キンコン西野は人格者?

絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):この前、レセプションのときに、俺の新刊を西野さんにあげたんですよ。

山口トンボ氏(以下、トンボ):はい。

のぶみ:そしたら、西野さんが急にマイク持って立って、「のぶみさんの新刊が出るんだけど、ここにいるみんな買ってもらっていい?」って言ってたのね。そんときに俺もう、「この人に完敗だ」って。

(会場笑)

西野亮廣氏(以下、西野):いやいや。それはのぶみさんもやってくださるじゃないですか。

のぶみ:いや、「すげー、かっけーな」と思っちゃって。

トンボ:確かに、かっこいい。

西野:でも、やってくださるから。

のぶみ:作品も人格も完璧かよって。

西野:人格はまあまあ破たんしている。

トンボ:破たんしている。

西野:まあまあ破たんはしているんですけど。あ、お疲れさまです。(「えんとつ町のプペル展」の)布を買ってきてくださっている。

(会場拍手)

のぶみ:小谷さんが来ました。

トンボ:お疲れさまです。

のぶみ:すいません、本当にありがとう。

2016年のハロウィンイベント

トンボ:最近は、あれですね。いろんな作業工程を見せちゃうっていう。

西野:あ、そうですね。

トンボ:それこそハロウィンの日にね。

西野:あれ、おもろかったね!

トンボ:イベントをやりまして。

のぶみ:俺も見たかったー!

西野:イベントのタイトルは、「お金を払ってるのに…」。

トンボ:「…設営から出演までやらされる楽団」みたいな。

のぶみ:あれ、すごい来てましたね。

西野:むっちゃ楽しかったですよ。作るところからみんなからやるんですけど、要は一緒に作らなきゃいけないから、まずコミュニケーションが自然発生するという。

トンボ:そうですよね。

西野:とにかく幕をかけないとあかんし、三角フラッグ通さなあかんしみたいなことで、お客さん同士で、バーッとコミュニケーションをしないと完成しないから。「やばい、時間がないぞ! 急げー!」みたいな感じが。

のぶみ:そうなんだ!

西野:むっちゃ楽しかった!

トンボ:本当にね。感動的でしたよ。

のぶみ:普通は入場前にそれ全部やるじゃないですか。

西野:はいはい。

トンボ:そうっすね。

のぶみ:「入場してくるから早く早く!」みたいな感じがあるけど、もう入場してるから。

西野:そうそう、そうそう。

のぶみ:焦りはしないし。みんなも楽しいし。

西野:サボってたら、「おい! 働けよ!」とか言って、そのへんもなんか楽しかったんですよね。

のぶみ:俺も最近、常連さんのファンの人とかいたら、写真撮る係になってもらったり、ちょっとやってもらうんですよね。

西野:それ、いいっすよね。

トンボ:参加できるの楽しいですよね。

のぶみ:みんな、それがけっこう好きみたいなんですよね。

西野:それ、いいっすよね。

のぶみ:スタッフ好きなんだなー。

西野:風船を膨らます組が、途中で全員でサボりだして、僕がブチ切れるっていう。

トンボ:風船で遊びだしたんですよね。

西野:そうそう。「働いてよー!」って(笑)。あれ、楽しかった。

プペル展の全国展開

のぶみ:この先どうなってくんですか? 光る個展やったじゃないですか。これはたぶん、どこでやっても成功しますよね。

西野:次は名古屋なんですよ。

のぶみ:名古屋でやる。

西野:11月30日までここでやって、12月1日が撤収で、次の日には名古屋に運んで、名古屋がはじまるんすよ。名古屋はもうちょっと広いところでやるんですよ。

トンボ:うわー。でも、各地でできるのは。

のぶみ:場所によって、またちょっと準備変わりそうっすね。

西野:そうでしょうね。

のぶみ:イメージ変わるかもしれないですね。

西野:工場とか。うちのチーフが言っててすごいいいなと思ったのが、シャッター商店街。

トンボ:めちゃくちゃいい!

西野:人が離れていってしまったシャッター商店街は、まずスペースがあるし、屋根がついているから、シャッター商店街で個展できるねっていう。

トンボ:町おこし的な意味合いもありますもんね。

西野:そうそう。だから、光を灯すということで。

トンボ:確かに。

のぶみ:シャッター商店街の外でやるっていうことですか?

西野:外です。外にイーゼル立てて。

トンボ:いや、めっちゃいいなー。

西野:電気はあるから。僕の地元の川西でもやります。

トンボ:すごい。

ネット民はタイトルしか見ていない

のぶみ:プペルでも、この光る個展以外にいろいろ考えてらっしゃるんでしたっけ?

西野:『えんとつ町のプペル』は、こないだチラッと話したゲリラで個展をやっちゃうという。あとはどうしよっかなー。今、6万部なんですよ。自力で10万部ぐらいまでいけんじゃないかなと思って。

のぶみ:たぶんいけると思う。

西野:あの手この手で。

のぶみ:いけると思う。

西野:作戦をねったら。

のぶみ:ていうのは、プペル展がもうすごい埋まってるからですよね。

西野:そうですね。

のぶみ:この前僕の友達が、ワークショップに来てくれたときに、「西野さんすごいですね、100万部突破してますね」って言われたんですよ。

西野:あれはうまくいった。

トンボ:そうですよね。

西野:そう、ブログのタイトルで、「100万部突破! えんとつ町のプペル」って言ったら、100万部突破したことになったんですよ。

トンボ:確かに。

西野:ほとんどの人が、タイトルしか見てないから。

のぶみ:それって、ニュースになったりしたんっすか?

西野:いや、ニュースにはなってないんじゃないっすかね。

のぶみ:俺、友達に何回も言われた。本当に(記事の中身)見てないんだと思って。

西野:そうそうそう。本当に、ただタイトルしか見てない。

トンボ:でも、やっぱ売れてるもので、しかも買いたくなりますからね。