女が女である2つの所以

山田玲司氏(以下、山田):でも、「モテる女=幸せになれる女」じゃないっていうことが、あるじゃん。

倉田真由美氏(以下、倉田):うん。

山田:そこはどうなのかな?

倉田:「モテる女=幸せになれる女」じゃないね。

山田:モテようとするじゃん、でも。

倉田:うーん……。だって、そのほうが選べるじゃない。

山田:あー。そうね、選択肢が。

倉田:なんて言うのかなあ……。女って、もちろんいろんなタイプがいて、こんなざっくりとしたことを言ったら語弊があるんだけど、私、大まかに2つの要素があると思ってて、女が女である所以というところで。

1つは、性的な、動物的な、動物のメス的なもの。例えば、「セックスしたい」とか、「子供産みたい」とか。

山田:本能ね。

倉田:そう。本能的な、メス、女という要素と、もう1つは人間ならではの、「着飾りたい」とか、「姫扱いされたい」とか、「かわいがられたい」「かわいいって言われたい」とか。この2つの要素が、女が女である大きな所以である、2つの要素なんだけど。

山田:うんうん。

倉田:これ、けっこう人によって、どれぐらい持っているかが違うわけ、女によって。

乙君:ほうーー。

姫願望と母願望

山田:姫願望と母願望みたいな。

倉田:そうそう。

山田:姫派と母派みたいな。

倉田:そうそう。姫タイプと母タイプみたいな。

山田:いるね!

倉田:私、見た感じからわかるとおり、母タイプだと思うのね。

山田:強かったの? 母が。

倉田:かなり姫要素が少ないの。

山田:あ、そうなんだ。

倉田:たぶん、これは人によって、8:2とか、5:5とか、いろいろ違うと思うんだけど、相当私は姫少ないよ。

乙君氏(以下、乙君):9:1ぐらいですか?

倉田:相当少ない。もっと少ないかもしれない。

乙君:9.5:0.5。

倉田:もう姫願望ぜんぜんないねー、っていう。

山田:うん。

どちらのタイプかは見た目でわかる

倉田:たぶん、見た目でわかんのよ。髪の毛を巻いてたり、ネイルやってたり。

山田:はいはい。縦に巻く感じね。

倉田:そうそう。あと、ネイルはけっこう姫願望が出てるんです。

山田:そうだねー。

乙君:あ、そう。ヘェヘェ!

倉田:だって、ネイルって維持するの大変なのよ。お金もかかるし。

乙君:そう。あれ、「なんでやってるの?」っていつも思う。

倉田:あれ、自分がうっとりしてんの。「きれいな爪でうれしいな」、それがもう姫気分。

山田:姫気分ね。

倉田:「きれい」って言われたいな、とか、「いいバッグ持ちたい」とか、そういうのがあって。だから、そのどっちの要素が強いかによって、女の幸せってだいぶ分かれると思うの。

山田:なるほど。適性みたいなのがあるわけね。

チヤホヤされたい欲求がない

倉田:そう。だって、私は姫願望がないから、チヤホヤされたいとか、「本当かわいいね。真由美、大好きだよ」とか言われたくもないもん。

山田:え。お姫さま抱っこ、されたくないの?

倉田:セックスの時ならいいけどね。

(一同笑)

山田:じゃあ、ベッドに連れて行かれる時だけ?(笑)。

倉田:そう、そういうのならいいけど。

山田:限定で、みたいな。

倉田:そういうのならいいんだけど。

乙君:ポケズボはどうですか? ポケズボ。

倉田:何それ? ポケズボって。

乙君:こう手を握って、ポケットに……、寒いから、自分のポケットに(手をズボッと)。

倉田:自分の好きな男ならいいけど、そういうことじゃない。姫扱いされたい人って、それこそレディファーストとかもうるさいじゃん。

山田:うんうん。

倉田:「ドアを開けてほしい」とか、「荷物持ってほしい」とか。

乙君:「車道側歩け」とか、なんとかかんとかね。

「かぐや姫方式で男を選びたい」

倉田:そうそう。そういうのがうれしい女ってたぶん、自分のことをいかに大切にしてくれるかで、男を選ぶのよ。だから、そういう女の人のほうが、お金が好きな人が多い。

乙君:あーー。

山田:なるほど。

倉田:女医の西川史子さんいるじゃん。

山田:はいはい。

倉田:あの人、私、同い年なんだけど。

山田:え、そうなんだ!

倉田:彼女、本当に頭がよくておもしろいんですけど。彼女と私、話した時に、もうぜんぜん恋愛観が違うのがおもしろくて、彼女が自分で言っていたのが、「私はかぐや姫方式で男を選びたい」。

乙君:あー、なるほどね! 求婚してくれる男性が、いろんなのがいて。

倉田:そうそう。いろんな人がいて、一番いい人をその中から選ぶパターン。

山田:なるほど。

倉田:お姫さまだから、いかに自分にやさしくしてくれて、いかにお金持ってて、いかに条件がいいか、っていう選び方をしたい。それで、彼女、いかにもそういう姫っぽい人じゃん、見た目もそうだし。でも、私みたいな女は、そういう選び方ができないんですよ。自分が「いいな」って思った男と寝たいの。

乙君:いや、まあ、寝たいか……。そこまでは別に(笑)。

(一同笑)

乙君:付き合いたい、でいいですよ。

昔は「オスっぽい男」が好きだった

倉田:そうそう、付き合いたい。もう、いい歳なのにね(笑)。

山田:「オスっぽい男が好きだ」って前から言ってるよね。オス度が高い、って。

倉田:そう。昔はそうだった。

山田:「オスっぽい人が好き」ってよく言ってたよ。

倉田:昔、そうだったね。

山田:え、最近変わったの?

倉田:え?

山田:最近はそうじゃないの?

倉田:いや、変わったっていうよりも、最近はそういうことをあまり考えなくなったから、よくわかんなくなってきた、っていうのが正しい(笑)。

山田:そうなんだ(笑)。だんだんぼんやりしてきたんだね。

倉田:だんだんぼんやりしてきた。

山田:あー、そうなのね。

倉田:だから、女の幸せといっても、それによってだいぶ変わりますし。男性側もアプローチの仕方を間違えないほうがいいのはそこ。

乙君:なるほどなー。

サプライズはウザい!?

倉田:姫要素が高い人にはサプライズが喜ばれたりするけど、母要素のほうが高い人はサプライズ嫌だからね。私、嫌いですよ、サプライズ。ウザい。

山田:あ、そうなんだ?

倉田:もうウザーい! そんな面倒くさい、自己満足なことされたら。

山田:あなた(乙君)好きでしょ。サプライズするの好きな人でしょ。

倉田:ごめんね。私好きじゃない。

乙君:サプライズ……まあ、ビックリさせたいっていうのはありますよ。

倉田:それ、姫にやったら喜ばれますね。姫はうれしい、サプライズは。

山田:うんうん。水曜会の連中、みんな好きだったじゃん(笑)。

乙君:そうね。

山田:サプライズ大好きだったじゃん。

乙君:(東村)アッコ先生だけですよ、嫌いなの。

山田:アッコ大嫌いだよね。

倉田:サプライズ。けっこう分かれますね、そこは。

自分が求める幸せを知っておくこと

山田:姫度、なるほどねー。

倉田:そうそう。いろんな女の子を取材してきたじゃん、『だめんず』で。

だめんず・うぉ~か~(1) (SPA!コミックス)

山田:うん。

倉田:「やっぱり求めてる幸せが違うな」って思って。

山田:じゃあ、要するに、自分の適性はどっちなのかをわかっていたほうがいいってこと?

倉田:わかっていたほうが、間違わないと思う。だって、「女はやっぱり愛されるほうがいいのよ」とか、「やっぱり愛した人と一緒になるほうがいいのよ」とか、真逆なことを言っても、人によって違うからね。

山田:「私はこれだな」と。

倉田:そう。「私、姫じゃないから、やっぱり自分で選ばないとダメだな」とかね。

山田:あー、なるほどね。

倉田:そういうことです。

山田:おもしろいねー。

乙君:今日はもう、こんな新書ですよ、もうこれ。

(一同笑)

山田:新書1冊出るやつですよね。

乙君:新書1冊分のクオリティを、無料で大公開っていう感じ(笑)。