筋肉痛はどうして起こる?

いい加減に認めましょうみなさん。もう“今年の抱負”なんて忘れ去ってしまったと。

でも、もしあなたが自分の目標のために最近ジムに通いだしたのなら、おそらくはじめの何日かは筋肉痛や筋肉のコリを感じていることでしょう。

この現象は「遅発性筋肉痛」と呼ばれるもので、ほとんどの場合、筋肉についた小さな傷が原因で起こります。

この筋肉の痛みが大きいほど、筋肉はたくさんのダメージを受けているように感じますが、実際には筋肉痛の痛みが大きいほど筋肉も大きくなるというわけではないようです。

もし、あなたが普段よりも激しい運動を行った場合、筋肉には「微視的損傷」と呼ばれる小さな複数の裂け跡ができます。

さらに、筋肉痛はいくつかの特別な運動を行った後に起こりやすいのです。

とくに「伸張性収縮」というタイプの運動を行った後に顕著に表れます。伸張性収縮とは、筋肉が収縮していると同時に伸ばされている状態のことです。

例としては、二頭筋カール(ダンベルを上腕を動かさずに胸の位置まで持ち上げるトレーニング法)を行っている時のダンベルをおろす時の筋肉の状態です。

この時、あなたの二頭筋はゆっくりと弛緩し始めますが、同時にダンベルの重量を支えるために収縮もしています。

この動きによって、筋肉のなかにあるたんぱく質に圧がかかります。そして、それが原因になり筋肉に無数の小さな傷が入り、炎症を引き起こします。

この傷にそって筋肉の腫れが起こり、痛みを感じます。そして時間の経過とともに筋肉は癒え、痛みも治まってゆきます。

では、この経過を終えた筋肉は果たして強くなっているのでしょうか?

その質問に対しては、「おそらく」としか言えないでしょう。

基本的に筋肉を大きく、強くするには、筋肉に傷をつけそれを癒すというプロセスが必要となります。ですが、筋肉の成長の大きさと筋肉痛の大きさの関係性についてはまだはっきりとしていないのです。

ですが、研究者たちは一層激しい筋肉痛は筋肉のより大きな成長にはつながらないと断言しています。

どちらにしても、あなたが今度ジムに行く時は、「繰り返し効果」のおかげで肩の荷が少し軽くなるはずです。

筋肉痛は主に普段使っていない筋肉を鍛えようとした時に起こります。しかし、その箇所を長期間鍛え続けるうちに、筋肉が刺激に慣れ始め、それほど痛みを感じなくなります。

まるであなたの体がこれからもジムに通い続けてくれ、と問いかけてきているようですね。