【全文】蓮舫氏「脱・昭和で私が未来を作る」“批判しかできない民進党”の改革を宣言

民進党代表選について 蓮舫参議院議員 記者会見

2016年8月23日、来月9月15日に投開票が行われる民進党代表選挙への出馬を表明した蓮舫参議院議員が記者会見を行いました。

スピーカー

9月15日、民進党代表選に向けた決意表明

蓮舫氏:みなさんこんにちは。まずは会長のピーター、今日はお呼びいただきましてありがとうございました。

6年ぶりにここに来させていただきました。6年前は大臣でした。下野した後は声もかけてくれませんでした……。ピーターありがとう。

さて、あらためまして、リオオリンピック、みなさんの国はどうだったでしょうか。メダルを取った選手のみなさん、本当におめでとうございます。

取れなかったけれどもがんばったみなさん、そして支えたチームのみなさん、監督のみなさん、国民のみなさん、みなさんに心から、「感動をありがとう」と伝えたいと思います。

英国では水泳で金メダルを取った選手もいますが、日本の萩野(公介)のほうがうまいと私は今でも思っています。

思い返せばこういう戦いというのは、私は7月の参議院議員選挙、そして都知事選挙、そしてリオの戦いの応援、このあとはパラリンピックの戦いの応援。

私の戦いはそのあとの9月ですから、まだ終わりません。ぜひ多くのみなさんに応援をしていただきたいと思います。9月15日が、民進党になってから初めて行われる代表選挙です。挑戦をします。

アベノミクスは昭和の時代には機能した

民進党には多様な人材がいます。そして政策もあります。残念ながらないのは、信頼です。今のところではないと思います。

批判しかしていない政党だと言われます。政権の問題点しか言っていない政党だと言われている。

はっきり申し上げます。それはまったく違います。

例えば、私は安倍総理が掲げた3年半前のアベノミクスはすばらしいと思っています。

我々ができないことを全部やりました。株を上げて、為替を大きく振れて、空気を変えて、明日よくなる。こういうことがちゃんとできる人はリーダーだと私は尊敬しています。

3年半が経ちました。限られた財源がこのままアベノミクスに本当に使われていいんだろうか? 税金を納めている納税者のみなさま方に、私たちはそろそろ選択肢を示す政党だと主張したい。

安倍総理は本当にいろんなことをやりました。異次元の金融緩和、それから大胆な財政出動、大企業減税、設備投資優遇税制、それから雇用促進税制、あるいは企業に政府が直接、「最低賃金引き上げ、内部留保を賃金に回してくれ」と要請をしました。

ありとあらゆる経済政策を、安倍総理はおやりになられた。

でも結果どうでしょうか。あれだけ期待したアベノミクスでしたが、東日本大震災があった、我々の政権の同じ時期を比べたら、GDPの実質成長率は我々の半分です。結果が出ていません。

我々はここで対案を出すとしたら、同じ財源をどういうふうに使っていくのか。それは、脱・昭和だと思っています。

今日は昭和生まれの方が少ないから大きな声で言おうと思いますが、アベノミクスが昭和の時代には機能しました。

子供が多かった。現役世代が多かった。高齢者が少なかった。モノを作れば売れた。売れたら企業が豊かになった。企業が豊かになったら、それが給料に回った。給料に回ったらほしいモノがあった。モノを買う。景気の好循環です。

当時、高齢者は人口の4パーセントしかいなかったのが、今は3割を超えました。当時、子供が35パーセントいたものが、今は10パーセントに近づいています。

労働生産人口はこのままいったら5千万人に縮小していきます。ある意味、モノがあふれている成熟国家になりました。

そんなときにトリクルダウンとか、昭和の時代に通じた経済政策はやはり通じないということを、この3年半、安倍総理は見事に実験として結果を出してくれました。

日本の最大の政治課題は人口減少

では、限られた財源を何に使うか? 私たちは人への投資に大胆に振り替えるべきだと思っています。

ただ、この国の財政はものすごく硬直化をしています。32兆円が社会保障費、借金返済が24兆、地方交付税が16兆、公共事業が6兆、そして防衛費が5兆です。

この大きなかたまりを大きく行政改革をしていくことはもちろん必要ですが、実際に予算の組み替えができる現実的な枠は15兆円。

教育、エネルギー、治安、あるいは海外協力、あるいは景気対策、さまざまなものがこの15兆円につまっているものをどう組み替えるか。我々はキーワードは人だと思っています。

例えば今、日本は6人に1人、一人親家庭の2人に1人が相対的貧困です。

貧困に定義づけされなくても、例えば、なんでもあると言われた若者の街の渋谷。渋谷の中学生、公立中学生の3人に1人が就学援助を受けています。公正な競争の結果、格差が広がるのはこれは仕方ない。

でも、どんなに自己努力、どんなにがんばっても自己責任でその格差から抜けられない子供たちは政府がしっかりと支えるのが、私たちは役割だと思っています。

日本の最大の政治課題は人口減少です。それにもかかわらず、少なくなる子供たちに、「格差は自分でがんばれ」とか、「格差は当然」だとか、「格差はしかたがない」と放置するのは、政治の責任だとは私は思いません。

しっかりと投資をして、その人たちに教育・職業訓練を支援することによって、納税者になっていただく、消費者になっていただく、これが我々は日本の経済において、もっともカギだと思っています。

格差是正のための税制改革

例えば、安倍さんと予算委員会のときに質疑をしましたが、「子供の貧困対策は民間の基金に頼る」と言いました。耳を疑いました。

今まで安倍総理は5回補正予算を組んでいますが、最初の3回の補正予算で、基金に2兆円積み増しをしました。使うあてがなくて基金に積みました。2兆円です。

それが需要があるお金だったらいいんですが、去年の段階で1.3兆円余っています。江田代表代行に聞くと、これは「ブタ積み」と言うそうです。

このお金は有効活用できます。あるいは、我々の政権のときには公共事業は5兆にしていたのが、今、一般会計で6兆、補正予算を入れたら7兆、8兆になるときもあります。

でもこれは、需要がなさ過ぎて、来年度に回されているものもあるので、人口減少のときに本当に公共事業が必要なのか、これも精査をしたら財源は出てくる。

あるいは税制改革をすれば、格差是正のための財源が出て、その格差是正のある意味乗数効果、あるいは政策効果が出たら、納税者が増える、消費者が増えるということでご理解をいただけると思う税制改革もいくつかあります。

例えば、所得税の累進化の強化、あるいは金融所得課税20パーセントから30パーセント、あるいは女性の社会進出をある意味で阻害をしている配偶者控除、こういったものは全部見直すことができると思っています。

民進党が示す「人への投資」

こうした、ある意味人への投資を明確にしっかりと示すことによって、同じ財源の使い方をアベノミクスにまだ投資をするのか、民進党に期待をしていただけるのか、私はそういう政党にしていきたいと思っています。

たぶん1つには、対GDP比で家計関連支出が日本は1パーセントちょっとです。フランスやスウェーデンは3パーセントや4パーセントと考えると、圧倒的に少ない。これをすべて2パーセントにもっていきたい。

それを給付型の奨学金、大学生を支援する。あるいは、格差のある子供たちの学習支援をしっかりしていく。

あるいは、働いても、あるいはいろんな理由があって家にいなければいけないけれども、子育てと両立できない、その人たちを支援するための保育士の給与・待遇改善。

あるいは、人生の先輩たちの安心のために介護士の給与の改善。十分それで財源はまかなえると思っています。

このことによって、子供や学生の借金を背負ってスタートがずれてしまうような不安に応えることができます。

あるいは、現役世代にとっては職の不安定化。30年前に比べて、共働き世帯は今1.5倍になりました。でも、世帯収入は30年前に比べて2割減りました。

1人しか働いていない世帯より2人働いている世帯のほうがなんで収入が低いんでしょうか? 安倍総理の言う「同一賃金・同一労働」、大賛成です。ぜひこれは一緒にやらせていただきたいと思います。あとは高齢者の不安。それは社会保障の充実。

岡田代表は大好き、ただ本当につまらない男

人への投資に思っきり予算の組み換えを行う。すべての世代の不安を取り除く。そのことによってこの国は絶対によくなる。私は未来がつくれると思っています。

あとは、私が代表にさせていただくことで、民進党のイメージを思いっきり変えたいと思います。

ここが大事なのでぜひ編集しないでいただきたいのですが、私は岡田克也代表が大好きです。ただ、1年半一緒にいて、本当につまらない男だと思います。

(会場笑)

人間はユニークが大事です。私にはそれがあると思います(笑)。ぜひみなさんのご支援、いただければ。このあとぜひ質疑応答で議論させてください。ありがとうございました。

(会場拍手)

Occurred on , Published at

スピーカーをフォロー

関連タグ

人気ログ

人気スピーカー

人気コミュニティ

ピックアップ

編集部のオススメ

ログミーBizをフォローして最新情報をチェックしよう!

人気ログ

人気スピーカー

人気コミュニティ

ピックアップ

編集部のオススメ

そのイベント、ログしないなんて
もったいない!
苦労して企画や集客したイベント「その場限り」になっていませんか?