデルがきっと今のAKBみたいなものにも引き継がれてるのかもしれないですけど、今の日本のアイドル文化みたいのはどう感じています?

石破:私は、なんか文藝春秋という月間誌があるじゃないですか。あれに「キャンディーズでアイドルは終わった」っていう、その小論を書いたことがあるんですよ。

その後いろんなのが出てくる。だけどあのキャンディーズみたいに自発的に……、握手券もらえるとかそんなんじゃなくて、なにかすごく実利的な現世の利益じゃなくて、なんだろうな……、そういうファンクラブ、全キャン連って言ったかしら。

山本:全キャン連。

石破:全キャン連ってあったんですよね。一部に私があのメンバーだったという話がありますが、あれは、嘘なんですが。そういう「みんなで自発的に頑張って応援しようね」っていうのが本当に自然にあったのがキャンディーズが最後かもしれない。なんかそんな気がする。

だからその後いろんなのが出るんだけど、数字は4以上覚えられないところがあって、4人5人になると誰が誰だかさっぱりわからない。わかります?

山本:わからない。やっぱり3人とかいうのが、いいですかね。それぞれの個性がはっきりわかるし。

石破:3人ですよね。でも、その後、3人のグループってあんまり見たことない。不思議ですね。でも、その3点が一番安定がいいんですよね。

山本:今のアーティストでいうとPerfumeっていう、けっこうアジアでも人気のあるアーティストがいますけど。確かに3人っていうのがいいですよね。

石破:だから、2人だとね。

山本:今、ものすごく多くなってくると、ガールズグループも。

石破:だから、最近では2人でも、あみんがそうだし、PUFFYがそうだし、2人ってけっこう受けるんですよね。だけどなかなか3人というのはいない、なぜだろうと。

山本:BABYMETALは3人ですよね。

石破:そうですか。

山本:今、BABYMETALというその海外でも大ブレイクしているグループがあって、また、いつかゆっくりBABYMETAL論を2人でやりたいと思うんですが。

南沙織は神だった

そこで、さっき話が出た石破さんと私の共通点がいろいろあるんですけども、これもおじさんの会話で申しわけないですけど、南沙織が好きで。

石破:はいはい。

山本:いや、もう本当にかわいかったのですよ。すいません、おじさんで。

石破:なんべん言うんだ。

山本:本当にかわいかったんですよね。

石破:かわいかった。だからアイドルってね、実は南沙織から始まるの。

山本:そう、アイドルっていうコンセプトは南沙織からですよね。

石破:そう。それまでも、松原智恵子とか酒井和歌子とか。

山本:懐かしい。小学生ぐらいで「きれいなお姉さん」って思ってた。

石破:きれいなお姉さんだったよね。

山本:内藤洋子とか。

石破:そうそう、内藤洋子とか。なんとかのルンバって歌あったよね。なんていったかな。

山本:なんだろう、『コーヒールンバ』じゃない。

石破:違う。

山本:それは西田佐知子だからさらに古いんだよ。

石破:ですけど、彼女たちはすごくきれいだ、演技も上手だ。で、存在があったわけですよね。南沙織はそんな歌が上手だったわけでもない。存在自体がすげえな、かわいいなっていう今までとまったく違うカテゴリでしたですよね。

山本:ちょうど小学校高学年ぐらい。

石破:私が中学3年。

山本:じゃ中学2年か。まだ草津温泉にいたので、草津温泉でこたつに入りながら紅白歌合戦観て。南沙織が『17歳』でデビューして紅白に初出場した時のかわいさ、覚えてます? あの番組観ました?

石破:観ました。

山本:感動でした私。

石破:感動です。

山本:田舎の中学生として神かと思いましたね。

石破:神でしたね。

山本:神ですよね、シンシア。

石破:だから、私ね、今朝某ラジオ番組に朝7時から出てたんですよ。その間に秋の歌なんかリクエストしてくださいって言われて、南沙織の『哀愁のページ』ってリクエストしたのね。

山本:いい歌。

石破:いい歌でしょ。

山本・石破:(歌)「秋の風が吹いて~舟をたたむころ~こんな幸せにも~別れが来るのね~過ちな~んて、なんて」。

石破:私が出てそれを聴いたんですけど、パーソナリティの女性の方に「初めて聴きました」って言われて、けっこうショックでした。

山本:これいい歌ですよね。

石破:もう春なら『早春の港』です。

山本:ああ、いいですね。

石破:やっぱり筒美京平って天才ですね。

山本:歌詞がいいですよね、『早春の港』もね。

石破:いい。

山本:はい。ということで、これ尽きないんですね。南沙織、山ほど話したいんですけども、石破さんと年3回歌いにいく同世代、好きな曲がいっぱい、共通点が音楽でもあります。

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