キミはどのレベルのブラック企業まで耐えられるか?
セブ山:こんにちは! 今週も始まりました、バーグハンバーグバーグTVです。この番組では、バーグハンバーグバーグが携わった製作案件の裏話や幻のボツネタなど、根掘り葉掘り聞いていく番組になります。そして司会はわたくし、セブ山が担当させていただきます。よろしくお願いいたします。そしてお相手はバーグハンバーグ……。
シモダ:こんちは。こんちは。
セブ山:バーグの代表取締社長のシモダさんでーす。
シモダ:こんちは。こんちは。どーも。シモダでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
セブ山:(タイミング)早いですよ!
シモダ:ちょっと今日、テンションあがっちゃって。
セブ山:なんか髪もオールバックにして。
シモダ:そうでしょう。今回のテーマがアレでしょう?
セブ山:アレですよ。もう早くいきたくて仕方がないんですね。
シモダ:もう、早く! 思い出深いから……。
セブ山:すいません、失礼しました。ではさっそく行きましょう。本日ご紹介する案件は、「君はどこまで耐えられるか? ブラック企業耐性診断」です!
(ナレーション)こちらの案件は転職サイトの中で適性検査を作る企画。
(ナレーション)数個の質問事項に答えるだけで、一体自分がどのレベルのブラック企業まで耐えられるかがわかる診断サイトとなっております。
セブ山:というわけで、その案件に関わった社員ゲストとして、今回は山口(むつお)さんに来ていただいております。よろしくお願いします。
山口:よろしくお願いしまーす。山口です。
セブ山:山口さんと、"なにか"に来ていただいてますけどね。それはいつの間に……。
(謎の生き物):こんにちは。
セブ山:山口さんね。今回、担当者ということなんですけども、さっそく見どころとか、注目ポイントお聞きしていきたいんですけども。
山口:見どころはやっぱり、転職サイトなのに、ブラック企業って普通言わないじゃないですか。
セブ山:そうですよね。そこですよね?
山口:そこのギャップというか、なんで転職サイトがブラック企業って言っちゃってんだろう、って部分で変な気持ちになってもらったらいいかな、っていう企画ですね。
セブ山:僕もやってみたんですけど、実際診断結果のページって、いくつぐらいあるんですか?
山口:あれはね、確か15個。
セブ山:15個もあるんですか? こんなこと言うの変ですけど、何回もやってみてもらいたいですよね? せっかくなんで。
山口:まあそりゃそうですよね。
セブ山:メインキャラクターにオモコロライターのヨッピーさん。コンテンツで『寝言の天才』というのをやったタニさん。二人がキャラクターとして出てくるわけなんですけども、その起用理由みたいなのはなんやったんですか?
山口:ヨッピーはオラオラ系の雰囲気を元々持ってる人間じゃないですか。
セブ山:DQNですからね(笑)。
山口:どんでもないWebのDQNなんで、ぴったりだろうなって。もう一人の、ブラック企業に入っちゃって苦労する人の配役はずっと悩んでたんですけど。「誰がいいかなー」ってオモコロのスタッフの一覧をずっと見てたときに、タニさんってのは本当にうだつの上がらないサラリーマン顔なんですよね、もう。
山口:この辺(あごのあたり)も青ーくなってるし。タニさんぴったりなのかな、って思って依頼した。
セブ山:ぴったりでしたよね。
山口:ぴったりでした。まさかあんなにうだつが上がんないとは思わなかったですよね。
セブ山:素で出てましたから。
山口:何にも努力してないであの顔が出せるって、もう財産かなと。
いつもと違って大人しいシモダ氏 その理由は?
セブ山:ちょっと山口さんすいません……シモダさん? いつもとぜんぜん違うというか、最初のテンションと違うんですけど、何か。
シモダ:今回の案件について?
セブ山:はい。どうですか? シモダさんから見ての見どころなんかも……。
シモダ:いや、いっぱいありますよ。
セブ山:いっぱいありますよね、特にどことか。
シモダ:やっぱねぇ、うだつの上がらない顔……。
セブ山:い、い、言いましたので、できれば別のところで何かあれば。うだつの上がらないタニさんも見どころですけれども……なんか「ココが!」ってのを……。
シモダ:苦労した!
セブ山:苦労しましたよねー、大変やと思います。
シモダ:今回ぃ~苦労した……。苦労はしてない。
セブ山:え?
シモダ:苦労はしてなかったです。ほんと、今回は僕、しゃべることが無いんです。
セブ山:どういうことですか? 最初のテンションってカラ元気やったんですか?
シモダ:カラ元気なんです。どーしよう? ってずっと思ってて。今回の案件は、山口ほぼひとりでやってた仕事なんですよ。
セブ山:えー!
山口:そうなんですよ。
シモダ:ほぼほぼ、僕とかは、アイディアミーティングのときにちょろっと参加とかありますけども、ほぼ山口一人でやってるんで、言葉を持ってないんですよ。まったく。
山口:たしかにそれあります。(バーグTVの)台本が出てきたときに、シモダがしゃべる箇所があるんですが、大丈夫かなって。シモダなんにも知らねーぞ。
シモダ:そうそうそう。
山口:不安でしたよ。
シモダ:だって、台本にあるのは「そうそう!」みたいな相槌しかないから。「俺、今日いる!?」って状態なんですよ。強いて言うならば、タニさんに「髭剃んなよ」って言ったぐらい……。
山口:あと「風呂入んな」。
シモダ:(タニさんが)「シモやん、厳しいわぁ」って。
セブ山:(言いつけを)守ってきたんですか?
山口・シモダ:守ってきた。
シモダ:あそこのクオリティーは、けっこういいはずなんですなんですども。
山口:仕事あるのにですよ。
セブ山:えー!
山口:ちょっとテカテカで来ましたからね。
シモダ:演者の思い入れというか、俺、今汚いんだ。とか、自信がないぞっていう状態ってのは、表情に表れるんではないか? というのを、僕はすごーく遠くから勝手に思ってましたね。
山口:撮影で濡れたりするんですよ。その後、しっかり顔拭きシートで顔拭いとったよね?
シモダ:きれいに。嫌やったんやね、早く綺麗になりたくて。
セブ山:なるほどね。シモダさんが唯一言える部分はタニさんに「顔剃るな」って……。
シモダ:そうです。それオンリーです。
セブ山:今からは無言になるかもしれない。
シモダ:そう。ノータッチなんで、今日はお友達を連れてきました。(謎の生物を撫でながら)愛でるしかない。
セブ山:だからお休みということで次の話題に。
シモダ:はい。また来週。
CGの完成形をイメージして作業する難しさ
セブ山:はい。いろいろ話聞いていきたいんですけども、今回の話、ブラック企業診断。この制作の裏話で苦労されたところを聞いていきたいんですけども。
山口:苦労したところで言うと、やっぱり結果の画面でいろんなCGが出てくるんですけど。
山口:なんせCGで加工しちゃうんで、仕上がりを想像しなきゃいけないんですよね。そこでどういうポーズを取れば1番笑えるか? 結果をコンテを書いて、その後の文章の流れを考えていくところが1番しんどかったですね。
セブ山:なるほどね。それはWebディレクターの中での苦労ですね。
セブ山:……ちょっとすいませんね山口さん。シモダさん、気が散るんでやめてもらっていいですか? 無いんなら無いで……。
シモダ:だから大人しくしてるじゃないですか。しゃべることないんですよ。
セブ山:撫でてたから。こっちから見えるんですよ。
シモダ:別に別に。
山口:なるべく見ないようにはしてるんです。
シモダ:すいません。
セブ山:実写化するってこともあって、難しいボケばっかりだったじゃないですか? ボケを考えていくところで、苦労したとかあるんですか? 1個1個。
山口:ボケは最初にサンプルみたいなのを考える、自分で。「こんな感じで作ります」って決めた後に、オモコロのライターの人たちに協力してもらったんですね。
セブ山:全部山口さんひとりでは大変ですもんね。
山口:なんで、みんなに「こんな仕事があるんだけどちょっと考えてくれ」って、ネタをワーっと集めて、その中から面白い上位何個かを実際に採用するって形。
セブ山:そういう話あんまないんで、その辺を聞いていきたいんですけど、ディレクションの苦労話みたいなのってけっこう多いんですか?
山口:まあ、けっこうありますね。
セブ山:この案件に限らず?
山口:あのーやっぱねえ……。(シモダを振り返り)なんか静かだね。
シモダ:いやいやいや。
山口:すげー静か。
シモダ:僕は邪魔しないように"無関係者"としていますからね、今。
山口:これ、今日4本撮りじゃないですか?
セブ山:そうですよ。
山口:前の3本すごく賑やかなのに……。
セブ山:疲れてるんですか?
シモダ:疲れてるんじゃない。喋りたい、喋りたいと思ってるやんか。
山口:疲れてドス黒い。
セブ山:そうですよね。顔色が……。
山口:ドス黒くなってる。
シモダ:ちゃうちゃう。最近、日サロみたいなのに行ってる。
セブ山・山口:(笑)。
シモダ:日サロじゃないけど、自分に備え付けの日焼けマシーンで焼いてみたらどうなるんやろ? って思って……。そんな話するコーナーじゃない。
セブ山:そうです、ディレクションの話を聞きたかったのに。
シモダ:俺も乗りたかったけど、邪魔したらアカンかな思って……。