だめんずを好きになる女は、ダメな女?

乙君氏(以下、乙君):だめんずを好きなる女は、だめん女なんですか? その比率は一緒なんですか?

山田玲司氏(以下、山田):え、何? 何?

乙君:だから、だめんずを好きになるという自分は、やっぱりダメな女なんですか?

倉田真由美氏(以下、倉田):どうなのかなー。

乙君:すごい自分がちゃんとしてるから、「ダメだな」って思う母性本能みたいなのでいくのか、それとも、お互いのウィークポイント同士が惹かれ合うのか。まあ、メンヘラ同士って言ったら変だけど。

倉田:そういうパターンもあるだろうけど、メンヘラねー、もちろんそういう人もいたけど、あんまりそこじゃないんじゃないかな。だってじゃあ、神田うのみたいな女が、ものすごいいい女かっていう話ですよ。

山田:出ました、また神田うの(笑)。

乙君:それは、まあ。

倉田:私は「いい女だ」とは思わないけどね。友達になりたいかというと、ぜんぜんなりたくないタイプですけど。やっぱりそういう人は、そういう価値観同士で生きるわけじゃない。

山田:うん。

倉田:うん。私はああいうタイプあんまり好きじゃない。なんて言うのかな、人間をレベルみたいに分ける人。

山田:そうね。

倉田:レベルとかいう言葉を使いたがるんだよね。

山田:あー、そうね。

倉田:なんかこう、「そんなレベルの人たちと合コンなんかしてるから」みたいな。

山田:(笑)。

乙君:何があったんですか?(笑)

(一同笑)

倉田:いや、あの……。

乙君:セレブ的な人たちですよ。

倉田:セレブ的な人たち、あんまり好きじゃないですね。

乙君:それはまあ、そうですよ。

倉田:うん。好きじゃないです。

乙君:好きじゃないっていうのは、まあそうですね。

倉田:いや、神田うのに関しては、ほとんど会ったことがないんですけど。

(一同笑)

『だめんず・うぉ〜か〜』を読んで期待する男たち

倉田:なんて言うんだろう? いろいろテレビで見たり、発言したりしてるのが、もういちいち癇にさわるの。「まったくこの人とは気が合わない!」っていつも思う。それが神田うの。

(一同笑)

山田:それが神田うの!(笑)。

しみちゃん:(笑)。

乙君:その神田うのに絡めて……ちょっと玲司さん、そろそろ。

山田:この流れで1個だけ、くらたまに聞きたかったんだけど。

倉田:はい。

山田:基本的に『だめんず・うぉ~か~』で言うところのダメな男っていうのは、基本的に働かない、それで情緒不安定だったり、夢を語って、そして殴る。そして、ほかの女ともヤっている。なのになんの反省もしない……みたいな感じの男が多く出てくるじゃない。

倉田:まあ、いろんなの出てきます。

山田:なのに、そういう男を「好きだ」「支えちゃうんです」って言う女が毎週出てくるから、『SPA!』を読んでいる人たちは、「俺にもいつかこんな女の子が現れるかもしれない。俺、ダメでいいんじゃん」みたいな感じを持つという、そういうコンテンツとして、すごい優れてたと思うのね。

倉田:そんなふうに思ってもらってるんですね。

乙君:あー、男性からしたらですね。

山田:男性側からすると。

倉田:うん。

山田:「こんなんでも、こんなきれいな子と!?」みたいな。それを傍観者としてくらたまが、「ほーー!」って感じでレポートしてるわけ。

だから、それを見てて毎回救われてる男たちはいたんだけど、その男たちが一番知りたかったのは、「実際にヤっているこいつと、こいつみたいなんだけどヤれない俺の違いは何なんだ?」ってことを、ずっと考えてたんじゃないかと思うの。あれを読みながら。

女と付き合えるダメ男の特徴

倉田:たぶん、私が取材した多くのダメ男たちは、女の子と付き合えてるダメ男なの。

山田:そうなんだよね。そこはでかい。

乙君:なるほどね!

倉田:そこはけっこう大きな隔たりがあるんだけど、女と付き合えるダメ男の大半はね、根拠のない自信があったりする。

(一同笑)

山田:そう、そこなんですわ。

倉田:それはね、大きい。

乙君:志磨ちゃんだ。

(一同笑)

山田:あ! また実名出してる(笑)。

乙君:いたいた!

山田:(笑)。志磨遼平さんですか?

乙君:そうかそうか。

山田:あの人はそうですね、根拠のない自信にあふれてますね。

倉田:そう。そういう人はなんか、多くの人は騙せないんだけど、たまに特定の女の子が「もしかして、この人ってすごい人なのかも」みたいに。

乙君:あーーーー! 勘違いしちゃうんだ。

倉田:たまーに引っかかっちゃったりして。それで1回そういうふうに思うと、すべてを勝手にいい変換にしてくれるわけ。

乙君:なるほどなるほど、恋の力ですな。

倉田:そうですね。

根拠のない自信はいつ身につく?

山田:じゃあ、女と付き合えないダメ男が付き合えるようになるためには、どうしたら……。

自信がないだけでこうなのかよっていう人たちに、「こうすれば?」みたいなのって、なんかある?

倉田:でもなー、「自信を持ちなさい」って言って持てるもんじゃないからね。

山田:そのとおりなんだよねー。

倉田:それは難しいんじゃないかなー。

山田:そうなんだよねー。

倉田:でも結局、なんだろうね。うーん……。

乙君:あれ、なんでしょうね。根拠のない自信を持つ人と、持たない人って。

山田:それはだって、親だよ。

乙君:親ですかね。

山田:周囲の刷り込みだよ。

倉田:そうなの?

山田:幼少期だと思うよ。だから、アッコが育ててんじゃん。「おまえは最高やー!」って子供を育ててんだって。

倉田:そうなの?

山田:だから、いける奴になると思うね(笑)。

乙君:玲司さんもそうですよね?

山田:俺もそうやって育てられた。

倉田:あー、そう!

乙君:だから、根拠のない自信で女が寄ってきちゃったわけでしょ。

山田:いやいや、それはちょっともう、いろいろあるんすけど……。

(一同笑)

山田:いや、でも、そうかもしれない。根拠のない自信があるから、「ウェーイ!」って出ていける。「なんとかなるだろう」と思って、ニコ生とかやっちゃってみたり。

倉田:そうなのかもしれないねー。

山田:そうそうそうそう。「嫌われるかも」っていうのが勝ったら、たぶんやってないじゃん。

倉田:でも、だったらもう無理じゃん。

山田:そうなんだよ。

倉田:今さら無理じゃん。