2024.12.10
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橋下徹市長 VS 西成の小学生(全1記事)
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【スピーカー】維新の会 大阪市長 橋下徹 氏
【動画もぜひご覧ください!】橋下徹市長 VS 西成の小学生
橋下徹氏(以下、橋下):はい、こんにちは。
小学生:こんにちは。僕の家の近くの公園では安心して遊べないから、安心して遊べる公園を作って欲しいです。お願いします。
橋下:おじさんとかがいっぱいいるの?
小学生:いっぱいいたり、ゴミがあったり。
橋下:ゴミがある、ごめんなさい。僕はここが日本の国の良いところだと思うんですけども、公園の中に確かにいろんな人がいるときに、無理やり強制的に追い出す、っていうのは日本の国はなかなかやっちゃいけないし、まず話し合いで出て行ってもらうっていうのが日本の国のルールっていうか、僕もそう思ってるんですね。
これ、どっかの国だったらね、邪魔だってことになったら一気に全部排除していきますよ。でもそれはやっぱり、なかなか日本ではやっちゃいけないと思ってて。
ただね、(排除できない代わりに)公園を作る。これ今、西成の臣永区長と話をしてて、子どもが遊べる「キッズパーク構想」っていうのを区長が今考えてくれててね、僕はそれに予算を付けようと思ったんだけど、自民党とか民主党とか共産党に「もう市長辞めてるんだからそんな予算付けるのはまかりならん」つって今止められてんの。
だからボクね、公園欲しかったら維新の会応援して。どこに作るって今は決められてないけど、臣永(とみなが)区長と相談をして、その西成のキッズパーク構想ね、これおっちゃんがもし(また)市長になったらちゃんと進めていくから。頑張るわ。
小学生:絶対なってください。
(聴衆笑)
橋下:冗談抜きで、選挙で選ばれた行政のトップってこういうことなんです。例えばね、これ議員さんに言ってもなかなかすぐやるとは言えないんです。なんでかっていうと、お金を持つ権限がないから。でも維新の会の議員さんの場合には、僕のところに言ってきて「やりましょう」って話になりますけど、やっぱり選挙で選ばれた行政のトップっていうのと話をすれば、「じゃあそれやろう」って決めれるんですよ。
だから大阪市長一人じゃなくて、選挙で選ばれた5人の区長が必要なんです。本当なら僕としょっちゅう話をできればいいんだけど、おじさん一人に260万人も市民がいますから、みんなとこうやってお話しすることができなくてね。でも初めてだからこれはね、約束は守る。僕は(公園を)作る、どっかに。ちゃんと役所に戻って指示出すから。やります。
本当は、選挙で選ばれた行政のトップってそういうことですよ、みなさん。意見聞くだけじゃなくて、やれる力は選挙で選ばれた行政のトップにしかありませんからね。
橋下:みなさんね、もう一つ。大阪都構想やっても、自分たちの医療・福祉・教育、その生活がどうなるんだって、そこがわからないっていう人多いんですよ。でも、大阪都構想をやることによって、医療・福祉・教育でみなさんの生活をサポートすることができるんです。これはね、知事も言ってましたけど、今の市役所のまんまだったら赤字なんです。赤字だったら、みなさんに対して医療・福祉・教育に使うお金もありません。
今、日本政府どうですか。日本政府は赤字です。赤字でどうしたか。結局増税です。消費税5%から8%、8%から10%。結局増税したんです、赤字の場合。我々維新の会はいきなり増税は考えません。いろんな知恵を絞って、できる限りのことをやって黒字化していく。これが大阪都構想。
どういうことかというと、今の市役所を一から作り直す。一から作り直すことによって、この黒字を生み出していく。大阪市役所が無駄遣いする、大阪市役所がでかすぎるんであれば、これをコンパクトに5つに分ける。そしてみなさんのチェックを働かせて、もう無駄遣いはさせない。あんなフェスティバルゲートなんか作らせません。そういう形でこの赤字を止めて黒字にする。
大阪市役所は今までお金がなかったから、例えば子ども教育予算は今まで67億円しか使ってなかった。坊っちゃん今いくつ?
小学生:10歳です。
橋下:10歳、4年生? 今度5年生?
小学生:はい。
橋下:お母さん、ものっすごい賢いしゃべり方してますよ。うちの子どもはちゃんと敬語使えないんです。本当にしつけが良くできてる。いやもうね、ボク(小学生)のためにね、そのお金を本当にふんだんに使わなきゃいけないです。今の人たちに対するお金の配分っていうのも重要ですけども、本当に未来を考えるんだったら、20年後のことを考えてお金の使い場所を決めるというのが政治ですね。
今の日本はとんでもなく、借金も積み重なって、西成に課題はそのまま放置され放題。社会保障もどうなるかわからない。借金も積み増して赤字だらけ。これは20年前に政治家が手を打たなかったから、今、僕らはこういうふうになってしまってるんです。政治はやっぱり20年先を見据えて、今やらなければいけないことをやらなければいけない。
子どもたちにお金を使わずしてどうして大阪が蘇るんでしょうかね? このボクちゃんたちにね、大阪市、大阪市役所はたった67億円、雀の涙くらいしかお金を使ってなかったんです。そしてどうなったか。公立中学校に給食すらなかったんです。今まで給食なかったんですよ、公立中学校。
それから小学校、クーラー付いてないでしょ? 真夏の糞暑いときに、35℃超えるところでどうやってこの子ども(達が)勉強できるんですか。クーラーを付けることもできなかったんです、市役所がお金なかったから。夏暑いからどうしたか。ゴーヤとヘチマを植えたんですよ。ゴーヤない? ゴーヤかヘチマ。
小学生:あります。
橋下:あるでしょ? あれで教室涼しくなった? ならないでしょ? 夏休み水やりさせられなかった? 水やりはさせられてない? あ、そう。お金なかったからクーラー付けずにゴーヤとヘチマを植えたんですよ。お金がなかったら悲惨なんですよ。
今回大阪維新の会の改革でね、379億円のお金を生み出しました。いろんな反発もありますよ。でも僕は改革のプランを立てて、95%は実行しました。もうありとあらゆる改革をやった。その379億円で子どもの予算67億円から300億円に増やしました。5倍に増やした。公立中学校のお母さん安心してください、給食始まります。
それから子どもさんの医療費、今500円まで無料、一月1000円以内は無料なんですが、今までは小学校に入ったらその助成が使えなかったんです。ただ、今は中学校3年まで医療費助成拡大しましたから、今「すこやか医療証」(が手元に)いってると思うんですけどね、あれも中学校3年まで使えるようにします。
それから子どもにね、ボクちゃんね、来年の夏には一人一台iPad配るから。それで勉強してもらう。iPad配って、ボクちゃんにしっかりと、映画を見たりとか、音と映像で勉強してもらう。(小学生の笑顔を見て)この笑顔のためにね、そんだけ笑ってくれたらもうiPad3台位渡そうかな。3台は無理だけどね、こんなに笑顔! 見てくださいよこの笑顔! iPadを配布すると言っただけで。こういうことやらなきゃいけないです。
それから中学校入ったらね、塾代助成、お母さん。月に1万円、年12万円。塾でも習い事でもスポーツ教室でもいいから、どこでも行ってください。年12万円、中学校1年生、2年生、3年生の8割に配ります。ただね、現金は配りません。お父さんお母さんでパチンコに使っちゃう人が出てくるんで、ICカードで配りますけども。それもきちんとやります。
ということも、お金を生み出せばいろいろできるんです。それから高齢者のみなさん。僕は高齢者に冷たいとかいろいろ言われますけども、平成29年には特別養護老人ホームに希望者全員が入れるだけ整備します。これも発表しました、大阪市役所で。お金を負担していただける方でも今まで、特別養護老人ホームに入れなかった、数が足りなかった。これ、平成29年には完全整備をやります。これもお金があるからできるんですね。
その代わりにね、みなさん、申し訳ありませんが敬老パスについては見直しをさせてもらいました。70歳以上の方、僕が市長になって、一人年間3,000円と一回50円のご負担をしていただくことになりました。このことについてね、まあいろんな反発あります。ご意見承りますが、あの敬老パスは年間90億円の税金を入れてるんです。そして大阪市だけの制度。全国でこんなことやってるのは大阪市だけです。自己負担なく、70歳以上になれば地下鉄バス乗り放題なんていうの、大阪市しかやってないんです。
年間90億円の税金を突っ込んで誰もやってないような敬老パスをやりながらですよ、全国で95%の中学校がやってる給食すらやれなかった大阪市、おかしいですよ。敬老パスで年間90億円お金を突っ込んでおきながら、子どもたちが35℃以上の糞暑い中でクーラーなしで勉強してるなんておかしいです。
だから今回僕はね、高齢者のみなさんには申し訳ありませんが、年間90億円のうち20億円だけ高齢者のみなさんにご負担いただきました。これが3,000円の負担と50円の負担なんです。高齢者のみなさん本当に申し訳ありませんが、そのようなご負担をしていただいたおかげで、この子どもが中学校に入るときには、長年、10年来議論をし続けてきても実現できなかった公立中学校の給食がやっとできるようになります。
今までの政治家は住民のみなさんに負担を求めることなく「あれをやります、これをやります」、改革することなく「あれをやります、これをやります」でどんどん借金を積み上げてきました。大阪維新の会は医療・福祉・教育は充実しますが、余分なお金の使い道を改めるというやり方をやってます。だから借金を増やしません。赤字を増やしません。でも、今まで大阪市役所ができなかった医療・福祉・教育を確実に充実させる。
それは申し訳ないけれども、少しずつ少しずつ全市民のみなさんにご負担をお願いしてるところがあります。そのひとつが敬老パスです。20億円分、申し訳ないですけども、高齢者のみなさんに今回ご負担をいただきます。年間3,000円、一回当たりの利用料50円。それから水道料金の基本料金も、今まで70歳以上の高齢者の方は基本料金免除になっていました。でもこれも違うと思う。
お金で苦しい方にサポートするのは当然。身体に障害のある方をサポートするのは当然。でもそうでないのに、高齢者だからといって水道料金の基本料金免除、これだけで年間40億円以上お金使ってたんです。敬老パスと水道料金の免除だけで130億円です。こんなにお金使っておきながら「お金がない」と言って、公立中学校の給食はやらない、クーラーも付けれない、やっぱりおかしいです。
だから水道料金に関しましても、お金に苦しい方にはサポートをします。身体に障害のある方についてもサポートをする。でもそうでない方には、水道料金をやっぱり使った分はご負担をしていただくということで、この子どもが今度クーラーの中で勉強できる。そして公立中学校の給食もできる。本当に高齢者のみなさん申し訳ないですけども、一部ご負担をいただきます。
その代わりというわけではないんですが、平成29年には特別養護老人ホーム、完全整備というところはしっかりとやっていきたいと思います。
どうかみなさん、我々はどこかの特定の団体に補助金を渡すとか、補助金をもらってる人たちのために働くということやりませんから。まあ今まで補助金もらってた人からは反発くらいますよ。見直し見直し見直し見直しをやりますから。でも我々維新の会は、今まで補助金をもらってた人を守るために政治をやってるわけではありません。むしろ今までの補助金の見直しをして、広く一般の大阪市民に公平に税金が渡るように。
そしてもうひとつは、次世代。本当は政治家は教育にお金を使っても票にならないから、だから政治家は教育にお金を使わない。高齢者の投票率が高いから、高齢者サイドのほうにどんどんどんどん税金を投入する。それでこんな大阪になってしまった。
大阪市民のみなさんで、どうかお金の使い道を少し変えさせてもらって、この子どもたちのほうに、次世代のためにね、しっかりと集中投資をすると。そして10年後、20年後、明るい大阪を作っていくということにどうか力を貸していただきたいです。
そして西成、最後ね、なんとか西成変えましょう。選挙で選ばれた行政のトップが誕生すれば、やるとなったら変わりますから。僕もあと残りの任期、とことん西成に力を割いていきますんでね、どうか一緒になってこの街を変えていきましょう。本当に長時間、どうもありがとうございました。
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