ただ暗記するだけではダメ! 心理学者たちが提案する記憶のテクニック

Learning Mnemonics: Can You Really Hack Your Memory?

記憶術にはさまざまな種類があります。例えば、太陽系の惑星の並びを覚える「水金地火木土天海冥」(冥王星は現在は惑星ではない)や、元素の周期表を覚える「水兵リーベ僕の船~」など、学校で習ったフレーズを覚えている方も多いのではないでしょうか。一見、これらは覚えるべきことが増えているようにも見えますが、記憶をするにはすでに知っている情報と結びつけることが大切なのです。今回の「SciShow」では、心理学者が提案した記憶術を紹介します。

情報を結びつける記憶術

オリビア・ゴードン氏:次のフレーズは、ミドルスクール時代の記憶に染み込んでいるのではないでしょうか?

Please Excuse My Dear Aunt Sally(演算子の優先順位をPEMDASという頭文字で覚えるためのフレーズ)。

ROY G. BIV(頭文字から虹の色を覚えるための名前)。

または、Thirty days hath September, April, June, and November(大の月と小の月を暗記するのに用いられた文章)など。

なじみ深いでしょう。

記憶術にはさまざまな種類があります。例えば、操作の手順や虹の色を覚えるのを助けるショートカット。あなたがとても必要としている情報を記憶するための、さまざまな作戦があることがわかってきました。

例えばこの記憶法のフレーズ、My Very Educated Mother Just Served Us Nachosは、頭文字が水星から海王星まで太陽系の惑星を表しています。

初めてこれに触れたとき、記憶術はあまり助けにならないと感じるかもしれません。なぜなら、不思議な文章と星の名前すべてと、2倍覚えなければならないからです。でも実は、それが覚えられる理由でもあるのです。

単純に記憶とは情報を貯めることで、必要な時まで使わない書棚のファイルや、映画『インサイド・ヘッド』の玉の棚のようなものです。

人の学び方を研究している学者によると、すでに知っている情報と結びつけることで情報を簡単に引き出すことができるといいます。この記憶モデルは、より多くのコネクションがあることで紛失の可能性が減り、容易に引き出せるWebやファイルのようだと気づくでしょう。

1976年にBritish Journal of Developmental Psychologyで発表された1つの影響ある理論が、学習をさまざまなレベルのプロセスに分けています。

それによると、基本的に学習とは、素早い記憶が可能な表面レベルのプロセスから深いプロセスに分布され、また新しい情報を情報ネットワークに結びつけることで記憶を引き出しやすくします。

記憶術では、そのようなコネクションを増やします。時には、周期表のような情報のランダムな断片を知っている歌に合わせることで覚えやすくします。

心理学者が提案する記憶法

何年も心理学者が提案している記憶法があり、研究実験も行われています。

それらすべてが誰にでもあらゆる学習状況で有効なわけでなく、現実的にはそのまま当てはまりませんが、役立てることもできます。

例えば、新しい言葉を学習している時、キーワードメソッドを活用できる。キーワードメソッドは1970代半ばにスタンフォード大の研究者により作られた用語で、以来数十年研究が進められました。

この記憶法は新しい言語の単語を覚えるのに有効で、新しい単語とサウンドが似ている英語のキーワードを結びつけるという方法です。英語のキーワードが強力なビジュアルイメージとつながり、新しい単語の意味を思い出すのを助けてくれます。

例えばスペイン語で犬を意味する“perro”を覚えるとします。英語で似ている“pear”をキーワードにすれば、ナシをくわえる犬が2つの単語を結びつけますね。

キーワードメソッドはもっと複雑な英単語を記憶するのにも使えます。例えば、“melancholy”という単語の場合、意味を記憶するために悲しむメロンを思い浮かべるでしょう。

しかし、もしあなたがもっと空間的、ビジュアル的な学習者だった場合。Loci(Low-sigh)メソッドで知られるテクニックを使えるでしょう。このメソッドは古代ギリシャ・ローマのテキストで発見され、1960年代から現在まで心理学者により研究が進められているものです。

この方法では、心の中で部屋や建物など馴染みのある場所、Lociを歩くという、あなたに一種の“マインドパレス”を作らせます。歩くなかで、これから行うスピーチや米国大統領とのミーティングにおけるキーポイントを象徴するシンボルのようなものを順番にビジュアル化します。

学校で行われている、1つの事実を1度で記憶を試みるようなやり方はいい学習法ではありません。代わりに、この方法は新しい情報をほかの既に学習した情報をつなげるのに役立ち、またそこからストーリーを作り出すこともできます。

最後に、ハーバードの心理学者が1956年に提唱し、現在でも研究が進められるchunking理論があります。

基本的にこの理論は、ある情報を学習し、いくつかの塊(chunks)として整理することで効果的に記憶することです。

例えば8桁の数字を覚える場合、4桁の2つの塊とすることで年代のように見える。そうすることで別々のものを覚えるという感じがしなくなり、より簡単に情報を覚えたり思い出したりできるのです。

勉強などで覚えようとする情報が増えると、関連情報の塊も大きくなります。

学習に関しては、授業で集中する、上手にノートをとる、勉強に時間を割く以外の方法はありません。しかし、記憶が難しいと感じたら、記憶術を試してみるのもいいでしょう。

藁にもすがりたい時ってありますからね!

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