2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
バーナード・カレッジ 卒業式 2011 シェリル・サンドバーグ(全1記事)
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(会場拍手)
今こうしてここからみなさんを眺めながら、私の心は喜びで満たされています。その理由の1つに、あちらに座っていらっしゃるキャロライン・ウェーバー教授は私の大学時代のルームメイトだったんです。キャリー、あなたの大学にこうして招いていただけたことは、本当に感慨深いです。
それからもう1つ、私はシリコンバレーで働いていますから、これだけたくさんの女性が集まる場所など、めったに経験できないんです。 (会場笑)
男性のみなさん、もしかしたら女性ばかりでちょっと居づらいなと感じていらっしゃるかもしれませんが、私たちはみなさんが参列してくださったことに感謝しています。なにより男性用トイレはガラガラで並ぶ必要がありません。それだけでもここに来た甲斐があったといえるはずです。
(会場笑)
私は今からちょうど20年前に大学を卒業しました。卒業後に働いてきた日々を振り返るたびに、私も若くないなと実感させられます。
Facebookの創設者でもあり私の上司でもあるマーク・ザッカーバーグ氏は、この前私にこんなことを聞いてきました。「シェリル、君の“中年の危機”はいつだった? 30代の頃かな?」 (会場笑)
なんとも憂鬱な1日になったことは言うまでもありません。
(会場笑)
でも私は年を重ねたからこそ、人生の大半の日々は記憶もなく過ぎていくということを知っています。でも今日という日は違うはずです。
みなさんは、私のスピーチの内容は一切覚えていないでしょうし、卒業セレモニーのスピーカーが誰だったかさえ忘れてしまうでしょう。記録に残しておきたい人のために念のため言っておきます。シェリルのスペルはSで始まります。
(会場笑)
今日が雨だったこと、そのせいで卒業式のセレモニーが急遽室内に変更になったことも忘れてしまうかもしれません。でも肝心なことはきっと忘れないはずです。それは、その席につきながら、卒業証書を受け取るためにこの壇上を歩きながら、次のライフシーズンを見据えながら、あなたがどのような気持ちでいたかということです。
今日はお祝いの日です。卒業ガウンに身を包んで、汗をかきながら座っているその座席にたどり着くために、これまであなたが積み重ねてきたすべての努力をお祝いしましょう。今日は感謝の日です。あなたがここにたどり着くまでに手を差し伸べてくれたすべての人に感謝しましょう。あなたを育ててくれた人。教えてくれた人。手を握り励ましてくれた人。涙を拭ってくれた人。みんなです。
今日は立ち止まって深く考える日です。ごめんなさい、少しのどの調子が悪くて(水を飲む)。
みなさんは今日、大学での高等教育だけを手にここを去るのではありません。恵まれた人たちの仲間入りをするという特権を手に、ここを去っていくのです。
みなさんの中には、高等教育は受けて然りというご家庭で育った方もいるでしょう。あるいは、この大学の扉を叩くまでに大変な苦労をなさって、今日晴れてご家族にとって初めての大学卒業者となった方もいるでしょう。なんとすばらしい功績でしょう!
(会場拍手)
あなたがどのような状況からスタートしたかは関係ありません。今日ここにいるみなさんは、例外なく恵まれているのです。自分の目の前には無限のチャンスが広がっている、と感じられることほど恵まれたことはありません。
ですから私はみなさんにおたずねします。あなたはその無限のチャンスを手に、これからなにをしていきたいですか? 必死の思いで手に入れたここでの教育を手に、これからなにをしようとしていますか? この世界はどのような変化を必要としていて、あなたはそれを実現するためにどのような役割を果たしていきますか?
ピュリッツァー賞受賞者の シェリル・ウーダン氏とニコラス・クリストフ氏が昨年このキャンパスを訪れた時、お2人は『ハーフ・ザ・スカイ』という非常に重要な著書についてお話をされました。
この本の中でお2人は、19世紀の根本的な社会モラルの問題は奴隷制度であり、20世紀は全体主義、そして私たちが生きるこの21世紀は、世界中の女性の抑圧だと断言しています。そこで書かれている女性たちは、ここにいる私たちとまったく同じような女性です。たった1つの違いは、彼女たちが生まれたついた環境です。
そしてこの本は、そういった女性たちが基本的人権を取り戻せるよう、手をとり合って協力するように私たちに呼びかけています。このような女性たちと比べれば私たちは幸運です。ほかの先進国と同様に、アメリカにおいて女性と男性は法の下に平等です。しかし女性に約束されている人生の質は、男性のそれと平等ではありません。
ここにいらっしゃるすばらしい卒業生のみなさん、私たちは悲しくともこの目の前の現実と向き合わなくてはいけません。この世界を動かしているのは男性なのだ、という現実と。
アメリカの大学の常任教授のうち女性はたったの24パーセントです。時代を振り返れば、これは飛躍的な進歩ともいえるでしょう。私の母は大学卒業時に、仕事の選択肢は看護か教職しかないだろうと思っていたそうです。そんな母は私たち姉妹に、「あなたたちの可能性は無限なのよ」と言って育ててくれました。そして私たちは母のその言葉を信じました。
しかし、次の事実を認めざるをえない時、私は自分がもう若くはないんだと気付くと同時に、本当に胸が痛みます。それは、私の世代がこの社会問題を解決することはできないという明白な事実です。
この国で女性の大学卒業者が50パーセントに到達したのは1981年です。30年前です。30年もあれば、これらの女性たちが各々の分野でトップにのぼりつめることは十分可能だったはずです。しかし女性のトップリーダーは50パーセントにはるか及びません。それはつまり、世界に影響を及ぼすような重要な決定を下す時、女性の声は男性の声と同様には届いていないということです。
ですから今日、私は私の世代を代表してみなさんにこの問題を託します。今よりも平等な社会を実現できるか否かはみなさんにかかっています。みなさんは私たちの希望です。
政治で、ビジネスで、企業で、大学で、女性が本当の意味で男性と平等な権利を獲得できれば、男女不平等というこの時代の根本的なモラル問題は解決に向かうだろうと、私は心から信じています。社会の機能を変え、私たち女性の声が軽んじられたり無視されたりせずに、尊重され、心に留められるような対話がなされるよう変化をおこすためには、トップを含めてあらゆるレベルに女性が必要なのです。
私はここにいる女性一人ひとりのために願っています。もうすぐみなさんはこの壇上を歩いて卒業証書を受けとります。今日の夜は盛大なお祝いですね。あるいはお祝いは夏の間中続くかもしれませんね。それもいいでしょう。みなさんはそれだけのことを成し遂げたのですから。
でもいざ社会人としての1歩を踏み出す時が来たら、どうか情熱をもって取り組めること、心から愛することを見つけてください。あなたのフィールドを見つけて、そしてとことん、そうトップに上りつめるまでとことん邁進してください!
(会場歓声)
このゴールを達成するために、私はみなさんにどのようなアドバイスをさしあげられるでしょうか。
なによりもまず、壮大なスケールで考えてください。この国で大学教育を受けた人に限ってみてみると、男性が女性よりもより野心的なことは研究によって明らかです。大学を卒業する時点で、男性は女性よりも大きな志を持ち、その後のキャリアのどの時点をとって見ても、男性は女性よりもスケールの大きなことを思い描いているのです。
男性が成し遂げることと女性が成し遂げることの間の格差は、男性と女性の間のこの意識の差を縮めない限り縮まるはずがありません。
すべての若い女性が、今この時この場所から、男女間の志の高さの違いは縮められるんだと自覚し、みなさん一人ひとりが前に身を乗り出したらなにが起こるでしょうか。リーダーシップは、それを手にしようとする人の手中に握られるでしょう。リーダーシップはあなたから始まるのです。 次のステップは自分を信じることです。おそらく今あなたが信じているよりもずっと強く。女性は男性に比べて、自分のパフォーマンスを過小評価する傾向にある、という研究結果が明らかになっています。
大学時代の学業成績や過去の売り上げ目標など、客観的な数字に関する記憶を男性と女性に質問すると、男性は事実よりもわずかに高めに、女性はわずかに低めに記憶しているそうです。もっと重要なことに「なぜ成功したと思うか」とたずねると、男性は自分自身をその成功の理由に挙げるのに対し、女性は他の要素、たとえば一生懸命努力したからとか、誰かが助けてくれたから、といった理由を挙げるそうです。
女性に「どうしてうまくいったの?」と聞いてみてください。きっとこんな答えが返ってくるでしょう。「運がよかったのよ」「すばらしい人たちがサポートしてくれたの」「一生懸命がんばったの」。
同じ質問を男性にしてみたらどうでしょう。「バカげた質問だな。俺がデキるからに決まってるじゃないか」。そう答えるか、少なくとも心の中でそう思うことでしょう。
(会場笑)
女性のみなさん、男性にならって自分の成功は自分のものだと主張しようではありませんか!
……と言うのは簡単でも、これを実行するのがいかに難しいか、私は身をもって知っています。私はこれまでの人生を通じて、時々ではなく、おそらくほとんどの場合がそうだったと思いますが、成功してもそれを自分のものだと感じることがありませんでした。
大学に入学できたのは、入学願書のエッセイを書くのを両親が助けてくれたから。卒業後に財務省で仕事を得られたのは、その道に私を導いてくれる教授との幸運な出会いがあったから。Googleはどうでしょう? 私のキャリアを一気に打ち上げてくれるロケットにたまたま乗ったようなものです。私が特別だったのではなく、周りの同僚もみんな同様でした。
今になっても、私はしょっちゅう、きっとみなさんの想像をはるかに超えるレベルで、しょっちゅうそんなふうに考えてしまうんです。
でも私はそんな自分の考え方を変えなくてはいけないと自覚しています。自分を信じて、主張しなくてはいけないとわかっています。なぜなら、私の隣には「俺はデキるんだ!」と信じて疑わない男性がいつも座っているのですから!
(会場拍手)
ですからみなさん、今日の私のスピーチを全部忘れてしまっても、これだけは覚えておいてください。あなたはデキる女性です!
(会場拍手)
私は思い上がれと言っているのではありません。傲慢な人間は男性であっても女性であっても好かれません。しかし自分を信じること、これはあなたの潜在能力を最大限に引き出すために、最初にそして絶対的に必要なステップです。 そして次のことも知っておいてください。あなたが成功をつかむのを妨害しようとする力が外部に存在するということ。
こんな研究があります。私、こういった研究について勉強するのが好きなんです。研究によれば、人の成功と好感度は男性の間では比例していて、女性の間では反比例しているそうです。つまり、男性はより多くの成功と権限を手にすればするほど好感度も上がり、女性は成功すればするほど好感度は下がってしまうのです。私はこれを身をもって経験しました。
Facebookに加わったとき、シリコンバレー一帯で私をこきおろすことに特化した非常に悪質なブログが人気を博しました。匿名で私のことを嘘つき、二枚舌などと呼び、Facebookを潰しに来たと噂されました。私は人目のつかないところでこっそり泣き、たくさんの眠れない夜を過ごしました。
でもそれから自分に言い聞かせたのです。「どうってことないわ」。するとまわりのみんなも口々に私に言ってくれるようになりました。「どうってことないよ」。そこでわかったのです。ああ、やっぱりこの人たちもあのブログを読んでいたのね!
(会場笑)
私はどうやって言い返してやろうか、ありとあらゆる方法を思い描いていました。でも最終的に私が選択した唯一最善の返答は、自分の仕事をすること、しかもよい仕事をすることでした。Facebookの業績がアップした時、このくだらない誹謗中傷は立ち消えました。
女性であるがゆえに、私は必要以上に辛辣な批判を受けねばならなかったと思うか? そう思います。同じことがこの先の私のキャリアでも起こると思うか? もちろんです。
私は、次に同じことが起こっても、もう動揺したり泣いたりするものかと自分に言い聞かせています。本当にそうできるかはわかりません。でも必ず乗り越えられるという確信はあります。最後に真実が明らかにされるということも知っています。そしてなによりも、周囲に惑わされずに自分の仕事にひたむきに取り組む姿勢を身に着けました。
もしあなたが野心的で、自分の成功をその手につかみとり、リーダーとなるならば、今お話ししたような外的な障害だけでなく、私生活においても犠牲を払わなければならないかもしれません。キャリアでの成功と私生活での充実を両立させるために、男性が妥協しなくてはならないことは女性に比べればとても限定的です。
なぜでしょう。それは、今もなお家事と育児の大半が女性によってなされているからです。
男女のカップルが共にフルタイムで働けば、女性は男性の2倍の家事と3倍の育児をすることになるのが現状です。私の母の世代から私の世代にかけて、社会の労働力を男女均等にすることには飛躍的な進歩がみられましたが、家事を男女均等にすることはおろそかにされました。結果的に、家庭での家事分担のアンバランスが、社会の労働のありかたに深刻な悪影響を及ぼすことになったのです。 ですから、一見相反するアドバイスに聞こえるかもしれませんが、キャリアにおけるもっとも重要な決断は、あなたが生涯のパートナーを得るのか得ないのか、もし得るならば誰をそのパートナーに選ぶかということです。
あなたの負担も喜びも分かち合おうとするパートナーを選ぶなら、あなたはより上を目指して進んでいくことができるでしょう。男性が家の責任の半分を担い、女性が企業の責任の半分を担うことができるようになれば、この世界は今よりもずっといい場所になるはずです。 (会場拍手)
私には6歳の息子と3歳の娘がいます。2人には、より多くの選択肢を与えてやりたいと願っています。息子には、職場だけでなく家庭においても献身的なサポーターとなる選択肢を与えてやりたいです。娘にはどちらでも好きなほうを選べるようにしてやりたいです。そしてもし仕事を選ぶのなら、彼女が自分の仕事に心からの充足を感じられるようになってほしいと願っています。
仕事と家庭の両立というテーマが、女性を対象としたセミナーの議題以上のものになる日を、私は首を長くして待っています。
もちろん、すべての女性が職場に乗り込んでトップを目指したいわけではないでしょう。人生というのは多くの紆余曲折があり、みなさん一人ひとりが自分だけの道を切り開いていくのですから。
私とはまったく違う生き方を選んだ多くの友人を、私は心から尊敬しています。家庭に入って子育てに専念するという非常に大変な仕事を選んだ友人、パートタイムで働くことを選んだ友人、常識の枠にとらわれないとてもユニークなゴールを追及することを選んだ友人もいます。
これらは、いつの日にかみなさんが選ぶことになるかもしれない選択肢です。どれもすばらしいものです。しかしその決断の時が来るまで、そういった選択肢を将来持つことができるよう、できる限りのことをしてください。
なぜなら私はこの20年間働いてきて、明白な事実に気付いたからです。女性がたった1つのことを理由に職場を離れるということはまずありません。女性が仕事を離れる瞬間というのは、そんなふうに突如訪れるものではないのです。人生の節目節目で下してきた小さな決断が積み重なって、最終的に女性は離職という選択に行きつくのです。
それはたとえば、医学部の最後の年に、きっと将来仕事ばかりの人生には嫌気がさすだろうから、という理由で、大して興味のない分野を自分の専門に選んでしまったとか。法律事務所で働き始めて5年たった時に、将来子供も育てたいし、共同経営者のポジションなんて狙う必要ないんじゃないかしら……と考えてしまったとか。
彼女たちはまだ将来のパートナーと出会ってもいないのに、すでにバランスのことを考えてしまっているのです。まだ担ってもいない責任とのバランスをとろうとしてしまっているのです。女性というのはその瞬間、仕事に対して腰が引け始めます。本人さえ気付かぬうちに。
子供を家に置いて職場復帰するという決断を、自分の意志で、自分がそうしたいからする、というケースについて考えてみてください。現実を直視しましょう。多くの女性にとって、それはしたくてするのではなく、仕方なくすることです。
でも、今ここにいらっしゃるみなさんの多くは、将来この選択肢をもつことができるでしょう。職場に復帰することを自分の意志で選んだ女性は、口をそろえて必ずこう言うはずです。「仕事が楽しくてたまらないからよ」。
成長する努力と挑戦を放棄してしまった人は、きっと将来仕事が退屈になるでしょう。かつて机を並べて仕事をしていた男性同僚が、職場に復帰したら自分の上司になっていたらどうでしょう? 本当はあなたが彼の上司になるはずだったのに……その瞬間、あなたは自分が評価されていないと感じて、もう職場には戻りたくないと思ってしまうでしょう。 ですから私がみなさんに伝えたい心からのメッセージはこれです。どうか今この瞬間から次のことをしっかりと心に留めてください。本当に仕事を離れるという決断を下すその日まで、仕事に全力で取り組むこと。身を引くのではなく、身を乗り出すこと。辞めるか否か、その決断を下さなくてはならないその日が来るまで、アクセルを全開にしたまま走り続けること。
こうすることによってのみ、みなさんはその決断を下す選択肢を手に入れることができるのです。
では熾烈な出世競争はどうすればいいのでしょうか? 誰かが勝手に定義した“成功”を追い求めることに意味はあるのか? それはあなたが決めることです。そしてこれは、この先のキャリアで何度も何度も繰り返し迫られる決断です。
しかし、もしあなたがトップになるための競争をバカげた虚しいものだと思うなら、レースから脱落する前に深呼吸をして考えてみてください。もしかしたらあなたは、自分に合わない仕事を選んでしまっただけかもしれません。もう1度挑戦してみましょう。何度も。何度でも。
あなたの情熱に火をつけるようなものに出会うまで挑戦し続けてください。あなたにとって重要で、ほかの人にとっても重要な、そんな仕事に巡り合うまで。自分の情熱で誰かに貢献できることほど贅沢な生き方はありません。そしてそれは幸せにつながる明白な道でもあります。
Facebookの掲げる企業使命はとても大きなものです。私たちはただみなさんに写真を見せびらかしたり、友だちと繋がり続けてもらうためにFacebookを運営しているのではありません。もちろんそういったことも私たちが望んでいることですから、どんどんやってくださいね。 (会場笑)
私たちは世界全体をつなげたいのです。私たちはこの世界をもっとオープンで、もっと透明性の高い世界に変えていきたいのです。
Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏やGoogleのラリー・ペイジ氏、セルゲイ・ブリン氏などのすばらしい企業家たちと働いた経験から私が学んだことは、なにかを変えようと望むなら、最初の1歩を踏み出す瞬間から壮大に考え、壮大な夢をみなければいけないということです。
私たちは、Facebookの社員一人ひとりが日々大きく考えることができるよう努めています。会社の壁には赤いポスターが貼ってあって、1つには「幸運の女神は、勇気ある者に微笑む」、もう1つには「恐れないなら君はなにをするか」と書かれています。
2つ目の言葉は、この大学の卒業生であるアナ・クィンドレンさんの言葉にも共通するものがあるでしょう。彼女はこう言っています。「私の専攻は“恐れないこと”だった」。やりたいことがあるなら、恐怖心に打ち勝たなくてはいけません。あなたが乗り越えなければならない壁は、そうです壁はつきものです、あなたの心の中ではなく外にあるべきです。
幸運の女神は、確かに勇気ある者に微笑みます。やってみなければ、あなたは自分にどれだけの力があるのか、気付かないままでしょう。
みなさんはこの晴れ舞台の後、大人としての1歩を踏み出します。志を高くもってその1歩を踏み出してください。
ここにいるすべての人がそうであるように、私もみなさん卒業生たちに大きな期待を寄せています。
本当に満ち足りた人生とはなにか、真に情熱的な生き方とはなにか。どうかみなさんが各々の人生においてこの答えを見つけることができますように。試練という荒波が押し寄せる時には舵をとり、強さと決意をもってそれを克服することができますように。あなたがどのようなライフバランスを望むにせよ、しっかりと目を見開いて決断し、それを手に入れることができますように。
そしてここにいるみなさん一人ひとりが、そうです、そこにいるあなたのことを言っているのです。世界を動かそうという大志をもって人生を歩んでいきますように。
この世界は、あなたを必要としているのです。世界中の女性があなたを頼りにしています。私もあなたを頼りにしています。大きな挑戦であり責任であることはわかっています。ひるんでしまうような課題であることも。でもあなたには可能です。身を乗り出しさえすれば、あなたには可能なのです。 今夜家に帰ったら自分自身に問いかけてみてください。「恐れがなければ私はなにがしたいのか?」
そして実行あるのみです。
2011年度卒業生のみなさん、おめでとうございます!
(会場拍手)
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