Snapchatマーケティング勉強会

司会者:それでは登壇者の方のご紹介をさせていただきたいと思います。まず、株式会社CyberZで海外事業部の役員をされている、兵頭陽さんです。

兵頭陽氏(以下、兵頭):よろしくお願いします。

司会者:一言ずついただいてよろしいですか?

兵頭:はじめまして。CyberZの兵頭と申します。サイバーエージェントグループの100パーセント子会社になりまして、スマートフォンの広告代理事業を中心に動画のプラットフォーム展開をしている会社になります。

私自身は海外事業部に勤めさせていただきつつ、CyberZ USAというサンフランシスコにある支社の代表をさせていただいております。Snapchatの本社がアメリカのロサンゼルスにあるということで、何度かお話をさせていただいて、ビジネスに取り組ませていただいているので、そうした経緯もあって今日はお呼びいただきました。よろしくお願いいたします。

司会者:ありがとうございます。続きまして、株式会社WAVEST代表取締役の松村淳平さんです。よろしくお願いします。

松村淳平氏(以下、松村):よろしくお願いいたします。株式会社WAVESTの松村と申します。2年前ぐらいに「会社は学校じゃねぇんだよ」というフレーズで日本中を席巻した、あの松村淳平でございます(笑)。

(会場笑)

CyberZと同じくサイバーエージェントグループの会社で、代表をやらせていただいております。Snapchatに関しましては、「Snapchatters JAPAN」というユーザーのネットワークを作っておりまして、そこの周りで今日はいろいろお話をできればと思っております。よろしくお願いいたします。

インスタ偏差値がわかる分析ツールを提供

司会者:よろしくお願いします。続きまして、株式会社PASTUREの代表取締役、カイユリコさんです。

カイユリコ氏(以下、カイ):はじめまして、こんにちは。カイユリコと申します。PASTUREという会社を今年の6月7日に作ったばっかりで、まだ3ヶ月ちょっとなんですけれど、InstagramのマーケティングとかSnapchatもいろんな事業でやってたりします。

Snapchatに関しては、これまで東南アジア向けでアパレルのeコマース事業をやっていたんですけれど、それの上限が見えて、今年の2月に帰ってきました。

今はInstagramの分析ツール「PONY(ポニー)」と……(スライドを指して)今、このPONYは1,200社ぐらいに使っていただいている国内では1番使われている分析ツールなんですけれど、あと、もう1つはインスタグラマーのキャスティングサービス「ROOSTER(ルースター)」というものを運営しています。

それで、2,500人が参加するFacebookグループ「Instagramマーケティング勉強会」というのをやっているんですが、入ってらっしゃる方いますか?

(会場挙手)

おお! けっこういる! ありがとうございます(笑)。もう1つ、「Snapchat最前線」というグループもやってるんですけど、入っていらっしゃる方?

(会場挙手)

おおー! ありがとうございます。

司会者:そんなに挙がってないですけど(笑)。

(会場笑)

カイ:そうですね(笑)。5人ぐらい挙げてくれたので、うれしいですね。そういうことをやっていて、けっこうソーシャルメディアのいろんなことに興味があるという感じです。

本当はインスタしか興味がなかったんですけど、そしたらSNS業界の大御所みたいな方に「インスタしか詳しくないのは、渋谷しか詳しくないのと一緒だよ」「銀座とか六本木とかを知って、渋谷のよさがわかるでしょ?」みたいなことを言われて。Snapchatとか、Facebookとか、いろんなことを勉強しながらインスタを見ているような状態です。

今やってるサービスとしては主に2つ、PONYというインスタ偏差値がわかるインスタの分析ツールを出しています。私のアカウントだと、ぜんぜん自分では運用していないので55とか、MARCHぐらいの偏差値が出たり。そういうことが全部数値で出ます。無料なので、ぜひ試してみてください。

もう1つは、ROOSTERというキャスティングツールです。(スライドを指して)こういう感じで、お弁当の写真がきれいなインスタグラマーさんとか、旅行が好きな人とか、「こんな人がいるんだ」ということを全部見られて、フォロワー数とか、この人に頼んだらいくらぐらいかということが全部見えるかたちで発注できるという発注ツールをやっています。以上です。今日はよろしくお願いします。

司会者:よろしくお願いします。

(会場拍手)

若年層マーケティングに精通・石井リナ氏

では最後に、SNSコンサルタントで、株式会社SnSnapの「COMPASS」編集長をされている、石井リナさん。本日のモデレーターを務めていただきます。よろしくお願いします。

石井リナ氏(以下、石井):よろしくお願いします。はじめまして、石井リナと申します。「COMPASS」というメディアを7月に立ち上げて、今、SNSマーケティングとイベントマーケティングを中心に記事を執筆しています。

新卒でオプトというIT系の広告代理店に入社しまして、Web広告のコンサルタントや営業を経た後に、SNSの広告ではなくオーガニックでどうやって運用するかというところをアドバイスする部署に移りました。

その後に、共著ではあるんですけれど、Instagramマーケティングの本を執筆しているので、Instagramマーケティングのお話で呼んでもらうことも多くなっています。(スライドを指して)こちらがその本です。

できる100の新法則 Instagram マーケティング 写真1枚で「欲しい」を引き出す技術

今、「COMPASS」というメディアを運営しているんですけれど、そこで編集長をしています。今回はSnapchatマーケティングというテーマですが、Snapchatの記事もけっこうたくさん書かせてもらっています。基本的な基礎情報みたいなところを書いてみたり、マクドナルドがやってたGeofiltersのプロモーション事例だったり、事例を紹介していることが多いです。

あとは、「海外ドラマの『Pretty Little Liars』が、2週間でSnapchatのフレンド数50万人獲得したよ」とか、そういう話を書いています。SNSのマーケティングだと、Instagramだったり、インフルエンサーマーケティングも今すごく需要があるので、エイチ・アイ・エスさんとか、ファッション雑誌の『ELLE』さんとか、Levi’sさんとか、いろんな企業さんやインフルエンサーの方々にご協力いただいて記事を書いています。

所属しているのがSnSnapというベンチャー企業になるんですけれど、ここで運営をしています。やっていることとしては、イベントにおいて「SNSのマーケティングをしている企業です」とお話させてもらっているんですけれど、(スライドを指して)イベントに参加してSNS、Twitterだったり、Instagramに投稿したものがこういった機械に収集されてきて、その場でチェキとして排出されるようなプロダクトを開発して販売しています。

あとは、今だともう少し大きい機材になるんですけれど、チェキみたいなかたちではなくてGIFデータ、デジタルデータだけが携帯に届いてくるというような、新しいプリクラ機みたいなものを開発していたりもします。

外部の露出も今はしています。宣伝会議さんが運営されている「アドタイ(AdverTines)」というWebメディアで連載を持たせていただいていたり、ラジオに呼んでもらったり、ファッション雑誌の企画協力みたいなことも、させていただいたりもしています。

日々、1億5千万人が使うSnapchat

司会者:では、本編に入っていきたいと思います。これからはモデレーターの石井さんにマイクをお渡しするので、まずは「Snapchatとは?」というところからお願いいたします。

石井:まず最初に私から、Snapchatが今どういう傾向にあるのかというところをお話させていただければと思っています。こういうところに来ていただいている方々なので、もう「釈迦に説法だよ」という感じかもしれないんですけれど、Snapchatは今、デイリーのアクティブユーザーが1億5,000万人。Twitterが1億3,600万人なので、2016年6月のデータではありますけれど、(Twitterを)すでに超えているようなプラットフォームになっています。

1日の動画の視聴回数が100億回。これは2015年12月のデータになってるんですけれど、このぐらいの数値を叩き出しています。(スライドを指して)これはSnapchatがリリースしているデータになるんですけれど、18~34歳、ミレニアル世代といわれるような人々には4割リーチするようなプラットフォームになってきているというかたちです。

Snapchatの機能といたしましては、大きく5つあります。「スナップが撮れるよ」という、よく口から虹が出たり、ワンちゃんになるフィルターだったりを見ることがあると思うんですけれど、そうした「スナップが撮れる」というところと。あとは、お友達同士でのチャット機能。LINEみたいなかたちで使える、チャット機能があったり。

ストーリーと呼ばれる、ここがSNSの機能として強いんですけれど、自分の動画をアップできるストーリーというところがあったり。Discoverという、こちらはメディアが配信してるものにはなるんですけれど、そういった機能もあります。

あと、最近追加されたメモリという機能。自分が撮ったスナップを一時保存できたり、ここにあるものを後でアップしたりできる、メモリという機能もあります。

企業が活用できる機能としては、主にスナップとストーリーとDiscoverと(スライドに)記載したんですけれっど、チャットをToで送りつけたりということをやってる企業もあったり。うまくメモリを使いこなしてアップしている企業さんもあると思うんですけれど、主にはスナップ・ストーリー ・Discoverかなと思います。

“ミレニアル世代”の特性を理解すること

スナップでできることは、主に広告かと思っています。1つ目は、Geofilters(ジオフィルター)ですね。(スライドを指して)これはアイスホッケーの事例だったと思うんですけれど、アイスホッケー場に着いたら、このGeofiltersが使えるという事例です。

これすごいのが、点数がリアルタイムで出るところです。「3対1」とか「2対1」という、点数がついた状態でGeofiltersをアップすることができるという事例です。

そして、こちらのLenses(レンズ)は、けっこういろんな企業さんがやられてるんですけれど、(スライドを指して)これはマクドナルドの事例ですね。

あと、ストーリーでできることはInstagramの運用だったり、Twitterの運用だったり、SNSのオーガニックな運用という部分かなと思っています。企業がアカウントを持ってオーガニックに運用していく、情報配信をしていくところかなと思っています。

私はよくStarbucksさんとかを見ているんですけれど、社会的に意義があるイベントの情報を配信したり、あまりStarbucksっぽくない情報を配信してることも多いので、企業としては非常にいい運用だなと思っています。

あと、Discoverも広告がメインですね。パブリッシャーが出すところと、動画広告になります。

(スライドを指して)これはすごくざっくりなんですけれど、Snapchatを活用する上、使う上で気をつけたほうがいいところをあげました。18〜34歳のミレニアル世代が使ってるプラットフォームということで、それを十分に理解した上で活用することがすごく重要かなと思っています。

あとは、今まであまりなかった、10秒で消えるとか縦型(動画)とか。文字の入れ方もかわいくないといけないとか、そういう特徴的なプラットフォーム、特徴的なフォーマットがあるので、そこを理解することが大事だと思っています。私からは以上です。