「赤い糸マジック」に迫るクロニクル

山田玲司氏(以下、山田):ただし問題は、この赤い糸映画のなかで、なぜ、みんなが「この赤い糸のマジックにかかりやすくなっているのか?」っていうことを、クロニクルからいきます。

乙君氏(以下、乙君):おーー!

山田:おなじみクロニクルの時間がやって来ました!

乙君:来た来た! クロニクルおじい、来たー!

山田:クロニクル・ダンディがやってきました。

乙君:ダンディなんだ(笑)。

山田:はい、クロニクル・ダンディって呼んでください(笑)。

乙君:3年目はダンディになった(笑)。

山田:まあまあ、言ってみれば、じゃあ、今年16年。

しみちゃん氏(以下、しみちゃん):はい。

山田:『君の名は。』が出てくるまで、どんな流れだったのかってことを。

乙君:までの、赤い糸伝説みたいな。

山田:はい。これは、やっぱりあれですよ。もうバブル経済が崩壊し、ギャルがパンツを売る、と。それで、(顔を)塗りまくる。そして、夢、少年たちの夢は粉砕される。

「え、パンツ、そんな値段で売ってんの? おまえら」みたいな。だから、みんな、バーチャルに逃げる。それで、第1段階が、僕がよく言っている「07年に繁殖をあきらめた」説ですね。

乙君:はいはい。

山田:だから、汚ギャルが現れたのと同時に、初音ミク登場ってことで。

乙君:うんうん。

山田:さよなら人類、なわけですよ。

(一同笑)

山田:だから、そこから9年目なんです。来年で10年なんですよ。

乙君:うん。

山田:その、だから、前夜祭なんですよ。

乙君:これは前夜祭なの?

山田:そこからいよいよ流れとして、「俺たちは、もう生身をあきらめるんだ」って10年間がずっと来てる。

乙君:はい。

『アナ雪』→『マッド・マックス』の流れが示すもの

山田:それで、いよいよ、この流れですね。

山田:『アナ雪』『(マッド・)マックス』、VRって流れが、14年、15年、16年なんですよ、これ。

乙君:あーーー!

山田:「レリゴー、レリゴー、お城のなかで私、1人で暮らします、寒くないわ。男いらないわ」っていうことになりました。これ、もう、あれですから。王様はインチキ野郎で。

乙君:そうですね。

山田:しかも、助けてくれるバディは、ソリをもらって終わりですから。

乙君:あはははは(笑)。

山田:新しいソリをもらってよかったね、で終わりです。男いない、ぞんざいみたいな。これは姉妹者ですね。姉妹で生きていく。

乙君:うんうん。

山田:そして、『マックス』ですよ。我らが『マックス』ですよ。希望を持つな。この先にはなにもねぇ。

乙君:ここではないどこかなんてないんだ。

山田:運命の人なんかいねぇんだよー!!

(一同笑)

乙君:俺に言わないでよ(笑)。こっちにやってよ(笑)。

山田:ごめん(笑)。って言ってたわけじゃないですか。それで、「いないんだー」って思って、がんばって、戦車に乗る女の子にすがったりとか、いろいろやるわけですよ。

乙君:はいはい。

山田:アイドルのプロデューサーになろうとか、そういうの、がんばったわけですよ。

乙君:はあ。

山田:もしくは、なんなの? 水泳をやってる男の子たちに入れあげたり。

(一同笑)

「やっぱりどこかに運命の人がいるって信じたい」

山田:そんなふうにして、この悲しみをやり過ごそうとした時に、ついに、プレステ4のVRが登場ですよ(笑)。

乙君:はいはい

山田:すいません、情緒不安定で。

(一同笑)

山田:このVRで、これ(HMD)を付けた瞬間に、サマーレッスンが始まるわけですよ。

乙君:うん。

山田:目の前に女子高生がいるわけですよ。外したら、もういないんですよ。

しみちゃん:はい。

山田:どうしよう!!

乙君:どうしよう(笑)。

山田:これで終わるのかーー! っていうのが、2016年です。

乙君:は、はあ……。

山田:でもね、人は、そんな簡単にいかないんですよ。やっぱり、「それは無理っすよ」っていうことを、言いたくなるわけじゃないですか。

乙君:うん。

山田:それで、僕としては、そこまで10年間がんばったけど、やっぱり人肌恋しい。

しみちゃん:はい。

山田:やっぱり、どっかに運命の人がいるって信じたい。

乙君:はい。

山田:え、あんなに、あんなに否定してたのに! だけど、やっぱり、みんな思ってたの。それが、いわゆるティッピング・ポイント。環境問題でよく言うところの、一定の環境破壊が起こると、もうそこから崖を、雪崩を打ったように止まらなくなるっていう、その地点をティッピング・ポイントって言います。

乙君:あー。

山田:要するに、植物では二酸化炭素が吸収できない限界があるんです、そこには!

しみちゃん:はい。

恋愛飢餓の“ティッピング・ポイント”が来た

山田:どうでもいいですよね、すみませんね(笑)。そして、そのティッピング・ポイントが、今年来た。要するに、恋愛飢餓のティッピング・ポイントが来ちゃったのよ。

乙君:ほうほう。

山田:だから、みんな、爆発寸前だったわけですよ。

しみちゃん:はい。

山田:そこに、「運命の人って、いるんですよ」ってマコト・シンカイが言ったから、みんなが「私やっぱり無理だったーー!!」みたいな。

乙君:あーーー。

山田:「やっぱり1人無理。『少しも寒くないわ』じゃない」っていう(笑)。

乙君:「寒い」と。

山田:「私は寒いわ」(笑)。

(一同笑)

山田:っていう、すごい素直な感じになっちゃった。

乙君:ほうほう。

山田:人間ですから。いくらそこで「私寒くないわ」とか言ったところで、やっぱり『アナ雪』を歌い上げて、カラオケで「寒くないわ」って歌って、帰るとやっぱり、それは「ベッドが広いわ」みたいになるわけだよ。

しみちゃん:(笑)。

山田:「え、『寒くないわ』のはずなのに」って(笑)。

乙君:VRだと、温度感じないですからね。今のところですけど。

今、女子はエルサと三葉の間に

山田:要は、これを英語で言いますと、「Between ELSA & MITUHA」っていうね(笑)。

乙君:はーー! あ、三葉似てる!

しみちゃん:似てる。

山田:今、女子はエルサと三葉の間に立ってるんですよ、これ。

乙君:へぇーー!

(一同笑)

山田:それで、2年前は大きくエルサに寄ってたんですよ、これ。

乙君:あー、なるほど。

山田:でも、ここ、氷の女王なんで。

乙君:氷の女王のほうにね。

山田:氷の女王は、寒いんですよ。

乙君:寒いんだ。

山田:寒いんで、糸守町に行きたくなっちゃった。

(一同笑)

山田:だって、そっちでは、きっと会えるんだもん。「きっと会えるよ」って言って。そしたら、マコト・シンカイは、今回は裏切らないで、「会えるんだ」って答えを出してくれたわけじゃん(笑)。

しみちゃん:はい。

山田:それで、そしたらやっぱり、この下に、いるわけだよ。

乙君:男子が?

山田:男子もいる(笑)。男子も密かにこっち寄りだったのが、「俺、もう別にいいっす。あの……、俺の嫁は2次元なんで」みたいなこと言ってた奴が、「え、ちょっとちょっと、やっぱり寒いんで」(笑)。

(一同笑)

山田:「やっぱ寒いよー! 俺もリボンほしいよー!」みたいになっちゃった。

しみちゃん:(笑)。

乙君:あー。

山田:なっちゃったよ、これ。どうするよ? 奥野さん、これどうします?

乙君:……え?(笑)。

(一同笑)