西野の自宅に届く絵本は4トン分

西野亮廣氏(以下、西野):よろしくお願いします。

絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):よろしくお願いします。家に4トンのサイン本が?

西野:そうそうそうそう。

山口トンボ氏(以下、トンボ):なんか、穏やかじゃなかったですね。

西野:『えんとつ町のプペル』の予約販売のやつが8300冊あるという。

トンボ:はいはいはい。

西野:あれが家に届いちゃうので。

のぶみ:僕、家に行かせていただいたことがあるんですけど、床抜けないんですか?

西野:床抜けると思いますよ。

(一同笑)

のぶみ:だって4トンって……。

トンボ:床抜けるし、傾きますよ。

のぶみ:そうだよね。

西野:4トンですから、8300冊ってけっこうですよ。だから今、大慌てで分散させようと。いや、本当は最初、その映像がおもしろいと思ったんですよ。

トンボ:まあ、確かに(笑)。

西野:ダンボールにして四百何十箱なんですけど。

家の床が抜けたら誰が困る?

のぶみ:知らない人のために説明すると、西野さんの住んでるところが1階じゃないんですよ。

西野:そうそうそう。

のぶみ:(床が)抜けたら、下の人……「ワァーーーー!!!!」だからね(笑)。

トンボ:死んじゃう!

西野:下の階の人が死ぬから、やめようという話になった(笑)。

のぶみ:そうなんだ。

西野:自分ちが2階建ての一軒家で、2階が抜けるとかやったら、それはもう勇者になるからどんと来いなんですよ。

トンボ:(笑)。

西野:いや、「これをやっちゃうと、下の階の人死んじゃう」と思って。

のぶみ:そうですね(笑)。

西野:人殺したらダメだから。『えんとつ町のプペル』で殺すって、あんまよくないですよ。

トンボ:そうですね。

のぶみ:マジでニュースになりますからね。

西野:だから今、大慌てで「どうやって分散さすの?」っていう。

トンボ:置く場所ってことですよね。

西野:置く場所を。でももう、倉庫には届いてるわけですから。

のぶみ:もう倉庫に行ってやるしかないんじゃないですか?

西野:それか貸し倉庫を借りて、いったんそこに置くか。

トンボ:そうですね。レンタル倉庫。

8300冊の絵本にサインする苦労

のぶみ:EXILEのUSAさんが、1万冊サインしたことあるんですよ。俺、その時の様子聞いたんですけど、(本で)部屋全面埋まっちゃうんですよ。

西野:はいはい、そうですね。

のぶみ:本当にずっとやっても終わらないから、「これ、まだあんの?」ってなって、「コンサートの合間もやった」って言ってましたよ。

西野:細かくやっていかないと、なくなんないですよね。

トンボ:そうですよね。

のぶみ:そんだけサインが入ってると、ファンの人が「これは全部にサイン印刷されたもの」って勘違いするんですよね。

西野:なるほど。サインがあるのが当たり前になっちゃって。

のぶみ:逆に、「ないのが何だ?」という(笑)。

西野:でも、今で8300冊ですけど、まだ増えていってますから。

のぶみ:8300冊がどういう数字かというと、どの絵本でもだいたい初版5000部からスタートなんですよ。だから、もはや増刷2回ぐらいかかってる状態が8000冊ですね。それで8000冊だと、だいたい書店に平積みで置かれるんじゃないですかね? 大型書店だと。

西野:あー、なるほど。

のぶみ:それくらいの量ですね。

トンボ:(コメントで)「今日クラウドファンディングで買いました」って。

西野:ありがとうございます。今現在、クラウドファンディングで売っているので。

のぶみ:マジですか。

西野:たぶんクラウドファンディングが終わるまでには、1万冊ぐらいいくんじゃないですかね。

のぶみ:うわー。

西野:だから、その分を書かなきゃいけないから、どうやって分担するかみたいな。もちろん手書きですよ。

『えんとつ町のプペル』初版は3万部

のぶみ:幻冬舎の方にも聞いたんですけど、(初版)3万部になったんですよね?

西野:はい、そうなんです。

のぶみ:すごい。もはや1万部ぐらいサインしそうですよね。

西野:1万部は、とりあえず自分でサインしないといけないので。

トンボ:しないといけない。

西野:要は、クラウドファンディングのリターンで、「サイン入り絵本」というのを出しているから、それが売れているので、サインはしなきゃいけないんですよ。

のぶみ:すっげーな。

西野:サインをするという約束で、リターンを出してるので。

トンボ:これもでも、(保管方法を)早急に決めないと、もう殺人犯になっちゃう(笑)。

西野:そうなんですよ、ヤバいんですよ。殺人犯になっちゃう(笑)。

のぶみ:だって、書店に2万部なわけでしょ? そしたらまた、変なことになりますよね。

西野:そうですよね、どうなるんだろう。

のぶみ:足りなくなんないですか?

西野:どうなんでしょうね。

のぶみ:だって、『アメトーーク!』に出るのが10月20日で、発売されるのが……。

西野:翌日10月21日です。

のぶみ:Amazonでも買えるんですか?

西野:買えます買えます。

のぶみ:やっぱり、翌日手に入らないと、「まあいっか」というやつが本当に、けっこうスルーされる場合があるんですよ。

西野:いるでしょうね。

のぶみ:「昨日すごい熱かったから、すぐ買いたい。でもなかったら、まあいいや」というんだったら、買わなくなるもんね。

トンボ:うーん。

のぶみ:僕、『キングダム』がちょっとそうでしたね。

トンボ:あー、漫画の。

のぶみ:うん。手に入んなかったから。

西野:直後だったら買ってたけれども。

のぶみ:そうですね。

西野:けっこういたでしょうね、『キングダム』の。

トンボ:そうですね。いや、でも本当に、もう間もなくですもんね。

西野:もう間もなく。

トンボ:21日。

発売を1週間前倒しにした理由

西野:だから19日に物が届くんですって。

トンボ:なるほど。

西野:それで19日に倉庫に……。

のぶみ:それもギリギリだな。

西野:ギリギリなんです。要は、発売1週間前倒しにしたので。

のぶみ:そうかそうか。

西野:もともとは18、19日とかに届いて、ちょっと1週間ぐらい様子見て発売するつもりだったんですけど、『アメトーーク!』があるんで、だいぶ前倒しにして。

トンボ:はいはいはい。

西野:19日に届いて、もう21日には書店に並んでますから。もう大慌て。

のぶみ:絶対そうですよね。でもそれは判断間違ってないですね。

西野:あー。

のぶみ:絶対(『アメトーーク!』の)直後に売ったほうがいいもん。

西野:直後ね。

のぶみ:でもこれ、本当に手が動かなくなってたら……ここが腱鞘炎になるんですよ。

西野:でも僕、考えてみたんですよ。サイン1日中するって言った時に「腱鞘炎になる」って言われたんですけど、でも僕、絵を書いてて、ノってる時、1日20時間以上やってますよ。

トンボ:そうっすよねー。

西野:あの、チマチマしたの。

のぶみ:すげーな。

のぶみ:ならない人なのかな。

西野:腱鞘炎ならないんです。

のぶみ:ならない人っているのかな(笑)。

西野:腱鞘炎を忘れた人、はい。腱鞘炎を忘れた男。

のぶみ:俺もそうだと思ったんだけど、ずっとやってたらなったな。

西野:まあ、サインはまた違うんすかねー、力入れてるから。

のぶみ:あと、つまんなくならないように。

西野:そっちですよね。

高橋尚子でもマラソンは飽きる

のぶみ:マラソンの高橋尚子さんとかも、マラソン走るのはいいんだけど、「長いから飽きちゃう」って言ってましたよ。

西野:あー、わかります。

のぶみ:だから、「曲とかいろいろ変えたりしてる」って言ってましたけどね。

西野:あー。

トンボ:力士の手形みたいな感じだったらいいですけどね。

西野:(手を机にパンパンと打ちながら)これね(笑)。

のぶみ:サッ、サッ、サッてやる(笑)。

西野:あれ、おもろいもんな。

トンボ:あれはいいですね。

西野:工場見学思い出す、あれ。

のぶみ:「俺、何やってんだろう?」って思うだろうね(笑)。

トンボ:でも、すごいリズミカルですよね。

西野:あれ、いいっすよねー。

のぶみ:1000枚とか超えたら、ちょっと腫れんのかな。

トンボ:あれのほうが、まだスピーディーですからね。そういうわけにはいかないですからねー。

西野:サインしてる間、あまりにも暇なので。

のぶみ:暇は暇ですよね。