100万部売れるヒット作品の法則

西野亮廣氏(以下、西野):(『ママがおばけになっちゃった』)50万部売るって、やっぱり普通じゃないな。

絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):今のままだといっちゃうんじゃないかな。

山口トンボ氏(以下、トンボ):特別な力が働いているような感じですよね。何十万(部)とかになると。

のぶみ:ジャンプとかは、だいたい50万部までいかないとアニメ化にならないらしいんですよ。アニメ化になってから、100万部を超えるらしいんですね。

『あらしのよるに』という絵本があって、27万部だったらしいんですよ。(それで)映画になったときに、映画のクオリティが高かったために、200何万部いったらしいんですよね。

西野:映画公開後に?

のぶみ:公開後ですね。だから映画化・アニメ化みたいなやつもかなり(部数を)占めてるんですよね。

トンボ:原作見たくなりますもんね。

西野:確かにな〜。

のぶみ:書店とかには行きました?

西野:近場の書店は何軒か回りましたけど、まだ全部は回れてないし、明日から大阪なんで、大阪の書店は行けるとこには行きます。

トンボ:すげぇ売ってますよ。もう小さい本屋にも。ちゃんと平積みされてました。

西野:ありがたいなぁ。

西野:次の仕掛けです。今日みたいな。(新聞の)1面買うみたいな。

のぶみ:次のことなんですね(笑)

西野:もう次です。「また変なの仕掛けてきた」みたいな。11月はその個展をやるんですけど、その次ですね。12月どうするか。

トンボ:びっくり仕掛けを。

西野をイジっていた芸人のリアクション

のぶみ:ほかの芸人さんとか、どう言ってるんですか?

西野:すごく好意的です。

のぶみ:ノンスタイルの石田さんとかも手伝ってくれたりするんですか?

西野:すごく好意的ですよ、みなさん。考えすぎかもしれないですけど、まあこういうところで言うのもあれやけど……。この何年かさんざんイジってきたじゃないですか。あれって、風向きが変わった感じがして。

のぶみ:売れちゃうと先生になっちゃうから(笑)。

西野:だけど、さんざんイジってきた側からすると、もう認められないみたいな。

トンボ:なるほど。なんて声かけていいかわかんない(笑)。

西野:そう、なんて言うんですか? のぶみさんだったら、結果を出したらフラットに「いいね」ってなると思うんですよ。それは番組上です。カメラ回ってるときに。裏側とかじゃなくて。

のぶみ:裏側はみんな評価するだろうけど。

西野:カメラ回ってるときに「いいね」って、僕が芸人だったら、すごく言いにくい雰囲気になってる感じがするんですよね。

のぶみ:『アメトーーク!』もそういう感じになってましたもんね。

西野:はいはいはい。

のぶみ:「この人はこういう扱いです」みたいな。

西野:芸人としてはそっちのほうがすごくありがたいんですけど、作品が売れる売れへんみたいな話になってきたときに、表に出てる人はそれを「いいね」ってなかなか言いにくくなってるんだろうなとは思うんですよね。

トンボ:なるほど。

西野:たぶん、プライドです。

トンボ:どの立ち位置で「いいね」って言っていいかわかんないですよね。

西野:これまで言えてなかったから、「なに、絵なんて描いてんだよ」って言う側の人たちだったから。

トンボ:「芸人が絵本描いてるんじゃねぇよ」っていう。

西野:言ってきたから。だからね、もう言いにくい感じになってる感じはするんですよね。なんか。

芸人の小説は市民権を得ている

のぶみ:又吉さんとかは、はじめから又吉大先生っていう。あれはイジりでもないですもんね。

トンボ:小説はまたちょっと違うみたいな(笑)。

西野:小説はすでに市民権を得てた感じがする。

のぶみ:そうなんだ!(笑)。難しいんだけどなぁ(笑)。

西野:それまでに先輩方が出されていたし。

トンボ:あれはちょっと変な線引きですけどね(笑)。

西野:小説をイジっちゃうと、それまでに出してた先輩方の小説もイジることになっちゃうから。先輩方の活動もイジることになるから。

のぶみ:そっかぁ。

西野:変な話なんだけど、小説はありなんですよね(笑)。

のぶみ:でもたけしさんも絵本出してるんですけどね。

トンボ:そうですよね。

西野:さんまさんもね。

のぶみ:そこはいいんだね。みんな(笑)。

西野:芸人の絵本の目立ったヒットがなかったからだと思いますよ。

のぶみ:そうですよね。

のぶみ:あってもよかった、くらいの感じだけどな。でもやっぱり書き方が違うんでしょうね。

西野:まぁね〜。

ピコ太郎の努力は半端じゃない

のぶみ:けっこう(コメントにて)「ピコ太郎について言ってください」っていうのがあるんですけど。

西野:PPAP!

トンボ:PPAP、素晴らしいですね。

西野:もう最高!

のぶみ:もうあれですよね。世界中に。ジャスティンビーバーから。

西野:もう最高っすよ。大好きっすよ。俺。

のぶみ:あ、本当ですか! 個人的にはけっこう知ってますか? 古坂大魔王さん。

西野:はい、僕はもう大好きです。

トンボ:古坂さんは、『あるコトないコト』でもよく来ていただきましたもんね。

西野:そうそう。それからずっとお話聞いていたので。大好きです。あれ、いいですね。

のぶみ:なんか変わったやり方でやりますよね。

西野:あれは素晴らしいです。

のぶみ:だから本当に、これから珍しい人がうまくいくんじゃないのかっていうのは思ってて、普通に会社で働きなさいって言ったら、会社の中でも競争しないといけないじゃないですか。

ひょっとしたら、こんなこと誰もやってないじゃんっていうところで、1人でがんばってったら、勝手に1位じゃないですか。

西野:そうですね。

のぶみ:西野さんもこんくらいやっちゃったら、たぶんほかに真似できないですよね。

トンボ:いや、真似できないですよ。

のぶみ:ほかに「俺も絵本描きたいんだ」っていう芸人さんがいても、ちょっと真似できないと思う。そのやり方は。

西野:変なことやってて、時計の針が回ってくるのを待つってことですね。とにかく。

のぶみ:これやるためにもすごく時間かかってるわけだからね。

西野:まぁね〜。そうっすよね。

のぶみ:古坂大魔王さんもそうなんですよね。たぶん。

西野:すごいっすよ。古坂さんなんかもっと長い時間ですよ。古坂さんの音楽の活動って、僕の比じゃないですよ。もう長いこと、ずーっとやってはりますから。

トンボ:マネーの虎のやつもちょっと話題になってましたけどね。

西野:そうそうそう。

のぶみ:そういうのも全部含めて、まだ嫌いだったら叩いてもいいけど(笑)。売れてるところだけ見て叩いたらあれだもんね。綾部さんも外国に行きましたね。それは聞いてるんですか?

西野:ニューヨークにね。はいはい、同期なので劇場で一緒になりましたよ。まだ行ってないですよ。来年とか。

のぶみ:そっか、来年か。

西野:どうなるかなぁ〜。

トンボ:ね! どうなるんでしょう。本当に。

のぶみ:これ、10万部突破を東京のプペル展のところでやったら、お祝いできたらいいですね。

トンボ:本当そうですよ。

のぶみ:トンボディスコのところでお祝い会やったらどうですか(笑)。

トンボ:ぜひお願いします。