60ヵ国以上1,600社以上に投資をしてきたベンチャーキャピタル

司会者:トークテーマとして「Silicon Valleyのエコシステム」というところで、こちらのお三方にご登壇いただきます。

500 Startupsから澤山さん。ニフティから東京カルチャーカルチャーの河原さん。トーマツベンチャーサポートの木村さんのお三方です。では、拍手でお迎えください。

(会場拍手)

今日は「Silicon Valleyのエコシステムのリアル」というトークテーマでスタートできればと思っています。

河原梓さんにバトンパスしますので、まずは最初に自己紹介をお願いいたします。

河原梓氏(以下、河原):では、まず澤山さんからいきますかね。

澤山陽平氏(以下、澤山):500 Startups Japanの澤山と申します。よくここでイベントさせていただいているので、知っている方もいるかもしれないですね。

去年の9月に「500 Startups Japan起ち上げます」って発表して、1年ほどやってます。500 Startupsは、世界でもっともアクティブなシードベンチャーキャピタルです。

よく僕たちをひと言で説明するときには、「60ヵ国以上1,600社以上に投資をしてきたベンチャーキャピタルです」っていう……。

河原:「500」の3倍超えてますね。

澤山:そうなんですね。だから、最近は「500 VC」とか言い出して、「VCをどんどんつくるぞ」ということで、日本も含めてですけど、今ファンドが12~13個あるのかな。地域別のファンドができたりしています。

本当に世界中に投資をしつつ、その世界中のいろんな地域でエコシステムをつくっていくということをやっているので、今日はそういうところをお話しできたらなと思っています。

そんなもんでいいですかね。自己紹介もうちょっとするべきかな?

河原:はい。とりあえず(笑)。よろしくお願いします。

(会場拍手)

河原:続いて、木村さん。

世界で3,000社のスタートアップをサポート

木村将之氏(以下、木村):木村です。よろしくお願いします。(スライドの自身の画像を指して)この笑顔が気持ち悪いってよく言われるんですけども(笑)。

河原:この写真見ただけで、僕、吹き出しちゃって、思わず選んじゃいました(笑)。

木村:ありがとうございます(笑)。トーマツベンチャーサポートというところでやっています。トーマツベンチャーサポートって知ってる方いらっしゃいますか?

(会場挙手)

おお。すごいうれしいです。自分は、2010年に斎藤(祐馬氏)というメンバーと一緒に始めて、やってきました。

今、だいたい世界で3,000社のスタートアップをサポートしています。そこと大企業とのオープンイノベーションというテーマで、一緒に新規事業をつくれないかとか、スタートアップ自身のビジネスエキスパンション、あとは資金調達の支援とか、そういうことをやっています。

シリコンバレーでやっていることは2つあります。1個は、シリコンバレーのスタートアップと日本の大企業のオープンイノベーションをやっていて。日本の大企業だと、保険会社さんや最近は自動運転などですごくいろんな方が出てきているので、そういう自動運転まわりの技術を探している会社さんとか、そういうところをサポートしています。

もう1個は、日本から出ていくスタートアップの応援もしています。わかりやすいものだと、経済産業省さんと一緒に「架け橋プロジェクト」という、日本のスタートアップを毎年10~20社ぐらいシリコンバレーに送って、現地のいろいろなエコシステムに触れていただくということをやっているんですけれども、そういうプロジェクトをやったりしています。

あとは「SUKIYAKI」というのを河原さんと一緒にやっていて。これはなにかというと、まさにエコシステムをテーマにしていて、シリコンバレーのエコシステムと日本のエコシステムをくっつけるような感じで、現地のVCやインキュベーターと、日本の大企業やスタートアップを交わらせてエコシステムをつくっていこうという活動をしています。よろしくお願いします。

(会場拍手)

さまざまなイベントコミュニティ立ち上げに従事

河原:よろしくお願いします。そして、モデレーター兼パネリストというかたちで登壇させていただきます、ニフティの河原といいます。

私は、お2人とはいろいろな絡みがあるんですけれど、ちょうど2013年の8月から2016年の8月、ちょうど先々月ぐらいまでサンフランシスコに赴任して、ニフティからの駐在員としていろいろ活動をしてきました。

そのなかでいろいろなイベントコミュニティの立ち上げをやっていて。いろいろなテーマでやっていたんですけど、例えば、木村さんと、先ほど出てきた「SUKIYAKI」というコミュニティを立ち上げました。

これは、私自身も大企業から派遣された、いわゆるビジネスデベロップメントとして活動していくなかで、課題と思っていた部分を一緒に解消していこう、という目的で立ち上げました。

ローカルのアメリカのスタートアップと日本の大企業が、どういうふうに手をつないで新しいものを作れるか、というのにトライしてきた感じです。

それから、伊藤園さんと一緒に「茶ッカソン」というイベントを立ち上げました。そこにも、主に日本の大企業の方、ヤマハさんとかソニーさんとか、そういうところと組んでアイデアソンを開催していました。

そこにもたくさんのローカルのスタートアップの方に来ていただいて、実際に日本の新規事業の担当者の人たちとディスカッションしてもらって、テーマに応じた新しいアイデアを出してもらうという取り組みをやったりしました。

あとは「J-POP SUMMIT」というイベントを年に1回、夏にサンフランシスコで開催しています。主催をしているわけではないんですが、そこのテクノロジーコンテンツ、「Interactive Pavilion」って呼んでるんですけど、そのプロデューサーというかたちで、2015年、2016年と関わらせていただきました。

日本のスタートアップも含めて、2015年は19社、2016年は34社出展いただきまして、そこでいろいろなコンテンツをつくったりという感じです。

広く、大企業の方、投資家の方、それからスタートアップの方、そういった方々と組んで新しい価値を生み出せると。そういった活動をやっております。

日本に帰ってきたあとは、SUKIYAKIの日本版の立ち上げであるとか、日本スタートアップコミュニティも含めて、どういうふうに新しいことを生み出しやすい場所をつくっていくか、ということに取り組んでおります。

(会場を指して)「東京カルチャーカルチャー」というバナーがあるんですけれども、お台場でニフティがやっているイベントハウスです。そこのイベントのオーガナイズしながら、こういった会場を使って、さまざまなテーマでイベントをやっております。どうぞよろしくお願いいたします。

(会場拍手)

シリコンバレーはどのあたりを指す?

というわけで、サクッと紹介が終わったところで、今回の「Silicon Valleyのエコシステムのリアル」ということなんですけど、なかなか難しいお題だなと思います。これは僕が考えたんじゃなくて、そういったお題が降ってきて、それでやることになりました。

(会場笑)

導入だけパワーポイントを作ってきたんですけど、このマップって見たことある方どれぐらいいます?

(会場挙手)

けっこういますね。これ、俗に「シリコンバレーマップ」と呼ばれているものです。「Silicon Valley」とGoogleで検索するとよく出てくるマップだったります。

けっこうシリコンバレーのいろいろな企業のオフィスに貼ってあったりするんですけど、実際シリコンバレーに行ったことがある身からするとどうですか? 澤山さん。

澤山:なんか古いですかね。南に寄り過ぎてません?

河原:だいぶ南に寄ってますよね。まあ、シリコンバレーマップというぐらいですからね。

澤山:まあ、シリコンバレーマップというと、そうなんですけどね。

河原:サンノゼエリアにだいぶ寄ってますね。

澤山:通常、僕らはやっぱり「ベイエリア」って呼ぶじゃないですか? シリコンバレーっていうと、AppleとかGoogleがある南のほうで。でも、ふだんはどちらかというと、サンフランシスコでいろいろと話をしているというような印象があるんですけど。

河原:そうですよね。

澤山:まあ、サンフランシスコとシリコンバレー合わせてベイエリア。これ全体で1つのコミュニティみたいな感じかなと。

ちょっと行き来がだるいんですけどね。電車なんてカルトレインというのが1時間に1本ですからね。

河原:え、電車で移動してたんですか。澤山さん?

澤山:僕けっこう電車ですよ(笑)。

河原:マジっすか(笑)。

サンフランシスコは月の家賃が40万円

木村さんは車を持っていますけど。

木村:そうですね。自分はちょうど間ぐらいに住んでいました。自分がいるところは、両方行くのに、空いてると30~40分ぐらいで行けるんですけど、最近はめちゃくちゃ混んでて、1時間以上かかりますね。サンフランシスコに出るとなると1時間10分も使っちゃたりとか。渋滞がひどいですね。

河原:バブルを測る指標で「車の交通量を見るといい」ってよく言いますけど、まさにその典型だなというのがわかりますよね。

澤山:でも、サンフランシスコは歴史的な理由もいろいろあるんですよね。高速が作れなかったとか。

河原:そうそう。建築の基準とか厳しいので。

澤山:いまだに家もマンションもぜんぜん建てられないから、家がバカみたいに高いとか。

河原:確かに。だって月の家賃って今、サンフランシスコで3,000ドルとか?

木村:もう下手したら4,000ドルぐらいいくんじゃないですか。

澤山:40万円(笑)。

河原:1LDKとかで月40万円とかですよ。そんなん暮らせないですよね。みんなどうやって暮らしてるんですかね?

木村:どうやってるんでしょうね? でもやっぱりテック系の企業は相当(給料を)払ってるので。なので、Googleの社員なんかは、もうサンフランシスコに住んで、バスで送迎してもらってるって感じですよね。

澤山:はい。

河原:ちなみに今、Googleで思い出したんですけど、このマップ、よく見るとGoogleないんですよ。

木村:ないですね(笑)。

澤山:あれ?(笑)。

河原:これ実はお金払うとロゴ載っけてくれるんですよ。このシリコンバレーマップって。

澤山:あ、そういうやつなんだ?

河原:実はこれ載ってる企業が偉いってわけじゃないんですよね。少なくともお金は持ってるかもしれないですけど。だから、日本の企業だとHITACHIとか。

澤山:SANYOっていうのがありますね。

河原:古いですね。

澤山:古いですよね。