「期限を決めていない目標は戯言」フジテレビ最年少演出家が語るキャリアアップ術

「ブレない自分のつくり方」 ~上司は教えてくれないキャリアアップ術~ #1/7

『人生のパイセンTV』を手掛け、当初29歳でフジテレビ史上最年少演出家となったマイアミ・ケータ氏。元甲子園球児、サイバーエージェント子会社の取締役を務めたのちに20代で起業した株式会社レーザービーム代表・福山敦士氏。高校・大学の先輩後輩の間柄でもある2人が、フルスピードでキャリアを積み重ねてきた理由について語り合いました。

人を笑わせるのが好きだった

司会者:では、まずお2人に自己紹介していただきたいと思います。よろしくお願いします。マイアミさんから。

マイアミ・ケータ氏(以下、マイアミ):ご紹介にあずかりました、マイアミケータと申します。

フジテレビで『人生のパイセンTV』という番組をやってるんですけど、ご覧になったことある方いらっしゃいますか?

(会場挙手)

大半の方が(ある)。ありがとうございます。じゃあ、みなさんほとんどご存じということでよろしいですね。ちなみにフジテレビをご存じだよという方?

(会場笑)

さすがにフジテレビは知ってますよね(笑)。ありがとうございます、温かい現場で。今日は、僕の高校・大学の後輩である福山くんと一緒に……。僕らはちょっと変わり者なんですけど、こんな変わり者同士で、やる気とか元気が与えられたらいいなということで、こんな会を開かせていただきました。

わざわざ遠くまで来ていただいて。今日、地方から来てくださってる方いますよね、確か。地方から来た人いますか?

(会場挙手)

ありがとうございます。うれしい限りでございます。すみませんね、元気を出していただけるようにがんばりますので。みなさん大丈夫ですか? この、バラバラな感じは(笑)。

(会場笑)

せっかくなんで、みなさんもちょっとずつお話しして仲よくなって帰ってくださいね。(1人で座っている参加者を指して)1人でさみしくないですか? 大丈夫ですか?

(会場笑)

さみしいですよね(笑)。(会場一角を指して)そこ、くっついたらどうですか?

(会場笑)

せっかくなんで、和気あいあいといければありがたいなと思います。私がそもそもフジテレビに入社したのを手短に話させてもらうと、学生時代にずっと野球をやっていて、大学生の時に自分が現役を続けられなくなって。ケガとかもあったり。だいたいそんなに野球すらうまくなかったわけですけども。

それで、高校生の学生コーチというのをしてたんですよ。その時に何百人という生徒をまとめながら、2軍でがんばってる子たちとかを1軍で活躍できるように、そういうアシストをしていて、背中を押すような存在、兄貴的存在を目指してたんですね。

そんななかで、やっぱり人を輝かせることはすごく楽しいなと思っていたのが、ことの発端で。かつ、僕は現役中から野球なんてたいしてうまくないんですけど、とにかくチームの中心的存在とか盛り上げ役としてはわりと人気だったんじゃないかなと。つねにおもしろいことを言いながら人を笑かすのが好きで、やっぱり人を笑かしていたと。

就職活動で受けたのはキー局4つだけ

そんなことをやっていくなかで、僕が仕事に就くうえでなにをやろうかなと考えた時に、やっぱり「人を笑顔にしたいな」というのが一番最初に思ったことで。じゃあ、自分が人を笑顔にするんだったらなにしたいかなと考えた時に、テレビももちろん好きだったし。

僕は学生の時に人を輝かせるスペシャリストになりたいと思ったんですね。人を輝かせるスペシャリストと言ってもいっぱいあるんですけど、どうせだったら自分も輝ける、自分もスペシャリストになりたいと。自分もスペシャリストになりつつ、人をスペシャリストにして輝かせてみせるというのを決めて、それが一番実現できるのはなにかと考えた時に、やっぱり日本一の影響力があるテレビ局というのを目指しました。

もちろんコネもないし、親も普通だし、「受かるのかな?」というのがまず始まりなわけですよね。学生時代は野球しかやってなかったので、勉強もできないし、本当に落第スレスレ、首の皮1枚でつながってるようなやつが、はたしてフジテレビに入れるのかと。

やっぱりフジテレビに入りたかったんですね。『笑っていいとも!』を見ていたし、とんねるずさんの番組とか大好きだったし、フジテレビかっこいいな、憧れだなと。大学生の時は、夜な夜なよくお台場に行ってボウリングとかをしてたわけですよ。そこで、なんか私服で(首もとを指して)ここに入構証ぶら下げて歩いてる人たちを見て、「やべぇ、かっけーな。チャラいな、テレビマン」みたいな。

いつかああいう場所で、「俺もレインボーブリッジを渡って出社してえな」みたいなのを思ってたわけですよ。そのころ『踊る大捜査線』とかもやってたんで、「いいな、お台場かっこいいな」みたいに思ってたんですけど。その憧れの会社に自分が入れるとは、そもそもこれっぽっちも思ってないわけですよ。そんな、ねぇ……? たぶんあの頃の合格内定率といったら、1パーセントぐらいの可能性です。

そんなところに自分が入れるのかというのは、もちろん無理だろうなと最初は思ってたんです。だけど、思いが強くなれば強くなるほど、なにがなんでも受かってみせようという考え方に変わって。それで、現に(フジテレビに)入りました。

僕の場合、日テレは1次で落ちたし、TBSも1次で落ちたし、テレ朝も2次で落ちました。フジテレビしか受かってないんです。キー局4つしか、就職活動もしてないです。

要は、最初に日テレが落ちて、TBSも落ちて、テレ朝も落ちた時に、もう残るはフジテレビしかなくて。もう絶望だったわけですよ。OB訪問もやってない。ほかの企業も見てない。就職活動とはなんだと思った時に、みんなはOB訪問してるんですけど、僕はもうフジテレビで働きたいということしか考えてなかったから、普通の人がやってる就職活動を一切やってないんですね。OB訪問もゼロだし。

だから、可能性でいうとたぶんもう本当に0.0何パーセントだったと思います。だけど、その不可能を可能にした技というのがありまして、今日はそれを話したいなと思っています。

就職活動の子もいっぱい来てくれてるんで。それは、いまだに社会人やってても、ほかのやつには絶対負けないという自信があります。それはもう、今まで勝ってきたから。

だから、その勝つ技、勝つためのスキルの磨き方を今日は全部お話しできればなと思ってまいりました。社会人の方にももちろんこれは役立つんじゃないかなと思いますので、1つ参考にしていただければありがたいです。よろしくお願いします。ありがとうございました。

(会場拍手)

プロ野球選手の道を諦めて……

福山敦士氏(以下、福山):福山と申します。よろしくお願いします。

私の自己紹介なんですけども。私のファーストキャリアは、野球から始まっておりまして。(スライドの自己紹介に)「甲子園」と書かせていただいているんですけれども、11年前の春の選抜で甲子園に出場しました。

この時は、ちょうど今活躍している田中マー(将大)くんだったり、アメリカへ行っちゃったマエケン(前田健太)だったり、「88世代」と言われて、かなり優秀なメンバーが多くて。ちょうど僕の試合の前の試合に、駒大苫小牧の田中マーくんが背番号10番でやってきて、150キロ近い球をバーンと投げて、すごいキレのいいスライダーを投げていました。

「プロ野球選手というのは、こういうやつが行くんだな」ということを目の当たりにした時に、プロ野球選手の道を諦めました。

そこから、野球ではプロになれなくとも、なにかしらのプロになりたいなという気持ちはずっとあったので、ビジネスでプロフェッショナルになろうという判断でサイバーエージェントに入社した。そこでグループ会社の役員をやって、今年の3月に起業しました。

昨日、はじめましてのお客さんに会った時にこの自己紹介をしたんですけども、「かなりキラキラですね」と言われまして(笑)。

確かに、野球で甲子園出て、一部上場企業であるサイバーエージェントのグループ会社の役員になって、独立したというのは、わりといい感じに見えたりするんですけれども、実はこのキャリアはすべてコンプレックスが背景にあります。

自分の感情的な決断で決めたことを正解にしていくことの繰り返しだったので、今日は就活だったり、転職、起業みたいなところの決断の過程、プロセスみたいなところをお話できればなと思っております。よろしくお願いします。

(会場拍手)

司会者:ありがとうございます。この後のセミナー、本格的にコンテンツに入っていくんですけども。事前にみなさんからいくつか質問をいただきまして、ありがとうございます。

そのなかでお2人に厳選していただいて、質問を8個にしぼらせていただいたので、それをもとにお2人にカジュアルにいろいろお話をしていただこうかなと思っています。途中、とくに学生の方々から「就職に関して……」みたいな話も出てきたりするので、私が答えたほうがよさそうなものはこっちで答えてみようかなとも思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

では、さっそく始めていきたいと思います。(スクリーンを指して)こちらを意識しながら、お2人にお話しいただきたいと思います。

すごくいいセンテンスだなと思ってるんですけど、「常識破りのセルフプロデュース論」、あと「自己ブランディングの考え方と実践」。これ、けっこうむずかしいんですけど、これができるとできないとでは、やはりこれから個の時代と言われていますので、非常に重要かなと思っています。

それを実践しているお2人だと思いますので、ぜひみなさん、そういうところも意識していただきたいなと思います。

内定はゴールではなく第1歩

では、さっそく第1問目から入りたいと思います。これは大学生の方からいただきました。

「来年から新卒で働きますが、働くことに不安もあります。終身雇用は崩壊したと言われていますが、転職が気軽にできる社会でもない気もしています。キャリアアップを考えても、転職にはそれまでの仕事でつちかったスキルを問われながら、同業他社へは転職しづらいジレンマもあると思います。自分らしく生きるための仕事との向き合い方について、考えをうかがいたいです」。

ということで、さっそく若干、社会問題的な話が出てきましたけども(笑)。お答えいただきたいと思います。マイアミさんから。

マイアミ:自分らしく生きるための仕事の向き合い方ですよね。僕の場合、就職活動の時に非常にライフバランスというのを考えました。要は、年収はどのぐらいほしいのか。これはもう、すごく大事なことです。どんな家に住みたいのか、どんな車に乗りたいのか、どんな奥さんがほしいのか、どんな家庭がほしいのか、子供は何人ほしいのか、自分は何歳まで生きるのか。そこまでみなさんちゃんと考えてますか。

(会場に向かって)「私、何歳で死ぬよ」というところまでちゃんと明確なビジョンがあるという人?

僕はそれを就職活動でまずやりました。就職活動はそもそも、社会人1年目でもそうなんですけど、働く場所を決める作業じゃないので。これからの人生の第1歩を踏み出すための準備ですよね。これからの人生、どんな人生にするんだというのを決めてから会社に入らないと、内定がゴールの人が多すぎるなと正直思います。

最近フジテレビに入ってくる子でも、内定して満足して「あれ、君、ここの会社に入ってなにやりたいんだっけ?」という子がすごく多い。本当に大事なのは、どこの会社に入るかじゃなくて。どこの会社でもいいんですよ、入るのなんて。一番大事なのは、自分がなにをして、人のためになにができて、社会にどんな貢献ができて、その対価としてどのぐらいのお金をもらうかというだけの話で。

自分がなにをやりたいのかという、そういうことが明確じゃない限り、どこの会社に入っても一緒というか、もったいないなと思う子がいっぱいいるんですよね。

だから、自分らしく生きるための仕事の向き合い方というよりは、本当に自分がどういう人生を過ごしたいかというのをしっかりと考えたほうがいいんじゃないかなと思います。まず転職がどうこうとか、そういう問題じゃなくて。

期限を決めない目標は戯言

自分が何歳で結婚して、何歳までにその会社のどういう部署にいって、というのをリアルに描かないと、なんとなく「俺、こんなことしたいんだよな」でできる人はいないんですよ。明確に、やりたいことと目標を決める。

目標っていうのは、そもそものやりたいことと、いついつまでにやるという期限を決めて、初めて目標になるので。それ以外の「俺はこんなことやりたいな」というのは、全部それは戯言です。

それは大概の人、99パーセントの人が思うことはできても、1パーセントの人しか実行しないんですよ。「俺、こんなことしたいんだよな」、「こんなふうになりたいんだよ」と言うんだけど、できないんですよ。その、できない自分に気付くのが怖いんですよ、みんな。

僕の周りも中卒とかで年収数億円、何十億稼いでる人いっぱいいますけど、みんなが言うのは、本当に「やるか・やらないか、その2つだけだ」と。「できるか・できないかじゃないんだよ」と、みんな口をそろえて言います。

だから、環境に甘えたり、「俺は本当はこんなことやりたいんだけどな」という戯言を抜きにすれば、どんな環境であれ、なんでもできちゃうんじゃないかなと思うので。

まずは自分の人生、どんな人生にしたいのかというのをリアルに、20代、30代、40代、50代、60代、70代というのを考えてもいいんじゃないかなと思います。僕の場合は、毎年正月と、あとは「あれ、なんか違う方向に行ってるな」と思った時、必ずやります。

明確に、1年後どうしていたいんだろう、2年後どうしていたいんだろう、3年後どうしていたいんだろうという5年後までの目標と、10年後、20年後、30年後、40年後、50年後というのはやっぱり描いてないと。

自分の人生を握ってるのは間違いなく自分ですから。それは環境ではない。どの会社にいるとかではない。だから、それをまず考えるのが一番大事なんじゃないかなと思います。そうすると、おのずと仕事とか関係なく、自分らしい生き方になりますから。

「自分らしく生きたいんです」という人は、まず自分らしく生きる方法を考えてください。それだけです。超簡単。

だから、たぶんこの方は、そういうふうに「自分らしい生き方とはなんだろうな?」と、人生を1回見つめてみるといいんじゃないかなと思います。

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