評価は際だった特徴で決まる「ハロー効果」

DaiGo氏:まず1つ目。これは有名な効果なんですけれど、ハロー効果ってやつです。評価はたった1つの際立った特徴で決まってしまうという、ハロー効果というものがあります。

これはなにかというと、例えば、これは実際にハロー効果が確認された、ある軍隊で行われた実験ですけど、軍隊の隊長さん、部隊の隊長さんたちに対して「あなたの部下を評価してください」とお願いするんですね。

評価を頼むと、みんな兵士を評価して、「こいつはこれぐらいレベルが高い」とか、「こいつはちょっと微妙」とか、評価を出します。それで隊長たちに聞くんです、「あなたはどうやって評価しましたか?」と。

すると、みなさんは「公平に客観的に総合的に判断してこの順番にした。こういうふうに能力を評価した」と言うんですけど、実際にふたを開けてみると、際立った特徴を持っている人とか、パッと見てわかりやすい特徴を持っている人たちが、いわゆる上位にきていたんですね。

だから、総合的な評価が下されていなかったんですよ。こういう実験があります。これがハロー効果。

人間は、目立つ1つの特徴によって、相手の全体像を想定してしまうという思い込みがあります。これはなぜかというと、相手の全体像を見ることは、基本的にはほぼ不可能なんです。見られていると思い込みたいんです、人は。

ほぼ不可能なので、その人の特徴のなかの目立った一部をサンプルとして取り出して、それを評価することによって、相手のことを素早く判断するって能力なんです。だから、悪いことではないんですけど、これは面接ではマイナス方向に働く場合もあります。

ほんとは自分が見せるべきいいポイントだったり、自分のハローがあるわけですよね。ハロー効果になるような、自分がすごく得意な部分とかがあるわけです。

そういうのがうまく出せないと、弱点が出ちゃったり。アピールできなかった場合は、ハロー効果が出ないので「総合的に評価して」、……総合的に評価してって、今は揶揄して言いましたけれど、ハローが出てこない、目立った特徴がないというところから判断されて、落とされちゃうんですね。

英語1つで“有能新人”になれる

だから、自分がほかの人に負けないような目立つ特徴、ハローになり得るような特徴を、いかに出していけるかってことがすごく大事なんです。新入社員とかで入ってきた社員が何人かいて、別に能力とかはとくにないけど、たまたま取引先で外人のお客さんが来たとしますよね。

それで、自分があんまりしゃべれなくて「オー……」ってなって、オドオドしてたら、そこに新人の奴が来て、もしたまたま留学経験とかがあって、ペラペラしゃべってうまく応対したら、「すげー、新人が来たな」って思うじゃないですか。「やべーな、こいつ。仕事できるな」って。でも、英語ができることと仕事できることって、ぜんぜん関係ないんですよ。

関係ないけど、目立った英語力というハローが効いて、「こいつは能力が高い」って判断されるんですね。そういうみなさんのハローはなんですか、ってことだから、自分がハロー効果に使えそうな能力としてなにがあるかって考えることがすごく重要なんです。

(コメントにて「hallow?」)ハロー効果、後光ですね、haloだと思います。(コメントにて「メンタリズムのパフォーマンスもまさにそれやね」)そうそう、パフォーマンスがまさにそれですね。

(コメントにて「仕事できるのと人格は別」)仕事できるのと人格は別なんですけど、人格はわからないんですよ。判断しようがないんですよ、人格なんて、最初の段階では。とくに採用の段階では、これは不可能ですね。(コメントにて「後光かあ」)後光効果ですね。

ちなみに、ちょこちょこ挟んでいきますけど、ぬこさまは今はこういう状態になっております。無茶な体勢で寝ております。(「まぶちいっ」というコメントを受けて)そう(笑)。まぶしくて、ひっくり返ってますね。

ぜんぜん関係ないんですけど、ぬこさまに写真集の依頼が来ました。「本に出てほしい」という依頼が来ました。ぬこさまの本ができる可能性が……。(コメントにて)「DaiGoの本より買う」言うなあ(笑)。はい、じゃあ、戻します。

こんなふうにぬこさまが見れるのも、このチャンネルのいいところですね。(コメント「ブラッシングしてるん?」)ブラッシングしてないです。猫って基本的にブラッシングがいらないんですよ。

猫って舌がトゲトゲ、ザラザラしてて、櫛、コームになってて、基本的には健康なニャンコだったらブラッシングする必要はないです。しかも、唾液にリンス作用が入っているので、毛並みも唾液のほうがきれいになるんですよ。

(コメントにて「お風呂は?」)基本的にはお風呂に入る生き物ではないです。(コメントにて)「DaiGoはおまけです」、そう、確かにその可能性もあるよね。

ハローを活かせば欠点も見えなくなる

では、お話に戻ると、ハローを見つけることがすごい大事なんですね。もっと言うと、よく自分の弱点がこういうところでこれを隠そうとか、弱点を補おうといろいろ努力する人いるんですけど、弱点補う暇があるんだったら、ハローを使ったほうがいいです。

「灯台下暗し」みたいな感じですね。まぶしいものがあれば、見せたくないものも見られないし、目立たなくなるんですよ。だから、自分のなかで一番強い特徴とか、ハローを見つけるほうが、苦手なものだったり、自分のデメリット、弱点になり得るものを隠すときに、ハロー効果って使えるんですね。

そういう意味でいうと、僕なんかはすごく弱点が多いんですよ。例えば、今日もそうですけど、時間の配分が適当っていうね(笑)。時間が適当、よく遅れるとか、そういうのは、僕、自分でも自覚してるんですけど、すごい弱点というか、マイナス特徴だと思うんです。

それを直せば、ビジネスとかでも、どれだけ有利になるんだろうと思うんですけど、これがなかなか直らないというか、直す気があまりないというか。むしろ直そうとか隠そうって思うよりも、ハロー効果を積極的に利用して、自分の特徴とか強みを前に出していったほうがいいと。

(コメントにて)「面接だと落ちるよ」って、そう思うでしょ? ところが、そうでもないんですよ。(コメントにて)「まず直してから言いなよ」、いや、直さなくても生きていけると思ってます、はい(笑)。

ハローはわかりやすいものを

それはいいとして、自分のハローを見つける必要がある。後光になり得るものを見つける必要があるってことですね。あるいは、それを作るのが、すごく大事です。なるべく、その場で見せられたり、特徴としてわかりやすいものがいいです。謎の資格持ってるとか、そういうよくわからないのはダメってことですね。

例えば英語がしゃべれますとか。このチャンネルで初期の頃、登場していたよしこ覚えてる人います? よしこってけっこう仕事できる感があるというか、元ピーチ・ジョンの人がいるんですけど、その人は日本語と英語と中国語しゃべれるんですよ、ネイティブレベルで。

なので、それだけでも仕事は基本的にできてしまうし、受かっちゃうし、すごく見えちゃうんですよね。そういうハローを持っているのが大事なんですよ。わかりやすいハローが。(コメントにて)「日本語あやういけどね」、それはあるね(笑)。

それもそうなんですよ。英語がしゃべれるとか、中国語ができますっていって見せても、ほんとにそれが、どれぐらい役に立つのか、ビジネス的にどれぐらいうまくいくのかなんかわかんないんだけど、それだけですごいんです。なぜかというと、ほとんどの人が英語しゃべれないし、中国語しゃべれないから。だから、すごく見えるんです。

日本語でいうと、例えば、日本人でしゃべるのがめちゃくちゃうまい人とか、説得が得意な人がいたとして、じゃあ、それはハローになり得るのかというと、たしかになり得るんですよ。それを使って食っていたり、僕みたいにこういうことをやっていればなるんですけど、でも、「僕はけっこう日本語による説得がうまいんです」って面接で言っても、ハローにはならないんです。わかりづらいから。

だから、際立った1つの特徴を作り出すことが、非常に重要なんですよ。だから、自分で特技を身につけようと思った場合には、やっぱりハローになり得るかってことを考える必要がありますね。

ちなみに、今、ぬこさまはこういう状態になっております。目開いてるんです、こっち向いてるんです。手がね、かわいい。(ぬこさまに手をなめられて)いてててて。(コメントにて「くさそう」)犬と違って、猫はほとんど臭いがしないんですよ。

というのが1つ目ですね。

知的に見せるためにはどうすればいいのか?

2つ目、「知性は視線、声色、あと見た目で作る」。知性的、知識がある人だなとか、この人は能力あるなと思わせるときに、どうすれば知識が高く見えるのかという方法が、実はあるんですね。

それも紹介しようと思います。ここから先は会員限定、入門者限定でやっていきたいと思います。

一応、これから話す内容は、知性をどう作るのか、記憶に残す方法、あとは面接前に何ができるのかという話だったり。あとは「面接で使える心理学」ですね。好感度を与えるセオリーはどういうものなのか。

自分の能力をアピールする前に、ちょっと質問を入れるだけで、「あ、的を得たことを言ってるな、この人は」と思わせる方法だったり。説得力を高める方法だったり。

あとは、「本番前のための心理学」ですね。どういう面接官に注意すればいいのか。そういう話も、いろいろしようかなと思っています。時間も、今日はバーッとけっこうなスピードでしゃべっていくと思うので、終わった後、ちょっと質問コーナーとかも作りたいと思います。

普通の会社の面接を考えてる人もいるし、新卒の人もいるし、転職の人もいるし、学生さんとかもいると思うので。

あとバイトで、ニートの星の僕としては、やっぱりニートが仕事に就かない理由、一番の理由として面接が怖いからというのがやっぱりあるというのは、大きな問題だと思ってますので、そういう話もできたらと思っています。引き続き会員の方は、入門者の方は見てください。

有料会員も続々増加中

無料の方で、面接の知識がほしいなって方は、ぜひ入っていただければと思います。(コメントにて「ニコニコハマるね」)ニコニコ、ハマってますね。今の会員数、入門者数の合計を、一応発表しますね。発表してから入門者限定、会員限定にしたいと思います。今、2,656人でございます、入門者数。

(コメントにて「今年3,000いくかな」)今年3,000はいくでしょうね。たぶん、11月に3,000いって、もしかすると12月に4,000近くまではいけるんじゃないかなと思ってます。

(コメントにて「エロで何人入った?」)エロで、かなり入りましたよ。100人いかないぐらいでしたけど。(コメントにて「武道館いつ?」)6ヶ月ちょっとで、武道館まで4分の1いきましたからね。これ、けっこういけますね。

(コメントにて)「エロで稼ぐ人数」言った(笑)。ヤバかったですね、Gスポット、Gスポット言っていましたからね。もしかすると、このニコニコ放送がテレビで取り上げられるかもしれないという話もチラッと来ているんで、そのへんも楽しめればと思います。

それでは、引き続きお楽しみください。無料の方はまたお会いしましょう。