周りのみんなが喜んでくれてよかった

司会者:柔道女子52キロ級で銅メダルを獲得しました中村美里選手の記者会見を始めたいと思います。

昨日夜いろいろスケジュールが入っていて、なかなか家族の方、友人の方、知人の方と連絡をとり合ったりするのが難しかったと思いますが、なにかそういうふれあいのなかで感じたこと、あるいはそういう機会がなかったとしても、一夜明けてあらためて今、大会を終えてどのように感じているか聞かせてください。

中村美里氏(以下、中村):昨日は家族とはまだ話していなくて、そのほか応援してくれた方々からの「おめでとう!」のメッセージを読んで、あらためてたくさんの人に応援とか支えてもらってるんだな、というのを実感しました。

やっぱり、北京から金メダルを目指してやってきて、金メダルをとれなかったのは悔しかったんですけど、銅メダルを獲得して、周りのみんなが喜んでくれたのはよかったと思います。

司会者:それでは、みなさまからのご質問をお受けしたいと思います。

記者1:競技以外の観光とかの時間があるのかわからないんですけれども、もしあったら、リオで訪れてみたい場所やしたいこと、食べたいものなどを。

あともう1点、リオに来る前のイメージと来た後で変わったこと、もしかしたらそのままとか、そういった印象があれば。その2点をおうがいしたいです。よろしくお願いします。

中村:試合が終わっても、次の階級の選手の応援とかがあるので、観光はないと思いますけど、治安の問題は、来る前よりは少し安心して過ごせてるかなと思います。

あとは、選手村では、トイレが流れなかったりとか、シャワーが出なかったりという問題があったんですけど、それもだんだんと改善されていったのでよかったと思います。

地元八王子の盛り上がりはうれしい

記者2:『TOKYO MX TV』のスズキと申します。中村選手におうかがいしたいんですが。地元の八王子市では、昨日パブリックビューイングも行われていて、とても盛り上がっていたようです。地元の方やご友人の方には、どんな感謝の気持ちを伝えたいでしょうか?

中村:八王子ですごく盛り上がっていただけたのは、すごくうれしいです。地元の友達とか、小さい頃から知っている人たちがたくさん応援してくれてるのは知っていたので、金メダルをとって最高の笑顔を見せられなかったのは残念なんですけど、銅メダルをとって、みんなが喜んでくれたのはすごいよかったなと思います。

記者3:東京新聞のイノウエです。柔道の日本チームのこのあとに続く選手たちには、なにかお話をした部分はあるんでしょうか?

中村:自分が試合で感じたこととか、なにがどういうふうに、どういう流れとか、そういうのを松本(薫)さんに伝えて、あとは本当に「がんばってください」というのを伝えました。

やっぱり今までみんなでしっかり追い込んでやってきたので、金メダルをとって、流れを作ってほしいなと思います。

記者4:産経新聞社ササキと申します。今、一番したいことはなんでしょうか?

中村:私も「ゆっくり休みたいな」というふうに思います。あとは、今日も試合をしてるので、その人たちの応援を全力でしたいなと思います。

記者5:それぞれ、昨日、次に出場する選手とお話しして、松本(薫)選手からはどんな答えがあったんでしょうか? もしお話できる内容であれば教えてください。

中村:そんな長くは話してないんですけど、やっぱり「がんばってください」って言って、松本さんも「がんばってくる」というような、そういう感じです。