『アメトーーク!  スゴいんだぞ!西野さん』の裏話

絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):『アメトーーク!』を見たっていう人はどのくらいいるか、コメントしてくださいね。どうでした? 僕、めっちゃおもしろかったですけどね!

西野亮廣氏(以下、西野):ありがたい。

のぶみ:あれはやっぱり、東野さんと大吉さんがいるのが、すっごく大事ですよね。

西野:あれ見てね、ほんとに雑に真似してイジってくる人いるんですよ。

のぶみ:そうだろうなぁ(笑)。

山口トンボ氏(以下、トンボ):雑真似問題は昔から付きまとうんですよね(笑)

西野:あるんですよ〜。本当に。あの感じで……みたいな感じで。

のぶみ:女芸人の人をほかの芸人の人がイジるじゃないですか、「ブス」だとかなんだとか。それで一般の人が同じように「ブス」とか言うと、「お前、イジる力量があるのか?」ってよく言ってますよね。

西野:そうなんですよね〜。

のぶみ:(コメントにて)「見ました、見ました」「爆笑しました」って書いてる。西野さん的にはどうだったんですか?

西野:いや、おもしろかったですよ。やっぱり現場も楽しかったですし。

のぶみ:めっちゃ笑ってたもんな、みんな。

素人の的外れなテレビ評

西野:まあ、これは裏側をしゃべるみたいな番組だから、それも言いますけど。(会議を)見せるテレビやから。

のぶみ:それ聞きたいな。

西野:例えば、ああいうときも、「ちょっとイジるのやめて」みたいなこと言うやんか。

のぶみ:言いますよね。

西野:「イジられるの嫌やから」「シュッとしときたいし」みたいな。

トンボ:じゃないと、イジれないから。

西野:イジれないから! だけどやっぱ素人ってアホやから、「芸人のくせにイジられんの嫌がってる西野、あいつわかってないわ」みたいな。ほんまにあるんやと思って! そんな偏差値低いの!?

トンボ:(笑)。

西野:僕があの場で、「イジってくださーい!」って言ったら、誰もイジれなくなるやん? そこはそういうプロセスじゃないですか。

トンボ:そうですよね。

西野:こうだっけなー。自分が小学校のときとか、中学校のときとか、なんとなく口にしないまでも、わかってなかった?

トンボ:わかってたと思いますよ(笑)。

西野:わかってたよね。中学校のときとか。どうなんだろう。「西野は本当に嫌がってる」「せっかく東野さんがおいしくしてくださってるのに、なんで嫌がるんや」って。嫌がらないと、終わっちゃうから! こんなことも言わなあかんのかと思って。

のぶみ:言われるんだ、やっぱり(笑)。

トンボ:でも、ここまでバラエティの裏側もすごく見せるようになったじゃないですか。昔に比べると。だけど基本的な、教科書1ページ目のところはみんなスルーしていく(笑)。

西野:そう、スルーすんだ〜。

トンボ:「押すなよ、押すなよ」はわかってるくせに。

西野:そうそうそうそう。

打ち合わせなしのガチンコ勝負

のぶみ:あれって、打ち合わせ的なやつはあるんですか?

西野:僕にはないんですよ。

のぶみ:やらない人ですもんね。

西野:僕は何も聞かされてないです。ただ、来て、みたいな。ゴットタンと一緒です。

のぶみ:すげぇなぁ。その場でさばくっていうことか。大変だなぁ。

トンボ:すごいよ、あれは。

のぶみ:もうやられるがままに?(笑)。

西野:やられるがままです。

のぶみ:(コメントにて)「スタジオのお客さんってガチであの空気だったの?」って書いてあります。

西野:どんなんでしたっけ?

のぶみ:「何この人……」っていう空気のことを言ってるんじゃないですか?

西野:けっこうありますよ。町を作るみたいな話したとき、だいたいスベりますよ。「何言ってんの?」みたいな。

のぶみ:(笑)。

西野:一発見せたら、ちょっと風向き変わるんですけど。

トンボ:たしかにそうですよね。

のぶみ:ちょっと悪いなと思ったのが、スタッフが町(の様子を)映しに行ったじゃないですか。そしたら、まだぜんぜん何もないところの映像で、もうちょっとなんかあるところあったんじゃないのかと思って。小屋とか建ってたじゃないですか。

毎日新聞の1面を買い取り

西野:そうなんですよね〜。でも、本当にありがたいですよね。アメトーークは。

のぶみ:あれでかなりプペルの知名度も上がったし。

トンボ:あと、新聞のほうで。

西野:あー! 毎日新聞の。

のぶみ:さっき、「あれっていくらになるんだろうね?」って言って、ここのスタッフの人たちで調べて、Googleで検索したら2,500万とか出てきた(笑)。

西野:これは有料のところに入ってからしゃべります。

トンボ:現物持ってきましたよ。

西野:毎日新聞の1面を買ったんですよ。

のぶみ:個人ででしょ?

西野:クラウドファンディングのあれが残ったから、一番いい使い方はなんかないかなって考えたときに。

のぶみ:あ〜、クラウドファンディングのやつか。

西野:そうです。約束してたんですよ。「余ったら広告に使う」みたいな。

トンボ:あ、毎日新聞買いましたっていう人も。コメントで。

西野:ありがたいなぁ。 あ、これ!

のぶみ:でか! お正月とかのやつだよね。おじいちゃんおばあちゃんたちどう思ったんだろうね。

西野:なんのこっちゃわかんないんじゃないですか。結局、情報少ないし。

のぶみ:でも絵本って書いてあるからね。

あえて文字情報を少なくした理由

トンボ:でもこの絵で見せるっていうところがね。文字情報が少なくて。

西野:1面を買ってるやつ、一通りバーって見たんですよ。けっこう値段支払ってるから、みんなこれで元取らなきゃいけないってことで。1面買ってるやつを見たら、もう情報がすごいんですよ!

トンボ:そんなイメージありますよね。新聞だから。

のぶみ:そうか。

西野:そうなってくると、せっかく1面買ってるのに「あ〜、また文字いっぱいある」って。差がぜんぜんなくて。飛ばしちゃうみたいな。

のぶみ:そういうことか。よく考えたな。

トンボ:しかもカラーですからね。

のぶみ:横の文面の量なんて、映らないくらいですもんね。

西野:せっかくだったら、となりに文字がいっぱいあるっていうのをフリにしなきゃいけない。

トンボ:なるほど、なるほど。

のぶみ:これ、カラーで値段変わってくるんじゃないの。

トンボ:絶対そうじゃないですか。

西野:こっち(新聞)で「おっ!」って思わせたら、今はみんなスマホがあるんだから、調べれるという。

トンボ:そうなんですよね。

のぶみ:ちなみに1面広告をやったから、またヤフーニュースになったりしたんですか?

西野:なんかニュースになってましたね。

のぶみ:そうなんだ。ニュースのニュースだ。

西野:それが目的です。これがニュースになることが目的です。このニュースで終わらすんじゃなくて、これがニュースになるということが目的で。

トンボ:すげぇな〜。

西野:でもどうだろうなぁ〜。