対談の入り時間はギリギリがいい

西野亮廣氏(以下、西野):例えば、主催者が気が回らなくって、対談のトークライブとかの入り時間を1時間前とかにするんですよ、それで同じ楽屋にされるんですよ。楽屋が一緒だったら、そこでしゃべっちゃうよと!

山口トンボ氏(以下、トンボ):それは、そうですよ。

西野:そこでしゃべりたいことはしゃべっちゃうし。しかも本番用にとっておこう思ったら、そこは盛り上がらへんから。ギクシャクしたまま本番に向かっていくんですよ。

トンボ:だから、楽屋の空気が悪くなっていきます。

西野:悪くなるから、対談の入り時間はギリギリにしておけって思うんです! でも、そういうのもイベントを打ったことがない人ってわからないんですよね。

絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):それはそうだ。

トンボ:楽屋を一緒にして、本番前にお互いほぐしてみたいな。

西野:そうそう、考えているじゃないですか。違う、違う、違う! そこでほぐれるような会話は、お客様の前で置いておいたほうがいいんだから。

トンボ:そうなんですよね。「初めまして」がおもしろいですからね。

西野:そうそう。

学校の勉強はつまらない

のぶみ:さあ、BAO君にいろいろ質問がきてますよ。「英語の勉強はしてますか?」だって。

BAO:してません。

のぶみ:学校はどのくらいの頻度で行っていますか?

BAO:学校……。

のぶみ:行っていない?

西野:おもしろい? 学校。

BAO:ぜんぜん。

のぶみ:学校の先生、おもしろい?

BAO:ぜんぜん。放課後に遊べる時間があるので、そのときだけ行ってます。

のぶみ:そのときおもしろいよね。

西野:どうなん? 先生の授業っておもろい?

BAO:ぜんぜん。

トンボ:だってこんな大人たちといてて……。

西野:学校って何がおもんないの? 退屈やなと思う瞬間っていつ?

BAO:無理やり勉強させられる。

トンボ:無理やりが嫌なのか。俺もそうだったもんな。

BAO:「みんな頑張ってるよ」というのが一番嫌。

西野:わかるわー!

トンボ:なるほど、「みんなやってるんだからやりなさい」と言って。

西野:気持ち悪いよな。

のぶみ:学校に友達いるの?

BAO:今の学校には友達はぜんぜんいないです。

西野:いらん、いらん、いらん、いらん。

ホームレス小谷はBAOくんの子分

のぶみ:だけどこの前、(ホームレス芸人)小谷さんに奢ってたよね。

(一同笑)

のぶみ:すごいよな。

西野:なんか子分になったって小谷が言ってた。

(一同笑)

西野:漫画っぽくてええな、横にでかい子分いるって、なんかボスっぽくていいやん。ザーボンとドドリアさんいる時のフリーザ(笑)。

のぶみ:小谷さんのことはどう思ってるの?

BAO:何か楽しそうな。

西野:いや、楽しいあれ。

のぶみ:小谷さんは友達でよろしい?

BAO:よろしい。

のぶみ:僕もBAO君と友達になりたいけど大丈夫?

BAO:よろしい。

のぶみ:ありがとうございます。西野さんはどうでしょうか?

BAO:よろしーい!

(一同笑)

西野:じゃあ学校に行かなくていい(笑)。

今の小学生に紙とペンは不要

トンボ:BAO君、「好きな本や漫画は?」っていう質問。

BAO:好きな本や漫画?

のぶみ:読む? でもBAO君ゲームやるもんね。

トンボ:ゲームね。

のぶみ:ゲーム、ポケモン好きなんだよね、BAO君はね。

西野:あれとか嫌じゃないの? 生活してて紙とペンとかってほとんど使わへんやんか。

BAO:ぜんぜん使わない。

西野:でも学校で使わされるやん。「ノートに書け」みたいな。あれ嫌じゃないの? 俺、今小学生やったらむっちゃ嫌やねんけど、あれ。

BAO:一番嫌だ。

西野:嫌だよね。スマホ禁止とか本当考えられへんわと思って。すげーこと言ってる。

のぶみ:BAO君パソコン叩くの早かったよな。

西野:いや、だってパソコンのほうがいいやん。授業でタイピングできたほうがいいし、だって生活でそれ使ってるんだから。

トンボ:最終的にタイピングできてたほうがいいですよね。

西野:そうそう。いや、今生活してて紙とペン使ってるんだったらまだわかるけれど、家帰ったときに紙とペン使うんじゃなくて、友達と会うときも何するときも、もうスマホか、パソコンになってるのに、学校だけ紙とペンで。

しかも、もう1回それをパソコンに打ち直さなダメなんですよ。あれは面倒くさいこと……。基本的に先生ってバカだからね。バカが先生になるからね。

のぶみ:お母さんは「学校行きなさい」って言うのは、実は楽なことなんだよね。だって「みんな行ってるから、学校行ったほうがいいんじゃない?」って言うのはけっこう楽なんだよ。

でも僕がすごく思ったのは、僕も学校行ってないんだけど、お母さんって学校でヒーローにさせるんですよ。

学校で100点取ったら偉いとか、運動会で走るの1位だったら偉いとか言うけど、じゃあ学校で100点取ったら社会に出たときにいくらもらえるのかって……。学校で100点取ってもいくらももらえないじゃん。そこを頑張るよりかは、本を書くのを頑張ったほうが素晴らしいと思う。

だって学校で100点取っても、社会に出て、もう1回数学とか算数のテストが出ることはないんですよ。それでもらうことはないから、学校でヒーローにさせる意味があまりないみたいな。漢字はちょっと読めるればいいくらいの感じで。

あとはなんだろな? 掛け算ぐらいできたらいいなぐらい。あとは別に、興味があればやればいいんじゃないのかなと思ってますけどね。

トンボ:算数ももはやね。

学校で一番大事なのはコミュニケーション

のぶみ:学校で一番大事なのは、コミュニケーション能力かもしれない。友達とどうやって仲良くなるか。

西野:文化祭とかむっちゃ楽しかったで!

トンボ:楽しかったなー!

西野:文化祭楽しいで! 本気出したもん。文化祭でみんなで工作してとか。

トンボ:あれは楽しかったですね。

西野:でももはや、BAOがイベントとか打ち出したら、そっちのほうがもっと楽しくなる。そっちのが本気やもん。「お客さん集まるかな?」とか、やっぱりちょっと怖いよ。

トンボ:そうか。そういった意味では、もう文化祭よりすごいことやっちゃってますもんね。

西野:でも楽しかったわ、文化祭。学校ってああなればいいのにね。生徒が先生を選べたら一番いいですよね。

トンボ:なるほど。

西野:この先生の授業を聞きに行きたいとか、順番はそっちにしたほうがいいですよね。

トンボ:逆ってことですよね。

西野:逆なほうがいいですよね。

学校の先生にもレビューが必要

のぶみ:例えば、学校はどうしたらおもしろくなると思う?

BAO:どうしたら。

のぶみ:うん。今つまらないわけじゃんか、どうやったらおもしろくなる?

BAO:けっこう前に文章を書いたのですが、先生側が選ばれるようになるということは、さっき言っていたんですけど。先生側がどれくらいの人に選ばれているかで給料が変わったらいいのではないかと思います。

西野:そうやねん。リアルに給料変えてもらったら頑張りますね、当たり前だけど。

トンボ:そうですね。

西野:そこなんだよね、確かにね。歩合制にしたほうがいいね。

のぶみ:僕ね、中学の道徳の授業で使われるのがあって、それを見せてもらったんだけど。学校の先生って何話すかっていう本を持ってるんだよね。それを前の日に暗記して、それで授業でしゃべってるから大したことないんだよね。

西野:なるほどね。でも、中にはおもろい先生もいますね。

のぶみ:たぶんそれを無視してやっているんだと思います。

西野:無視してやってるんですよ。サーカスに出て下さった小学校の先生だとか、沼田(晶弘)先生だとか、情熱大陸に出られた坪田(信貴)さんだっけな?

トンボ:塾講師の。

西野:塾講師の方とか。

トンボ:そうですね。

西野:そうですね、ビリギャルの。

トンボ:あの人はおもしろいですね。

西野:だから一概に先生はバカとは言えないけれども、バカが多いよね。

のぶみ:だから、生徒が先生に書く通信簿があってもいいと思う。

トンボ:そう思うでしょうね。

西野:この先生はおもしろい、この先生ちょっと寝ちゃうとかね。

のぶみ:アマゾンのレビューみないな簡単なものでいいので、先生のレビューがあったら、おもしろいですよね。

西野:『食べログ』みたいなやつの、先生ログがあると……。

のぶみ:確かに。そうしたら、「人気の先生かっこいい」になるものね。