のぶみ氏が出演した『情熱大陸』

西野:のぶみさん、見ましたよ『情熱大陸』。

のぶみ:ありがとうございます。

西野:いや、もうすごかった。感動しちゃった。

のぶみ:もう、『情熱大陸』を見る会を開いてしまって。20人しか入れないカラオケみたいなところに、50人以上集まって。それで、ニコ生も来て、KADOKAWAのカメラも来たから、キッツキツだったんだよね。

トンボ:パンパンで。

のぶみ:ほんで、みんなもう、サッカー観戦ばりにウオーって言って。

西野:へぇー!

のぶみ:「テテテーンテーンテーン(情熱大陸のテーマ)」ってなった時に、みんなでワーって(笑)。

西野:『情熱大陸』でそうなったってすごいな。

トンボ:盛り上がる音楽ですもんね。

のぶみ:「見たかー!」みたいなね(笑)。

(会場笑)

西野:超すげー。

のぶみ:俺も初めて見て、ウオーってあんまり言うと、ちょっと聞こえないから(笑)。

西野:超すげーーー。

のぶみ:(人が)来すぎて、初めちょっと、「帰ってもらえないかな」って言おうかなって思ったぐらい来ましたね(笑)。おもしろかったな、あれ。

西野:内容もむちゃくちゃよかったですよ。

のぶみ:「あー、あれでよかったなあ」と思いましたけどね。僕、『情熱大陸』で泣いたことなくて。で、自分出たら、泣きましたね。めっちゃうれしかった。

西野:よかったですね。のぶみさんのすごい素敵なところが。

のぶみ:見ていただいて、本当に。トンボさんもね、その時に見てもらって。

トンボ:見ました、もう最高でしたよ。

『情熱大陸』の周りの反応

西野:どうなんすか? 出たら、反応は変わるんですか?

のぶみ:反応っていうか、町中から「見た」って言われますね。町中から「見た」って言われて、絵本の動き的には、たぶん情報番組のほうが動くと思いますね。

西野:へぇ! なるほど、おもしろいなあ。

のぶみ:西野さんが『アメトーーク!』出たじゃないですか。でも、「『ミヤネ屋』のほうが動いた」って言ってたじゃないですか。

西野:ぜんぜん『ミヤネ屋』のほうが動きました。

トンボ:人をピックアップするのか、作品にいくのかっていうところで、やっぱ違うんですかね。

のぶみ:それ、だから『とくダネ!』とか『スッキリ!!』のほうが、けっこうバーンっていきますね。

西野:へぇ、おもしろ!

のぶみ:あ、そうか。なぜかっていうと、情報番組の時は作品自体が取り上げられるんですよ。本人は、もう1分ぐらいのコメントで終わったりするんですね。だから、作品が全面に出たほうが、たぶん売れるんじゃないのかなとは思いましたけど。でも、「見た」って言う人は半端なかったですね。

西野:それ以外の、その経済効果的なものはやっぱりあったんですか?

のぶみ:僕の絵本、今まで出した絵本が、Amazonのランキングで100位以内に10冊入りましたね。

西野:へぇ! じゃあやっぱり動いてるんですね。

のぶみ:で、書店でものすごい売れますね。翌日からバーッて売れて、なんか平均的に売れるんですよね、いろんなのが。

西野:なるほど。『いのちのはな』だけじゃなくってね。

のぶみ:うんうん。

西野:おもしろいっすね。

のぶみ:「見た」とは言われたなあ。学校の先生に、子供たちが「パパ出てたね」「パパいつも仕事してるんだね」って。あんちゃんに言われて。あんちゃんは、「え、パパそんな仕事してないよ」「いっつもセブンイレブンにいると思う」って(笑)。

(会場笑)

のぶみ:「いつもセブンイレブンにいると思ってたんだ、あんちゃんは」と思って、びっくりしたけどね(笑)。「セブンイレブンにずっといないよ」って。

トンボ:(コメントにて)「奥さんもすごい素敵」ってコメントも来てます。

のぶみ:すごい、俺、「いやー、出てよかった!」って思ったけどね。

西野:絶対いい! 絶対いいっすよ、あれ。なんか、「すごいいいな」って思った。素敵な内容だったもんな。

のぶみ:よかったよなあ。お母さんとか、いつも9時に寝るから、100パー見てないなって思ったんだけど、リアルタイムで見て、3時くらいまで寝れなかったみたいです(笑)。

トンボ:あー、もう興奮しちゃって。

のぶみ:うん、うれしくって。

1,000万円で絵が売れても1円も入らない

西野:『情熱大陸』に出たら、違う種類の仕事が入ってきたりしないんですか?

のぶみ:いろんな「講演会に出てくれ」とか、「この取材受けてくれ」とか、「このラジオ出てくれ」みたいな感じですね。

西野:やっぱりそっちが増える。

のぶみ:それほどって感じじゃなかったような気がしますけどね。その前から、10月ぐらいからずっと取材だったので。『情熱大陸』。

西野:なんか、ずっと取材してはりましたよね。

のぶみ:そうなんですよ。『情熱大陸』出る前に、30から50くらいやってるんじゃないかな、取材。

西野:えー!

のぶみ:ネットとか、『オレンジページ』、『レタスクラブ』とか、毎日新聞とか、いろいろ出ましたね。そのくらいかな。でも、西野さんの『プペル』のほうがやっぱり売れてるから、あれはもう、『ママがおばけになっちゃった』の時と似てるくらい売れてますね。

西野:いや、ヒィヒィ言うてますよ、のぶみさん。それは、もうね。

のぶみ:だって、今週3回くらい出てますよね?

トンボ:また、ちょっと今、話題になってますね。

のぶみ:『ミヤネ屋』と……あれですよね『バイキング』。

トンボ:あー、『バイキング』も出てますね。

西野:だからそれも、そもそも手持ちの情報をいいタイミングで出してる、っていう。『えんとつ町のプペル』で言ったら、絵が売れたんですよ、1,000万円で。

のぶみ:今週流れてましたよ。

西野:それは、実はこれが始まった頃から売れてたんですけど、でも「このタイミングじゃない」っていうんで、ちょっとグッと抑えて、1回いろんなニュースが一通り落ち着いたタイミングで出して、みたいな。

のぶみ:長引かせないとダメだよね。

トンボ:注目をね。そうですよね。

のぶみ:パッて見ちゃうもんね。だって、全部、記者会見とかそれこそやるから、その時に合わせて出ちゃいますもんね。光る絵と1,000万っていうので、合わせて出ちゃったら、それで終わりだもんね。今、早いからなあ。

西野:はいはい。あと、キャッチーでしたね。1,000万円って。

のぶみ:1,000万円って、ちょっとね。

トンボ:いい数字ですよね。

のぶみ:『バイキング』では、「その使い道は?」みたいなやつも、西野さんが出てないのに。

西野:あー、それがいいっすよね。

のぶみ:うん。だから、時間使わせてますよね。

西野:でも、僕には1円も入んないですよ、1000万円は。全額、次の作品の制作費に回す、っていう。

のぶみ:そうだよね。だって、けっこう協力してくれてる人もいるから、どうするかっていう。

西野:あ、そうそう。1000万円っていっても、ギャラリーで売れてる1000万円なので、つまり、この光る絵の制作費もあるし、その中には、そもそもの。

トンボ:はいはい。

西野:制作費もあるし。

のぶみ:原価もね。

西野:原価もけっこうあるし。で、ギャラリーさんにお支払いしなきゃいけない部分もあるし。で、その残りの部分が入ってくるっていう状態なんですけど、その残りの部分も、もう全額次回作に回す。はい。

のぶみ:すごいよね。謎だよね。

トンボ:もう次の作品にね。

100万部売るためのやり方を発明

のぶみ:しかも、ほら。(コメントにて)「大統領選が終わってからのタイミングですね」って言ってる人がいる。なんか、それも……そうなんですか?

西野:それはマグレです。

(会場笑)

のぶみ:あれ、だって、大激戦だったから。あの中に入っちゃったら、もう終わりですよね。

西野:はいはい。ニュースをどういうふうに出していくか、みたいな。

トンボ:散りばめて、散りばめて。

のぶみ:そうだよね。としまえんのやつも、じゃあどうやったらニュースになるのかなとか、絵的にどうなのかなとか、画像でパッて撮った時に、1秒で「あ、これ、ちょっとおもしろそうだな」みたいな。

西野:そうですね。

のぶみ:USJの今年のRE-BOOOOOOOORNの水鉄砲でバーッてやったやつは、画像でパッと映っただけで「おもしろそう」って思ったんだよね。

西野:あー、水鉄砲も楽しいもんなあ。

のぶみ:「みんなで行こう」みたいな感じが出てたんだよね。

西野:はいはい。

のぶみ:あれ、おもしろかったけどね。でも、あれも、遊園地じゃないとできないかっていったら、そうでもないんだけどね。

西野:次だな。「100万部売る」とか言っちゃってるんですよ、最近。だから、なんか、このままの売り方では、むちゃくちゃがんばっても10万部とか。たぶんがんばったらいくと思うんですけど。

のぶみ:今、8万ぐらいですね。

西野:今、8万ぐらい。だけど、100万ってなった時に、その売り方の延長にない感じがして。

トンボ:なるほど。ぜんぜん違うところに。

西野:ぜんぜん違う売り方を発明しないと、これはちょっと厳しいな、みたいな。で、それを来年中には絶対やりたいんですよね。

のぶみ:(コメントにて)「『プペル』のアニメ化を考えてますか?」って書いてあるけど、映画とかアニメ化になったら、それで変わりますよね。それで、映画って、劇場数でかなり変わるんですよね。宣伝効果が。

西野:あー、そうですね。

のぶみ:300館以上になると、超一流映画になるんだよね。200台だとまたあれで、とかいうのがいろいろあったりするんだよな。なんか、映画宣伝っていうのは、すごいわかりやすいんだけどね。

トンボ:原作ほしくなりますもんね、映画って。

のぶみ:そうですよね。

西野:そこまでつながなきゃいけないじゃないですか。公開までずーっと、あのネタ、このネタでつながなきゃいけないから、その弾をね。

のぶみ:え、映画までつなぐんですか?

西野:映画まで、要は、売れるのを待つっていうのは嫌で。やっぱり、「え、まだ『えんとつ町のプペル』のニュース流れてんの?」「年明けてんで」ぐらいまで、弾をずっと……。

のぶみ:そうだよね、ハロウィンなのにね(笑)。

トンボ:それしつつ、次回作やりつつですからね。