10月19日・20日はサイン三昧

西野亮廣氏(以下、西野):それでまあ、19日に幻冬舎で500冊サインするんですよ。

山口トンボ氏(以下、トンボ):はいはい。

絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):500冊ってすごいよ?

西野:とりあえずまとめてサインして。

トンボ:それは1万冊のやつとは別で?

西野:書店さんに出す分の、1万とは別のやつ。

トンボ:すごいな(笑)。

西野:それで20日は、恵比寿ガーデンプレイスの地下1階を借りて。

のぶみ:はい。

西野:友達がやっているんですけど、あれを「ちょっと貸してくれ」って言って。イベントスペースみたいなのがあるんですよ。

のぶみ:トークショーやりながら(サイン)やるんですか?

西野:トークショーはやんないですけど、朝からずっとサインしようかなって思って。

のぶみ:すっげーな。

トンボ:いや、いいっすね。

西野:気になる人は見に来たらいいし。

のぶみ:すごいよなー。

西野:12時から21時ぐらいまで、ずーっと1000冊。

のぶみ:トンボさんと俺も手伝いましょうよ(笑)。

トンボ:サインの仕方、覚えないといけないですね(笑)。

のぶみ:「これ、西野さんのじゃないんじゃないか?」って(笑)。

クラウドファンディングのリターンは「ブス似顔絵」

西野:20日は、謝罪会見をしたあそこの場所で、そこで1000冊サイン。要は、クラウドファンディングのリターンで、「ブス似顔絵」みたいなのを出したんですよ。個展に来てくださった方に、直接ブスの似顔絵を出すっていうことをやったんですけど。

のぶみ:この前もやってましたよね。

西野:それも個展期間中に1600冊書かなきゃいけなくて、とても間に合わないから、ブス似顔絵を買われた方は、もうそこに来てくださったら、その時にそこで書くみたいな。

トンボ:なるほど。

西野:そこでブス似顔絵分をちょっと減らそうみたいな。

のぶみ:でもそういうのとか、僕も暇になったらしゃべりながらでもできるんですよ。

西野:うんうんうん。

のぶみ:だから、みんなに来てもらって、西野さんに質問とか話したりしたほうが、暇にならないかもしれない。

西野:なるほどね。じゃあマイク用意してもらって、こうやりながらしゃべってたらいいんかな。

トンボ:僕もブス似顔絵買ったんですけど……。

西野:いや、おまえ自分で書け。

(一同笑)

トンボ:どういう状態なんですか(笑)。

西野:(コメントで)「20日に恵比寿行ったら、絵本買えますか?」それはちょっと。ブス似顔絵をすでに買われた方は、ちょっと先行してお渡しすることはできるけど、まだ買われてない方はちょっと無理かな。

トンボ:うん。

西野:そうなんですよね。そこで販売することは無理です。すでに買われてる方に前もってお渡しすることはできるんですけど。

人気絵本作家の苦労

西野:でも、のぶみさんはこれをずっとやられてるんですもんね。

のぶみ:やってますよ。

西野:今年だけでも何冊出したんですか?

のぶみ:今年10冊ですね。

西野:10冊!

のぶみ:ほんで、『げんしじんちゃん』っていう『おかあさんといっしょ』のアニメを10本描きあげたり、こどもちゃれんじの中でいろいろ描いたりしてますからね。

トンボ:うん。

のぶみ:イベント的にものすごいでっかい……いろんなしがらみがついてる絵本が出る時は、もうずーっと取材ですね。今日もずっと取材でしたね。

西野:すげーなあ。だってのぶみさんは10冊描かれて、「別にこの本、売れなくてもいいや」っていう本なんてないわけじゃないですか。

のぶみ:そうなんです。

西野:毎回、絶対に売りたいわけじゃないですか。

のぶみ:そうなんです。

西野:もう年中プロモーションですよね。「売れろ」「売れろ」「売れろ」って。

のぶみ:そうですよ。

西野:これはすごいよなー。

トンボ:すごーい。

西野:やっぱり芸人と圧倒的に違うのって、数字で結果が出ちゃうという。

のぶみ:そうなんですよ。

西野:「ダメ」って言われるじゃないですか。

のぶみ:でも、笑いの量とかで出ません?

西野:それも出るんですけど、リアルに数字で「5000部いかなかったのね。はい、ダメ」って言われるじゃないですか。

のぶみ:うん。

西野:それは酷な世界ですよね。

トンボ:そうですよねー。

のぶみ:ほんで、絵本の世界で売れなかったら、次にその会社でやれないというのがありますので。

西野:あー。

のぶみ:売れない時代の時は、どんどん会社つぶしてきましたからね。

西野:なるほど。

メディアへの露出を増やす方法

のぶみ:(コメントで)「取材ってお金もらえるの?」って。僕は取材でお金は全部「いらない」って言ってるんですよ。なぜかというと、取材が来にくくなるとダメだから。今日なんて、取材来るじゃないですか。

西野:はいはい。

のぶみ:取材する人に、『ママのスマホになりたい』という絵本を渡して、「もう1回取材に来ないですか?」という(笑)。

西野:あー!

のぶみ:言うんですよ。

西野:なるほど。

のぶみ:取材で依頼するっていう。

西野:あー。

のぶみ:そしたら、「いいですよ」って言って、また取材が増えてくるパターンがあって。

西野:それいいですね。

のぶみ:この取材の輪廻を繰り返す感じにしてますけどね(笑)。

西野:それいいですね。

のぶみ:だから「そういうことって、そんなにするやついないじゃん」っていうのだと、けっこう通る場合があるんですよ。

大御所の人に会いに行くのでも、みんなあんまり本気で「会いたいです」とか言わなかったりするでしょ。

西野:はいはい。

のぶみ:でも、手紙をガーッて書いてたら、大御所の人でもけっこう会ってくれたり。去年もNHKに「アニメの持ち込みはないです」って言われてるのに、持ち込んだら放映されてますからね。

トンボ:はいはいはいはい。

のぶみ:だからその、「取材してください」って言う人も少ないんですよね。

西野:うんうんうん。

のぶみ:だから、言われると「ワッ」って思って。

西野:あー。

のぶみ:「じゃあ、やりますよ」みたいなことを言ったりするんですけどね。だから、僕は(みんなが)やってないことをしようと思ってますけどね。

西野:なるほど。取材されたいっすもんね。

のぶみ:うん。

西野:超されたい、取材。

のぶみ:取材、大事ですよね。

西野:大事大事、超大事。