『GANTZ:O』の主題歌「人間ビデオ」
乙君氏(以下、乙君):あともう1個、『GANTZ』が。
志磨遼平氏(以下、志摩):そうなんですよ。エヴァンゲリオンの話してる場合じゃないんです、私は。
乙君:そうなんです。
山田玲司氏(以下、山田):そうなんだよ。「人間ビデオ」の話をしないといけない。
志磨:『GANTZ:O』の話をしないと。
山田:そう、GANTZの話ですよ。
志磨:みなさんご存じGANTZの大阪編というね。
乙君:ファンの間では一番おもしろいと評判の。
志磨:僕、そこからが好きな派やけどね。
山田:そうなんだ。
志磨:そこからもうどんどん……。
山田:俺、『変』が好きだったけどね。
志磨:あ、『変』もね。うん。
乙君:『変』?(笑)。
山田:え、『変』はだめなの? 奥先生、いいよ。
乙君:いや、『変』もいいですよ。『変』もいいですけど、今GANTZの話(笑)。
山田:ああ、そうですか。
「主題歌どうですか?」「やりまーす」
志磨:奥先生と玲司先生は『変』の時とかは?
山田:もう俺はデビューしてて、だいたい同時期に活躍が始まったみたいな。
志磨:ですよね。そんなイメージがある。
山田:「えー、そうなんだ」「デジタル早くやるなあ」とか「うわー、すっげー金かけてやってなんな」とか。あと、「寺沢武一ばりに本気だな。この人」というような、まあそういうことで有名なという。
志磨:なるほど。へー。
山田:GANTZで、「ああ、ここまで振り切ったことやるんだなあ」みたいなのは覚えてるね。
志磨:でも、GANTZって高校の時のプロットなんですって。
山田:えっ、そうなんだ。アイデアが?
志磨:うん。「だいたいはもうあって……」みたいな、この間対談しておっしゃってて。
山田:そうなんだ。へー。
乙君:それもYouTubeであがってるの?
志磨:あがってるね。そうそう。
その大阪編というところにだけフィーチャーした映画をフル3DCGでやると。それで、「それの主題歌どうですか?」というのをいただいて、「やりま〜す。やります」と言って。
乙君:軽いな(笑)。
志磨:軽いよ。うん。GANTZ……。
山田:「GANTZ、GANTZ、やるやる〜」、踊るな(笑)。
志磨:GANTZ読んでたしね。
乙君:読んでた。
志磨:まさしく……。
学生時代に愛読していた『GANTZ』
山田:ヤンジャン子だからね、あんた。
志磨:そうそう。それで、今回のプロモーションみたいなので、「GANTZは、志磨さん、どうだったんですか。連載のときは?」みたいなのに、「友達といつも『今週のGANTZ読んだ?』というので話してましたよ」っていつも言ってるの。
それがこの人(乙君)と、もう1人。よく話に出てくる、きょうちゃんと。
山田:はいはい。
志磨:もうここで「どうやこうや」って言って。きょうちゃんがとくにハマっていたよね。
乙君:そうね。
志磨:単行本も全部揃えて。だからまず、乙君ときょうちゃんに言おうと思ったんですね(笑)。
乙君:ありがとうございます(笑)。
志磨:もう受賞したみたいになってるけど(笑)。
乙君:そうそう(笑)。
(一同笑)
志磨:「今、誰に伝えたいですか?」「乙君ときょうちゃんに伝えたいです」って(笑)。
山田:映画はバーンって終わって、バーって流れるんでしょう? そのタイミングで主題歌として流れるって感じだよね。
志磨:うん。そうです。
1stの衝動の再来?
乙君:ちょっと聞いたけど、一番最初のドレスコーズみたいな。
志磨:ええー。
山田:「Trash」?
乙君:うん。「Trash」とか、ファーストのドレスコーズでやれなかったことを、すごいブラッシュアップして作ったみたいな。
山田:それはそんな感じするね。
志磨:へー。新鮮な意見です。
山田:うんうん。
志磨:だいたい、僕もなんとなくそうも思うけど、「今までなかった感じですね」って意見をよくいただくので。
乙君:ああ。そうかな。
志磨:それはだから……。
乙君:それはそのまま、どんどんそっち方面もブラッシュアップしたんやなという。
志磨:そうなんや。へー。
乙君:「1」とか作って、いつも志磨遼平という感じだけど、でもそうじゃなくって、その最初のドレスコーズを始めて、なんていうの、ソリッドな?
山田:1枚目のね。
志磨:演奏のそういうね。今日はあとで主題歌特集もあるということで、それは楽しみなんですけど。
山田:そうそう。やるんだよ。
志磨:たぶん曲の作り方として、演奏が4・歌6とかぐらいみたいな感じかな。最初のドレスコーズとかはもっと演奏の比重多かったかな。6演奏・4歌ぐらいかな。
山田:そうだね。
「BPMが遅すぎる」と言われて
志磨:それで、やっぱり「1」とか、僕が1人でやるとどうしてもこういう「ラララ~ララララ♪」ってなるから。歌と伴奏みたいな。歌8・演奏2ぐらい。そんなもんでいいんですよ、というね。
乙君:うん(笑)。
志磨:そうそう。今回、ギター・ソロもすごいし。演奏がやっぱり。人間椅子の和嶋慎治さん。
乙君:すごいよな。
志磨:それと、刻み。はじめて刻んだよ。自分の曲で。
乙君:(笑)。
山田:刻んだ? 刻んだか(笑)。
志磨:ズンズンズンズンって。
乙君:半年ぐらい前に、なにか新曲作ってて。
志磨:そうそう。レコーディングしててね。
乙君:BPMが遅すぎるみたいなこと言われて。今、流行ってるの、こんぐらい。
山田:言ってたね。
志磨:あー、そうそう。それはいつも言われるよ。
乙君:「僕、そんなんで作ったことなんですけど」。
志磨:ないない。だいたい僕120とかで作るんですね。BPM。
乙君:うんうん。BPMって曲のテンポのことで。
志磨:たぶん120ってこんなもん(テーブルを叩きながら)。でも、だいたいみんな160、170以上ですよ。今って。
乙君:スレイヤーが確か220ぐらいなのよ。
志磨:倍で刻んでるからね(笑)。
乙君:そっか(笑)。
志磨:カタカタカタカタやからね。
乙君:そうかそうか。
禍々しさが足りないのは「育ちがいいからね」
志磨:でも、自分の曲でズンズンズンツクズンズンズンズンって、乙君が好きそうなね。
山田:憎悪と憤怒のやつね。
志磨:そうそうそう(笑)。
山田:ファイヤーのやつだよね。
乙君:禍々しさが足りないと思ってたんだよ。前々から。
志磨:(笑)。
山田:育ちがいいんでね。
志磨:そうそう。どうしても。
山田:そうなんだよ。素が出ちゃう。
志磨:リチャード・クレイダーマンとかばかり聞いてた。
乙君:(笑)。
山田:ああ、リチャード(笑)。
志磨:そうそう。ギルバート・オサリバンとかばかりで育ったので。
乙君:オサリバンね(笑)。
山田:『Alone Again』な感じね(笑)。
志磨:そうそう。
山田:なんやねん(笑)。
乙君:そういう感じで、志磨ちゃん、最近ものすごいグイグイ来てるので。
山田:来てますよ。
乙君:こんな多忙な人を今日呼べたことがもう、ヤンサン3年目のスペシャルの。
山田:ねえ。
志磨:いやいや。駆けつけますよ、そりゃ。
乙君:(笑)。
山田:ありがたいですね。