セブ山:(以下、セ):こんにちは! 今週も始まりました、バーグハンバーグバーグTV! この番組ではバーグハンバーグバーグが携わった制作の案件の裏側や幻の没ネタなんかを根掘り葉掘り聞いていきます。司会進行は私、セブ山が務めさせていただきます。よろしくお願いします。そしてお相手はバーグハンバーグバーグ代表取締役社長シモダさんです。よろしくお願いします。
シモダ(以下、シ):シモダです! よろしくお願いします!
セ:毎回ピシッとして頂いて、有難うございます。
シ:よろしくお願いします。
セ:これで第6回目なんですけれども。
シ:6回目ですか。
セ:ようやくこう浸透してきたなと。Twitterなんかも検索してたら、「今週も始まった、始まった」とかね。そういうのよく出てるんで。
シ:なんかね、すごいそういう話で入るじゃないですか、いつも。ずっと今まで見てるとね、2回目くらいから、「2回目ですよ!」とか、3回目4回目、なんかあんまり変わらないスタートが多いんですよね。
セ:いやいや、違うんですよ。2回目はようやく始まりましたね、今回はようやくTwitterでも流れだしましたね。違いますけどね。
シ:ちょっとなんかパターンがね、司会の割にこう浅いというか薄いというか……。
セ:やめてください、やめてください。
シ:ちょっと違う展開でいきたいと。だから次回はね、それでいきましょう。
セ:次回はね、これ宿題で……。わかりました。次回はいくとしましょう。今週はこのままいかしていただきます!
シ:よろしくお願いします!
あたまよくなるビジネス講座
セ:それでは今回お話を伺う案件は、株式会社バーグハンバーグバーグの『あたまよくなるビジネス講座』です!
ナレーション:こちらの案件は雑誌「ウレぴあ」の中で、毎号バーグハンバーグバーグが考えるビジネスで役立つライフハックを紹介する連載企画。すでに紙面での連載は終了しておりますが、現在も媒体をWebサイトに替えてバーグハンバーグバーグ通信として連載継続中です。
セ:はい、というわけで。そんな案件に関わった社員ゲストとして、今回は柿次郎さんに来ていただいてます! よろしくお願いします!
柿次郎(以下、柿):よろしくお願いします! 柿次郎です、よろしくお願いします!
セ:色々ね、これ大変な案件だったと思うんですけども、ちょっと関わった社員ゲストとして見どころなんかを聞いていきたいんですが。
柿:そうですね。
セ:ポイント。
柿:この企画は毎回取引先の人とか社長さんを呼んで、生き埋めにしたりとか消火器をぶっかけたりとか、結構無茶な検証企画を毎回紙面で形にするっていうのがキモでしてね。
シ:コンセプトはどういうものかっていうと、その当たり前すぎて誰も先輩が教えてくれないような、ビジネスルールを教えようみたいな企画だったんですよ。
セ:それはもう毎号通してのコンセプトだったり?
シ:だから例えばこう初対面だとするじゃないですか。で、
シ:みたいなことをやるとダメじゃないですか。
セ:ダメですよね! 今僕取引先だったら大変なことになりますから。
シ:大激怒じゃないですか。
柿:取引じゃなかったから良かったけどね。
シ:でもそういうことを教えてくれる先輩ってのはいないんですよ。
セ:いなかったですね。
シ:叩いたらダメよみたいな。「生き埋めにしたらダメよ」とかもそういうことじゃないですか。それを検証して怒るのかどうか確かめようみたいな。
セ:基本の基本を俺らが教えてやるぞと。
シ:うん!
柿:だからタイトルの『あたまよくなるビジネス講座』っていうのをくっつけて……。
シ:そうそうそう。だから例えば初対面だとするじゃないですか。で、
シ:みたいな感じのって、ダメじゃないですか。
セ:痛っ~! ダメですよね! ダメですよね! まあまあ本当ね、これ僕本当台本が遅れすぎたから仕方ない、これは。
柿:取引先じゃなくて良かったわ~。本当に。大丈夫?
シ:ひよこ飛んでるけど、大丈夫?
セ:大丈夫です。僕それ毎号楽しみに見てたんですよ。めちゃくちゃなことやってるって。
柿:まあね。
セ:楽しみにしてたんですけど! その中でどれが反響良かったとか、一番これすごいぞっていう号とかってありますか?
柿:やっぱり取引先を会議中に怒らせて、クールダウンさせるために消火器をかけたらどうなるのかっていうので、まあ、そのね。
シ:そうそうそう。やっぱりこうヒートアップしてる人をどうクールダウンさせていいか分かんないから。消火器をかけてみたらどうだろう。みんなが疑問に思うようなことをやってみるっていう。
柿:そうっすね。
シ:あれはでもちょっと怖かった。
柿:準備も消火器をネットで調べて普通に1個丸々買ったんですよ。2万円くらいしたんですよね。
セ:消火器ってそんなにするんですか?
柿:薬剤入りで。
シ:それをぶちまけられる場所も必要ですし、その消火器ってなんかこうベタな赤い消火器。最近だとスプレータイプとかいろいろあるんだけど。赤いのじゃないですか、僕らの消火器って。
セ:小学校にあったようなやつですよね。
シ:あれって結構旧式のやつで、一回ぶちまけると止まらないですよ、最後まで。全部出ちゃう。だからこんなんの中入ってる粉が、全部もう粉末状に散らばるっていうのが、その消火器なんですけど。それを全部出し切るまで相手にぶつけるっていう……取引先に。nanapiっていう。飛ぶー……鳥の勢いがー……飛ぶ鳥の勢いがスゴイやつ。すごいサイトがありまして。
柿:けんすうさんっていう。
セ:代表の方ですよね。その場で出ていただいて、かけて。確かに誌面で見たら、もわもわもわ~って。CGかなって。
シ:焦りしかなかったですよ。しかもやっちゃダメだって言われてたんですよ。ここだけの話。
柿:本当ここだけの話ですよね。
セ:ここだけの話ですよね、何にも見ないでください。ここだけの話。
シ:空き地でやったんですよね。オフィスの前にある空き地でやったんですけども。まあ「やんなよ」と。「消火器撒いて良いですか?」「やんなよ」「わかりました」って言って、日曜日ならバレないんじゃないかと。みんな寝てるやろって。油断してるやろうし。
柿:油断してましたね。
シ:それで実際に日曜日ぶちまけた瞬間にもうなんか、僕らが思ってる規模じゃないくらいすごいモヤモヤになって、撮ってる側も全員ひいてるのよ。カメラ部隊何人かいるんやけど。もう結構ドン引きしてて、俺もドン引きしてるし、ぶっかけられてるけんすう君自体必死やから
シ:どんどんパッサパサになってる状態やから。でもそんな状態全員ドン引きで「早く終われ早く終われ」みたいな状態で、切って、「撮った? 撮った? 撮った?」みたいなってから、下のブルーシート上からかけることで。
柿:何とか処理をね。
シ:近隣住民も見に来てましたけど。
セ:ばれてるじゃないですか。
柿:全然寝てなかった近隣住民。寝覚め良かった。
セ:それもね、スゲーなと思ったんですけど、僕あの生き埋めにするやつとかも……。あれも。消化にも準備かかるじゃないですか。でも生き埋めも準備大変なんじゃないですか。交渉とか。
柿:生き埋めは交渉無かった……?
シ:畑作る感覚だと思ってたから、だからうちのスタッフの原宿さんが前日のグーグルカレンダーにスケジュールみんな入れてるんですけども、「掘る」っていう。
柿:「掘る」っていうスケジュールだけで3時間くらい掘ってましたからね。
シ:ちらっと見に行ったら、ずっと掘ってる。前日に。
柿:しかもね、空き地っていっても岩がごろごろあるんで、簡単には掘れないですよ。カーンってなってそれを1個ずつのけてっていうのを、2,3時間ずっとやって、人がちゃんと入れるスペースを設けて。
シ:ほんで、まあそこに実際まあ来ていただいて、
シ:生き埋めにしたらどうなるんやろ?
シ:と思って生き埋めにしていくんやけど。いざ撮影始まると、俺が土掛けてく役なんやけど、もう楽しくなっちゃって、
シ:イエ~イ! みたいなんやってたら、
シ:俺はやわらかい土をかけてると思ってたんやけど、中にゴロゴロとしたジャガイモみたいな石がいっぱい入ってるのよ。それを全部ぶちまけてたから、火山弾みたいなのが当たってる状態になって、その人が。
柿:口の中に入ってましたから、普通に砂。
シ:そんな状態で。
セ:僕、だって、その生き埋めにされたの社長さんですよね? 偶然翌日に会ったんですよ。何にも知らなくて。偶然お会いしたときにめちゃくちゃ体調悪そうにしてて、「ど、どうしたんですか?」って「いや昨日生き埋めにされたら体調悪くなった。風邪ひいた」って、全然その説明もはしょられて意味が分からなくて。
シ:風邪ひく理由にもなったんやな。でも確かにテンションは下がってて、
シ:泥だらけではたきはするけど取れへんのよ。スーツにこびりついた土とかが。そのままBMWに乗り込んで帰っていったから、めっちゃ速かった。怒ってるや~んみたいな。やっぱ怒ってたんやみたいな。
セ:それは泥だらけのやつがBMW乗り込むとこは見てみたい。
シモダ、柿:かっこよかった。
セ:でもねこれ本当に雑誌の中での設定じゃなくて、本当に社長じゃないですか。いうても。で、全部しかも取引先とかじゃないですか。これ業務に支障出なかったのかなってちょっと心配なんですけど。
シ:支障は出てるのかもしれないです、実際のところ。本当は来るべき仕事がいっさいなくなってるかもしれないし、悪口もね、mixiのコミュニティで言われてるかもしれないですけどね。
柿:まあまあ、あり得ますね。
シ:まあでも、僕ら的には絆が深まったんじゃないか、かえってみたいな。
セ:向こう死にかけてるわけですもんね、埋められたりして。
取引先に熱湯をかけてみる
シ:第1回目が一番緊張しましたけどね。
セ:第1回目はお湯をかける?
シ:そうそう。
柿:熱湯をかけると熱がるのか。
シ:検証するみたいな。で、その第1回目はあんまり普段プライベートのコミュニケーションがないような方が良いなって。で、代理店の営業さん。僕よりも15個くらい上の。
セ:かなり大先輩の。
シ:ガーンとした感じの方に連絡して、「すいません、ちょっとあのちょっと手伝ってほしいことがあるので、熱湯かけたいんですけども」みたいなことを言って、来ていただいて、本人なんのこっちゃ分かってない状態で、カンカンになったヤカンのお湯を、
シ:バッシャーかけたら、
シ:やっぱこう、思ってた通りやった。
シ:「ハフウぃッ!!!!」
シ:の状態でビクビクッって。それを見て、俺なんてすごい大変なことやってる。まだ会社作りたてやのに。どうなるんやろ、これからうちの会社……。って思いながら、こうやってる瞬間はゾワァーって。
柿:気持ちよかったんすか?
セ:それ誰が本当得するんだっていうようなものですけど。これらはいつまで続いたんでしたっけ? 最終回は、地獄のミサワさん?
柿:そうですね。漫画家の地獄のミサワを女体盛りにしたらどうなるのかっていう。
セ:これちょっと意味が分かんなかったんですけど。僕最初なんかTwitterでね、宣伝みたいの。ミサワさんを女体盛りでもてなすのかなって、思って。
シ:基本的にはもてなそうシリーズやったんよ。よく政治家とかね、昔の政治家とかで、よく女体盛りでこうお迎えするみたいな。お迎えされる人自体が女体盛りにされちゃうみたいな、『注文の多い料理店』的な感じのやつでやってみたら、どうなるんだろうと思って。柿次郎が色々どうせだったら景色とかも料亭っぽい方がいいんじゃないかとかね。
セ:接待ですからね。
柿:和室のスタジオを事前に手配して借りて、そこにはまあ僕ら普通に行って、地獄のミサワ本人には何も伝えてなかったんですよ。具体的に何をやるかは。
セ:本当にどっきり? それは。
シ:あのね、女体盛りっていう話をしたら、「それは違うんじゃないですか」ってきてて、「わかった、ミサワ女体盛りじゃなくなった。違うアイディアになったから来てくれる? とりあえず」って言って、「わかりました」って来たら、その場で女体盛りが始まって「やっぱりじゃないですか」って。
セ:NG出てるやつを!?
シ:そうそう、無理やりやらしていただいて。でも結構簡単に出来たよね。
柿:「やっぱり」っていいながら、
柿:すぐ脱いで本当こういうテーブルの上に、全裸でこう乗ってもらって、
柿:股間とかに大根のツマ。
柿:荒れると良くないから、サランラップでこうカバーしてその上に大根のツマでタイの御頭を乗っけて、
柿:周りにこうなんかね、魚たんぽぽとかいろいろやって。
シ:ちゃんときれいになるのよ。
セ:まあきれいですけど、それ一応男の身体だから。
シ:一応腹は減ってたから食うたんよ。
柿:そうですね。
セ:食うたんですか。
シ、柿:もったいない。
シ:サーモンが好きやから、俺。ちょうどここらへん(柿次郎の脇腹あたり)にサランラップも何にも乗ってないところにあったから、「あ、サーモンや! 好きなんやこれ。」って言って食べてたら、本当に人肌の温さになっててそのあともう僕はずっとトイレにこもりっぱなしで。
シ:で、もうミサワともなんか嘘をついてしまった引け目もあり、気まずいお腹痛いなんも言うことなかった。
セ:仲が険悪になってるじゃないですか。
シ:なんも言うことない撮影でしたね。
セ:そんだけ無茶苦茶なことやってたら、なんか怒られたりとか。だって一応あれ流通して雑誌じゃないですか。そんなのは無かったのかなって気になるんですけど。
柿:それはやり取りしてた担当の方が、配慮をしてくださったのか、直前までチェックを出さずにギリギリまで隠しておいて、後戻りできない状況で見せてGOが出たっていう。結果それが最終回だったから、最後にちょっと変なのやっちゃおうっていうのに、ちゃんと乗っかってくれて、結果いいゴールが切れたのかなっていう。
シ:あとなんかギリギリに言えば、なんでも通るんだなっていうノウハウも弊社の……。
柿:やっぱやるんだなって。
シ:追い詰められるとNOと言わせへんように、追い詰めまくって角まで。
セ:そうですよ、全部そうです。嘘ついて「あれ、NGなったから~」って呼び出してやったりとか。
シ:そうそう。交渉にはやっぱり嘘をついていく。あと期限ギリギリっていうのをすごく有効に。でもビジネスとしてはすごい役に立つ。
セ:すごいめちゃくちゃなこと言ってますからね、今。
柿:さすが、さすが社長!!
セ:こんなね、こんなとこによく雑誌の連載決まりましたね。これどういう経緯で依頼来たんですか。
柿:あれは普通にメールでなんか、「バーグハンバーグバーグさんに連載やってもらいたいんでどうですか?」って来て、「じゃあこんな感じでいいですか?」「いいっすよ。」みたいな。
セ:じゃ向こうもノリノリで?
柿:全然、全然。
シ:創刊号から出たんだっけね?
柿:そうですね。そのぴあっていう歴史ある雑誌から、ウレぴあっていう雑誌にリニューアルして一発目で。
シ:バーッて出て、ちょっと、真ん中くらいって開きやすいやん。そこらへんにバーンってあって、オオオオオオーって思ったら、次の号からどんどん後ろに……。
柿:後ろから数えた方が圧倒的に早かったですね。
シ:もう、ピターってついてるところのどっかにあるみたいな、もう。そのうち袋とじになるんちゃうかなっていうくらい、全然もう見つからない。
セ:さて、色んな話聞いてきましたけども、ちょっと僕お聞きしたいんですが、普段ってやっぱりWebが中心じゃないですか。でもこのウレぴあで初めて雑誌でのコンテンツ作りってされたと思うんですけど、また違った反響っていうのはあったのかな、Webとは違うような。
シ:うーん。手ごたえっていうよりかは、楽しい俺らこの仕事~! ってほうが大きかった。
セ:そうですよね。だってこの企画のコンセプト自身本当、シモダさんですもんね。シモダさん自身ですもんね。
シ:嫌がらせ的なところもそうかもしれないですね。
セ:そうですよ。あの呼んでおいてね、パーティーに入れさせないとかも。
シ:ホームパーティー呼んでドア開けないとか、悲しいのかどうかとか。精神的苦痛と肉体的苦痛っていうのを交互にやっていくとどうなるのか。
セ:一応それ回ってくみたいな感じですかね。
シ:サイクルみたいな。
柿:「こういうことをやった」と打ち合わせの席で話したりとか、セミナー的なところでシモダが例として出してみたりとかっていうような、後あとちょっと語れる仕事になったのがすごく良かったなと思います。
シ:写真のビジュアルも良かったからね。
セ:それ1枚バンって見せるだけでも、セミナーの食いつきだいぶ違うと思いますしね。じゃ今後ちょっと雑誌とか以外の媒体で色々やって、コンテンツ作りっていうのは続けていこうかなということで?
シ:そうですよ、もちろん。
セ:わかりました。それで新しく生まれたお話とかはまた別の機会に。またウレぴあのWeb版もありますので、また色々お聞かせください! ということで本日はシモダさんと柿次郎さんにお話をお伺いいたしました。どうもありがとうございました!