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人心掌握のための親切とプレゼントの心理学~与えるほど成功するトップギバーになるには?(全3記事)

ギブ&テイクの法則 与えれば与えるほど成功するは真理か?

自分を犠牲にしてまで人に親切にしているのに、ぜんぜん報われないと感じたことはありませんか? ニコニコ生放送の人気番組メンタリストDaiGoの「心理分析してみた!」。今回は「人心掌握のための親切とプレゼントの心理学」と題して、人に優しくしたり、贈り物をしたりすることが、自身の成功につながる“与えれば与えるほど手に入れる”人の特徴を解説していきます。

人心掌握のためのプレゼントの心理学

DaiGo氏:みなさん、お待たせしました。ちょっとバタバタしておりました。月末、年度末だから(3月収録)、やっぱりバタバタしますね。どうもどうも。

今日のテーマですが、「人心掌握のためのプレゼントの心理学 ちょっとしたことで人を動かす方法」ということで始めたいと思います。簡単にいうと、人に与えること、ギブ&テイクとか、ギブギブギブ&ギブギブ&テイクとか、テイカーとかギバーとか、いろいろあるじゃないですか。

つまり、人にプレゼントを与えたり、あげたり、親切にしたりする時に、どういうことに気をつければその親切が報われるのかっていうことをお話したいと思います。

「人のために尽くすといいよ」とか、「小さいプレゼントとか、感謝の言葉を忘れないように」って言う人がけっこういるじゃないですか。確かに大事だと思うんです。人にプレゼントをあげたり、感謝の言葉をかけたり、もちろん大事だと思うんですが、でも、報われる人と報われない人がいるじゃないですか。

科学的な興味として、あの違いはなんなのかという話を今日はしていきたいと思います。

どうせなら報われたい

どうせするんだったら、報われたほうがいいじゃないですか。「そういうことを計算して考えるのはよくない」って言う、古い考え方の人もいると思うんですけれど、そういう人は勝手にそれをやっていればいいと思います。

僕たちは、もっと、いわゆる与える人が幸せになる方法をちゃんと知ってないと、いつか与えられなくなるわけですよ。それはよろしくないと思うんです。与えるのがいいということは、なんとなくわかりますよね。いろんな人に親切にしたり、施しを与えたり、そういうことをする人は、なんだかんだやっぱり成功してるじゃないですか。

そういう人たちのことを念頭に置きつつ、でも、うまくいかない人もいるよね、と。その違いはなんなんだろうという話を、今日はしていきたいと思っています。

(コメントにて)「返報性のルール」の話は、『影響力の武器』とかをみなさん読んでいただいていると思うので、もちろん理解してもらえてると思います。基本的には、なにか親切にすると、それがリターンとして返ってきやすくなりますよってことがわかってるんです。

影響力の武器第三版: なぜ、人は動かされるのか

返報性のルール自体は、もちろん交渉の場とかでは効いてくるんですけど、親切とか日常にやっていることとか、あと長期的にみた時に、どういう効果が出てくるのかということについて、最近、心理学的に非常にいろんなことがわかってきているので、そのお話をしたいと思います。

読書投資率の高いユーザーが集結

まず、人間には3つのタイプがいると考えて……。

みなさん、チャットが盛り上がっていたようですね。よかったよかった。

うちのチャンネルの会員さん、入門者の人たちは非常に質がいいということで、ニコニコ本社内でも話題になっているようですね。ほとんど荒れないし、遅れても待っててくれるし、離脱率が少ない。途中でやめちゃう人が少なかったり、会話がかなり大人みたいなんですよ。

実際、実は、この放送では始まってこのかた、外部の放送は別として、僕の放送内で禁止ワードとなるものを1回も指定したことがないんですね。だから、そういう、エロは除きますが、変なことを言う人がいないチャンネルなんですね。

来てくれてる人もそういう人ばっかりだし。あと、たぶん、読書好き率とか、「読書投資率」、僕が勝手に名づけてるんですけれど、自分の収入のうち、どれぐらい、何パーセントを読書や知識に投資しているかという、読書投資率、知識投資率は、たぶん全チャンネルでトップだと自負しております。

ギバー、テイカ-、マッチャ-の違い

というわけで、今日は3つの人間がいますというところを、お話したいと思います。

与える人、ギバーと、もらう人、人から取ってばっかりいる人、テイカー。3つ目がマッチャーですね。マッチャーは、なにかというと、サッチャーとかブッチャーとか、○○チャーはいろいろいるんですけど、マッチャーというのはマッチする人ってことです。

つまり、ギブ&テイクする人ってことですね。「自分がこれぐらい与えたから、こんぐらいもらうべきだ」とか、「これぐらいもらっちゃったから、これぐらい返さなくちゃいけない」と計算する人のことをマッチャーというんですね。

ギバーとテイカーとマッチャーという言葉を、まず覚えておいてほしいです。ギバーというのは、自分がもらえる分よりも多くを人に与えちゃう人。テイカーは、自分が与える分よりも多くをテイク、もらおうとする人。そして、マッチャーは、ギブした分だけテイクしたい、テイクした分だけギブしなくちゃいけないって考える人ですね。

ギバー最強説の理由

どのタイプの人間になれば、僕たちは成功できるのか。もっと言ってしまえば、親切が報われるのか、というお話をしていきたいと思います。

さっき言ったみたいに、テイカーは、自分のほうが多くもらいたいという人なので、そんな人は得しないんじゃないかと思うかもしれませんが、基本的にはテイカーも親切にするんですよ。

テイカーも、ギバーも、マッチャーも、他人に親切にはするんですよ。ただ、その目的が違うんですね。

テイカーの場合は、自分がより多くのものを手に入れたい。あるいは、自分よりも目上の人に取り入るために、自分が権力を手に入れるために……。つまり、手に入れるために人に与えるのが、テイカーの特徴なんですね。

マッチャーはどういうタイプかというと、バランスを取るためにギブ&テイクをするわけですよ。だから、常に考えてるんです。もらった分は返さなくちゃいけない、あげた分はもらわなくちゃいけないと、常に考えているタイプの人が、このマッチャーです。常に頭の中で計算しているようなタイプの人。

ギバーは、他人に与えまくっちゃうんですけど、その与える目的がほかの人とぜんぜん違うんですよ。与えればいいというわけでもなくて、失敗するギバーもいるんですけれど、成功するギバーは、与えること、親切にしたり、ちっちゃいものを与えることによって、ネットワークを作るんですね。

ネットワークを作って、長期的にみていくと、自分がなにか困ったり、新しいことをしようとした時に、人がすぐ集まってきてくれるんですよ。ドラッガーも、「人的資本がもっとも企業やビジネスにおいて重要な財産だ」と言ってるように、ギバーが、一番人を集めるんです。ネットワークを作るんですね。

だから、ギバーの力というものは1人の力ではなくて、多くの人の力を必要に応じて引き出すことができるという意味で、ギバー最強説が出てるんです。実際に調べると、そういうことがわかってきます。

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