見た目がいいと収入が高い?

DaiGo氏:まずは、エロティックキャピタルの話なんですけど、外見的な魅力が高い場合、どんないいことがあるのかという話を先にしておきたいと思います。

一番簡単な測り方は収入です。「外見のレベルの違いが収入にどれぐらい影響を与えているのか?」という話ですね。

これは女性の場合は外見の美しさ、男性の場合は背の高さになっちゃうんですけど、美しさがどれぐらい収入に影響を与えているかというと、見た目がいい人とそうじゃない人を比べると、人によるんですけれど、だいたい約10~20パーセントぐらい収入が高くなることがわかってるんですね。

(コメントにて「背の高さ?」)そう、背の高さもけっこう重要になってきます。(コメントにて「収入(泣)」)収入ね。

ただ、これだけじゃないですよ。女性がいうところの美しさってあるじゃないですか。それが男性の場合は背の高さだったりになってくるんですね。肉体としてある程度完成してるかとか、ある程度筋肉がついているかとか、そういう細かい要素も入ってくるんですが、一番大きい要素は、男性の場合は背の高さ、女性の場合はボディの美しさなんです。

ただ、今日はそれを補ってあまりある方法を紹介していこうということです。そこからスタートします。

あとは背を高く見せる方法があるんですよ。それはなにかというと、体を絞ることですね。男性でもやっぱり、体をキュって絞ったり、背中や肩を鍛えると、上半身が大きく見えるので、背が高く見えるんですね。

対人魅力もエロティックキャピタルの要素

あ、そうだ。痩せる、太るの話も出てくるんですけれど、外見的な魅力というのは……。先にエロティックキャピタルの話をすると、外見的な魅力、身体的魅力+対人魅力というのがエロティックキャピタルなんですね。

つまり、これ大事なのは、別々になっていないんです。この2つが別々になっていないことがすごく大事なところです。

なぜかというと、外見的な魅力と対人的な魅力は相互関係にあって、お互いに補うものだというのが、キャサリン・ハキムさんの『エロティック・キャピタル』に書いてあることのなかで一番重要な部分です。

エロティック・キャピタル すべてが手に入る自分磨き

なんで重要だと思います? ふつうは外見的な魅力、身体的な魅力と対人魅力は切り離して考えるんですよ。

例えば、美しい女性、すごく見た目が綺麗だったりかわいかったりするんだけど、コミュニケーションがあまりできない人とか。男性でもすごくイケメンなのにコミュニケーション能力がない人が時々いると。

「確かにいるね」って僕も思ったんですよ、思い返してみて。「そういう奴いるな。しゃべれなくて惜しいって奴いるな」って思ったんですけれど。

実はこの2つは密接に関わっています。なぜかというと、外見的な魅力が高いと、子供の頃とかに、親かまってもらったり、大人に話しかけられる確率が増えたり、笑いかけてもらう確率が増えたりして、コミュニケーションがうまくなっちゃうんですよ。

だから、外見的な魅力がある人は自信を持って振る舞うから人が集まって、コミュニケーション能力が高くなって、それに適応するので対人能力が高くなる。

つまり、なにが言いたいかというと、外見的な魅力または自信を持ってしまうと、あとから対人魅力がついてきちゃうんですよ。天は二物を与えちゃってるんです。(コメントにて「ピグマリオンに似てる気がする」)そう、ピグマリオン効果も同じです。

だから、見た目がいい人にしゃべれない人が多い気がしてしまうのは、「見た目がいいのに残念」って思うからですね。冷静に考えてみれば、見た目は微妙だし、しゃべる内容も微妙みたいな人はいくらでもいるんですけど、そういう人って記憶に残らないんです。

運動によって性格が変わる理由

だから、もっと言うと、外見的魅力がずば抜けて高い人の場合はしゃべる必要はないんですね。しゃべらなくても人が集まってくるので。そういう意味で、天はやっぱり二物を与えてしまって……二物というよりは、片方を手に入れると、もう片方も手に入る。

この対人魅力というのは、外見的な魅力が原因になってくるんですけど、外見的魅力がおもしろいのは、外見的魅力に自信があれば、対人魅力がついてくるんです。

だから、自分にすごくフィットする服を着たり、自分の肉体的な、あるいは身体的な魅力を高めてあげて、自信を持って振る舞えるようになると、明るくなります。ポジティブになります。それで、いろんな人と楽しく接するようになって、笑顔を振りまきますよね。そうすると笑顔が返ってきます。そうやって、対人魅力が増してくると。

僕も体を鍛えてからすごいポジティブになったし、会話とかも楽しくなったし、いろんなところに出かけるようになったんですって話をしたじゃないですか。「運動することによって人は変わりますね」というのはここなんですよ。

運動することによって、僕の場合だったら体を鍛えたり、あとは活動量が増えますよね。運動してる人は運動のことを話題にできたり。例えば、ゴルフで「スコア80いったんですよ」とかも1つの自信になりますよね。

自分が熱中してるものがない人は、自信がない人です。だから、なにかに熱中することによって、そのジャンルで自信が手に入る。

エロティックキャピタルは鍛えられる

前に内向的な人の才能を開花させる放送をやりましたよね。みなさん、覚えてます? コアパーソナルプロジェクト。

内向的な人は外向的になれるんです。どういう時になれるかというと、自分の得意なジャンルや得意な分野の話になった時だけは外向的になれるんですよ。電車オタクの“鉄ちゃん”が、鉄道の話になった瞬間にめちゃくちゃしゃべるようになったりするのと同じパターンですね。

だから、身体的な変化とか、自分のなかで自信を持てるものを見つけることによって対人魅力が高められる。つまり、エロティックキャピタルは鍛えられるってことなんです。作り上げることができるんです。エロティックキャピタルは、外見的な魅力+対人的な魅力なので。

外見的な魅力は、昔スタイリストのMBさんと対談しましたけれど、自分にあった服を着たり、自分に合ってる色味のものを着たり。一生懸命鍛えてみたり、髪型に気を使ってみたり。僕なんかは髪がボッサボサなので、エロティックキャピタルが足りない可能性があるんですけれど。

つまり、見た目を自分に合うようなかたちにしていく。自分のキャラクターとマッチした外見を手に入れ、さらに打ち込むものを作ったり、肉体改造とかに取り組むことによって自信をつける。そして、それが対人魅力に相互作用として還元されて、エロティックキャピタルが高まっていく、ということなんですよ。だいぶ違いますよね、外見的な魅力って。

(コメントにて「MBさんとの対談のアーカイブ出してくれる?」)MBさんとの対談のアーカイブ出しましょうか。

見た目と中身がマッチしないと魅力は発揮できない

外見的な魅力をマッチさせるというのがどういうことかというと、例えば、大学とかで時々いるのが、女の子としゃべれるわけでもないし、慣れてるわけでもないのに、ちょっと渋谷とか行って、アメカジとか着て見た目をチャラい感じにしちゃう。

チャラい感じなのに、チャラい人たちが持ってるような、女の子の口説いたり、ナンパしたりするスキルがない。女の子から見ると、「うわ~、チャラい人なのかな?」と思って警戒しますよね。でも、警戒してるわりに来ない。

チャラくてけっこういろんな子に声をかけてそうに見えるのに、「私に声をかけてこないってことは、たぶん私に興味ないんだろうな」と。つまり、見た目と性格がマッチしてないから、その魅力は発揮されてないんですね。

(コメントにて)「見た目がチャラいコミュ障は救いようがない」、もうまさにそのとおりで。

僕もそういう時期があったんですよ。髪をこのへんまで伸ばしたりしてる時期もあったんです。耳にあっちこっちチェーンとか2~3個ついてるやつをつけたり。昔はね。

そういうことがあるので、考えましょうと。エロティックキャピタルは、基本的には約6つ、主な要素として6つあると言われています。

今日のお話は、そのエロティックキャピタルのなかで、みなさんがコントロールできるもの、自分のなかでコントロールできるものを上手に変えていけば、すばらしいことになるんじゃないかというお話です。